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陽炎の宿

  • 2008-09-30 : 俺は用心棒 : 編集✍
  • マンペ「見なさい,一粒一粒の米が光ってるだろう。
        握り飯は,こうならなければならん」






    梅干とミソとシソの3列おにぎりを大量に作って,
    説明をタレるマンペーさん。

    マンペ「これはな,メシの焚き方と,手のひらの塩加減で違ってくる」

    田島君「握りメシの講釈はともかく…その人,だいぶ苦しそうですよ」




    田島君が気遣ったのは,与助の女房オチカだった。

    悪阻(ツワリ)で苦しむオチカのために,マンペーさんは薬を作ってあげた。



    『俺は用心棒』第3話

    今回の主役は,ズバリ,シナダ・マンペー大先生。
    宿場町の旅籠で留守居役(留守番)を任され,大奮闘…?!
    旅籠の若亭主の女房が産気づき,女房の親戚の女中も,
    旅籠の亭主と一緒に出産に立ち会うことになった。

    丁度,旅籠の宿賃を払えないでいたマンペーさんが
    その留守を頼まれることに…。




    旅籠には,旅の渡世人やら地元のヤクザモンやらが押しかけてくる。
    それとは別に,オチカという旅の女が来て,与助という商人の男の到着を待っていた。与助は,ヤクザの「ハルコマ一家」からアシ抜けして堅気の商人となり,女房のオチカと宿場町を出て行く予定であった。しかし,その途中,過去の与助の諸行に逆恨みした「賭場の八百長サイコロ振りヤクザ男」が立ちはだかり,与助を殺そうと刃物を振り回した挙句,逆に返り討ちされてオダブツとなった。

    故意にヤクザ男を刺し殺したのではない与助の行為を,偶然通りかかった田島君が目撃する。田島君は,自分の場合でも同じことをしただろう…と与助を庇って出立させる。

    しかし,「テメェ勝手にアシ抜けした」と言って与助を追ってきたハルコマ一家のヤクザ連中4人と,




    (また出てるし…『燃えよ剣』のサイトーさん)

    サイコロヤクザをブッコロされた地元ヤクザの鉄五郎一家は,与助の行方を執拗に追いかける。


    その頃,栗ちゃま用心棒は,旅籠の宿賃稼ぎに出かけていた。

    宿場町の用心棒稼業といえば…「ヤクザの用心棒」くらいしかない。

    栗  「旅籠の勘定を払うために,ヤクザ者のカタキを討つか…」






    一方,ブラブラ外歩きして旅籠へ戻ってきた田島君。

    田島君「勘定を払えないと,ここから出られないんでしょう?」




    マンペ「うん…やむを得ず私は,こうして留守番までやってる…」




    やがて,与助がマンペーさんや田島君,オチカ,そして追っ手のヤクザ連中がいる旅籠へ到着すると,丁度,地元ヤクザの鉄五郎一家も詰めかけてくる。与助とオチカ,大ピンチ!…と,そこへ,鉄五郎がダメ押し的に用心棒のセンセーを呼ぶ。

    登場したのは,勿論,栗ちゃま大センセー。




    事の次第はともかく,田島君が与助を庇って臨戦態勢に入ったため,

    栗  「マンペーダンナが困る…」




    と,宿場代稼ぎの仕事(小判1枚)を投げ捨てて,

    栗は,あっさりヤクザの用心棒をやめちゃった。

    勝ち目がないヤクザ連中は,とりあえず一旦引き下がるものの,また旅籠へやって来た。

    「与助は今頃,街道スジまで行っちゃってるヨ」と機転をきかせたマンペーさんは,鉄五郎一家を街道筋まで走り回らせて,夜中にこっそり与助夫婦を旅籠から脱出させようと考えた。

    しかし,与助を追ってきたハルコマ一家の4人のヤクザ連中の口利きにより,与助はまだ旅籠にいることがバレてしまう。

    夜,旅籠を立つ前の腹ごしらえとして,マンペーさんはマン丸おにぎりを大量に作っていた。




    ツワリで具合の悪いオチカには,マンペーさん自作の薬を提供したうえ,

    旅籠の台所にあった梅干や卵を盆に沢山盛ってきて,オチカ夫婦に渡す。

    ヤクザ連中は,今頃街道を走り回っているだろう…と,思いきや,

    ワンサカ団体さんで旅籠へ押しかけてきて,栗たちとチャンバラ開始。

    マンペーさんは,マン丸おにぎり持ってきて,

    襲いかかるヤクザのオクチへ“はい,どうぞ!”。






    マンペ「なるべく外でやってくれよォ,俺は留守番だからな」

    「あまり店の中を荒らされると旅籠の主人に顔向けができなくなる~」なんか言いつつ,




    (上から飛んでくるのはヤクザの男)

    戦闘中も自作のおにぎりをガブ食いしてるマンペーさん。

    オチカと与助夫婦の部屋に押しかけたヤクザ連中は,

    その場にあった大量の卵を与助にシコタマ投げつけられて後退。

    マン丸おにぎりも畳に散乱してグッチャグチャ…。

    そんなドロドロヤクザヤローどもを全部ノシちまった後,

    マンペーさんたちは,オチカに作った薬のお礼として,旅籠代を得ることができた。

    が,宿を荒しまくったため,宿賃を多めに置き,主人に逢うこともなくその場を去る。




    オチカ夫婦も栗たちに見守られながら,無事に宿場を去って行った。

    そして,旅籠の亭主と女房には,無事,双子の赤ん坊が生まれた。

    マンペーさんは,荒らした旅籠の主人宛てに,お詫びの印として赤ん坊の肌着を送ってあげた。

    でも,まさか双子だったなんてことは,まるで知らんかったトサ…。
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    草笛の鳴る朝

  • 2008-09-27 : 俺は用心棒 : 編集✍
  • ●栗たちは,行き着いた城下町で用心棒のクチがなく,お金もない。





    栗  「やむをえん…道場回りでもするか…」

    マンペ「道場荒しかね?…へえ~,
        江戸に『天地正大流』の大道場を持つ身としては,
        あまり関心せんなあ。あれ,嫌なもんだぞ。
        俺のところにも時々来たよ。
        もっとも,荒らされたことはないがね」

    田島君「みんな撃退したんですか?」




    マンペ「いや,そうじゃない。道場に入りかけて,
        みんな恐れをなして帰っちまったよ」

    田島君「はあ~,たいしたもんですねえ…」

    栗  「ダンナに恐れをなしたのではあるまい。
        多分,根太(ネダ)が傷んだ床を踏み抜いて,
        脚でも折るのを恐れたのだろう」




    マンペ「おお…オヌシ,良く知ってるねえ。実はそうなんだ。
        うっかりすると…(床を踏み落とす真似をする)。
        こういうことになるんだ。
        もっとも俺は,馴れておるから,足首など痛めんがね」




    ●井田道場へ再来した栗に対し,怒る門下生の男は,井田の居所を尋ねる栗たちに行方を教えない。






    栗  「諦めよう。やれ道場主の,やれ指南役のと称していても,
        よほど道場荒しが怖いのだろう。
        これ以上,聞いても無駄だ」

    門下生「ダマラッシャイ! 嘘だと思われるならば,
        お目付役に尋ねなさい。
        井田先生は,仇討ちの介添えとしての役目をおび,
        藩士『山田新六』殿の家へ行かれたのだ。
        無礼なことを申すな!」

    栗  「こういう男には,こういう聞き方が一番効果がある
        (隣の田島君と内緒話)」







    『俺は用心棒』第2話


    「武門の意地」と称し,1対1の果し合いを前に,松林で草笛を吹きながら相手を待つ,ひとりの若侍がいた。偶然,通りかかった田島君に,若侍は,「気を落ち着けるためだ」と話す。その若侍は,井田道場の者を待っているらしい。


    栗たちは,山小屋で野宿していた。

    マンペーさんは自作の詩を読みふけり,栗たちへ「誰の詩だ~?」と謎かけ問答して暇をつぶしている。






    酒を注ぐ栗は,明け方頃,血相変えた侍三人が松林を通っていくのを見たという。




    それを聞いて胸騒ぎを覚えた田島君は,草笛の若侍と偶然会ったところへ向かう。既に果し合いは終わっていた。若侍はメッタ斬りにされ,その場で息絶えていた。


    その若侍の男には,サトという妹がいた。
    サトは,無惨な死を遂げた兄の仇を討つべく,藩の目付役に申し出る。
    調べによれば,兄と果し合いをした佐藤という男には,助勢した三人の旅の浪人がいたという(それで栗たちが疑われるはめに…。)

    意図せず,侍として多勢に無勢の卑怯な果し合いになったことで,心中穏やかではない佐藤は,懇意の居酒屋へ駆け込んで,その身を隠していた。


    程なく,サトの仇討ちを認めた藩の目付役から,介添え人として「井田源三郎」なる藩の指南役が任命された。

    井田は道場主であったが,酒癖が悪く,サトをテゴメにしようとした過去があった。




    サトの兄もそれを承知していて,井田との付き合いを絶っていた。


    サトは介添えを断り,ひとりで仇を討とうと決意する。


    城下町で用心棒のクチもなく,食い扶持に困っていた栗は,井田道場へ行ってみたが,「主が留守のため,他流試合を禁じている」という門下生からワラジ銭(はした金)を頂戴してくる。

    田島君とマンペーさんがいるところへ戻った栗は,「井田道場へ行ってきた」と話す。田島君は,松林で逢った草笛の若い武士も,井田道場の名を口にしていたことを思い出す。


    井田はサトの屋敷へ行って留守だった。道場主の留守中,再び栗が訪れる。田島君も同行していた。

    栗たちは、井出道場の門下生をまんまと怒らせて,井田の居場所を聞き出した。

    井出と対面した栗と田島君は,サトの兄をメッタ斬りにしたのが井田たちだったことを知る。

    栗たちは、藩の対面を繕う横暴な対応を卑下し,襲いかかってきた井田らをバッサリ瞬殺した。




    一方,マンペーさんは,居酒屋へ酒を頂戴しに行ったところ,そこへ潜んでいた佐藤に,いきなり飛びかかられてビックリ!

    佐藤の言い分では,助勢を頼んだ覚えはなく,井田が勝手に果し合いの場へ浪人らを伴って来たのだという。

    事情を知らないサトは,とにかくスケベな井田から逃れるため,下男の男と密かに城下を出立する。

    その後,サトは介添え人もつけず,ひとりで仇討ちに向かう。途中,山道で休憩中,竹林の向こうから聞こえてくる草笛の音を耳にする。音のする方へ行ってみると,そこには田島君がいて,草笛を吹いていた。

    サトはすぐに引き返す。田島君も,声をかけない。

    互いに何も知らないまま,時は過ぎ去る。



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    竜神の明り (★俺は用心棒★スタート)

  • 2008-09-26 : 俺は用心棒 : 編集✍
  • ★庶民が犠牲になる冤罪事件がテーマ★





    用心棒が“用心棒たる所以”を吐露する第1話。

    庶民を冤罪に陥れ,バレる前に口封じを図る冷酷な目付役(どこかピッコロ大魔王に似てる)を,あえて前置きとしてピックアップ(役者さん,御免なさい。)






    ●農家の人々を人質にして,立てこもる逃亡犯の浪士。それを捕えようとする目付役に,モノ申す田島君。

    目付役「中の浪士,江戸で公官を襲い,逃亡している大公儀手配の者だ。
        役儀によって召し取るのだ。差し出グチは聞かん!」
        
    田島君「なるほど…大公儀手配の者を召し取るのは
        確かにあなたの仕事でしょう。しかし,
        そのために旅の者や,農家の子供の命が危ない。
        それを守るのは,誰の仕事ですか?」

    目付役「知らん…」

    田島君「知らない?!…」

    目付役「ミドモは目付け役である。
        旅の町人や農家のセガレに関わっているわけにはいかんッ!」

    田島君「そうですか…。では私が,農家の子供と旅の者に
        関わりになろう」

    目付役「なにい…,役儀の邪魔立ては許さん!」

    田島君「そんなことはない(笑)…だってそうでしょう,
        私は通りすがりの者だ。あなたとは無縁の男ですから,
        あなたの言うことも聞く必要はない」
     
    と言って田島君が中へ入り,無事に人質を解放して事が片付くと…,

    目付役「手配の者は,目付け配下の者が捕り押さえた…異存はないな?」

    田島君…ムカッ!






    (遡って)

    ●無実の男「セイジロウ」。その罪を晴らすため,協力者となった行きずりの男「リスケ」は,栗を用心棒に依頼して間もなく,殺害された。
    栗はセイジロウにこう話す。

    ❤栗  「リスケは言っていた…『渡る世間に鬼はいない』。
         だが,『城下の役人は鬼だ』と。
         『巧妙・手柄の鬼だ』と…。
         生き証人の娘まで探して,戻ってきたおまえに
         何故,用心棒が必要か,わかるか…?
         リスケは,『それ』を心得ていたのだ。
         何年も前に,一度罪人として牢に入れたおまえを,
         今更無実の男にはできまい。
         目付役は,自ら自分の落ち度を認めて
         恥をかくようなことはせん。
         行きずりの人間にマトモな人間がいても,力にはならん。
         のさばる奴は,行きずりの人間など踏みつけて
         のさばるだけだ! だから…俺は…用心棒を引き受ける」





    ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

    『俺は用心棒』第1話


    (あらすじ)

    三年前に亭主のセイジロウを盗人扱いされたオツネは、城下の旅籠で働いていた。夫のセイジロウは,無実の罪を晴らすために城下を抜け出し,旅に出ていた。唯一の証人である「旅の女」を探すためだった。

    ある日、オツネの勤める旅籠に,御用あらためが入る。
    公儀の官職役人を殺害して逃走中のお尋ね者・沼田は,手配が及んだ旅籠から逃げ出す。沼田は逃げる途中,商人の「リスケ」を殺害したあと農家家へ侵入し,中にいる者を人質にとって立てこもった。

    殺害されたリスケは,セイジロウと宿場で知り合った行きずりの商人だった。リスケは,冤罪を晴らそうとするセイジロウに協力し,万一のために用心棒(栗)を密かに雇った。そして、「証人の女」をセイジロウが連れてきたことを一足先にオツネに伝えようとした矢先,旅籠から逃亡する沼田に殺されてしまった。

    リスケが殺害されたあと,現場に来たオツネは,用心棒の栗と遭遇し,亭主セイジロウの「事情」を話す。

    ひとまず付近の小屋で,逃亡犯の沼田を追う役人たちの動向を窺う栗。
    すると「沼田が別の場所にいる」という村人の知らせを聞いた役人らは,
    そこへ向かう。


    農家に立てこもった沼田が人質にしていたのは,その家の幼児たち。
    そして,ちょうど旅から証人の女を連れ戻ったセイジロウだった。

    役人らの中でも特に「目付役」は,お役目大事の冷徹・非情な男で,人質のことなど構わず,中へ踏み込もうとする…が,通りすがりに現れた田島君が止めに入る。田島君は「自ら人質の替わりになろう」と言い,帯刀を捨てて中へ入った。

    まずは泣いている子供たちを逃がしてやると,
    咄嗟に傍にあった棒を掴んで憤慨した沼田の攻撃を封じ,
    セイジロウと証人の女を逃がすことに成功する。


    その後,セイジロウと証人の女は,栗とオツネがいる池のほとりの小屋へ向かった。セイジロウと再会したオツネは,無実の罪を晴らせる喜びを得たかに見えた。

    ところが,そこへ駆けつけた目付役の男こそ,無実のセイジロウに盗人の罪をきせた張本人であった。

    目付役は,証人の女が証言することを恐れ,咄嗟に斬った。
    と,同時に,栗も目付役を背後からバッサリ斬る。
    多勢の役人相手にチャンバラ開始の栗,
    そこへ駆けつけた田島君も参戦。

    さらにマンペーさんも来て,
    目付役に捕縛されていた沼田の縄を解いてチャッカリ逃がす。





    すると,役人らは慌てて沼田の追っかけに向かった。


    結局セイジロウは,罪人として村から消されたまま,無実の汚名を晴らすこともなく,妻のオツネとともに城下を去ることにした。


    栗  「男の罪は晴れた。無実の罪は晴れた。だが…なんにもならん…」

    田島君「冷たいんですね。この城下は。もう春だというのに…
        桜の木は,芽を出そうともしない…」


    その後,池のほとりには,そこで命を落とした者を弔う小さな祠(ホコラ)が建った。

    桜の花が咲くころ,その祠は,まるで明かりを添えたように,池のほとりを明るくしたという。

    祠を建てたセイジロウとオチカが,どこへ行ったのか,誰も知らない。
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    京洛慕情








    マンペ 「会津23万石が,いよいよ京へ乗り込むのかなあ」
    田島君 「この町は,もっと大変なことになりますね」
    栗チャ 「無縁仏が増えるだけだろう…。どうだ,このへんで,俺たちも行くか」
    マンペ 「帰っても…どうせ借金取りしか待っておらん。それより…」
    田島君 「もっといいところが…どこかにありますかね」

    こんなセリフを残しつつ,浪人たちは,京の町を去る…その行方は,誰も知るもんか…(当たり前)。


    ●お話追っかけるのも,これでサラバ!…長くて疲れるし…(-_-


    明日から始まる「俺は用心棒(69年)」は,セリフ中心に注目箇所のみピックアップしま~す。





    「帰って来た用心棒」第36話 (最終回)


