世間では暗い話題が多いので、息抜きに、Youtubeで昔のヒット曲などを検索して聴いたりしてますが、以前から、あの曲とあの曲、部分的に同じメロディだなあと、改めて聴き比べ(同時に再生し)てみると、多少アレンジの違いはあるものの、メロディは概ねほぼ一致。面白いので、いくつかチョイスしてまとめてみました。
●その1
▼雅夢/愛はかげろう
(このサビ部分)
『愛はかげろう 束の間の命 激しいまでに
燃やし続けて』
▼冬のソナタ
https://youtu.be/eMEAzgdUelQ
(このサビ部分:韓国語=聞こえたなり)
『ネ~ガ~ボゴシプッテマダナン
ナ~ル~ ウ~ロボリゲマドニカ~
オヌゴタナドナ~エトゥッテノン
ノハンス~、オッケ マ~ドヌゴ~』
もともと日本のヒット曲だったものが、後年アレンジされ、韓国ドラマの主題歌に。
●その2
▼竹内まりや 駅
https://youtu.be/uiLCPFFDvdg
竹内まりやさんは、自身で作詞作曲した楽曲を他者へ提供したり、自身で歌唱していたりするので、こちらが完全本家。
ライブの声とレコード盤の声が全く違わない。本物のアーティストであり黒子にもなれる天才気質。彼女が韓国の音楽関係者へ曲を提供したのかどうかは不明。
▼春のワルツ
https://youtu.be/ibw_Hevvrgk
↑こちらは本家の「駅」のサビどころか、フルで「装飾を変えた同じ設計図の家屋の導線」といった感じ。ちょっと聴いただけなら、言葉の違いや音階の相違で「別の曲」の様相。
年代的に、
先発の日本。
後発の韓国。
良く言えば「日本の楽曲をお手本にした」
悪く言えば「真似(パクリ)して変えた」
この曲の本家メロディが素晴らしいため、韓国版として、例えるなら門構えや外装としてのオケがアレンジされていても、良い曲はやっぱり良い曲だな~という感じで、特に悪い気はしなかった。
とはいえ、この主題歌の韓国ドラマは、なにか奇妙で変な展開だった(把握不能)。
歌っている役者(ソ・ドヨン)は、なんとなく若いころの「上祐史浩(じょうゆう ふみひろ)」に似ていた。もとオウム信者で広報役だった上祐だが、現在は『日本の宗教家』という肩書で、統一教会を批判していたりする。
時代は流れ、人の心も移ろいゆく。
それでも、心に残る名曲は色あせない。
良いメロディには国境も偏見もなく、
言葉の違いさえ受け入れてしまう器の大きさがあるようだ。
●おまけ1(部分メロ完全一致系)
言わずと知れた、どちらも日本のアニメの主題歌やTVドラマ(時代劇)の挿入歌
▼巨人の星
https://youtu.be/btfA9kankQ4
画像▼『新:巨人の星』(トムス動画)から
▼燃えよ剣(土方歳三:栗塚 旭 主演) 挿入歌『燃えよとって わが命』
https://youtu.be/tViy1sWEUQM
やっぱり土方歳三役は「栗ちゃま」がダントツ!
誰が演じても栗ちゃまには勝てないのだ!!
