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草笛の鳴る朝

  • 2008-09-27 : 俺は用心棒 : 編集✍
  • ●栗たちは,行き着いた城下町で用心棒のクチがなく,お金もない。





    栗  「やむをえん…道場回りでもするか…」

    マンペ「道場荒しかね?…へえ~,
        江戸に『天地正大流』の大道場を持つ身としては,
        あまり関心せんなあ。あれ,嫌なもんだぞ。
        俺のところにも時々来たよ。
        もっとも,荒らされたことはないがね」

    田島君「みんな撃退したんですか?」




    マンペ「いや,そうじゃない。道場に入りかけて,
        みんな恐れをなして帰っちまったよ」

    田島君「はあ~,たいしたもんですねえ…」

    栗  「ダンナに恐れをなしたのではあるまい。
        多分,根太(ネダ)が傷んだ床を踏み抜いて,
        脚でも折るのを恐れたのだろう」




    マンペ「おお…オヌシ,良く知ってるねえ。実はそうなんだ。
        うっかりすると…(床を踏み落とす真似をする)。
        こういうことになるんだ。
        もっとも俺は,馴れておるから,足首など痛めんがね」




    ●井田道場へ再来した栗に対し,怒る門下生の男は,井田の居所を尋ねる栗たちに行方を教えない。






    栗  「諦めよう。やれ道場主の,やれ指南役のと称していても,
        よほど道場荒しが怖いのだろう。
        これ以上,聞いても無駄だ」

    門下生「ダマラッシャイ! 嘘だと思われるならば,
        お目付役に尋ねなさい。
        井田先生は,仇討ちの介添えとしての役目をおび,
        藩士『山田新六』殿の家へ行かれたのだ。
        無礼なことを申すな!」

    栗  「こういう男には,こういう聞き方が一番効果がある
        (隣の田島君と内緒話)」







    『俺は用心棒』第2話


    「武門の意地」と称し,1対1の果し合いを前に,松林で草笛を吹きながら相手を待つ,ひとりの若侍がいた。偶然,通りかかった田島君に,若侍は,「気を落ち着けるためだ」と話す。その若侍は,井田道場の者を待っているらしい。


    栗たちは,山小屋で野宿していた。

    マンペーさんは自作の詩を読みふけり,栗たちへ「誰の詩だ~?」と謎かけ問答して暇をつぶしている。






    酒を注ぐ栗は,明け方頃,血相変えた侍三人が松林を通っていくのを見たという。




    それを聞いて胸騒ぎを覚えた田島君は,草笛の若侍と偶然会ったところへ向かう。既に果し合いは終わっていた。若侍はメッタ斬りにされ,その場で息絶えていた。


    その若侍の男には,サトという妹がいた。
    サトは,無惨な死を遂げた兄の仇を討つべく,藩の目付役に申し出る。
    調べによれば,兄と果し合いをした佐藤という男には,助勢した三人の旅の浪人がいたという(それで栗たちが疑われるはめに…。)

    意図せず,侍として多勢に無勢の卑怯な果し合いになったことで,心中穏やかではない佐藤は,懇意の居酒屋へ駆け込んで,その身を隠していた。


    程なく,サトの仇討ちを認めた藩の目付役から,介添え人として「井田源三郎」なる藩の指南役が任命された。

    井田は道場主であったが,酒癖が悪く,サトをテゴメにしようとした過去があった。




    サトの兄もそれを承知していて,井田との付き合いを絶っていた。


    サトは介添えを断り,ひとりで仇を討とうと決意する。


    城下町で用心棒のクチもなく,食い扶持に困っていた栗は,井田道場へ行ってみたが,「主が留守のため,他流試合を禁じている」という門下生からワラジ銭(はした金)を頂戴してくる。

    田島君とマンペーさんがいるところへ戻った栗は,「井田道場へ行ってきた」と話す。田島君は,松林で逢った草笛の若い武士も,井田道場の名を口にしていたことを思い出す。


    井田はサトの屋敷へ行って留守だった。道場主の留守中,再び栗が訪れる。田島君も同行していた。

    栗たちは、井出道場の門下生をまんまと怒らせて,井田の居場所を聞き出した。

    井出と対面した栗と田島君は,サトの兄をメッタ斬りにしたのが井田たちだったことを知る。

    栗たちは、藩の対面を繕う横暴な対応を卑下し,襲いかかってきた井田らをバッサリ瞬殺した。




    一方,マンペーさんは,居酒屋へ酒を頂戴しに行ったところ,そこへ潜んでいた佐藤に,いきなり飛びかかられてビックリ!

    佐藤の言い分では,助勢を頼んだ覚えはなく,井田が勝手に果し合いの場へ浪人らを伴って来たのだという。

    事情を知らないサトは,とにかくスケベな井田から逃れるため,下男の男と密かに城下を出立する。

    その後,サトは介添え人もつけず,ひとりで仇討ちに向かう。途中,山道で休憩中,竹林の向こうから聞こえてくる草笛の音を耳にする。音のする方へ行ってみると,そこには田島君がいて,草笛を吹いていた。

    サトはすぐに引き返す。田島君も,声をかけない。

    互いに何も知らないまま,時は過ぎ去る。



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