    木戸の表に「留守」の張り紙がある。

    そこは,「天地正大流」師範・マンペー大先生ほか用心棒2名様の住処だ。

    田島君が外出先から帰ってくると,

    土間には旅姿の武家風の女がひとり,勝手に入り込んでいた。

    女の名はオハルといい,浪士らに追われ,身を隠していた。

    困った田島君は,マンペーさんを呼ぶ。

    月末,借金取りが来ても支払う金がないため,

    奥に隠れて居留守を決め込んでいたマンペーさんが,ひょっこり顔を出す。

    オハルは,竹細工職人の親方・ヨシゾウの住居を探しているという。

    マンペーさんは,番所に行って聞いてみることにした。


    竹細工職人ヨシゾウを親方に持つ見習い職人の民吉は,

    親方の隠居屋敷で働くオチカという娘に逢いに来ていた。

    オチカと民吉は,同じ竹細工の店で働いていたため,親しい仲であった。

    親方のヨシゾウは,早朝,女房と一緒に湯治場へ出かけたばかりで留守。

    オチカは親方の屋敷で,ひとり留守番をしていた。

    民吉が店へ帰ろうとすると,屋敷の表口の方から戸を開ける物音がする。

    オチカは裏手から表口へまわり,来客を迎えに出た。

    すると…外から入ってきたのは,栗ちゃま用心棒だ。

    栗は,竹細工職人ヨシゾウの屋敷であることを確認し,

    客が来ていたら呼ぶようオチカに申し付ける。

    オチカは…その「客」というのが民吉のことだと勘違いして隠し立てするが,

    すぐ栗に見ぬかれる。「客」というのは「ヨネクラ」という侍であることを告げる栗は,

    大津の宿で,「客のヨネクラ」から用心棒を依頼されていた。

    その客が来ないので待つことにした栗ちゃまを,なんとな~く怖がるオチカ。

    オチカは,親方のヨシゾウから何も聞いておらず,困惑する。

    民吉も「あんな浪人モノ,中へ置いといたらオチカちゃん何されるかわからないぞ」←(ーー
    失敬な。

    居座る栗ちゃまに帰ってもらおうと,応待に出る民吉。

    「主人は留守でも,ここへ来る客に用がある」と言って譲らない栗だが…,

    予定の刻限を過ぎても,客はなかなか来ない。


    その頃,川原付近で斬殺された侍の亡骸があった。

    現場には,番所の青木や千造らが集まっていた。

    斬られた侍は,懐に300両もの大金を持参していたという。

    青木らは,大物の侍であると睨む。


    民吉は「変な浪人(栗)」のことを役人へ届け出ようと番所へ向かう。

    すると,番所にはマンペーさんが留守番中であり,民吉にも,役人らを待つよう告げる。


    なかなか戻って来ない民吉を待つオチカと,なかなか来ない客を待つ栗ちゃまの屋敷に,

    ある商人風の男が周囲を警戒しながら近づいてきた。

    栗ちゃまは,怯えるオチカを戸口の外へ立たせ,男を中へ誘導させる。

    その男は,栗ちゃまの「客・ヨネクラ」の仲間であった。

    追っ手を逃れるため,予定より1日遅れて京へ入った男は,

    竹細工職人の親方ヨシゾウ宛の書状を持っていた。

    栗は,ヨネクラという侍から用心棒を頼まれたことを男に告げる。

    実は侍であるその男は,追っ手の目を欺くため商人になりすまし,

    一旦,江戸屋敷から国許へ帰るなどの細工をして遠回りをしながら,

    万全の注意を払って京へ来たにも拘わらず,

    途中で刺客に追われたことを疑問に感じていた。

    栗は,その男の仲間であるヨネクラにも追っ手が回った可能性があるとみる。


    番所では,たまたまマンペーさんが,民吉から竹細工職人の親方ヨシゾウ宅の事情を聞く。

    浪士に追われて飛び込んできたオハルという武家の女の目的地と同じだと知ったマンペーさんは,

    民吉を連れ,オハルと田島君が待機する住処へ戻ることに…。


    「天地正大流」の住処前では,オハルがマンペーさんの帰りを待っていた。

    しかし,再び追っ手である二人の浪士がやってきたため,中へ避難する。

    『ただいま外出中,留守。 空き巣・物取りの方は,入っても無駄』

    そんな表の張り紙を読んだ浪士らは,構わずズカズカと中へ入ってきた。

    と,戸口に立っていたのは田島君。

    浪士A 「なんだ! 貴様は…!」

    田島君 「表の張り紙のように…目下のところ留守です」

    浪士A 「留守だと言いながら,何故,オヌシがいるのだッ!」

    田島君 「さあ…それで困っているんですよ」

    事情を説明するから表に出ましょ…という田島君に襲いかかる浪士ドモ…ムダムダ…田島流ミネウチ。

    ノビた浪士らのところへマンペーさんが民吉を連れて帰ってきた。

    民吉をオハルに引き合わせると,

    オハルは,ヨシゾウの屋敷に亭主が向かっていることを打ち明ける。

    その後,マンペーさんは,番所へ報告に行き,

    オハルと田島君は,民吉の案内でヨシゾウ宅へ向かう。


    そのヨシゾウ宅は,「ヨネクラの隠れ場所」に指定されていた。

    しかし…肝心のヨネクラは,未だに来ない…が,民吉は来た。

    そこで,オハルは亭主の男と対面する。

    亭主の男は,健気に夫を慕うオハルを邪魔者扱いしたうえ,

    オハルが京へ向かったことが追っ手に知れたおかげで,刺客に狙われてしまったと叱責する。

    オハルは自分を恥じて「死ぬ」と言う始末。

    そんな中,ヨシゾウ宅を「会津の犬の隠れ家」と嗅ぎつけた倒幕浪士らが集結し,

    男をはじめ,栗ちゃまたちに襲いかかってくる。

    栗は,男の用心棒はしないと告げるが,妻と一緒に逃げるよう勧めた…けど,男は言うこときかん。

    そうこうするうち,バッサバッサと栗の必殺斬りと田島君の乱舞斬りが交錯する。

    そこへマンペーさんも合流しつつ,町方の連中にも事件を知らせる。


    浪士らが全滅したあと,町方の青木や千造らも駆けつける。

    ヨネクラを待っていた男は…致命傷を受け,

    その名を「ナカノ マゴシロウ」と名乗り,公儀が云々…と言ったところで,息絶える。

    この男が会津藩士であったか否か…定かではない。

    そして,男の妻オハルも…斬り合いの騒動に巻き込まれた末,無惨な姿で絶命していた。

    田島君は,オハルがナカノの連れ合いであることを青木に話し,一緒に弔って貰うようにした。

    民吉とオチカは奥の部屋に待機して無事だった。

    オチカは,オハルの身を案じるが…聞かれたマンペーさんはノーコメント。

    ヨネクラという侍は…300両の大金を持って川原で斬殺されていた…その御仁らしい。



    文久二年の時世となり,やがて京の町に会津藩士の足音が鳴り響く頃,

    栗ちゃまたちは…どっか行っちゃった。その行方は,誰も知らない。


    ●アディオス…サラバ用心棒!また逢いましょう!
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    ドロ沼ジャッポ~ン内閣


    ジミーな新内閣のメンメン…「アッソウ」…新鮮味なし…興味なし








    etc…キモダメシ。

    シツゲンを通り過ぎて…ドロ沼にハマッてんじゃナイカ…苦!



    ★アーメン★
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    密会




    「あ~あ~,こりゃ悪いことしたなあ,蹴飛ばしたところが,あんまり上品じゃなかった,失敬…」
    と,マンペーさん。襲いかかる侍に謝ったりして余裕たっぷり。
    栗ちゃまは…「血の臭いがする」…と,野良犬の鼻でたっぷり嗅ぎつけて人助け。


    「帰って来た用心棒」第35話


    ある晩,蝋燭の火を灯す屋敷の一室で,武家風の女が来客を待っていた。

    人目を忍んで裏通りを来る男の影がひとつ。

    男は,女の待つ屋敷へ忍び込む。

    すると女は,暗闇から現れたその男を,待ち人である「土井健次郎」という男と思い,微笑む。

    しかし…忍んできた男は,土井ではなかった。

    得体の知れないその男は,女に襲いいかかる。


    その頃,目明し御用聞きの千造と十吉が,屋台でウドンを注文していた。

    女の悲鳴らしきものを聞きつけた千造らは,その現場へ向かう。

    途中,十吉は不審な男とぶつかり,その行方を追うが,捕り逃がしてしまう。

    その後,千造らは,目星をつけた灯の気のない屋敷に踏み込もうとする…が,ある武士が現れる。

    「自分の屋敷だ」と言うその男は,何事もない素振りで中へ消えた。

    不審に思った千造と十吉は,その屋敷の前で張り込むことにする。


    千造らが注文していた屋台のウドン屋に,文吉という男が来て酒を注文する。

    そこへマンペーさんが来て,「オヌシ,いい度胸だねえ」なんか言いながら,

    文吉の着物に,付いたばかりの返り血があることを指摘する。

    すると文吉は慌てて逃げてしまう。


    千造らの張り込む屋敷の中では…殺害された女が倒れていた。

    その屋敷へ入った侍の男は,冷淡な表情でジッと女を見つめる。


    屋敷が誰のものか確かめるため,十吉は世話役(借家の仲介人)のもとへ行く。

    すぐあとから屋敷の侍が外へ出てきたため,千造が後をつける。

    途中,侍に気付かれた千造が,その素性を確かめようとしたとき,「待て」の声が…。

    言わずと知れた,栗ちゃま用心棒のご登場。

    栗チャ 「寄ると,斬られる…」

    千造に近付いてバッサリ斬ろうとしていたその侍の行動を,既に先読みしていた栗は…,

    侍に近付いてバッサリ…じゃなくてミネウチ。

    千造は命拾いしたことを感謝し,妙な事件が発生していることを栗ちゃまに告げて助勢を頼む。


    十吉は世話役の男と共に,もとの屋敷へ戻ってきた。

    屋敷は数ヵ月月前から空家だという。

    提灯を持って中へ入った十吉たちの目に飛び込んできたのは…,

    栗ちゃまだヨ~ン。

    先程,屋敷から出て行った侍を千造が捕え,番所へ担ぎ込んだことを十吉へ伝えに来た。

    それを聞いて喜んだ十吉は,世話役と一緒にサッサと屋敷から引き上げてしまう。

    残った栗は…床下の「血の臭い」を嗅ぎつける。


    番所へ急ぐ十吉らと擦れ違うように,土井健次郎が屋敷へ忍んで来た。

    待っていた栗ちゃまとバッタリ。

    土井は,御用聞きの十吉らが屋敷から出て行った理由を栗ちゃまに尋ねたうえ,

    屋敷で待っている女のことについても聞いてきた。

    栗ちゃまは,屋敷を「自分の持ち家」と言う侍のことを土井に話す。


    番所では,千造が捕まえた侍の詮議中であった。

    侍は千造の脇差を奪い取り,十吉と一緒に来ていた世話役の男を人質にして逃げようと図る。

    その様子を,ウドン屋へ姿を見せた文吉が表戸から窺っていたところ,

    またもマンペーさんがひょっこり来て発見。

    文吉は,またまた一目散に逃走。

    勢い飛び出てきた侍を,簡単にノックダウンさせたマンペーさんは,

    怪しい文吉の動向を番所の連中に話す。


    ちょうどその頃,オサキという屋敷奉公の女が二人の侍に追われていた。

    突き当たりの戸口で追い詰められるオサキ。

    と,そこへ田島君が登場し,侍たちをミネウチ。

    オサキは襲われたことを役人に届けないで欲しいと言う。

    更に,奉公先の屋敷の腰元である「ヤエノ」という女を助けて欲しいと田島君に頼み込む。


    土井は,ある藩の京屋敷の情勢を探るため,(←この展開が多い。)

    その屋敷の腰元「ヤエノ」に近づき,密会して情報を得ているという。

    しかし,それに感づいた京屋敷から,追っ手が回った。

    土井は,栗ちゃまに助勢を頼むが,

    栗チャ 「断る…(理由付き)…テメエひとりで脱出しろッ!」

    理由→女に心底惚れていたのならともかく,役目のためだけに女を利用していたのなら,助けないもん。

    理由→女を役目に利用しただけの薄情な土井なんか助けたら,女に恨まれちゃうからヤダもん。

    そして,「信じて逢いに来た女は,座敷の床下にいる」…と土井に告げる栗ちゃま。

    やがて,ヤエノの屋敷の侍たちが土井を襲撃しにやってきた。

    薄情モンの土井は,咄嗟に栗を自分の味方扱いして,自分はトットと逃げ出す。

    栗は勘違いされ,ひとりで応戦。

    土井は…出会いがしらにやって来たオサキの言動から,ヤエノとの関係がバレバレだと知り,

    生かしちゃおかん…と,勢い抜刀して襲いかかる…が,

    オサキと一緒に来た田島君にバッサリ斬られてオダブツ。

    みんなやっつけて出てきた栗ちゃまと田島君が,「あれ?…」ご対面。


    飲み屋へ行った栗ちゃまらは,オサキから事情を聞く。

    父親は腕のいい職人で,今は京で暮らしているというオサキ親子の身を案じる栗は,

    栗チャ 「心配するな。父親とふたり,どこへ行っても暮らせるようにしてやる」(←言われたい❤)

    するとそこへ,マンペーさんが文吉を捕まえてやってくる。

    オサキの奉公先の腰元であるヤエノを殺害した犯人が,文吉であると睨んだ栗ちゃまは,

    文吉にドロを吐かせ,「取引先」へ向かうことに…。

    田島君は,狙われる恐れのあるオサキの父親を連れてくる係。


    ヤエノとオサキの奉公先である屋敷に赴いた栗ちゃま&マンペーさんは,

    連れてきた「召使(オサキ)」を差し出すことを交換条件とし,

    屋敷の主から金を頂戴しにかかる…(これってユスリじゃん…(-_-;)…でも一応,取引。)

    数十両の大金を掴んだ栗ちゃまは,約束どおり「召使」のオサキじゃなくて文吉を差し出す。

    え…?…屋敷の事情を知っちまったオサキくれるのとちゃうのん…?

    と,まんまと栗&マンペーコンビに騙された屋敷の主は憤慨するが,

    「どのみち生かして返すもんか!ヤッチメエ!」の態勢を既に整えてたりする。

    栗チャ 「ミネは返さん…それを承知の上なら,相手をする」(バリバリ斬っちゃうもん!と宣告。)

    襲いかかってくる無謀な侍たちを薙ぎ倒す栗とマンペー。

    マンペ 「よせよう…俺は忙しいんだ。第一,気は優しくて上品だから,お相手は断る」

    なんか言いつつ派手に叩き伏せてお相手するマンペーさん…強い強い!

    急所蹴りも強い強い~!うっかり決まりすぎちゃって相手に謝るう!

    そして…ゼンブ片付けたあと,

    ヤエノの屋敷の連中が,ドコゾの藩の者たちであったか…毎度不明のまま事件終了。

    最初に町方の連中が捕えた侍も…自害しちゃったトサ。


    事が済み,栗&マンペーコンビでユスッタ…(否)…頂戴した大金を,

    待機していたオサキ親子に渡す。

    親子は一生遊んで暮らせるほどの金の半分だけを受け取り,京の町を去る。

    マンペーさんたちは残された金を,コロされたヤエノの供養として提供することにした。

    京屋敷で起こった出来事は…オサキの胸に封印されたまま,その詳細について誰も知ることはない。

    騒動から完全に逃れることができたオサキ親子は,律儀で真面目な人生を生きることを選択した模様。


    ●今回は,用心棒たちのおかげで命拾いしたオサキ親子。そして目明しの千造さんもね。

     ちょっと出来過ぎだけど…ま,いっか!

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    「あ…お帰りなさい。ゆうべは,どこへ行ってたんですか?」…と尋ねる田島君は孤児とウドン屋へGo!
    「ん…?…つまらん仕事だ」…と,イガ栗。
    「その顔では,あんまり割に合わなかったようですねえ」
    「まあな」…シブイガ栗…。

    ★子供を助けて,「イイ仕事したなあ~」笑顔の田島君に対し,お酒代も稼げなかったガッ栗であった。

    (栗田島丁半)…丁はニコちゃん田島君。半はハンベソ栗ちゃまヨ。


    「帰って来た用心棒」第34話


    大橋のたもとで,商人風の男が侍ら数名に襲撃され,斬られた。

    男は息を引き取る前に懐から書状を出し,駆けつけた浮浪者たちへ

    三条小橋の「伊勢屋」という旅籠にいる「岡田」という侍へ書状を渡すよう言伝を頼む。

    しかし,浮浪者の男らは,斬られた男の身ぐるみをはいで,どこかへ逃げてしまった。

    その場へ置き去られた書状は…ちょうど橋の下で事件を見ていた乞食の男の子に拾われた。

    間もなく,別の商人風の男がその場に現れ,乞食の子が書状を拾って持って行ったことに気付く。

    その男の子は…マンペーさんと近所の子供たちが輪になって遊んでいるのを見ていた。

    気がついたマンペーさんは,一緒に遊ぼうと声をかけるが,男の子は驚いて逃げてしまった。

    去ったあと,その子が持っていた書状が落ちており,マンペーさんが拾って番所へ届ける。

    その後,商人風の男が,「落とされた書状の持ち主である」と言ってマンペーさんに声をかけてくる。

    番所に届けたことを告げたマンペーさんは,どこぞの刺客に襲われるが…得意の柔術と蹴りで一本勝ち。


    旅籠「伊勢屋」では,岡田真之助という侍が,タツキチという商人風の男を待っていた。

    岡田は,国許の藩で家老職につく父の命により,内密の使者として京屋敷の動向を探りに来ていた。

    タツキチは,京屋敷に出入りする商人に身をやつし,密かに内偵(カンジャ)の役割を果たしていたが,

    その動向が屋敷の対立勢力の侍に知れるところとなったため,

    屋敷の状況を,「松・竹・梅の丁半サイコロ模様」に記した書状を持って岡田のもとへ向かう途中,

    大橋のたもとで襲撃されてしまった…(というわけだ)。

    岡田のもとへ,タツキチは来ない…しかし,栗ちゃま用心棒は来た。

    タツキチから依頼され,岡田の用心棒を引き受けた栗ちゃまだった。


    そのタツキチとは別に,京屋敷の情勢を調べていた商人風の男は,

    夜道で俄かに乞食の男の子を襲いにかかる。

    しかし,ちょうど田島君が通りかかり,商人の男を追っ払う。

    その後,屋台のウドン屋へ男の子を連れて行く田島君。

    あいにくウドン屋のオヤジは留守。

    そのかわり,旅姿の若い武家風の娘が,屋台の物陰に身を隠していた。

    やがて往来からマンペーさんもひょっこり現れる。

    来る途中,どこぞの藩侍たちが三条小橋を目指し,血相を変えて走っていたという。

    武家風の娘が向かう先も,三条にある伊勢屋という旅籠だった。

    乞食の男の子は,三条小橋の伊勢屋で待つ岡田という侍に書状を渡そうと思ったことを打ち明ける。

    書状を持っていた商人が斬られ,かわいそうに思い,届けようとしたらしい。

    岡田の名前を聞いた武家風の娘は驚く。彼女は岡田の姉だったのだ。


    旅籠の伊勢屋では,京屋敷の侍が岡田を迎えに来ていた。

    栗ちゃまは…「もういいや」って,その場へ置き去りにされちゃった…。


    番所では,京屋敷の暗号のような松竹梅の丁半模様について,岡田の姉が説明していた。

    各部屋に待機する侍の動向を表したもので,丁は味方,半は敵を示していた。


    岡田を迎えに来た侍は…半…つまり,敵だった。

    夜道を歩きながら,何も知らない岡田に,カンジャのタツキチを抹殺したことを告白するその侍は,

    京屋敷の同士を夜道に待機させ,いきなり岡田を襲撃しようとする。

    しかし,ここで「待った!」のシブイ声!

    栗ちゃま用心棒が,岡田らのあとを付けて来ていた。

    襲いかかる侍たちを難なくやっつけて,無事,岡田の用心棒を果たした栗ちゃまだったが…,

    依頼主のタツキチは,既にシンデレラ…ガラスのクツもなければ…金もなし。


    その後,乞食の男の子は…優しい田島君やマンペーさんのおかげで,

    街の子供たちと一緒に遊べるようになっていた。

    子供たちと一緒に童歌を歌って遊ぶマンペーさんは「オサル,キャッキャッキャッキャ」…まんまサル。


    一方,岡田姉弟のその後は…といえば…無事に国許へ京屋敷の動向を伝えられたか否か…?

    そしてまた,京屋敷へ密偵を送ったことがバレた藩の重鎮である岡田の父の身が守られたか否か…?

    藩の名も明かさぬ連中の騒動など,所詮,栗ちゃまたち浪人らの知るところではない。



    ●田島君&マンペーさんが孤児に関わったことと,栗ちゃま用心棒のお仕事がシンクロする事件だった。

     それぞれちょこっとだけ関わっちゃった…なんてこたあ,お互い,知ったこっちゃないのね(ーー;)。

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    陰の女


    用心棒の栗ちゃまも,段々,お顔に疲労の色が濃くなってきてローニンらしい。後ろは本物のロージン。


    「帰って来た用心棒」第33話



    墓地の中を,そぞろ歩きで来る初老の侍・綾部治左ヱ門は,

    とある墓石の前で歩を止め,愕然として泣き崩れる。

    墓石に刻まれた名は,息子である真介の墓だった。

    綾部は,寺男に息子が葬られた経緯を尋ねたところ,

    ひとりの若い女が人足衆に頼んで息子を寺へ運んできたという。

    女の居所はわからないが,

    綾部の父に,息子のことを伝えるよう頼んだのは,その女だった。

    綾部によると,息子真介は,一刀流免許皆伝の腕前で,

    志を抱いて上京したとのことであるが,

    運ばれてきた当時,武士の姿ではなく,商屋の番頭または手代風であったという。

    寺男には,うる覚えの「五条のヨシトミ」という名しか見当がつかない。


    綾部は,早速,「五条のヨシトミ」を探しに出かける。

    途中,番所の千造と十吉に尋ねた際,息子が死亡したことを話す。

    綾部の様子を見た青木は,彼が「足軽」の武士ではないかと推察する。

    番所の連中も心当たりがなかったため,綾部はまた別の場所を探すことにした。

    路地裏を歩いてきた綾部の足は重かった。

    歩き疲れて道端で座り込んでしまったところ,マンペーさんが声をかけてきた。

    再び立ち上がって行こうとした綾部だが,ボロボロの草鞋の鼻緒がプッツリ…切れた。

    綾部は,慌てて鼻緒の代用にするサラシの布を懐から出そうとするが…ない。

    見ていたマンペーさんは,自分の持ってきた手拭いを綾部に渡そうと広げたところ,

    「ちょっとお待ちくだされ!」と,綾部は急に声を荒げて手拭いの端を掴んで見つめる。

    その手拭いには,「よし富」という文字が入っていた。

    綾部はマンペーさんに,「よし富」について尋ねる…が,マンペーさんも知らない。

    芸者の名前ではないか…と,見当をつけたマンペーさんは,

    手拭いを貰った男から,芸者「よし富」の居場所を聞き,綾部とともにその居場所へ行ってみた。

    綾部の息子の事情を知り,暫く座敷で待っていたマンペーさんと綾部の前に,

    芸者のヒモ風の男がきて,「よし富」に合わせるから付いてくるよう言ってきた。

    言われるまま男らに付いて行ったところ,

    マンペーさんが妙な気配に勘付いたとおり,その男どもが突然襲いかかってきた。

    得意の柔術でヤローどもをナギ倒すマンペーさん。

    と,そこへ,ヤローどもを手配したキツネ顔の男と一緒に現れた用心棒のセンセーは…なんと,


    栗!(ーー





    しか~し! 