・・というのは(個人的趣向だから)置いといて、
どちらも渡辺岳夫さんの作曲なので、これは完全使いまわしでもOK。アニメやドラマの挿入歌など、シーンを盛り上げるBGM効果で印象的なメロディを多用。戦後昭和時代の爆発的ヒット&流行作品の魁を先導したと言っても過言ではなく、令和時代に至るも強烈な印象を放つレジェンド作品と楽曲であることに文句のつけようはない(メロが全く同じでも)。
『きょじ~んの ほ~し~を つかあむ~まで~』
と、
燃えよ剣の挿入歌『燃えよ わが命』
(上の動画44:30~)
『ますら~お たあ~ち~の おたあ~け~びがあ~』
というのが同じメロディなので、
歌うと途中から歌詞がゴチャ混ぜになったりする・・。
●おまけ2(サビメロ完全一致系)
▼キャッツ💖アイ(杏里)
https://youtu.be/pQ173ZbFpfY
▼あなたと熱帯(本田 美奈子)
https://youtu.be/apBcGZNbFOI
( 一一)揃いも揃ってセクスィ系・・。
『み~つめてキャッツアイ』
『あ~なたとネッタイ!!』
・透き通る美声の持ち主である杏里さんは、今でも現役。
・本田美奈子さんは、すでに白血病で他界されてるので、あの歌唱力が惜しまれるばかり。
アーティスト自身の威力と魅力、そして演出で「別モノ」に・・。
部分的とはいえ、完全一致する音階を使って曲を仕上げている。
たまたまサビのメロディが似ちゃったんだよね~というより、承知の上での、どえらい使いまわしという様相・・。
プロのアレンジャーや歌い手によって、
独創的な作品としてヒットに貢献。
とはいえ、アレンジすれば違う曲になるんだから、いいじゃんいいじゃん・・というものでもないように思う。けど、ま、過ぎ去りし流行りものだから、今更どうということでもないか。
楽曲以外のパクリといえば、
最近よくある「これでバズれる」といった教育系Youtuberあたりがアドバイスする定番の
「人気のあるものを真似しろ」。
不特定多数の関心を集めるためのテクニックではあるが、
これがオリジナリティを発揮させなくしてる要素でもある。
才能あふれるアーティストであれば、同じ衣装を与えられたとしても、全く違う着こなしにアレンジして、もとが同じ既製品であることさえ感じさせない、独特の「魅せる」パワーがある。
けれども、素人で魅せる能力のない個々人が、真似してどうすんだ・・という疑問が湧く。
絵描きクリエイターなども「他者の作品の真似を推奨」してるせいか、似たような「流行りの絵」を最近よく見かけるので、ちょっとうんざりしてしまう。
結局、アドバイス先のところへ視聴が落ち着く・・というふうな心理誘導になる。
絵などは、たとえヘタでも、本当に自由な線と色で個人のオリジナリティを出せるので、他人が真似しようとしても不可能な作品を生み出せる。音に関しても同じだろう。
世間的には、ただのヘタな絵をひとつくらい鑑賞するだけなら許容できるが、似たような傾向の、ヘタな「金太郎あめ」がワンサカ出てきたら、嫌気がさしてスルーするだけ。せいぜい内輪(オタク同士)で楽しんでるだけ。今のTV番組がソレだ。
キムタク(ジャニーズ)側の、草薙ドラマつぶしはまた別として、
真似を推奨することで、抜きん出ようとする他者の存在をけん制し、未知数の可能性を早々に潰そうとする(先導役)をしてるに等しい。
親身なフリを装って、
「それでもダメなら個人指導(有料)!」
というふうな仕組みを設けているYoutuberも多い。
実際、どれくらいの人がひっかかってるのかは知らない。
(まとめ)
結局のところ、他人の猿真似で関心を得たところで、所詮、長続きするわけもなく、似たようなものの中に埋没するだけ。そのうち自身のオリジナリティそのものについて、本人でさえわからなくなり、心が折れるという末路へ・・。得をするのは誰なのか自明の理。
ただでさえ、AI(人工知能)が文章・描画・作曲・音声・動画や本のシナリオ構成に至るまで、ほぼ自動で作成し、容易に人間の能力を凌駕しつつある昨今。
これからは人間としての強烈な個性と独創性がなければ生き残っていけない時代。至極近い将来、「ありふれた普通の人間の真似」などは、AIやロボットに取って代わられてしまうことは確実。
( 一一)だからこそ、他人の猿真似なんゾ、まっぴらごめんだい!
・・という意気込みが肝心。
上の動画『燃えよ剣』(結束信二脚本)の歳三のセリフのように、
「なあに、私は私の流儀でいくさ」
と、まあ、これに限るわけです。