    栗チャ 「商売はヤメだ…そこにいるダンナは,俺の仲間だ」

    と,悪党ヤローのひとりをノシて,簡単に寝返るのであった。勿論,貰った金も投げ返す。

    商売の邪魔して悪かった…と謝るマンペーさんに,

    栗ちゃまは,店に行ってナニしてたん?…と尋ねる。

    マンペ 「芸者に逢いに…だ。どうだ,言うことは一人前だろ?(^○^)」

    栗チャ 「ン…?」←(そんなんアラヘンやろ?)


    料理屋の座敷で,酒を飲みつつ,綾部の息子と芸者よし富の話をする栗ちゃまたち。

    よし富は,綾部の息子を葬ったあと,追われる身となっているのではないか…とマンペーさん。

    綾部の息子に関係し,何かを知っているのではないかと睨む。

    すると,田島君が座敷に入って来て,表に「怖そうな連中がいる」とのこと。

    臨戦態勢の栗ちゃまたちだったが,

    田島君 「怖そうなのは,入ってこないな…」

    で,入ってきたのは,「主義主張のために戦っている」と称する覆面浪士。

    手を引けだってヨ…。

    主義主張でもなければ金のためでもない栗ちゃまたちは,

    「綾部の父のためではある」との大義名分から,綾部の息子について,その浪士に尋ねてみた。

    すると,浪士は,綾部の息子のことを知っている…という。

    どこでどうして死んだのか尋ねる綾部の父に,

    「ご子息は,裏切り者として天誅を受けたッ!」

    と,非情な言い草をする浪士…。

    驚いた綾部の父は,信じられず,何を証拠とするのか,なお尋ねると,

    「女色(ニョショク)に溺れたのだ」

    (綾部父)


    女に心を奪われて同士を裏切り,死んだという。

    更に,その詳細は,芸者のよし富が知っているとのことであった。

    綾部の父は,よし富に合わせくれるよう浪士へ頼むが,

    よし富は,既にどこかへ逃げてしまったそうだ。

    栗チャ 「オヌシら,この父親に何の用があって来た?」

    と尋ねると,浪士らは,「息子の裏切りは,親に償って貰わねばならん」とゴタクを並べる。

    栗チャ 「では…父親のほうも,オヌシたちに仲間の乱暴の償いをして貰わねばなるまい…」

    カッコつけて主義主張のために働く浪士にしちゃあ,

    お仲間内には,綾部の父に襲いかかったような,ガラの悪いのがおるやんか…,

    との栗の指摘に…シラをきる浪士。

    嘘ついちゃダメじゃん…田島君も目撃してたんだってサ。

    「あっそ」…で,斬り合い開始。

    田島君は,最初に栗ちゃまを用心棒に雇いそこなった芸者の店のキツネ男をミネウチ。


    番所では,捕えたキツネ男を取調べるものの,

    結局,その男も,逃げたよし富の行方は知らないという。


    夜道を引き上げて行く栗ちゃま用心棒と綾部の父。

    よからぬ浪士どもに誘い込まれ,道を誤った息子のことを嘆く綾部の父は,

    「親の心,子知らず…ただ,悔しさでいっぱいでございますが…」

    と,無念さを残しつつ,如何に悩んでも,もはや取り返しが付かない…と,

    息子はいなかったものと諦める決意をし,

    もう一度,墓参りをして故郷へ帰ることにした。


    その墓の前で合掌する女がいた。よし富であった。


    よし富は,綾部の父が墓参りをしに来た気配を察し,物陰に隠れる。

    息子の墓前で,「立派な志士になる」との,

    これまでの息子の雄々しい志と言葉を繰り返し,

    無念の涙を流す綾部の父は,

    足軽という低い身分から脱却する夢と希望を,息子に託していたのだった。

    「芸者に心を奪われて,志を捨てたのか!」と,亡き息子を非難する言葉を吐露したうえ,

    「セッカンしてやる!」と,勢い自害して息子のもとへ逝こうと決意する。

    その様子を見ていた芸者のよし富は,たまらず飛び出してきて,

    綾部の父の自害を阻止する。

    よし富によれば,綾部の息子真介は,ゴロツキ浪士らと結託し,これを裏切ったものではなく,

    立派に長州藩屋敷の役目を果たして死んだのだという。

    これを聞いた綾部の父は,長州屋敷へ出向こうとするが,

    墓地へやってきた栗ちゃまたちが聞きつけて,一緒に行ってやることに…。


    よし富が案内した屋敷は,いわゆる「カンジャ(密偵)の巣窟」であり,

    そこには,カンジャを束ねるオエライ侍がいた。

    裏切り者の汚名を着せられ,闇に葬られた綾部の息子に好意を抱いていたよし富は,

    ひとり息子を亡くしたその父を気の毒に思い,屋敷に案内したと告げる。

    オエライカンジャ侍は激高し,刀を持ってよし富に迫る。

    更に,栗ちゃまたちの控え室に来たカンジャ侍らは,

    「屋敷に来た者は,生かして返さん!」と宣戦布告。

    そして…屋敷の中でグッチャグチャ…栗ちゃまたちに「生かしてやらん」状態にされ…オダブツ。

    よし富も,屋敷の奥で息絶えていた。


    綾部の息子が「立派な志士」として活躍したことを証明する資料はなく,

    その父親は,今までどおりの足軽として帰路につく。

    トボトボと力なく歩む草鞋の足が,どこへ向かい,どこへ帰るのか…誰も知ることはない。


    ●ひたすら疲労しただけの父ヨ…「帰る場所がないって言ってたけど」…絶望しながら,どこへ行くの?



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    失踪



    「役人であろうと誰であろうと (襲われたら斬るブー!そして) 俺には関わりないブー!」

    飛脚屋の手代で,またまた近藤正臣さん登場!(字幕では「松吉」とあるけど…「サキチ」と呼ばれてたヨ…?)












    「帰って来た用心棒」第32話



    とある座敷の一室。

    奉行所与力の大山覚左ヱ門が,障子ごしに物音の気配を窺いながら潜伏していた。

    何かに怯える様子の大山は…物音の正体が,盆の上に倒れてこぼれた樽酒の音だと気付く。

    その樽酒を,浴びるように飲む大山。


    主が留守中の飛脚屋では,店の娘オミツと,手代のサキチが主人の帰りを待っていた。

    オミツは,主人の留守中,お芝居がてらに店を開け,

    予定の時間までに届け物をする依頼を受けてしまったため,

    手代のサキチが届けることになった。


    番所では,青木らが大山の行方を捜していたが手がかりがない。

    大山は,奉行所から倒幕浪士の手配書を持って出かけ,行方知れずとなっていた。

    すると,ひょんなことで番所へ来た老婆の情報から大山の居所が知れた。


    サキチは,山中道を越えて行く。

    しかし,突然,待ち伏せしていた浪士らが,サキチが飛脚屋であることを確認したうえ,

    持っている荷物を渡すよう要求してきた。

    サキチは,大事な荷物を渡すことを拒む。

    憤慨して襲いかかろうとする浪士に,「待った!」をかけたのは,栗ちゃまたち用心棒だ。

    さっさと浪士をノシて,サキチには,そのまま先を急ぐよう言う。


    やがて,街道を走ってきたサキチが一呼吸して道端へ腰をおろすと,

    「飛脚屋だな?」と確認してきた男がひとり。

    「大山の使い」というその男に言われるままついて行くと,他の男2人が加わり,

    サキチに荷物を渡すよう強要してきた。

    サキチは,飛脚屋の手代としての意地を見せ,寺へ行って約束どおり荷物を渡すと言い張る。

    しかし,刀で脅されたサキチは,荷物を男たちへ渡し,外へ出た。

    荷物の中に倒幕浪士の手配書があるものと思っていた3人組の男は

    中に書状がないことを知り,激怒してサキチを追いかけてゆく。


    栗ちゃまたちのもとへ戻ってきたサキチは,

    イワクつきらしい荷物の依頼主に迷惑がかかってはいけないと,

    飛脚屋の店の名前を役人に届けないよう頼む。


    その頃,青木,千造,十吉は,駕籠屋の人足らの案内により,

    大山を下ろした場所を捜索していた。

    道すがら,茶屋の主人に尋ねていると,その村の男の子が酒の注文にきた。

    その子の父親が飲むのではなく,侍が飲むという。

    青木らは,その侍が大山ではないかと見当をつけ,子供の案内する場所へ向かう。


    屋敷の中に,佐吉の到着を待つ大山がいた。

    青木らが声をかけると,酔って乱心状態の大山が抜刀して襲いかかってきた。

    千造や十吉も止めようとしたが,刀を振り回す大山。

    そこへ栗ちゃまたちがやってきた。

    分別のつかない大山は,栗ちゃまにまで襲いかかった挙句,バッサリ斬られてオダブツ…。

    奉行所を裏切ったとはいえ,一応役人の肩書きを持つ大山が斬られちまったんで,愕然とする青木ら。

    しかし,栗の態度はこうだ↓

    栗チャ 「斬ったあ…斬らねば俺が斬られる…不足かあ?!」(ブータレる栗)

    青木ら 「 … 」←((-_-
    なあ~んも言えん。)

    すると,どこからか大山と懇意だった女が駆けつけてきて,

    その場にいた青木に,下っ端のくせに上役を斬ったのか!と罵声を浴びせ,

    大山の亡骸に泣き伏せたが,そのうち関わり合いになることを恐れて逃げてしまった。

    役人を斬ったとわかった栗ちゃまは,

    栗チャ 「役人であろうと誰であろうと,俺には関わりないが…」

    と言いつつ,飛脚屋のサキチが刺客に狙われていることを青木に話す。

    とりあえず大山の懐を確認する青木らだったが,手配書はなかった。


    夜分,寺の中へ入った青木らと栗ちゃまたち一行は,

    浪士やヤクザ風の男ら数人が,その場にゴロゴロコロされている亡骸を発見。

    みなシンデレラ…となった今,

    どうやらサキチは,次の「決められた場所」へ向かったらしい。

    店の名を明かさないよう頼まれていたマンペーさんたちだったが,

    「セーベー」という京の飛躍屋の名を青木に明かす。

    その店に尋ねたところ,サキチは滋賀の旅籠に向かったという。

    しかし,その旅籠には,侍がひとり倒れていたのみで,佐吉の姿はなかった。

    生命の危険を侵してまでも,大山の依頼どおりに動くサキチの行方はわからない。

    「預かったものを確実に届ける」という信用を守ることが,飛脚屋の心情だ。

    依頼主が死んだことも知らないサキチは…なおも更なる浪人の刺客に街道を追われていた。

    逃げる逃げる!…行方不明のまま逃げている…しかし…,

    奉行所の手配書を持っているサキチは,とうとう「お尋ね者」扱いにされちゃった!

    奉行所の手配書を持ち出して(裏切って)失踪した大山は,「事故死」扱いにされちゃった。

    飛脚屋の娘オミツは…使いに出た手代のサキチの帰りを,だだひたすら待つ。


    ●何故,帰って来んのや,サキチ~!…「お尋ね者」にされちまったゾ~!



      
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    路地裏の宿


    「ごめんねえ~お酒ないの」…ひたすら情けないこの人ワ…(ーー


    オネエ言葉の浪人=「新選組血風録」永倉新八役の彼だった。

       
           そんなオカマ浪人ヤローを,マンペーさんが一喝してオネンネさせちゃう。

















     
                         ★栗ちゃまは,ヒョウタンでゴキュゴキュ豪快に,「ごめんねえ~,お酒飲むの」



    「帰って来た用心棒」第31話


    閑散とした城下町の夜。

    とある屋敷から外出する若い侍の姿があった。

    マンペーさんと田島君は,宿泊先の旅籠を探すものの,全て断られていた。

    そこへ現れたのは,モグリで旅籠を設けているという商人風の男だった。

    この城下の方針によると,浪人者は泊めてはいけないことになっているらしい。

    寒空に野宿するわけにもいかず,男の案内で宿へ向かうことになったマンペーさんたち。

    一方,栗ちゃま用心棒は,宿場外れの居酒屋で,マンペーさんらの帰りを待っていた(寝転がって)。

    栗ちゃまは,マンペーさんらが戻ってくるものと思っていた。


    男と一緒に往来を歩いて行くマンペーさんたちだったが,

    見回りをしている御用役人の一行が来たため,これを避けるべく案内の男は先導する。

    夜分,城下をうろつく浪人は,一旦,役人に捕まると詮議が厳しいとこのことであった。

    そのため,男の案内で,路地を抜けて遠回りすることにした。

    到着した宿(屋敷)の応待に出てきたのは,オチカという武家風の女だった。

    部屋に通されたマンペーさんと田島君の推察では,オチカは武家の妻女風に見えた。

    屋敷内には,外出している客一名のほか,別の部屋にも二人,浪人の客がいた。

    そのうちのひとりは,妙にオカマっぽい喋り方をする男だ(あ~あ…長倉さんだヨ❤)。

    オチカに酒を持ってくるよう命じるオカマ男の長倉さん。

    どうやら,屋敷には人手がないらしい。

    先程,マンペーさんらを連れてきた男は,栗ちゃまを迎えに居酒屋へ向かっていた。

    栗ちゃまは,到着した男に付いて居酒屋を出る。


    その頃,夜道の往来では,ひとりの侍が刺客に襲われていた。


    御用の笛が鳴り響くや,栗ちゃまは付き添いの男に言われるまま路地裏に隠れる。

    すると,「ゲンキチ」という男が戸口から出てきて,男に声をかける。

    マンペーさんや栗ちゃまを連れてきた男の名は,「センキチ」といった。

    彼らは顔馴染みであり,役人が通りを引き上げるまで,ひとまずゲンキチの家に隠れることにした。


    その頃,オチカの屋敷には,外出してヒトゴロシをした客の浪人が戻ってきた。


    ゲンキチと同じ居場所にいた仲間の「ツネキチ」という男は,

    栗ちゃまたち浪人を宿に案内しているセンキチが,

    何故かイイ稼ぎをしていることをやっかむ。

    彼らは親切ごかしにセンキチの身を案じる。

    センキチは,恩を受けた「村井」という侍が自害したあと,その家の手助けをするため,

    村井の妻女とともに屋敷で旅籠のマネゴトをしているという。

    このことをツネキチに打ち明け,

    屋敷へ戻れない状況を連絡してくれるよう頼む。

    ツネキチは快諾し,屋敷じゃなくて役人のところへ直行!

    やがて,役人らが栗ちゃまとセンキチの隠れ場所へ来るが,

    めし捕られる理由なんかないもん…ドカバシグシャ!っと,その場にノす栗。

    親切ごかしで裏切ったゲンキチを,センキチは往復ビンタでブッ飛ばす!

    その後,栗ちゃまとセンキチは,夜道を隠れながら,オチカの屋敷へと向かう。


    屋敷では,オカマ浪人たちが,オチカにちょっかいを出していた。

    嫌がるオチカであったが,屋敷の奥には病身の村井の父親がひとり寝ているのみであった。

    これ幸いとオチカへ襲いかかるスケベ浪人たちを叱りつけたのはマンペーさん。

    横暴なゲスヤローどもを叩き伏せて…「あ…オネンネさせましたねえ」←田島君のセリフ(^・^)。

    オチカは,暫し村井の父親の部屋へ引きこもっていた。

    マンペーさんは,オチカの事情を知り,彼女を気遣う。

    しかし,間もなく屋敷には役人が詰めかけてきた。

    先程,外出して侍をコロした浪人は,奥の部屋で身を隠していたが,

    役人が来たと知り,屋敷の者が密告したに違いないと逆上して飛び出てくる。

    そんな騒動の折,亡村井の父親は,命を落としてしまう。

    やがて,栗ちゃまとセンキチが屋敷へ到着すると,

    オチカが役人に縄をかけられ,通りを連行されるところであった。

    これを見たセンキチは,悔しさのあまり,御用の列に突進したが,

    せき止めた役人に「ドスッ!」…腹を刺されて絶命…。

    これを目撃した栗ちゃまも…たまらず役人らの前へシャシャリ出る。

    屋敷から栗ちゃまを向かえに出てきたマンペーさんと田島君も助勢することに…。

    その場にテキトーに役人がノサれたあと,

    センキチの死を悼み,泣き崩れるオチカの姿があった。


    翌日,オチカは,浪人を宿泊させていたことを役所へ届け出て自首する。

    その後,自ら命を絶ったという。

    センキチは,無縁仏として葬られた。

    オチカが既に自害した夫のあとを追ったのか,

    センキチのあとを追ったのか…定かではない。


    ●栗ちゃまたちに出会ったばかりに…みんなシンデレラ…のパターンでした。ナンマイダ~。
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    上意討ち




    今回は,オデン食いながらマンペーさん登場!❤栗ちゃまは…影絵のような用心ボォ~…。


    ←※上にノボレンボー※


    「帰って来た用心棒」第30話


    竹林の中,旅姿の若い武家風の夫婦が宿場近くまで逃げてきた。

    「活路を開いてここまで来た」という侍の木村小次郎は,手傷を負っていた。

    一緒に付いてきた妻オミネは,これまで献身的に夫に尽くしていた。


    宿場外れの街道通りにある茶屋では,

    シマ帰りの男がクダをまいたうえ,銭を頂戴しようと主を脅していた。

    そこへ,旅支度の侍たち数名が来て,宿場までの距離を主人や男に尋ねる。

    侍たちが探しているのは,手傷を負った木村夫妻であった。

    宿場へ入る道は単独ではなく,北山の峠を越える道もあるという店の主人の言葉を聞き,

    侍たちは,木村夫妻が峠越えをしない限り,宿場に留まっているものと睨む。

    一旦,店の外へ出たケチなシマ帰りの男は,物陰から盗み聞きして何事か企む。

    侍たちは,四方八方,木村夫婦の居所を探索に回る。


    とある若夫婦が営む飯屋にも,木村夫妻を追う侍が調べに来て,

    尋ね人の用件を告げたあと,すぐに立ち去る。

    と,その後,姿を見せたのは,木村の妻オミネだった。

    オミネは,店の若夫婦に,連れの者が怪我をしたため,

    サラシと傷薬を分けて貰えないかと頼み込む。

    快く応じる若夫婦のもとへ,先程のケチなシマ帰りの男がやってくる。

    「親分」だったらしいその男は,若主人の新妻に無理矢理挨拶しようと

    奥へ入り込むが…,

    オデン食いながらマンペーさん登場!

    シマ男 「ナンダ?…テメーワッ…?」

    マンペ 「なんだあ?…見りゃわかるだろ,板前である」

    シマ男 「チッ…ヘンなのがいやがる」

    マンペーさんは,木村の妻オミネに怪我の様子を尋ねたうえ,

    容態が思わしくない怪我人のもとへ向かうことに…。

    「板前マンペー旦那」…実は,お店の使用人が休みと聞き,客のくせに自ら手伝っていたんだとサ。

    シマ男は,「店の嫁さんの用心棒かと思った」などと冗談っぽく言いながら,

    なおも若主人の嫁に酒の相手でもして貰おうと,奥へ上がろうとする。

    しかし,上の座敷の障子に映るシルエットの用心ボーレイ・栗ちゃま登場!

    栗チャ 「嫁の用心棒は,ここにいる」

    と凄んで,シマ男を追い出しちゃう。

    栗チャ 「あんな男は,いつでも逆戻りさせてやる」←(^○^)!(なんて頼もしいお言葉!)

    店の若夫婦も感謝感激。

    その後,店の外に出た若主人の嫁は,木村夫婦を探す桜井という侍から,

    該当者を見つけたら知らせるよう命じられる。


    やがて,マンペーさんが木村夫妻を連れて店へ戻ってきた。

    若主人の嫁は,侍が木村であることを確認し,「桜井」という侍が訪ねてきたことを告げる。

    どうやら桜井は,木村の上司(味方)であるらしい。

    木村夫婦が安堵したのも束の間,

    ケチなシマ男が,宿場外れを探索していた侍たちを引き連れて店へ押しかけてくる。

    店先では,栗ちゃまが騒動の中でも悠然と酒を飲んでいる。

    侍どもは,木村の妻を捕らえ,彼に投降するよう強要する。

    しかし,木村は頑として要求に応じない。

    妻は夫のために命を捨てることも惜しまない覚悟だ。

    そんな物騒な様子を垣間見る店の若夫婦にとっちゃ,無関係で迷惑千万なお家騒動だ。

    当然,栗ちゃま用心棒だって黙っちゃおらん。

    「俺は店の用心棒だ!」ってんで,飲んでた酒を侍に投げつけるや,

    開店して間もない店を汚しちゃイカン…(←既に酒ぶちまけて汚してるくせに…(-_-
    …。)

    なんて気を遣いつつ,「表に出ろ!」と侍ドモを誘い出す!

    そして…ザンバラ斬りしたあと,涼しい顔して「済んだ」…

    と,何事もなかったように店へ戻って酒を頼む栗ちゃま。

    一方,店の外に出て逃げようとしたシマ男は,

    宿場で探索する侍らに“木村の居所をチクっちゃ小遣い貰う”様子を田島君に目撃されており,

    ちょうどタイムリーにその場へ帰ってきた彼に,ドバッサリとヤラレっちまってオダブツする。




    若夫婦の店の中では,安堵した木村が出奔の経緯を明かそうとするが,

    遠慮する栗ちゃま。←(ーー
    …(事情なんか聞きたくないもん。)

    栗チャ 「俺は酒を飲む。オヌシは逃げる,それだけだ」

    当面の追っ手は無くなり,苦難を乗り切れた…と,木村は確信するのだが…。


    木村の信頼する上司の桜井は,宿場の本陣にいた。

    峠越えができるかどうかを聞きに人足寄場へ寄ってきた田島君は,

    宿場にいた桜井の不可解な行動を伝え,警戒するよう忠告する。

    先程,木村を捕えにきた侍たちも,宿場にいたからだ。

    同様の追っ手かも知れない桜井のもとへ,木村は出向こうとするが,

    栗チャ 「亭主のかわりに女房が行けばよい」

    と,動揺する木村へ言う栗ちゃま。

    やがて,木村の女房オミネの用心棒として,桜井の居所へ同行することに…。


    木村が味方だと思っていた桜井は,案の定,寝返っており,

    「上意討ち」の命を受けた侍を全部斬った…との知らせをオミネから聞くや,

    桜井はオミネを捕えて木村を呼び寄せようと図るが…,

    お約束どおり,用心棒の栗ちゃまの出番だヨ~ン。

    桜井は,藩名によって城下を抜け出した木村夫妻を捕える!…と息巻く。

    栗チャ 「素浪人の俺に,藩名などは通用せぬ」

    と,桜井の鼻息を封じるように,ミネウチでオダブツさせちゃう。




    桜井の持ってきた書状によれば,

    木村には,城下から切腹の命令が下されていた。

    愕然とする木村…。

    栗チャ 「切腹するか,しないかは,自分で決めろ」

    上司の桜井に操られたうえ,裏切られたことを知った木村は,その場に刀を放り投げ,

    「侍を辞める」と決意する。

    そんな木村に同情したマンペーさんらも,彼らに雪の峠を越えて逃げるよう勧める。


    イチカバチカ…思い切って山越えを目指す木村夫婦の前に,吹雪の夜が待っていた。

    峠を越えられるか…雪の中に埋まってしまうか…木村夫婦にさえ,その運命はわからない。

    しかし夫婦は,たとえ雪の中に埋まっても,常に共にあり続ける幸せを確かめ合うのだった…。




    吹雪が去ったあと,上意討ちの侍どもがやってくる。

    村人の説明によれば,積雪のため,当分,峠には入れないらしい。

    そして…,栗ちゃまたちが立ち去ったあと,

    店の若夫婦も,木村夫妻の行方をプラス思考で願っていた。

    「きっと峠を越えられたに違いない」…果たしてそうであったか否か,

    その末路を知る者はいない。

    ●運命に翻弄されながらも,確固たる夫婦愛を支柱として生きる男女の生き様が,

     痛々しいほど鮮明に描かれている。

     夫婦の強い信頼関係と絆は,木村夫婦のようであって欲しい…けれど現実は…実に厳しい。
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    汚染米の循環経路続々!

    農林水産省の太田大臣ほか,事務方官僚トップが揃って辞任!






    騒動中サッサとやめりゃいいってもんじゃない!
    無責任すぎっ!! 今後どうすんだ?!
    問題から逃げ出して辞めていく大臣に花束渡すかね?
    ニコニコ顔で去ってったヨ,あの人…。
    農水省…汚染マイド!ドンマイ無神経マインドの構図。






    臭いモノにはブタをする…あ,フタね。
    (以下,過去記事)







    毎日新聞の記事で,汚染米に関わった事業者・業種が公開されました。

    ★循環しとるで…ドクの連鎖…。

















     ドクマイ リスト続々… ナンマイ? ナンマイダー!! 


     そもそも事の発端は,腐れドク米をバカ輸入した農林水産省にあるじゃんね。

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    水ぬるむ頃





    「俺は…朝っぱらから魚釣りを眺めているほど,物好きではない」んだってヨ,栗ちゃま用心棒は。
    マンペーさんは,お魚が釣れて嬉しそうだ。
    田島君は…マンペー先生の味付けがチョッチね…と,健吉少年にささやく。
    「奥に入って寝ていろ。まだ,まともな人間が起きる時刻ではない」(by栗)…恋夜もマトモじゃないな(-_-;)。



    「帰って来た用心棒」第29話


    京都の裏街道をきた駕籠が浪士らに襲撃される。

    中から姿を現したのは,栗ちゃま用心棒である。

    狙う人物の「身代わり」とわかった浪士らは,激高して栗ちゃまに襲いかかるけど…,

    その場に即ノサれる。


    その頃,マンペーさんと田島君は,池で釣りをしていた。

    …でも,いつもながらマンペーさん,ゼンゼン釣れてない。

    同じように釣りにきた侍の一行があった。

    彼らの姿を,何気なく見やる少年・健吉もまた,寒フナ釣りをしていた。

    全然釣れないマンペーさんだったが…,

    何かの物音を聞き,音の方へ駆けつける。

    すると,侍ら数名によるヒトゴロシの現場を目撃した健吉が,冷たい「池に入れ」と脅されていた。

    その場に来た田島君とマンペーさんは,少年を凍死させようとする武士に向かって怒り爆発!

    田島君 「それでもオヌシたち,武士かああー!」

    と怒鳴りつけ,ミネウチで侍どもを倒す田島君だった。

    その後,足をくじいた健吉の仕事(釣った寒フナを売る)先である飯処へ一緒に向かう。

    飯処では,商人風の男がひとり,連れの者を待っていた。

    健吉が飯屋の主人に魚を収めたあと,マンペーさんたちが健吉の身の上話を聞きつつ,

    先程の騒動の件については特に構う必要のないことを告げる。

    その話を聞いた商人風の男は不審に思い,街道を戻ると,

    田島君がノシた侍が正気に戻っていた。

    井口という名の侍は,少年に目撃された事件の後始末を案じる。


    夜分,旅籠の「吉田屋」には,栗ちゃまたちご一行様がいた。

    田島君が,ふと窓の外を見ると,何者か,見張りの者が物陰に隠れ,旅籠の様子を窺っていた。

    翌早朝,健吉と釣りに行く約束をしたマンペーさんだったが,

    旅籠を出ようとする際,田島君と栗ちゃまが来る。

    マンペ 「お…? オヌシも釣りの勉強かね?…寒いのに,ご苦労だなあ」

    栗チャ 「俺は…朝っぱらから魚釣りを眺めているほど,物好きではない」

    マンペ 「あれ…?…嫌なこと言うなあ…」

    旅籠の表には,どこぞの侍たちが集結していた。

    店の者には奥へ下がっているよう命じる栗ちゃま。

    栗チャ 「奥に入って寝ていろ。まだ,まともな人間が起きる時刻ではない」

    マンペ 「あれェ…?…じゃ,私はマトモな人間じゃないのかね?」

    栗チャ 「お互いさまだ。気にするな」

    なんて言い残し,襲撃してきたマトモじゃない侍ヤローどもを一気にノシちゃう栗ちゃまと田島君。

    斬り合いの中,「お取り込み中,スマンね。ちょっと通して貰うヨ」

    と,釣道具持って平然と通り過ぎて行くマンペーさんだった。←(^○^)マトモじゃない…!

    栗ちゃまたちの威力から逃れた侍の井口と商人の男は,藩名が知れるのを恐れていた。


    そして,健吉と仲良く釣りをするマンペーさんは…,

    健 吉 「お侍さん,釣をしてるとき,よそ見しちゃダメだよォ!」

    マンペ 「は…,以後,気をつけます」

    なんて指南されてたり…(^・^)…。

    暫くして,彼らのもとへ,田島君と栗ちゃまが来る。

    釣れた魚(寒フナ)で料理を作ると言うマンペーさん。

    栗ちゃまは遠慮して京へ戻ることに…(-_-;)…(食べたくないもん。)

    しかし,マンペーさんらのあとを,井口らがつけており,これに感づく栗ちゃまだった。


    健吉は,姉と病気の父との三人暮らしであった。

    健吉の家で魚を調理するマンペーさんは,自慢のウンチク付きで味付け。

    田島君は,あの先生の味付けは,必ずしも評判が良くない…なんて,コッソリ健吉にアドバイス。


    一方,家まで追ってきた侍の井口は,健吉の父に見覚えがあり,

    以前,自分の屋敷に奉公していた者であったことを思い出す。


    「どうしてフナを水から煮るか…わかるかな?」…マンペーさんのウンチクは続く。

    マンペ 「海の魚は,煮えくり返った湯の中に入れても崩れないが,沼や池の魚はすぐ崩れてしまう。
         
         海の魚は,荒波にもまれて育った。池の魚は,波風のないところで育った。海の魚は強い!
         
         池の魚は弱い。わかるかな?」

    健 吉 「わかります」

    マンペ 「人間も同じだ。もまれて育った子は,どんなところに投げ込まれても平気だ。

         たとえ,池の魚を釣っていても,気持ちは,海の魚になっていなさい」

    健 吉 「はい!」

    神々しいマンペーさんの言葉に,健吉の父もイタク感激する。

    寒フナを煮て売り,病気の父に良い薬を買ってあげるよう指導するマンペーさん。

    売れなかったら,自分のところへ来れば,かわりに売ってあげる…とも…(ToT)/優しいオジサン❤

    健吉の父は,見ず知らずのマンペーさんの親切に対し,

    かつて武家奉公していたとき主人から貰ったという脇差の刀を,感謝の印として差し出す。

    しかし…マンペーさんは,刀は健吉に譲るよう言って断る。


    健吉の家の表に潜む井口は,家の者が役人に届け出ることを恐れ,

    一思いに斬ることを決意し,中へ踏み込もうとしたところ,

    待ってましたヨ,栗ちゃまが!…ドバサッと一思いに斬っちゃったトサ。



    やがて水が温む季節となり,とある京の飯屋で寒フナの煮付けを食べてみる田島君。

    健吉が京の町へ寒フナの煮付けを売りに来ているか気になる…。

    マンペーさんは,暖かくなると寒フナは釣れなくなるが,まだ当分,大丈夫だろうと見越す。

    そこへやってきた栗ちゃまは,暖かくなっても,まだお仕事があるから酒も飲めない。

    「身代わりになって刺客を誘い出す」んだって…で,また裏街道を駕籠に乗って出かけちゃう。


    マンペーさんたちは,健吉が寒フナを売っていた飯屋へ行ってみた。

    しかし,店のオヤジに尋ねたところ…健吉の父親は亡くなったとのことで,

    彼らの家は既に廃墟となり,その行方は,誰も知らず…,

    小さな手作りの墓には,父親の脇差刀が供えられていた。

    行方知れずの健吉たちが,これから“荒波にもまれる”だろうことを案じながら,

    マンペーさんたち用心棒が,二度と,その地を訪れることはない…。


    ●マンペー先生のような師匠が実際にいたら,楽しいうえに励みになるね。

     自分がミスしたら,大人でも子供に謝る(しかも敬語で)…そんな姿勢も謙虚で正直だ。

     最近,妙に利口ぶる大人が多いけど,過ぎたプライドの高さと自己顕示欲は,傲慢さと嫌味なだけ。

     ゆるりと滲み出る心情の温もりは,マンペーさんのような人だけが持つ独特な雰囲気だ。

     まるで嫌味がなく,好感が持てる…いいオジサンだあ!(^○^)❤

     一家に一人は置きたい,マンペー旦那ロボ。

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    高齢化社会





    お買い物へ行くと,お年寄りがグランド・ゴルフをしていた。


    炎天下の猛暑なのに…達者だ。

    子供は…家ンなかでゲーム三昧なのか…



     「誰もおらん」…ひ弱だ。

    お年寄りの元気の秘訣は,

    文明社会の合理的道具などなかった時代,

    自分の足と手で労を惜しまず生活してきた…,



    そんな毎日があったから…今でも達者なのだろう。

    一生懸命流した彼らの汗の代償を,預かってるだけの社会保険庁さんヨ,

    恋夜は若モンだけど,日本の夜明けのために,是非,言わせて貰うゼヨ。

     ★ 年金返せ! Doアホ庁! 天下りこそ,「天引き」したれィ!

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    福と鬼との巷



    ▲番所の連中に,節分の豆まき攻撃を受けた栗ちゃま…「俺は鬼か?」…(ウン!たまに…(^○^)!)



    「帰って来た用心棒」第27話


    京の街角で,ひとり佇む田島君の姿があった。

    往来を行きかう女子供の華やかな姿に目を惹かれる。

    この日は節分のため,マンペーさんと一緒に買物に来た田島君だった。

    すると,旅姿の男が田島君に声をかけてきた。

    佐吉という名のその男によると,連れの女が病のため,医者を探しているという。

    親切な田島君は,うろ覚えで医者の居所を教えてあげた。

    佐吉と往来をすれ違うように買物から戻ったマンペーさんは,

    豆の代わりに栗を買って来た。

    天地正大流の武術の習いでは,豆のかわりに「勝ち栗」を打つんだって。(合戦の必勝祈願)

    そして,節分の女たちのオバケぶりや,江戸城の豆まきウンチクを田島君に詳しく話していると,

    通りの向こうから病人を背負った千造が急ぎ駆けて来た。

    医者のところへ行くという千造に,行き先が違うのではないかと尋ねる田島君。

    だが,千造が向かおうとする医者の居所は,田島君が先程,男に教えた場所とは違っていた。

    千造によれば,田島君が教えたというその医者は,既に夜逃げ同然で廃業していたのだ。

    間違った場所を教えてしまった田島君は,申し訳なく思い,

    廃墟となった医者の家を訪れてみた。

    すると…そこには,ひとりの女が具合悪そうに座っていた。

    女の名はオカヨといい,連れの男である佐吉と駆け落ちしてきたのだという。

    しかし,オカヨの荷物を持ち出した佐吉は,彼女を置き去りにし,とある居酒屋へ行っていた。

    その居酒屋には,栗ちゃまやマンペーさんも来ており,

    路銀に困っているという佐吉の申し出により,オカヨのカンザシの目利きをしてやる。

    マンペーさんは佐吉の顔を見て,昼間,田島君に医者の居所を尋ねていた男だったことを思い出す。

    高価な品ゆえ,居酒屋のオヤジも手が出せず,当てが外れた佐吉は早々と店を出る。

    が…,渡世人風の男たちが往来の彼方から向かってくるのを見て,再びもとの居酒屋へ駆け込む。

    佐吉は店のオヤジに断る間もなく,急いで奥の座敷へ飛び込み,襖を閉めて隠れてしまう。

    間もなく渡世人らがゾロゾロと居酒屋へ来た。

    栗ちゃまとマンペーさんは,田島君が追っ付け居酒屋へ来るらしいため,仕方なく待つことに…。


    夜になり,廃墟の医者の家の隣からは,節分を祝う親子の楽しげな声が響いてきた。

    悲観するオカヨは,あまりにも対照的な近所の様子を見て突然泣き出し,

    佐吉がもう戻ってこない気がする…と,田島君の前で駆け落ちの経緯を打ち明ける。

    ヤクザモンの佐吉という輩は,相当コスイ男らしく,オカヨより金のほうが大事らしい。

    田島君は,悲しむオカヨを励ますが,

    オカヨ 「放っておいてください!…死ぬしかないんです」

    などと,オカヨがキレちゃったため,

    田島君 「バカッ!…死ねば何でも済むと思ってるのか!」

    と,叱り付ける。

    オカヨ…号泣。


    一方,客が来ても奥へ通さない居酒屋のオヤジの態度を不審に思ったヤクザ連中は,

    奥座敷が怪しいと睨んで襖を開けたところ,佐吉を見つける。

    駆け落ちした佐吉を責めるヤクザ連中は,オカヨを連れて一家へ帰るのだという。

    オカヨは,ヤクザの若親分の女房になるはずの女だったのだ。

    そのオカヨと一緒に逃げたのは,ヤクザの居候程度の佐吉だったというわけだ。

    佐吉は仲間に見つかった途端,「侘びを入れる! オカヨは手放す!」と,途端にヘエコラし,

    我が身可愛さのあまり,オカヨを放り捨てて許しを請うような,根性ナシの腰抜けヤローだった。

    ヤクザ連中のやりとりを見ていた栗ちゃまとマンペーさんは,

    田島君が医者の廃墟でオカヨと一緒にいることを案じ,

    腰抜けヤクザの佐吉ひとりだけでオカヨを向かえに行き,居酒屋まで連れてくるよう申し出る。

    しかし,これを拒んだヤクザ連中は,栗ちゃまたちとバトル!…で,あっさりノサれる。


    番所では,青木,千造,十吉が,子供のように節分の豆まきをしていた。

    戸口を開けて,「鬼は~外!~福は~ウチ~♪」な~んて叫んで,外へ豆をまくオッサンたち。

    そこへ栗ちゃま用心棒が来るなり,豆攻撃が,お顔や体に命中しちゃう。

    栗チャ 「俺は…鬼か?」

    なんか言いながら,本物の鬼ども(ヤクザ連中)が,ノビてることを知らせる。


    その頃,マンペーさんは佐吉の案内で医者の廃墟へと向かう。

    途中,佐吉からオカヨの荷物と高価なカンザシを取戻し,二度とオカヨに逢わぬよう命じる。

    廃墟へ入ったマンペーさんは,自分のことを「福の神が来たヨ」なんちゃって,

    オカヨを安心させるけど,

    腰抜け男の佐吉から,確実に捨てられたことを知ったオカヨは,その場で号泣する。


    それから一ヵ月後,オカヨは「松乃屋」という料理屋で元気に働いていた。

    田島君に好意を寄せているらしいオカヨは,用心棒たちの住処へ訪ねて来るが,あいにく留守。

    ちょうど帰って来た栗ちゃまに,オカヨは田島君宛ての言伝を残し,その場を去る。

    田島君は皆にからかわれるが,全くその気はなく,松乃屋へ行ってオカヨに逢うことを拒否する。

    しかし,栗ちゃまは,成り上がりのヤクザから用心棒の依頼があったため,松乃屋へ行くとのこと。

    栗ちゃまによれば,どうやら腰抜けヤクザの佐吉が,成り上がりのヤクザに取り入っているらしいのだ。

    オカヨをその成り上がりモンへの「土産」として献上し,さぞ忠誠を尽くしたように見せながら,

    実は,もとのヤクザ仲間からの仕返しを逃れるために,ヤクザ同士を対立させた挙句,

    まんまと自分の身を守る算段をつけていたのだ。

    栗ちゃまは,その成り上がりヤクザモンの顔を見てから商売するかどうか決めるという。


    そして,そんなセコイ計画どおり,佐吉の「献上土産」であるオカヨは,

    松乃屋の座敷において,成り上がりヤクザに襲われそうになる。

    手はずをつけた佐吉も,オカヨの前に姿を現し,事の次第を暴露する。

    オカヨは佐吉をなじるものの,薄汚い佐吉は別段どうってこたァない様子で小憎らしさを見せる。

    オカヨ,大ピ~ンチ!…しか~し,

    バッと襖を開けて,栗ちゃま登場!

    成り上がりヤクザのゲスな顔を見るなり,用心棒なんか引き受けん!って態度だ。

    そして,おきまりの「ナンダコノヤロ,ヤッチメエ!」と飛びかかるヤクザヤローどもを,

    フクロダタキに仕上げてあそばす栗ちゃまであった。


    その後…オカヨは…また駆け落ちしちゃったんだってヨ…店の板前さんと。

    腰抜けヤクザと逃げたときといい,オカヨってのも,しょ~もない尻軽女だ…。

    マンペーさんによれば,「女は,オバケだからなあ」だとサ。ホントだね。

    「わからないことがあったら,何でも聞きなさい」と,自信満々に田島君に言ったマンペーさんも,

    女心は全くわからないんだって。

    そして,寒い季節が,いつ頃,暖かくなるのかと田島君が聞いても,

    「春が来たらね」で締めくくるマンペーさん。←(^○^)あったり前じゃ~ん!

    頼りになるような,ならないようなマンペーさんに,田島君も爆笑するばかりだったとサ。

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    ドクグリコロコロ♪ドクドコヤ~♪








     秋… なのに… 暑い! しかし… もっと暑苦しのは… 政界茶番劇!! ブヒッ!!! 











     秋… だから… 飲んで食いたい! しかし… 汚染米の酒類!… センベー!! 公表しろ!!! ゼンブヒッ!!!! 
















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    都に来た娘









    爆炎の囲炉裏の前で,田島君は「役人が戻ったら,また頼んであげる」と優しく話すのだった…。

    (し…しかし,顔の付近まで白く立ち上っている…ほ…炎がヤバチョフ!…女優さんも(ーー;)…ジ。)

    でも…今回は,笑い事じゃ済まされない展開に…試練あり…。

    (胸が焦げちゃうほど過酷だ…田島君にとっては…。)



    「帰って来た用心棒」第26話


    夜分,商屋の潜り戸を拳で激しく叩く音がする。

    帳簿付けをしながら店番をしていた番頭のソーベーは,訝しげに腰を上げて戸口へ急ぐ。

    と,奥から「待て!」の声と共に出てきたのは,栗ちゃま用心棒だ。

    栗チャ 「ゆっくり開けろ…俺の客だ」←キャー❤…(❤^o^❤)…客にナリテー!

    言われたとおり戸を開ける番頭。

    すると,勢い外から浪士風の不逞の者たち数名が斬りかかってきた!

    まず中で二~三人をバサッ!…外でもドバサ!ドバサ!…で,栗ちゃま用心棒,完璧任務完了。

    慌てて店先に出てきた商屋の主人と番頭の前に,涼しい顔でご帰還あそばした栗ちゃまは,

    栗チャ 「済んだ…役人を呼べ。もう今夜は,心配はいらん」←さすがに商売馴れしとるワ。

    やがて騒動の現場へ町方の役人らが多勢駆けつけてくる。

    そんな往来の片隅で,オウメという娘が「松屋」という商屋を探していた。

    ちょうど通りかかった二人の町人に,松屋のことを訪ねるオウメだが,

    松屋は3ヵ月前,既に店じまいしており,どこへ移ったか不明とのことだった。

    オウメの探していた「松屋」には,彼女の兄が奉公しているはずであったが,

    行方知れずとわかり,愕然とする。

    夜道で途方にくれるオウメの前に,ひょっこり田島君が現れる。

    困惑したオウメが田島君に事情を話すと,優しい彼は,すぐに近所へ尋ねに行ってくれた。

    すると,夜道を逃げ惑う頭巾姿の怪しい浪人たちが来たため,

    オウメは咄嗟に物陰へ隠れて様子を窺う。

    浪人たちが去ったあと,田島君が戻って来て,

    「松屋は夜逃げ同様に店を閉じた」との事情を話したところ,

    なお一層,呆然と佇むオウメの身を案じた田島君は,番所へ案内することにした。


    番所では,千造が「むやみやたらにヒトゴロシをする輩」に憤慨し,怒り爆発中。

    青木と十吉に八つ当たりする千造は,「茶が冷たい!」と戸口に投げつける。

    と,突然開いた戸口にオウメが立っており,茶がかかってしまう。

    千造のドギツイ口調にビビるオウメだったが,とりあえずオッサン連中に松屋の件を尋ねる。


    その頃,天地正大流の棲家の前へ戻った田島君だが,

    突然,頭巾姿の浪人が斬りかかってきたため,いつもどおりの早業で,華麗に返り討ち。

    と,マンペーさんが水の入った土瓶を持って戸口に現れる。

    先程,任務を終えてご帰還あそばした栗ちゃま用心棒のあとを追っかけて来た浪人が,

    外でウロついてるようだったから,水でもかけて追っ払おうと思ったんだとサ。←(^○^)オチャメ!

    中で寝ていた栗ちゃまは,災難にあった田島君に,

    栗チャ 「それは悪いことをしたな」

    なんて謝るけど…,

    田島君 「…と,いうほどの顔でもないみたいですね」

    田島君,チョビッとスネる。

    栗チャ 「怒るな。こっちはもう商売は終わったのだ。いつまでもヒト斬り屋との付き合いはゴメンだ」

    その晩,栗ちゃまが用心棒をした商屋以外にも,町中では浪士らによる多くの襲撃騒動があり,

    町方連中の捕物を見かけた田島君としては,

    途中,行き会ったオウメの安否が気にかかるのだった。


    番所の千造らの知るところによれば,

    オウメの兄が松屋の手代として奉公していたとの形跡はなかった。

    しかし,二年前,オウメの兄が彼女に残した書状には,確かに松屋との記載があった。

    青木によれば,その兄は,最初から松屋に奉公していなかったのでは…と推察された。

    オウメは二年の年季奉公を終え,両親もハヤリ病で既に他界していたため,

    他に行くあてもなく,兄のいる都へ来たという。

    涙にくれるオウメだが,番所の裏手で事件を知らせるヨビコ(笛の音)が聞こえ,

    青木らは,御用へ出向いてしまう。

    独りぼっちで泣きじゃくるオウメ。


    同じ頃,オウメの兄である原吉は,襲撃浪士の一味に加担して,夜道を暗躍していた。


    暫くし,オウメを案じて番所を訪れた田島君は,

    やはり兄の居所が知れずに悲観するオウメに対し,「そのうち逢えるかも知れない」と励ますのだった。

    田島君 「あ…火が消えてしまうな」

    火鉢をいじくった田島君だけど…ゴオーッ…顔まで迫る勢いの炎が…。←燃えすぎだ…(ーー;)!

    爆炎のなか,田島君は「役人が戻ったら,また頼んであげる」と優しい…。←ほ…炎がヤバチョフ!


    その後,オウメは青木の口利きで,二条城出入りの「住吉屋」という商屋へ奉公することになった。

    「住吉屋」は,先般,栗ちゃまが用心棒を引き受けた店だった。

    物騒な時世のため,住吉屋では再び用心棒を常駐させるべく,

    栗ちゃまたち用心棒の棲家へ番頭をよこす。

    でも栗ちゃまは留守。番頭は,マンペーさんへ用心棒を依頼しようとしたが,

    マンペ 「今日は,これから日本一美味い鯛メシ作ることになってるんだ」

    と,ミョーな理由でお断り。

    ちょうどそのとき,材料を買いに行かされた田島君が戻ってきた。

    で…栗ちゃまは,鯛メシ食べさせられたくなくて逃げたんだって。

    で…抜け目ない番頭から「住吉屋へ逃げたらどや?」…との申し出を,田島君が引き受けちゃう。


    住吉屋で奉公するオウメと再会する田島君は,彼女の様子を見て一安心。

    鯛メシから逃げ出してきただけの田島君に対し,

    店のお抱え用心棒となって貰いたい…なんて申し出もあり,困っちゃうけど断る。


    一方,マンペーさんは“日本一美味い鯛メシ”作りをやめて,お刺身に変更。

    そこへ栗ちゃまが帰って来るなり,「メシは食ってきたから,いらんヨ」と先制攻撃。

    でも,鯛がお刺身に変わったのを見た栗ちゃまは,「メシ食ったけど,酒はまだだも~ん」とオネダリ。

    二人で仲良く飲み食いを始めたけど,田島君が栗ちゃまの代わりに住吉屋の用心棒となったことを知り,

    栗チャ 「まずい…」

    酒は後回しで住吉屋へ向かう栗ちゃま。


    住吉屋で,オウメと打ち解けて話をする田島君は,初めてその生い立ちを明かす。

    幼い頃,生き別れとなった妹がいたが,今となっては顔すらわからない…とのこと。

    しかし,もし逢えたのなら,なんとなく妹だとわかる…と希望を持つ。

    それと対照的に,兄の顔をわかりきっているオウメには,

    「そのうちきっと逢えるから,楽しみにして働いているように」と,明るく言う田島君だった。


    そして…晩になり,住吉屋の前には,以前,襲撃に失敗した浪士らが集結していた。

    待ち伏せしていた栗ちゃまとマンペーさんは,野党の浪士どもを一刀両断&鉄拳にてオダブツさせる。

    しかし…浪士に促され,店の裏手に回った若い男がひとりいた。

    屋敷内に忍び込んだその男は…俄かに待っていた田島用心棒君に,

    「ドスッ!!」…と,打突による一撃で退治されてしまう。←天才剣士・沖田総司を彷彿とさせる腕前。

    何気なく,男の懐から落ちている書状を拾って読む田島君だったが…,

    書状を読み進めるその表情が,俄かに硬直する。

    その書状の宛名には,「オウメへ」との記載があった…。

    己が突き刺した若い男こそ,オウメの兄,原吉だったのだ。

    程なくして駆けつけた青木に気づかれぬよう,書状を慌てて懐へ隠す田島君は,

    いつになく声を荒げ,早く亡骸を運ぶよう命じ,

    田島君 「私は…用心棒なんてガラではない…」

    と,預かった用心棒代をオウメに渡すよう言い残し,住吉屋から姿を消す。

    オウメは田島君の安否を気にし,廊下から座敷へ向かう途中,

    戸板で運ばれて行く兄の亡骸とすれ違う…恐ろしさで目を反らすオウメ。

    それが兄であることに,オウメは気がつかない。


    やがて,栗ちゃまたちがいる行きつけの居酒屋へ向かった田島君は,

    懐にしまった書状を取り出すなり破り捨て,飲めなかった酒を初めてクチにするのだった。

    栗チャ 「やはり,オヌシに用心棒は向かん…」

    憮然としたままの田島君…わかりきった言葉で,更に自戒の念に拍車がかかり…,

    仰いで閉じた瞳の中で,独り無情の涙を飲むのであった。←つ…つらいなあ…田島次郎…(ToT)。


    その後,住吉屋で働くオウメには,縁談話も多々あがったが…,

    全て断り,店で働き続けたという。

    ●オウメは…兄だけじゃなく,田島君のことも,待ち続けていたのかも知れない。
     

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    給食業者へ汚染米流通!

    またまた汚染米の流通経路が発覚! しかも…高齢者の胃袋用なんて…怒!

     大阪、京都、和歌山 給食業者に汚染米流通か 中国産もち米 

    9月11日15時36分配信 産経新聞


     ■ 医療・高齢者施設へ

     米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)による汚染米の不正転売問題で、
    同社が販売した事故米の中国産もち米が食用として大阪市内の高齢者福祉施設や
    医療施設に配食している13の給食業者に流通していたことが11日、わかった。
    また京都、和歌山の府県の福祉施設など、
    少なくとも13カ所に事故米が納入されていた可能性があることが判明。
    和歌山県内の施設ではもちとして食べられていたという。
    事故米はこれまで焼酎メーカーなどへの販売が確認されているが、
    三笠フーズの米が給食業者にも納入されていたことで、
    汚染米の被害がさらに広がる恐れが出てきた。

     三笠フーズの九州工場(福岡県)から、各地に出荷された事故米を追跡調査している同県が
    調査を要請していた。

     大阪市などによると、福岡県にある三笠フーズの事務所が事故米として購入した中国産もち米が
    大阪府内の食品流通業者に売却され、この段階で30キロの袋に分けられた。

     その後、大阪市内の米穀流通業者が、このもち米約3000キロを購入、
    このうち5~7月にかけて約700キロを大阪府内の業務用食品流通業者に販売。
    この業者は1キロのパックに詰め替え複数の給食業者に販売、
    このうち大阪市内では13業者に供給されていた。

     給食業者は、市内の医療施設や老人保健施設に、食事を配食する業務をしており、
    購入した量はいずれも数パック単位。
    すでに消費されている可能性が高いが、これまでに健康被害の報告はないという。

     一方、和歌山県内に供給した給食業者は調理施設を借りる形で事業展開していた。
    那智勝浦町の老人保健施設では、今年6月から今月6日までに計4キロのもち米を、
    もちの材料として使用。和歌山市内の2施設でも給食事業を行っていたという。

     県食品・生活衛生課によると、この給食業者は特定の問屋を通じて米やもち米を仕入れており、
    問屋への販売元に三笠フーズが含まれていた。県はもち米が残されていた場合は使用しないように、
    施設に通達するとともに、関係業者からの聴取を進め、もち米の流通ルートの全容解明を急いでいる。

     また、京都市では、民間の給食施設など少なくとも10カ所に三笠フーズの米が納入された可能性があり、各保健所が確認を急いでいる。
    市生活衛生課では「一般消費者が直接購入していた可能性は今のところ確認されていない。
    実際に消費されているかも含め、調査を迅速に進めたい」と話している。

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    狂気の夜











    「毒」がテーマだ…。栗ちゃまも飲みそうになってイヤイヤした毒を,マンペーさんが平気でゴクリ!



    「帰って来た用心棒」第26話


    早朝,伝八という小間使いの男が何事か急な用で,番所へ訪ねて来る。

    しかし,番所には誰もいないため,伝八は立ち去る。

    程なくして,与力の青木が番所へ来たが,番小屋には火も焚かれておらず,

    使用人の番太郎という男も未だ来所していなかった。

    遅れてきた千造と十吉は,朝から外出する女房らに土産を持たせ,

    長居せぬよう言伝をしてきたのだった。


    その日,彼らの女房は,上司である青木の家に招かれていた。

    青木家へ行った当初,互いに気を遣う千造と十吉の女房だったが,

    次第に和み,食事がてらに高級な酒がもてなされることに…。


    番所では,青木,千造,十吉らが雑談しつつ,茶を飲んでいた…が,

    突然,青木が意識を失ってその場へ倒れる。

    やがて,マンペーさんが甘酒を持って訪ねて来るが,

    中から人の声は全くしない。

    仕方なく,外から戸を開けて入ろうとしたところ,

    マンペ 「建付けの悪い戸だなあ。え?…どうなってるんだあ?」

    と,ようやく中へ入ったマンペーさんの目に飛び込んできたのは,

    青木や千造ら三人が,その場へ倒れている姿だった。

    ただ事でないと感じ,外へ出ようとするマンペーさんの前に,

    拳銃を持ったヤクザ風の男が立ちはだかる。

    しかし,こんなときでも平常心のマンペーさん。

    拳銃男 「戸を閉めねえと…ブッ放すゾ!」

    マンペ 「ブッ放すと,大きな音がして,人が飛び出してくるぞ」

    拳銃男は,ザコの五匹や十匹来たってどうってこたあねえし,肝心の役人たちはノビてるゼ…と指摘。

    マンペ 「あ,そうかあ…そうだなあ。おまえの言うとおりだあ…」

    動揺するでもなく,拳銃男の言うとおり戸を閉めるマンペーさん。

    持って来た甘酒の瓶をそこらへ置き,何気なく火鉢をいじり始める…と,

    拳銃男 「勝手なマネは,するんじゃねえ…動くなッ!」

    マンペ 「そう怒るなよォ…。しかしイイ短銃だなあ…外来モノだろ?高いだろ?いくらくらいした?」

    目の前に突きつけられた短銃を恐れないばかりか,

    品定めなんかしちゃうほどの落ち着きっぷりだ…。

    拳銃男は,その場に置いてある(毒入りの)茶を飲むようマンペーさんに命令する…が,

    マンペーさんってば,「冷たい茶は飲みたくないから,持参した甘酒を飲みたい」と自己主張。

    それを許さない拳銃男は,あくまで茶を飲むよう強要する。

    このときマンペーさんは,青木らが倒れた原因は茶にあるのだと察する。

    拳銃男 「わかったら,そうしな」

    マンペ 「そうしろ…と言っても…あまり飲みたくないねえ。飲んだら俺も,ひっくり返るんだろ?」

    拳銃男 「早くしろお…!」←(ーー;)…かなりイラついてきちゃったヨ…コイツァ。

    マンペ 「困ったなあ…」←カワイイ(●^o^●)!

    拳銃男 「嫌なら…ブチ込むゾオ!!」

    マンペ 「わかったよう…ドテッパラに風穴開いたら,たまらんからなあ…」

    と,湯呑みの茶を飲んじゃうマンペーさん。

    ニヤつく拳銃男。

    その瞬間,マンペーさんの湯呑みが拳銃男の手許へ一直線にドキューン!と命中。

    発砲した玉は天井めがけ,男はもんどりうって後ろへ倒れる。

    すぐさま毒茶を吐き捨てるマンペーさん,

    マンペ 「覚えておくといい! 総じて湯呑みや茶碗を投げるときには,中に水や何か入ったままでは
         手許が狂って狙いが外れる。今のように中身をあけてから投げたほうが,効果的である!」

    と,一瞬油断した男に向かって「武道の心得」を一通り自信満々唱えるわけだ,こんなときでも…。

    怒った拳銃男は,なお発砲しようとするが…ザンネ~ン!…玉切れ。

    しかも,その短銃が連発式でないことを既に見抜いていたマンペーさんは,

    勢い刃物を抜いて襲ってくる男を,アシ蹴りと鉄拳で倒しちゃうのだ。

    その後,すぐさま水を汲みに行こうと番所を出たところ,

    田島君が来たため,急いで医者を呼び,毒茶のために青木らが倒れた経緯を話す。


    同じ頃,青木家では…,

    毒に倒れた亭主らのことを知らない女房たちが,無礼講の酒三昧で宴会中。


    程なく,番所に医者が駆けつけ,青木らが飲んだ毒物を吐かせて寝かしつけた。

    近所の往来では,屋台のウドン屋で3人の男が倒れており,そこへ栗ちゃま用心棒も通りかかる。

    役人を待つ間,田島君は番所で捕らえた男を詰問。

    すると,栗ちゃま用心棒が現れ,往来で倒れていた者たちのことを話し,

    役人は別の現場へ向かったことを伝える。

    ヤクザ風の男には仲間がいるはず…と睨む用心棒たち。

    で,栗ちゃまったら,何気なく茶瓶の水を飲もうとする…!

    そこをマンペーさんに止められて,ギョッ…毒?!…あ,アブね…(-_-;)。

    田島君は男に詰問を続けるが,一向に口を割らない。

    短銃や毒は南蛮渡来のものらしく,詳細が不明であるため,

    ようやく駆けつけた役人によって,男は連行されることになった。

    ところが,番所を出てすぐ,役人は短銃で撃たれ,男を逃がしてしまう。

    たまたま銃声を聞いてその場へ駆けつけた二人の浪人のうち,ひとりが撃たれて絶命する。

    銃声の切れ間を狙って突進した栗ちゃまのおかげで,銃をブッ放した別のヤローを捕獲できた。

    このとき,既に8名の者が毒や短銃によって命を落としていた。

    田島君 「まるでヒトゴロシの意味がわからない!」

    栗チャ 「意味はある…。多勢コロしたということだ」←当たり前のお言葉すぎて…思わずプッ(^・^)!

    マンペ 「なんだか知らんが…狂気の沙汰としか思えん…」

    駆けつけて生き残った浪人と用心棒らは,その場で撃ちコロされた役人と浪人2名を番所へ運ぶことに。


    そんな狂気の晩,番所では捕獲した拳銃バカヤロー男に対し,栗ちゃまも狂気の沙汰で迫る。

    南蛮渡来の抜け荷を扱うヤツなんかの事情はどうあれ,どのみち死罪だし,

    この際,役人なんか待ってないで斬っちゃったって,お咎めなしだも~ん!

    と,いきなり抜刀し,男の顔面に刃先を近付ける。

    栗チャ 「一息には斬らん。毒物の苦しさと同じように斬る…」←ムッ…残忍なお言葉…(ーー;)。

    無残なことになるから,田島君らは目をそらしててね…なんか言ったりして…ウ~ム残酷物語(ーー;)。

    焦った男は,グチャグチャと弁明して話し出す。

    しか~し!

    栗チャ 「言い訳なんか聞かねえ!…と言っている!」

    と脅したうえ,

    栗チャ 「刃に血の臭いがするだろう…放っておけば錆が出る。だが…貴様の生身の脂が錆を消す」

    キャー!!<`ヘ´>…ビビッたヤローは…たまらずドロを吐いちゃったトサ。


    男が吐いたドロが詰まり放題の「サツキ屋」では,

    ドコゾの各藩の者たちをゾロリと集め,悪党による南蛮渡来の毒物のセリが行なわれていた。

    そこへ乗り込んだ栗ちゃまたち用心棒によって,悪党ドモはドロドロに成敗されちまったトサ。

    「金なら出す!」なんて悪党の最期のタワゴトなんぞ無視し,真っ二つに斬り裂いてやったのだ!

    (ドあ~あ!(●^o^●)!スッキリ解毒!)


    解毒を終えた用心棒たちが帰ってきた番所には…青木らがまだ,お寝ンネしたまま…。


    その頃,青木家では…宴会騒ぎでベロベロに酔った女房たちのもとへ,

    「亭主らが毒で死んだ」…との言伝が入ったから,さあ大変!

    女房たちは,一目散で番所へスッ飛ぶ!


    駆けつけた番所では…青木らが…起き上がってたヨ,無事に。

    マンペーさんは,サツキ屋から持ち帰ってきた毒物の箱を出し,中身を摘んで食べてみせる。

    番所の連中,皆,真っ青…!

    悪党ドモが侍たちに売りつけたのは,毒のかわりの砂糖だったトサ…(アクの極み…(ーー;)!)。


    一方,事件の犠牲者となった浪人には…子供がいるとのこと。

    甘い味がしているうちは悲しみも薄れるだろうと,

    砂糖箱を亡骸の上に置くマンペーさんであった。

    だが,この浪人の身元は不明のまま,身内が番所へ亡骸を引き取りに来ることもなく,

    結局,無縁仏になってしまったそうな…お気の毒。

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    月下の顔



    玄石「オヌシ…御用のイヌかな?」(「燃えよ剣」の斉藤一役:玉生伺郎さん)

    栗犬「イヌはイヌでも…ヒトゴロシの臭いを嗅ぎつけて…覗きに来たイヌだ」

    (そんな高くて立派なオハナで嗅ぎつけられたいなあ~❤~月の下でバッタリご対面~❤)




    「帰って来た用心棒」第25話


    夜道を歩いてくる旅姿の少年がひとり。

    少年の名は「市村敬太郎」という。

    道すがら,突然,闇夜に助けを求める男の声が響いてくる。

    声の方へ向かう敬太郎の前に,一人の浪人が現れる。

    誰かと思えば…栗ちゃま用心棒でR。(今回は,のっけから登場!)

    栗ちゃまは,敬太郎に一言,「子供なら,余計なマネはするな」と忠告し,闇に消える。

    その後,敬太郎が寺の付近まで行くと,あとから玄石という和尚が現れる。

    玄石が敬太郎に何をしているのか尋ねたところ,

    敬太郎は,今しがた聞こえた“助けを呼ぶ声”について話をする。

    玄石は,眼前にある寺の和尚で,外出先から戻ったばかりだという。

    寺の中を調べてみる敬太郎と玄石だが,何の形跡もない…。

    飛騨高山から京へ一人旅をしてきた敬太郎を気遣う玄石。

    彼の勧めで寺の屋敷内へ入ったところ,

    土間に男がひとりコロされていたほか,腰に刀を帯びた侍がいた。

    咄嗟に逃げようとした敬太郎だが,奥から別の侍が現れ,

    更に玄石も侍たちの仲間(倒幕浪士)であったため,捕らわれの身となってしまう。

    敬太郎は,京までの道中を急いで来ただけで,事件とは関係ないと主張するが,

    彼らは,殺害の証拠を知った敬太郎に暴行を加えるなどして容易に放さない。

    その頃,目明しの千造と十吉が,寺の付近まで御用提灯を持って巡回しにくる。

    しかし…若干,敬太郎らの気配を感じるものの,素通りしてしまう。


    番所へ戻った千造と十吉の前に,その帰りを待っていた与力の青木がいた。

    二条城出入商人の鍵屋が,「ヤマクラ」へ用に出たまま帰らないとの届出があったという。

    「ヤマクラ」には,以前から嫌がらせや脅しが度々あったらしい。

    御用商人の山倉文左衛門は,気骨ある商人として城下の信頼も篤く,

    倒幕浪士から目の仇にされているそうだ。

    青木と千造らは,とりあえず「ヤマクラ」へ向かう。


    その「山倉」の主の屋敷は,千造らが溜息をつくほど豪華で立派なものだった。

    御用商人山倉文左衛門は,学問に優れ,文筆の才があり,主義主張で公儀に力添えしているという。

    おまけに文左衛門の女房オリョウは,かなりの美人だ。(千造のオッサンなんか,もうデレデレ…。)

    オリョウは実家の弟が未だに京へ着かないことを案じ,千造に相談を持ちかける。

    その弟こそ,浪士らに捕まった敬太郎であった。

    千造と十吉は,用心のため,屋敷の警護を任される。

    オリョウの弟のことを千造から聞いた青木は,それとなく町中の自身番へ手配することにした。

    その頃,敬太郎の姉が,御用商人・山倉の女房と知った浪士らは,これ幸いと悪巧みを案じる。


    誰もいない番所では,ヒトゴロシのことを知らせに来た栗ちゃまが,

    「誰もいないし,火があって暖かいから…」ってことで,寝転がってお留守番。

    そこへ田島君もひょっこり現れる。なんでも「迷子」が出たという。

    栗チャ 「迷子?…どこの子だ」

    田島君 「いえ…天地正大流の大先生が…迷子になりましてね,いまだに帰って来ないんですよ…」


    その…迷子になっちゃったマンペー大先生は,

    酔って頭ガンガン状態で,寺の門前の道端へ腰掛けてた…。

    そこへ,敬太郎を捕らえた浪士の仲間の一行がやって来る。

    そのうち,ひとりの浪士がマンペーさんを不審に思うが,

    地面にゴロリ寝転がるマンペーさん,完全に酔っ払いグテングテン状態…のフリ…。

    蔑んで通り過ぎる浪士の背を,ひょこっと起きて覗いてるマンペー大先生だった。


    新手の浪士らが寺の屋敷に入ると,敬太郎の存在を確認したあと,

    念のため,表にいた酔っ払い浪人(マンペーさんのこと)をブッコロそうと図る。

    しかし,浪士らが門前に向かったときには,既にマンペーさんの姿はなかった。


    さてさて…走って番所へ来たのはマンペーさん,割れるような頭の痛さも治っちゃったトサ。

    栗ちゃまと田島君に,寺へウジャウジャ来た“ガラの悪い浪士ら”の存在を告げ,

    マンペ 「もういっぺん行くかな」

    で,寺へ出向く三人。


    やがて,千造と十吉の警護する山倉の屋敷に,浪士の投げ文が届く。

    書状の内容は,敬太郎の身を預かっている,山倉文左衛門が引き取りにくるように…とのこと。

    山倉の女房は,これを聞いて驚く。

    役人に届ければ,人質(敬太郎)をコロす!…との脅し文句に屈しない文左衛門は,

    番所に届けるよう指示し,自らも敬太郎のいる場所へは行かないと宣言。

    女房のオリョウは,亭主の代わりに自分が敬太郎のもとへ行くと言い,

    千造らには,番所へ届けないよう願い出る。

    そんなオリョウの動きを知った文左衛門は,仕方なく敬太郎の居場所へ出向くことにする。


    かかる事件現場の寺の屋敷へ,「一夜の宿を借りたい」と,

    玄石を欺いてマンマと侵入した栗ちゃま犬。

    また,先にコロされた人物の引取人が来ると告げ,堂々と土間で待つ。

    幕府の手先(イヌ)では…?…と,勘ぐる玄石に,

    栗チャ 「キミこそ,新選組へ,将来,入隊するではないか…」(土方さんのフリ=不正解)

    栗チャ 「タダのイヌなんかじゃないも~ん」(冒頭のセリフ)で,暴露っちゃう栗ちゃま。

    ここで玄石もネタバラしを開始して,人質の敬太郎と浪士らを集結させる。

    そこへ田島君やマンペーさんも来る。

    栗チャ 「人質がいるとは知らなかった…では,出直そう」

    マンペ 「なるほどねえ,こりゃ,我々が手出しすることではなかったようだな…」

    と言いつつ,田島君に外へ出ようと促すマンペーさん。

    田島君 「そうしますか…その前に,頭が痛いので~水を一杯頂こうか」

    …と,田島君が桶の水を汲み上げ,飲むフリをしながら火鉢へドバッと投げつけるや,

    噴出す湯気とともに不逞浪士退治が始まる…で,浪士らゼンメツ。

    そして,無事,敬太郎は保護された。

    しかし,人質の引取人であった文左衛門は…外でコロされちゃってた…無惨。

    女房のオリョウは号泣する…自分のせいだと言いながら…。

    愕然とする敬太郎の頬を伝う涙顔を…月の光が非情に照らしていた。


    ●少年の勇気ある行動も,乱世においては無謀でしかない…彼も,酷な時代の洗礼を受けてしまった。

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    ナガラ携帯がイイかも!



    ▲ボロ携帯からチェンジしようと思う恋夜は,この機種を狙っている。


    製品の特長

    ワンセグを見ながらメールやウェブを利用できる「2画面同時表示」
    ワンセグを見ながらメールを送受信したり(左上)
    Yahoo!ケータイやPCサイトブラウザを利用したりすることが可能。
    高精細かつ大画面のワイドVGA液晶なので,実用性の高い機能だ。
    メタリックな光沢で6色のカラーバリエーションのうち,5色は“メタル”系。
    パノラマ撮影機能搭載の3.2メガAF対応カメラ。
    メインカメラは有効320万画素CCD。
    オートフォーカス(AF)に対応。

    主な機能

    ワンセグ ○
    おサイフケータイ ○
    ミュージックプレイヤー ○
    GPS ×
    Bluetooth ○
    赤外線通信 ○
    バイオ認証 ○

    主なサービス

    Yahoo!ケータイ ○
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    PCサイトブラウザ ○
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    電子コミック ○
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    サークルトーク ○
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    国際ロ-ミング ×
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    全体写真
    製品の仕様サイズ(幅×高さ×厚さ) 約50W×108H×23Dmm(スライドを閉じた状態、突起部除く)
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    連続待ち受け時間 約370時間(静止状態、折りたたみ時)
    ワンセグ連続視聴時間 約5時間20分
    メインディスプレイ 3インチワイドVGA(480×800ドット)最大26万色表示モバイルASV液晶
    サブディスプレイ 0.8インチ(96×39ドット)白色3行有機EL
    外部メモリー microSDカード/最大2GB(別売)
    メインカメラ 有効画素数320万画素CCD(オートフォーカス対応)
    サブカメラ 有効画素数11万画素CMOS

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    汚染米に,ガビ~ン!

    9月9日(火)…10時30分頃デス。

    最近発覚した,三笠フーズによる「汚染米」の転売事件。

    「事故米」などと称することは,もはや「詐欺」に近い!

    いかにも突発的な事故によって,不可抗力的に,

    「あれ?…農薬混ざっちゃった?」 「カビ生えちゃった?」っぽく見せて,

    消費者に対するイメージを欺こうとしている! 

    農薬を散布するのも,管理不十分のためにカビを発生させたのも,承知の上の人為的な行為だ。

    しかも,それを明らかに「毒」だと知っていながら,売買を繰り返したうえ,

    一部のカビなんかを目で見て仕分けをし,(←この時点で,もう「人間じゃねえ!」。)

    通常の“食用”商品の中に混入させる偽装行為まで行なっていたとは…(ーー;)…ユ,ユルセン…!!

    更に!…農水省の監査日を事前に把握し,不正をごまかすための二重帳簿までつけていたとは…,

    人間をムシケラ同然にしか見ていない輩の「悪意の遺棄」のオンパレードに,

    怒りを通り越して,唖然呆然…バッカヤロおおおおおおおおおおおー!!

    三笠フーズの転売先については,全部,ひとかけらも残さず,公表すべきだッ!

    (大好きなセンベーにも当分…いや,今後,手が出せん…(ToT)。)


    ※他にも「ポッカのレモン濃縮ジュース」…こいつも防カビ剤三昧の毒入りだったトサ!

    (日本酒に入れたりして飲んでいたけど…最近,味が悪かった…今も冷蔵庫に君臨している。)

    「ドク盛りやがってチッキショー,捨ててやるッ!」

    (注)カビ毒は,加熱しても破壊されない…消毒や滅菌も不可能。

       しかも,高い確率で「発がん性」が確認されている。


    「か…簡単に捨てることもできん…(ToT)」

    「し,しかも…既にハラん中に残留の恐れが…」

    ★カビ~ン!で…ガビ~ン!

       

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    春のともしび







    菓子職人・平吉役の近藤正臣さん。若くてハンサムボーイだけど,この頃,若干前歯が不ぞろい…失敬!
    「俺の勘定…忘れるな」…堂々の栗ちゃまの貫禄に,思わずヘエコラしちゃうのだ。
    倒幕浪士・朝尾役の坂口祐三郎さん登場(「新選組血風録」の監察・山崎役)=いつもおメメピカリン!
    田島君は,お菓子の“意味”を追求中。
    “静かな酒”を飲んでる栗ちゃま用心棒だけど…異変が。
    「おい,こんな結果になっちまったゾ…」状態で,田島君ボーゼン。


    「帰って来た用心棒」第24話


    早朝,神社の境内で,剣術の寒稽古にいそしむ田島君とマンペーさん。

    4日+3×27日間は,どんなに寒くても続けるんだって…。

    田島君がふと見ると,境内で常夜灯を描いている男がいた。

    男の名は平吉といい,京都の菓子職人である。

    ある日,往来で,出会いがしらに浪士へぶつかった八百屋のオヤジが,

    異様に激怒した浪士たちから執拗に暴行を受けていた。

    勝気な平吉は,見てみぬふりができず,オヤジを庇ったところ,

    激高した浪士らとの間で,白昼堂々,抜刀まがいの大喧嘩となる。

    その場を目撃していた「朝尾」という浪士(坂口祐三郎さん)は,

    平吉の度胸の良さに,目をつける。

    やがて,喧嘩の場へ目明しの千造と十吉が駆けつけ,平吉は事なきを得るが,

    彼の働く菓子屋の女主人と番頭が,平吉に代わり謝罪をするべく,

    金を持参したうえ,とある食事処に集結していた浪士らのもとへ出向いたところ…,

    金銭を受け取る以外に,女主人にも目をつけたエロ浪士のひとりが奥座敷へ上がるよう強要する。

    しかし,たまたま二階にいた栗ちゃまが,いきなり女主人と番頭の用心棒を引き受けちゃう…。

    (金がなくて店の勘定が足りないから,女主人に支払って貰うことで,一方的に用心棒の交渉成立。)

    浪士らを圧倒的強さでミネウチに倒す栗ちゃま用心棒(❤カアッコイイ!(^○^)!いつもながら❤)

    番頭 「おかみはん,強い浪人もいたはるもんどすなあ~。こらァ凄いわあ!」(よく言った!番頭!)

    番頭もホレボレの活躍! そして,栗ちゃま用心棒は,フテブテしいまでの貫禄で,

    栗チャ 「俺の勘定…忘れるな!」(しっかりシトルデ…ダンナはん(^・^)!)


    夜分,菓子屋の一室では,平吉が番頭の前で自己の正当性を主張するが,

    怒った番頭にどやされ,反省のためメシ抜きに…。

    ムシャクシャした平吉は,裏戸から外へ飛び出してしまう。

    同じ頃,菓子屋の店先には…,

    平吉に助けられた八百屋のオヤジとその娘が,感謝の印に野菜を届けに来ていた。

    程なく,神社の境内にいた平吉を,八百屋の娘が探し当て,礼を言う。

    更に娘は,持ってきた自作の防寒肌着を平吉にプレゼントする。(サイズ合ってるのか?…(ーー;)。)

    八百屋のオヤジもその場に来て,娘と共に感謝の念を示し,

    「春になったら,お菓子を買いに来る」と言い残して去って行く。

    平吉の胸に,ほのかに明るい,ともし火が…。


    別の日,田島君とマンペーさんが,また早朝の剣術寒稽古をしていると,

    平吉の姿があり,マンペーさんらが声をかける。

    常夜灯を描いているが,絵師ではなく,菓子職人であることを打ち明ける平吉は,

    自らの菓子作りについて,「暗い中に,そこだけパッと明るい…そんな感じを出したい」のだという。

    八百屋の娘から貰った防寒肌着を身に着け,創作菓子を思案する平吉の胸には,

    寒さに負けない温もりが宿っていた。

    しかし,そんな彼のもとへ,浪人の朝尾が訪ねて来る。

    朝尾は平吉を飲み屋へ誘い,八百屋を庇った彼の活躍ぶりを褒めそやし,

    菓子職人などで一生過ごすよりも,勇気をもって侍にならないかと勧める。

    その頃,同じ飲み屋の別の座敷では…栗ちゃま用心棒たち3人が飲み食いしていた。

    田島君は,お菓子を真剣に眺めつつ,

    田島君 「この菓子は,どういう意味を出したくて作ったんでしょうねえ?」

    マンペ 「さあねえ…。食ってみたら,わかるだろう」

    言われて饅頭を食う田島君。←(ーー;)…このところ,連続でマンジュウ食ってるな…オキタ化…。)

    田島君 「うん…大変静かな感じを出したようですね」

    マンペ 「そうか。では,静かに飲みましょう」

    と,彼らが思ったのも束の間,

    初めて酒を飲まされて酔った平吉のもとへ,朝尾がヒトゴロシの命令を下し,

    これを拒否した平吉は,朝尾がその場へ集めた浪士らに襲撃される。

    ドタバタを聞きつけて登場した栗ちゃまは,朝尾と対峙し,

    栗チャ 「どうしたのかね?…ヤマザキ君」(なんて言うわけないじゃん。)

    栗チャ 「今夜は,静かに飲む晩と決めてある」(正解)

    ムナクソ悪かったらしく,バッサリ朝尾を斬り倒す。

    更に,田島君は,顔見知りの平吉が襲われていることを知って助成する。

    そして…朝尾をはじめ,浪士らは皆オダブツに…。

    平吉は…酒に酔っている間,夢見てひらめいた創作菓子のことを,しきりに言いながら…絶命。

    彼は,外に出ようとした際,斬られてしまったのだ。

    春のともしびのような…そんな菓子を想像した平吉の死を,

    八百屋のオヤジと娘は知らない…。

    「春になったら,お菓子買いに行くんやった!」と,娘は楽しみに春を待つのだった。


    (▲(ToT)/~~~…き,気の毒や…。青春の希望すら,根こそぎモギ取られてしまったようで…。)

    時代に翻弄される若者の姿が,残酷なまでに描かれている…戦時中の時代背景と重なるような…合掌。

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    帰って来たアサエモン










    「心配するな。首斬り役は,もうやめた」…シブさを増した山田朝右衛門が,江戸に帰って来た!

    (「暴れん坊将軍Ⅲ」にゲスト出演された“栗ちゃま”こと栗塚旭様。)

    ▼あらすじ▼

    将軍家の御目付役が,夜道で野党らに襲われ殺害された。

    一人娘を駿府で嫁がせた山田朝右衛門は,江戸へ再び戻る途中,

    斬られて虫の息だった目付役の最期を看取る。

    剣の使い手だった目付役の刀身は,何故か斬れない細工が施された刀だった…。

    朝右衛門は,かかる不可解な事件を解決するため,徳田のシンさんと共に奮闘する。


    ❤見終わって,ココに注目❤

    やっぱり,どうしても栗ちゃまばかりを目で追っちゃう!

    用心棒時代よりも,御年配になられた栗ちゃまだけど,

    魂込めた心からの演技が一層シブく光っていた。

    それなのに,ムショーにハラ立たしいのは…,

    「め組」の連中だ。

    「首斬りアサ!」と呼び捨てにしたうえ,「気味が悪い」と相変わらず毛嫌いしてやんの!

    男A「シンさん,なんだって,あんなヤツと付き合うんですゥ?」(ーー;)…コイツ,斬るッ!

    女A「あんな人と付き合ってたら,シンさんまで妙なことになっちゃうわよ!」(ーー;)コイツも斬る!

    シンさんビイキの「め組」のヤローどもの家に,火をつけたろかい…と,非常にキケンな妄想を…。

    (※念のため,この物語は架空のものです。)


    しかし,そんなハラ立たしさも,栗ちゃまアサエモンの名ゼリフと刀さばきで一気に解消!

    ▼物語中盤の展開▼

    目付の息子は,シンさんとアサエモンの探索によって得られた情報を密かに聞き,

    もとは名人であった刀匠崩れの鍛冶屋ミツゾウこそ,斬れない刀を造った張本人とみて,

    亡父の帯刀を持ち,仇を討とうと鍛冶屋のもとを訪れたが,ミツゾウは留守であり,

    その場にいたミツゾウの娘を抜刀して襲おうとするが…そこへ来たシンさんに制される。

    一旦引き下がった目付の息子は,再び鍛冶屋へ仇討ちに向かう途中,アサエモンと出会う。

    アサエモンは,「鍛冶屋ミツゾウのほか,娘まで襲うなど正気の沙汰ではない」と叱りつけたうえ,

    アサエモン 「刀というものは,持ち主によって,いろいろ変わる。

             たとえナマクラでも,使い手によっては名刀になるのだ」

    目付の息子 「刀が斬れなかったのは,父の腕が未熟だったというのかッ?!」  


    激高し,勘違いしている目付の息子に対し,付いてくるよう命じたアサエモンは,

    目付の息子の持ってきた亡父の刀を預かり,近くにあった石灯篭の前に佇んで,やおら抜刀してみせる。

    静かに振りかぶった剣は,袈裟斬りに振り下ろされ,見事に石灯篭をパックリ漸ッ!(どこ斬った?)

    目付の息子 「…!…(驚いて目を見開く)」

    アサエモン 「見たか…,刀が斬るのではない。心が斬るのだ」(←し…沁みるゥ…(ToT)。)


    ▼物語終盤の展開▼

    もと刀匠の鍛冶屋ミツゾウは,「神社へ奉納する飾り太刀」として,斬れない細工を施したが,

    これを依頼したのはイタミという公儀の筆頭目付役であり,殺害された目付役との間で,

    長崎奉行への昇格の座を巡る昇進争いがあった。

    ミツゾウは,イタミの屋敷に単身乗り込み,

    神社への奉納刀は,殺害された目付の帯刀にされていたことを指摘し,約束が違うと訴える。

    (その場で堂々とシラをきりやがったイタミが事件のクロマクだったってわけだ。)

    しかし,このイタミ…往生際が悪く,

    ミツゾウと,その娘との誤解が解け,共に墓参りする亡目付役の息子もろとも,

    バチアタリすぎる墓場でブッコロそうと企みやがったのだ。

    しかも,その場へ駆けつけたアサエモンの重々しい太刀さばきの前で,

    性懲りもなく拳銃なんゾを見せびらかして威張るイタミだったが…,

    結局,追っ付け来たシンさんほか,お供らの軽業的チャンバラの末,

    目付の息子が見事にイタミを仕留め,父の刀で仇討ち本懐を遂げるのであった。


    ❤栗ちゃまアサエモンは,この先,たまにシンさんと一緒に働くな…という余韻を残しつつエンド。

    (笑ったお顔が,とっても可愛かったのだ!…このときの栗ちゃま,お幾つだったのかなあ…。)

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    おことうさん




    「あの玉はなんだ?」…と,栗ちゃま用心棒も知らなかった「おことうさん」とは,
    大晦日に,芸妓さんたちがヒイキの客から貰う「割り玉」のことだ。
    中には,お蔵や三味線のオモチャなんかが入っているという。

    また別に,年末,事が多くあるという意味で,「おことうさん」と言うそうだ。



    「帰って来た用心棒」第23話

    大晦日,商人たちは店の売掛金の集金に忙しい。

    河内屋という店の商人・清七は,忙しい折,往来で妹のオキヨと偶然出会い,

    互いに奉公の用事が済んだあと,昼飯を一緒にウドン屋でとろうと約束する。

    しかし,ウドン屋に清七は来なかった。(マンペーさんは来たけど…。)

    清七が売掛金の集金に行った屋敷の者たちは,

    御用金をねだる倒幕浪士らの手によって全員コロされており,

    番所へ届けようとした清七も,その浪士らに集金した金を奪われたうえ,

    襲撃された屋敷の「清水のご隠居」が向かうはずだった祇園の「花村」という店へ使いにやらされる。

    一方,「花村」の座敷には,栗ちゃま用心棒が寝転んで待っていた。

    美しい芸妓さんが姿を見せても知らんぷりで,別に興味なし。

    栗ちゃまに用心棒を頼んだ客が,じきに来るという。

    それとは別に,清七の妹オキヨも「花村」へ使いに出されるが,

    店へ向かう途中,往来の曲がり角で田島君とぶつかり,足をくじいてしまう。

    いつも優しい田島君は,ちょうど行き先が同じだったオキヨちゃんをオンブして,花村まで連れて来た。

    そこへオキヨの兄の清七もやって来る。

    清七は,オキヨを裏から帰らせようとする。

    表には,清七を花村へ使いに出した倒幕浪士らが見張っていた。

    とりあえず,使いを果たすべく座敷へ上がった清七は,

    「清水のご隠居」の客としてその場にいた栗ちゃま用心棒及び田島君と面会するが,

    店に来るはずのご隠居は,浪士たちにコロされたことを告げる。

    オキヨも兄の置かれた状況を,座敷の外で立ち聞きしてしまう。

    清七は一旦外へ出て,待っていた浪士らへ約束どおり座敷へ上がったことを報告したが,

    「清水のご隠居」の客が商人ではなかったことを知った浪士らは,その場を引き上げてしまう。

    清七は,金を返して貰えないまま,オキヨを奉公先へ送り,河内屋へ引き返す。

    災難にあった清七の身を案じ,田島君が一緒に付いて行くことに…。

    そして,「清水のご隠居」からの用心棒代が入らなくなった栗ちゃまは,一人,座敷で酒を飲む。

    間もなく,清水の隠居が合う予定であった客の商人がひとり,割り玉を持って入って来た。

    その商人の男に,清水の隠居がコロされたことを話す栗ちゃま。

    やがて,清水の隠居を襲った浪士らが,改めて花村の座敷へ踏み込んで来て,

    商人から金を強奪しにかかる…。

    が,待っていた栗ちゃま用心棒とマンペーさんによって,座敷を汚さない程度にヤラれちまった。

    栗ちゃまは何事もなかったかのように別の座敷へ移動し(助けてやった商人が,お座敷料等全額負担),

    商人が持って来た割り玉のことを尋ねる。

    それは,大晦日に芸妓さんたちへプレゼントする割り玉だという。


    その頃,清七は,奉公先の店の主人に叱られており,田島君も一緒に弁解していると,

    清七を花村へ使いに出した二人組みの浪士が店に来て,

    「国事の御用金」と称し,更なる金を主人に要求してきた。

    ゆすりタカリの現場を目撃した田島君は,浪士を制したあと,

    華麗な斬舞でヤローどもをその場にノシて,一件落着とな~る!


    その後,マンペーさんからオキヨちゃんのもとへ,特別あつらえの大きな割り玉が届けられた。

    大晦日の夜道,オキヨはくじいた足を引きずりながら,清七のもとへ向かう。

    その手でしっかと割り玉を抱えて行くオキヨ。

    やがて清七のもとへ到着し,割り玉を開けてみると,

    中には…奪われた店の金を支払って余りあるほどの大金が…。

    更に,短い手紙が添えられており,余った金は,兄妹で分けて使うようにとのこと…。

    それは,用心棒たちからの素敵な「おことうさん」だったのだ。

    情けを受けた清七とオキヨは,抱き合って感涙に咽ぶのであった…(ToT)。


    ●単純なお話だったけど,いつになくハッピーエンドで,用心棒たちもハッピーだったに違いない。

     田島君は,饅頭ほおばってハッピーだったに違いない。

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    地獄 極楽 わかれ道




    ❤田島君は,やんごとなき宮家に縁のある姫サマ(「御所人形サマ」)を,護衛することに…。

    ❤マンペーさん,オメメパチクリで,「どこへ行くのかや?…話してタモレ?」と御所人形サマに尋ねる。

    ❤栗ちゃま用心棒は…「どこの誰だかわからん。たとえわかったとしても,俺に関わりはない。
                   見捨てて行こうと思っていたのだが」…と,嫌そうに言う割には,いつも関わる。

    (★参考までに,京都御所→ http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html


    「帰って来た用心棒」第22話


    いきなり「ジャジャジャジャ~ン♪」…と,ベートーベンの交響曲「運命」のBGMが流れる…!

    (あ,あり得ん!…時代劇なのに!…って感じで,爆!(^○^)!)

    年の瀬が迫る京の街角。

    銭湯から帰った目明しの千造が,自宅で晩飯にありつこうとしたとき,

    奉行所与力の青木が訪ねて来る。

    青木は,何事か御用のため,十吉と千造を連れ,夜道の街道を行く。

    (すると,運動会でお馴染みの交響曲テーマ…「天国と地獄」のBGMが流れる…!)

    途中,甘酒屋があるが,青木は好物の甘酒に目もくれず,先を急ぐ。

    行く先も告げず,青木から,黙ってただ付いて来るよう言われただけの千造と十吉は,

    文句たれながら,密かに青木の悪口を言いつつ付いて行く。

    (そしてまた…「運命」のBGMが…!)

    とある屋敷に差しかかると,家来風の老人・井上が,青木を招き入れる。

    青木は,千造と十吉に,屋敷の周りを見張るよう申しつけるとともに,

    「綾様」という高貴な姫様を乗せた丸駕籠(カゴ)が到着したら知らせるよう命じる。

    屋敷では「フサ」という,その家の主の女房が出迎える。

    フサの屋敷には,主が病気で臥せっているほか,幼い女児が一人いた。

    そして,青木らが御用のために来る原因となった人物が一人…奥座敷で寝ていた。

    その人物の名は,「高小路遠磨」という。

    やんごとなき宮家にゆかりのある,高貴な天井人…いわゆる御公家様だ。

    しかし,このマロ…頭がイカレている…(いわゆる「キチガイクゲ」だ)。

    生真面目なマロは,幕末のご時勢を考えすぎて…ヘンになっちゃった。

    (江戸の老中や将軍家にモノ申したいから,明日は江戸城へ行くんだってヨ…マロリンは…(-_-;)。)

    マロ 「都をたって何日になる…?」(←自分がどこにいるかもわからない)

    家来の井上は,以前,マロ家に仕えていたフサの屋敷を見込んで,マロを逗留させていたのだ。

    しかし,時勢がら,倒幕浪士が,このキチガイマロを利用する恐れもあり,

    家来としては,この際,密かに奉行所の手を借りることにしたという。

    更に,キチガイマロリンを説得できるのは,唯一,妹マロの「綾様」だけとのことで,

    追っ付け,その綾様を乗せた駕籠が,フサの屋敷へ到着する手はずとなっていた。

    その頃,街道脇の甘酒屋には…,

    金欠のマンペーさんと田島君がいて,それぞれ甘酒を飲んで粘りつつ,勘定をはぐらかしていた。

    お金を持ってる栗ちゃま用心棒の到着を待っていたが,

    近所の納屋で「女の悲鳴を聞いた」という村人が甘酒屋へ飛び込んで来たため,

    田島君が見に行くことに…。

    その後,到着した栗ちゃまは,来る途中,街道に駕籠屋の人足と侍が斬られているのを見たという。

    「女の悲鳴」も,それに関係しているかも知れない…と(一旦,見捨てて行こうとした栗だけど)

    田島君が行ったところへ赴く栗ちゃまとマンペーさん。

    一方,先に納屋へ到着し,入ろうとした田島君には…,

    覆面の倒幕浪士が襲いかかってきた…!

    が…,天才剣士の田島君は,いつもながら鮮やかに斬り伏せる。

    そして,中に入ると,「御所人形」の綾様が人質になっていたのを発見!

    田島君は,綾様の縄を解き,

    田島君 「なんなりと,おっしゃって頂ければ,できることは致しましょう」

    と,実に優しく紳士的に,綾様へ接する。

    綾姫様 「すぐ行かねばならぬ。供を呼んでタモレ! 探してタモレ!」

    田島君が行く先を聞いても,綾様にはわからず,

    捕らわれるときに,ロウゼキモノが多勢いたことだけは確認できた。

    間もなく,そこへ栗ちゃまとマンペーさんが来た。綾様をひと目,見るなり,

    マンペ 「ほう…“御所人形”だなあ…」

    田島君 「シナダさん…(ーー;)…」(ダメじゃん,そんな呼び方しちゃ…って顔。)

    マンペ 「あ,失礼。…おい,以外と難しいことになりそうだぞ…」

    栗チャ 「街道脇で倒れていたのは,その“御所人形”の家来だな。人足が駕籠人足だとすれば,
          駕籠だけが奪われた。人形のかわりに,誰かがその駕籠に乗ったのかも知れん…」

    マンペ 「う~ん…だろうなあ…」

    綾様を平然と“人形”呼ばわりする栗ちゃまとマンペーさんを見かねた田島君は…綾様を気にして,

    田島君 「あ…恐縮です。なにぶん浪人暮らしが続いているもんですから…言葉遣いが乱暴なんですが」

    マンペ 「いやいやァ,田島君,私だって心得てますよ」

    襟を正すマンペーさんは綾様に向かいながら,

    マンペ 「どこへ行くのかや?…話してタモレ?」(上の画像のお顔して…なんかカワイイ❤)

    田島君も栗ちゃまも…吹き出しそうな笑いを,こらえてた!(^○^)!


    フサの屋敷の周囲を見張っていた千造と十吉の前に,丸駕籠が到着する。

    覆面浪士の一行は,駕籠に乗っているのは「綾様である」と偽り,屋敷内へ…。

    青木と井上が平身低頭で迎えると,覆面浪士の代表者が登場する。

    (ここでまた,交響曲「運命」のBGMが…!…ジャジャジャじゃあ~ン!出たあー!)

    と,いきなり覆面浪士らは,頭を上げた青木と井上の仰天ボディへアタック!

    土間でノビる青木と井上…。

    フサが土間の方へ来ると,覆面らは,幼い娘を人質にし,

    「キチガイマロと引き換えにせよ!」と命じる。

    ようやく綾様を連れて屋敷付近へ到着した栗ちゃまたちは,裏へ回って様子を窺うことに…。

    覆面ヤローの一人が,キチガイマロを率いて屋敷の廊下を通過しようとしたとき,

    斬って出たのは栗ちゃま用心棒。

    そして,子供が人質にされていることを聞いた栗ちゃまらは,

    田島君だけを「御所人形の“おもり”」(護衛)に残し,土間へ向かう。

    しかし,覆面らの背後から襲いかかったのは,

    なんと,病気でフセッていたフサの亭主だった。

    覆面浪士らが怯んだところを栗ちゃまがバッサリ仕留める。

    フサの亭主は,動悸が激しくその場へ倒れ,暫し身動きできないでいるところ,

    御所人形の綾様は,フサに対し,動揺するマロを見るよう申し付けるのだが…,

    「亭主のほうを先にさせていただきます!」と,フサ,ブチ切れ。(←当たり前だ!)


    その後,田島君は,御所人形から正真正銘の御所人形を褒美として貰い,

    フサの子供へプレゼントしようと,マンペーさんと一緒に屋敷を訪れる途中,

    フサの亭主の葬儀の列を,偶然,見かけ…人形あげるのをヤメにする。

    嫌な記憶を抱かせることになる…(彼らの細やかな心配りこそ,古き良き時代の日本人らしい。)

    一件落着した…かのように見えたが,

    やはり,事件とは直接関係のない善良な庶民が,また犠牲となってしまった…。

    キチガイメーワクマロが,どこゾの家のモンか…みんな知らんワッ!

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    暴れん坊の栗ちゃま!


    明日(9月5日,金曜日),栗ちゃまゲスト出演!

    暴れん坊将軍Ⅲ(毎週平日午前・午後8時,CS時代劇専門チャンネル放送)の,

    「危うし!妖刀に正義ありや」に,栗ちゃまがゲストで出演します!

    「帰って来た用心棒」(浪人の栗ちゃま↑画像)だけじゃなく,こちらも見るべし!

    (「恋夜城」ブログでも毎度記事アップしま~す。)

    ■■■ 栗ちゃまが,「カワサキマヨさんにソックリ」なんてお声があるようだけど…■■■

    (以下,クリボードの履歴)

    P.S…私もカワサキ・マヨ(-_-
    …「ソ~スかあ?」
        何しろ濃厚マヨネ~ズ太い栗ちゃまの味わい。

    栗ちゃまのお顔を毎日ジックリ拝見していると…,
    ロシア人系,入ってるような…?
    なにやら,時として,いろいろな人が入っているように見えますネ。
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    月夜の湯けむり



    ❤月夜に佇む栗ちゃま…ウ~ム,襲われたい。
    ★マンペーさん,アメ煮を作って食べてるし…。


    「帰って来た用心棒」第21話


    山深い湯治場の旅籠に,修造という商人風の男が訪れる。

    先にマンペーさんと田島君も湯治に来ていたが,

    川の湯が湧かないため,暇を持て余していた。

    (マンンペーさんは,旅籠の台所で“アメ煮”を作っていたり,田島君は詰め将棋を考案していたり…)

    そこへ旅のヤクザ3名と,御用あらための役人4名が来る。

    (役人に刀をあらためられたマンペーさん…↓)

    マンペ 「今ちょっとここに置いてないが…」

    お役人 「ん?!…どこにある!」

    マンペ 「江戸に置いてある」

    お役人 「江戸?…」

    マンペ 「江戸は神田駿河台の近くに,村田屋という質屋がある。そこに五年程前から預けてある。
         もう,流れたかも知れんなあ…(-_-;)」

    お役人 「…(困る)…」

    平然と茶をすするマンペーさん。

    田島君はニヤニヤして笑い出す!(^○^)!

    役人たちも引き上げ,隣の部屋の商人修造をあらためると,

    修造は御赦免状を持っていた。

    とある商屋の番頭だった修造は,手代の文吉と共謀し,

    店の金200両を持ち逃げした疑いで役所へ捕らえられていたが,

    修造だけが釈放された。

    修造は,訪れた湯治場の旅籠で働くオヒロに,文吉も釈放されることを告げる。

    オヒロも,かつて修造と文吉がいた商屋の奉公人だった。

    持ち逃げされたという店の200両は,

    修造と文吉に頼まれたオヒロが,店の封印のある包みに入れたまま,

    手付かずの状態で所持し,隠していた。

    修造は,追っ付け釈放されるであろう文吉と会うことになっていると言い,

    オヒロには,夜のうちに旅籠をやめて,一緒に文吉のもとへ会いに行こうと勧める。

    が…実は,この修造こそ,店の金を持ち逃げしようと画策した張本人であり,

    手代の文吉は修造に騙されて金を預かったにすぎなかった。

    しかし,修造は,自身の釈放のために,文吉が首謀者であると虚偽の証言をし,

    無実の罪を背負った文吉のみ,島流しの刑を受けることに…。

    ところが文吉は,役所から逃亡しようとした際,組み伏せらた役人を刺してしまい,

    自ら死のうとしたところを栗ちゃま用心棒が引き止めたのだという。

    その文吉と栗ちゃまも,月明かりの湯治場に,役人の目を避けながら潜んでいた。

    月夜の川辺で,文吉はオヒロと再会する。

    彼らは互いに慕いあう仲だった。

    再会の喜びも束の間,修造に騙されたという文吉の事情を聞いたオヒロは,一緒に逃げようと言う。

    しかし,修造に見つかったうえ,彼が予め頼んだヤクザ連中もやって来るワ,

    役人らも駆けつけるワ…栗ちゃまもダッシュしてくるワ…マンペーさんたちも来るワ…で,

    チャンバラ…は,月夜の湯煙が湧く傍で,少しだけ。役人も,ムチャしない。

    注目するのは文吉だ。

    なにしろ,自分に罪を被せた憎っくき修造を,川の中でブンナグル!ブンナグル!ブンナグル!

    (一度は死のうとしたブンキチのブンナグリを,好きなようにやらせてあげる栗ちゃま用心棒なのだ)

    その後,ある程度気が済んだ文吉は,自ら素直に役人のもとへ出頭する。

    「ブンナグリッコしたってなんにもならない!」と,叫ぶオヒロは,

    役人に,手付かずの200両を文吉から預かった経緯について必死で訴える。

    しかし…逃亡を図って役人を刺しコロした罪があるため…おそらく彼の釈放は…ない。

    やがて,修造と文吉は,それぞれ役人らに引き連れられて旅籠をあとにする。

    オヒロは,文吉の帰りを,いつまでもその旅籠で待つことに決めた…。

    その後,湯が湧かない湯治場の旅籠は,消滅した…。

    跡には,その場で待つ女の姿をした石だけが,残されているという…。


    ●最近,ボロッちい携帯カメラの調子が悪い…すぐ電池が切れて充電するため,アップが遅れてしまう!

     画像もボヤケちゃうし…新しいの買おっかなあ…ちなみにデジカメなどは持ってない…化石な女デス。


     

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    白い目じるしの宿




    「勘違いするな。俺はオヌシを助けようと思ってクチを出したのではない。
     オヌシをかくまった宿屋の亭主と女房に災いが及ぶのを,気にしたまでだ」

    ❤いつもながら,栗ちゃま用心棒らしいセリフなのだ❤ヘンに恩着せがましくないところがイイ❤

    しかし…今回の画像は…お話の終盤につきる!


    「帰って来た用心棒」第20話


    近江の宿場町(大津)。

    早朝,ニワトリが鳴く街道を歩きながら,湖へ釣に出かける田島君とマンペーさん。

    田島君 「こんなに早く行っても…魚は,まだ眠っているんじゃないですかあ?…」

    マンペ 「だからいいのだ。つまり寝込みを襲うわけだ。昔から夜討ち朝駆けと言ってな,合戦の常道だ」

    田島君 「魚釣りも合戦のうちですか?」

    マンペ 「ああ,その心がけでやれば,必ず釣れる。心得ておきなさい」

    暫し歩いて行くと,道なりにある宿屋の軒先に,白い布切れが吊るされているのを発見する。

    田島君もマンペーさんも若干気になりつつ,通り過ぎる。

    その宿屋に,三好精一郎という武士がヨネという女を訪ねて来る。

    三好は,連れの者に,どの宿屋へ泊まっているかわかるよう,

    宿の軒先へ目印の白い布を吊るしておくように申し付けておいたのだ。

    しかし,宿屋のオヤジは,ヨネという女など宿にはいないと言う。

    泊まり客は商人3名のほか,侍が一名いるだけ…とのこと。

    宿屋のオヤジは,誰かのいたずらではないかと指摘するが,

    そんなはずはないと信じる三好は,店の者にも尋ねるようオヤジに頼む。

    早速,オヤジが身内を調べたところ,白い布を軒下に吊るしたのは,

    オヤジの女房のオトクだった。

    オトクによれば,客用に出す味噌汁の具のシジミを,

    早朝,シジミ売りから買うための目印だという。

    事前にシジミ売りのオッサンから,そうして欲しいと言われていたとのこと。

    その宿屋の前で待っていた三好は,遠くから3人の侍たちが通りを来るのを見るなり物陰に隠れる。

    そして,宿屋の奥へ入り込みむ。

    宿屋の者には,訪ねて来る侍たちから何か尋ねられても知らないふりをするように言い,

    奥の台所へ隠れる三好。

    宿屋のオヤジも三好が侍に追われていることを察しながら,

    急遽,横暴に宿へ来た侍たちと応待する。

    ズカズカと侵入してきた3人の侍は,旅の武士が来ているかどうか聞いてきた。

    オヤジは知らぬふりを決め込むが,侍は宿屋の戸口で人影を見たと言い張り,

    勝手に奥の部屋を探しに行く。

    台所で働くオトクの陰に隠れつつ,身を硬くしながら潜む三好。

    幸い三好は発見されず,侍たちは引き上げて行く。

    三好は,宿屋のオヤジに礼を言い,隙を見て外へ出ると告げ,

    不審に思われないよう,宿屋の大戸を開けるよう指示する。

    オヤジが大戸を開けようとすると…,

    「待て」…と,シブイ声が…。

    オヤジや三好が振り返ると,二階へ続く階段から下りてきたのは,栗ちゃま用心棒だ。

    まだ通りに侍たちが立っているから,戸を開けないよう指示する栗ちゃま。

    密かに,侍の一人は宿屋の裏手に回ったらしい。

    三好は栗ちゃまに礼を言うが,「別にアンタのためじゃない」んだとサ…(冒頭のセリフのとおり。)

    三好も善良な武士らしく,宿屋へ迷惑をかけるつもりは毛頭なく,

    妻の目印と思って立ち寄ったことから,不始末を招いたことを詫びる。

    三好は,国事を志して脱藩し,妻は彼より先に大津入りしたとのこと。

    やがて客が起床し,オトクや店の者は朝食の支度に取りかかる。

    栗ちゃま用心棒は,引き続き二階の部屋から外の様子をあらためることに。


    一方,別の宿場の軒先に,白い布が吊るされていた。

    その宿の中には,三好の妻が彼の訪れを不安そうに待っている。


    三好の隠れる宿屋の周りには,依然として侍たちが張り込んでいる。

    追手が増える前に,三好は思い切って斬って出ることを決意し,

    妻には実家へ戻るよう伝えて欲しい旨,栗ちゃまに頼み込む。

    この話を部屋ごしに立ち聞きしていた宿屋の女房オトクは,

    栗ちゃまたちの前で,「自分が三好の女房のもとへ行く」と申し出る。

    シジミを買うために,白い布を宿の軒先に吊るしたことから,

    間違えが起こったことを気にやむオトクは,

    三好を待つ妻の目印である白い布の下がった宿屋を探してくると言うが…,

    栗ちゃまが,引き止める。

    三好は,オトクを責めることもなく,その心遣いに感謝する。

    栗ちゃまは,泊り客の商人らが出立した後,彼らに「白い目印の宿」へ行って貰うよう一考を案じる。

    商人が宿を立つのは何ら不自然ではなく,侍たちにアトを追われる恐れもないからだ。

    3人の商人らは,これを快諾し,宿を出た。

    一息して寝転ぶ栗ちゃまは,次の指示を三好に申し渡す。

    栗チャ「新手が来るまでに女房が着けば,思い切って斬って出ろ。その間,女房は俺が守ってやる」

    しかし,女房が来る前に新手が来てしまったら,三好は一人で斬死することを覚悟する。


    その後,三好の妻の宿屋へ商人らが到着し,亭主の居場所を教える。

    亭主のいる宿屋へ急ぎ向かう妻のヨネ。


    三好のいる宿屋の二階では,彼が外の様子を窺い,妻の到着を待ちながら,気が気でない様子。

    それと対照的に,のんびり酒を飲んでる栗ちゃま用心棒。

    宿屋の表と裏には,相変わらず,追手の侍が見張っている。

    と,ようやく通りへ三好の妻が到着する。

    見張りの侍たちが動き出すと同時に,栗ちゃまや三好も急いで表に出る。

    そして…,栗ちゃまと三好は,見張りの侍二人を見事にバッサリと斬り倒す。

    三好は栗ちゃまに礼を言い,妻と共に無事,宿を立つ。


    その頃,マンペーさんと田島君は…まだ釣り場にいた。

    田島君 「合戦の常道のようにはいきませんね(笑)」

    マンペーさん,竿に手ごたえを感じるも,魚を逃してばかり…。

    マンペ 「ウン…あれッ?…おかしいなあ…」

    田島君 「どうしたんでしょう?」

    マンペ 「ウ~ン…魚に聞いてみなくちゃわからん…」

    田島君 「でしょうね(笑)…魚も利口ですからねェ」

    マンペ 「ウン…え?…まてよ…,それでは私がバカみたいに聞こえる!」

    田島君 「いやあ,そういうつもりで申し上げたのではないから~(^○^)…どうぞ,お気になさらずに」

    と,湖の眺めを満喫する田島君。

    田島君 「気持ちが大きくなって,たとえ釣れなくても,気になりませんねェ…」

    マンペーさん,なんとなく不機嫌…。

    更に雑談を続けながら釣りを続ける二人…(釣った魚は田島君が2匹,マンペーさんは,たった1匹。)


    栗ちゃまは,そのまま宿屋で酒飲んで,マンペーさんたちの帰りを待っていた。

    すると,宿屋の裏手から,三好を追う新手の侍たちが来て,

    行方を教えるよう宿屋のオヤジを強迫する。

    その場に居合わせた栗ちゃまも,宿屋のオヤジらが犠牲になる必要はないから,

    三好夫婦の行方を侍たちに教えるようアドバイス。


    宿場外れの網小屋付近は,近江の湖に面している。

    つないである小舟に乗り込んで逃げる手はずの三好夫婦が急ぎ来る。

    マンペーさんたちが釣りをしていたのは,その小舟だった。

    舟をつないだのが三好であると聞いたマンペーさんと田島君は,

    早速,荷物を下ろして小舟を明け渡すことにしたが,

    その最中…追手の侍たちが…遠くから,続々と来ちゃったヨ!

    白刃を抜いて,三好を取り囲む侍たち。

    事情を全く知らないマンペーさんたちは,どちらへ加勢すれば良いか一瞬悩むが…,

    釣竿を,侍たちがムチャクチャに踏ン付けて割れちゃったのを見たマンペーさんらは,

    マンペ 「こういう無礼者を,黙って見ているわけにはいかん…」

    田島君 「合戦ですね…」

    マンペ 「うん。こっち(腕力)の合戦は,間違いない」(魚釣りの合戦は大惨敗だったけど…)

    と,腕に覚えのある彼らは,三好の前にしゃしゃり出て,助成することに…。

    侍代表 「どけっ! 邪魔をすると,斬る!」

    マンペ 「冗談じゃない。まだ一匹しか釣ってない釣竿を滅茶苦茶にしやがって…
         こっちは夜明けからやってんだ!機嫌の悪いのは当たり前だ!」

    マンペーさん,怒りの鉄拳!(天地正大流の柔術?を披露!…空手っぽい…(-_-;)。) 

    田島君,鮮やかに真空斬り!

    そこへ栗ちゃまも猛ダッシュして斬バラッ!

    侍たちを全員ノシてから,

    三好夫婦は今度こそ,小舟に乗って宿場を離れることができる…というわけだ❤

    ああ…久々にメデテエ終焉…!…と,思いきや!

    舟にビクを吊るしたままだったのを,あとで気がつくマンペーさん。

    栗ちゃまの手前,「300匹くらいは釣れた!」なんて田島君もウソブクけれど…,

    栗チャ 「300匹,魚を積んだにしては,あの小舟…早すぎるようだな…」

    …釣れてないのがバレバレ…。

    マンペ 「ム?…田島君,30匹くらいだったかなあ?…」

    田島君 「…ん,そんな気もしますねえ…」

    栗チャ 「昔から…嘘もサンパチという…」

    そして,3人は宿屋へ戻る。

    白い目印の宿屋のワケを聞く田島君とマンペーさんは,

    「今度はシジミ取りに行こう。あれなら子供でも取れる」なんて言う始末…(懲りてないネ)。

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    半鐘は二度鳴る





    栗ちゃま用心棒 「世の中には,他人の迷惑など気にしない奴らが,多勢いる…」
    田島君ビックリ!&千造・青木・十吉トリオも唖然!=「老けたヤクザ親分に,若い女房が二人もッ!」
    マンペーさん,金欠…。


    「帰って来た用心棒」第19話

    京の町が炎上し,人々が逃げ惑う。

    番所で火事の気配を見守る目明しの十吉。

    その傍へ,奉行所与力の青木が来る。

    火付けの情報を聞きつけた二人は,火事場へ急行。

    そして,留守の番屋を預かるのは,つい先程まで,青木と将棋をさしていたマンペーさんだ。

    程なく,田島君も火事を心配しながら番所へ来るが,暫く雑談したあと,すぐ帰ると言う。

    マンペ 「帰っても…,要するに,メシはないヨ」

    田島君 「はあ?…」

    マンペ 「なんとなれば米がないのだ。米がなければメシが炊けない。このヘンは理路整然としている」

    田島君 「…」

    マンペ 「しかし,いつ米が入手できるかについては…目下のところ混沌としていて,明確ではない」

    と,念のため申し渡すマンペーさんに,田島君は,食欲もないし,帰って本でも読んで寝ると言う。

    すると…,

    マンペ 「もうひとつ念のために申し伝えるが,帰っても…つまり,要するに真っ暗だ。本は読めない」

    田島君 「…」

    マンペ 「なんとなれば油がないのだ。油がないから灯りが点かない。ま,この辺は理路整然としてる」

    田島君 「…いつ油が入るかは,『混沌として,明確ではない』のですね(笑)」

    実は,マンペーさん,金が全くない。米や油を入手するため,番屋で賭け将棋をしていたのだ。

    同じ頃…,

    栗ちゃま用心棒は,火事現場近くの呉服問屋「松屋」の一室で…寝ていた。

    火の手が回る前に避難を促す番頭の利助。

    しかし,呉服屋の主によれば,その晩,国もとからの来客があるという。

    で,栗ちゃまも,寝ンネしながら悠然と待っておった…(火事があっても,別にドーッテコタアない)。

    栗チャ 「火が近いからといって,燃え移るとは限らん。風向きが変われば,火は遠ざかる」

    そして…誰もいなくなった店に,ひとり残る栗ちゃま用心棒。

    室内を見て回ると,何かの気配が…。

    一室を覗くと,鉄五郎という商人風の男がいた(月形龍之介さん,またご登場!)。

    男は,「自分は店の客人」と言う。

    すると,また別に,「店の客人」と名乗る旅姿のオリンという娘が訪ねて来る。

    栗ちゃまは,店の主より,訪ねて来る客人の用心棒をするよう依頼されていたのだ。

    娘に事情を告げ,中へ上げたあと,火事の騒動で逃げ出した店の者たちが,帰ってくる。

    しかし,そこには主の姿だけがなかった。

    番頭に,奥の部屋に客人を通したことを告げる栗ちゃま用心棒。

    しかし,番頭が見回ったときには,商人風の男や,旅姿の女の姿は部屋から消え,

    裏の潜り戸が開いていた。

    番頭や店の者が主の姿を探すなか,目明しの千造と十吉が店先に入ってくる。

    戸板に乗せられて運ばれてきた遺体は,その店の主だった。

    千造らの調べによれば,主は付近の路地で刺されたとのことだ。

    一方,留守番中のマンぺーさんと田島君のもとへ,旅姿のオマサという若い女が立ち寄る。

    オマサは,何者か追手の気配を感じ,一時,番所へ非難させて貰いたい旨,申し出る。

    田島君が外を確認すると,確かにヤクザ風の男たちの気配が…チラホラ。

    マンペーさんらが事情を聞くと,オマサは,呉服問屋の「松屋」へ行く途中,追手に付けられ,

    火事のため,遠回りすることになったのだとか…。

    と,そこへ与力の青木が戻ってきた際,オマサは,訪ね先の「松屋」の主が殺害されたことを知る。

    その松屋では…,

    千造と十吉が,店の番頭から事情を聞いていたが,主ゴロシの検討もつかない。

    困った千造は,店に留まっている栗ちゃま用心棒に,ふと尋ねてみると,

    栗チャ 「俺は,目明しの真似はセン。聞いても無駄だ」

    千 造 「サヨカ…,(小声で十吉に)意外と水臭いワ…」

    栗チャ 「水臭いのではない。俺はここに来る客の用心棒だ。コロされた主人に頼まれて来ているのだ」

    と言い,「それ以外のことはセン」のだそうだ。

    しかし,客人は姿を消し,用心棒の必要もないから帰ればいいじゃん…と千造らに指摘されると,

    「おまえらの指図は受けん」のだそうだ。

    と,店先へ青木がオマサを連れて現れる。

    番頭は,主から若い男の客人が来ることを聞いていたが,

    オマサは,「連れの若い女」が来ていないかと尋ねる。

    そして,店の奥庭には,先ほど室内にいた商人風の男・鉄五郎が潜んでおり,

    その気配を栗ちゃまに発見されて再び姿を見せたが,すぐに消えてしまう。

    栗ちゃまの見立てでは,鉄五郎は「勘定の中に入らん客で,ただのネズミではない」のだそうだ。

    間もなく,店の表にヤクザ風の連中がウジャウジャ集まって来る…と,

    マンペーさんと田島君が,そのことを青木らへ伝えに来た。

    青木や千造らは,そのヤクザ連中のもとへ向かう。

    その間,栗ちゃまは,オマサに事情を聞く。

    すると,また近所で火事を知らせる半鐘が鳴り響く。

    外へ様子を見に行こうとする番頭だが,

    不意に彼を押しのけ,ヤクザ風の男たちが駆け込んできた。

    で,そのバカ野郎どもは,栗ちゃまたちに,みんなノサれちゃった。

    庭先に潜んでいた鉄五郎も,その場へ姿を見せる。

    彼はヤクザの親分だったのだ。

    説明では,ヤクザの縄張り争いを役所へ届け出るため,

    妻のオマサを京の松屋へ使いにやったところ,

    相手のヤクザである松五郎らが先回りして,松屋の近所で付け火をし,

    鉄五郎側の証人となるはずだった松屋の主は,

    そのドサクサに乗じ,口封じのためサツガイされたのだという。

    鉄五郎は初老のヤクザだが,二人の若い女房がいると知り,驚く田島君。

    (あとで聞いた青木・千造・十吉も,ビックリ!)

    オマサの用心棒代を栗ちゃまに支払った鉄五郎は,

    その後,夜道で待ち伏せしていた松五郎一家に囲まれる。

    そこへ栗ちゃま用心棒が現れ,

    栗チャ 「用心棒の代金分は動いてやる」だそうで,

    「ヤクザ野郎どもメッタ斬り!」を披露するのであった。(←多分,代金分以上の働きだヨ。)

    栗ちゃまをイタク気に入った鉄五郎は,妻オマサとオリンを使いに出し,

    栗ちゃまを,是非ともヤクザの「客人」として向かえ入れたい…と,女人アタックで申し入れるが…,

    栗ちゃまは,完全無視…。

    ヤクザの若い女房たちに後を追いかけられても,ひたすら,無視…無視…無視して去るのであった…。

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    福田首相,電撃辞任!

    9月1日(月)…今,午後11時頃です。

    今日の午後9時30分頃,テレ朝の「テレビタックル」を見ていたら,

    突然,緊急の字幕速報…「福田総理が辞任を表明」!

    番組が急に途切れちゃって,

    次の報道ステーションの放送画面になったり,

    総理の記者会見の中継画面になったり,

    宣伝が入ったり,

    またテレビタックルが映ったり…,

    報道ステーション…,

    総理会見…,

    報道ステーション…,

    もうガッチャガチャのサブリミナル状態…(呪われてんなあ~(-_-;)~。)

    テレ朝のディレクターさんの動揺っぷりが,

    モロ,見えちゃいましたヨ…。

    しかし…自分で首を斬っちまった福田総理,

    「首斬り浅右エ門」でも見たのかね…?

    国の骨格を担うべき人間の周囲には,

    常に魑魅魍魎(ちみもうりょう)が,跋扈(バッコ)しているのか…。

    最後は,話合いで逆ギレしちゃったのかもね…ヤスオちゃん。

    その名のとおり,ヤスっぽい終り方だ…。

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