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燃えよ剣(第25話)…シノビリカ

  • 2009-11-29 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土 方 「シノビリカ  いずこでみても  蝦夷の月」 (豊玉)


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第25話「シノビリカ」
    土方は松前城を攻略し,榎本は函館独立政府を諸外国に宣言するが…

    (お話の流れ)
    ▼明治元年十一月一日,榎本武揚は,北海道函館裁判所を占領した。
    北海道の独立という遠大な計画のもとに,函館奉行所に政庁を置き,
    軍司令本部を五稜郭に設置した。
    斎藤一は,若い旧新撰組隊士たちに蝦夷の広大な地について語る。
    「シノビリカ」とは,アイヌ語で「大変良い」という意味だという。
    榎本は,その蝦夷の地を完全に治めるにあたり,
    松前城を攻め落とすことを提案。
    その攻略戦如何で,外国高官及び外国商社の信用が決まると主張する。
    しかし,函館占領軍の陸軍奉行・大鳥圭介は,
    比較的防護も堅く,新式の大型大砲を装備する松前城を攻略するには,
    兵糧攻めが有効であると意見するが,榎本は,独立国家の実力を諸外国に示すためには,
    迅速に城を攻め落とすことが急務であるとし,
    松前城攻略を,「戦の名人」土方歳三に命じる。

    ▼松前城は,五稜郭を隔てた西方二十五里に位置し,
    当時,藩主は江差(えさし)に脱出していたが,藩兵は城郭にこもり,
    函館占領軍の攻撃に備えて残留していた。
    松前城の城門前に到着した土方率いる函館占領軍には,
    旧新撰組隊士数名のほか,戦慣れしていない旧幕府の歩兵隊がおり,
    中でも歩兵隊は,慣れない蝦夷の地で体力を著しく消耗し,疲弊していた。
    しかし,「城を奪うか,のたれ死にするか,二つにひとつだ」
    と言う土方は,旧新撰組隊士の先頭に立って抜刀し,
    敵の陣地内から撃ち込まれる大砲の間隙を縫って,正面から鉄の城門に突入。
    見事に要塞・松前城を攻略・占拠した。

    ▼しかし,攻略直後,旧新撰組の若い隊士二名が,
    裏山の小屋に隠れていた残党兵の銃弾を浴び,即死する。
    戦の後,土方は,斎藤に,一時保護した松前藩主の正室を江戸へ無事に送り届け,
    再び蝦夷へ戻る必要のない任務を命ずる。
    蝦夷で死ぬ覚悟を決めていた斎藤は,今更ひとり生き残ることはできないと言い,
    任務を拒否する。しかし,土方は,部屋に隠してあった誠の旗を広げ,
    新撰組副長として,最後の命令を下す。
    斎藤は,涙ながらに,土方の言葉を受け入れ,函館を去った。

    (土方と斎藤の会話…シナリオ風)
    ●土方の部屋
         窓越しに夕陽を見つめる土方と斎藤。
    土 方「広いな」
    斎 藤「え?」
    土 方「いや,蝦夷だ。蝦夷は,広い」
    斎 藤「そうでしょう。死んだ野村君も松本君も,
         日本にも,こんな広いところがあったのかと,
         いつも話し合っていましたよ。
    土 方「・・・」
    斎 藤「二人とも,京都の話ばかりしていましたが,
         京都は狭かったですなあ。
         どこにいても,東山三十六峰が,すぐ目の前に見えていた。
         遠いと思えた北山も,西山も,この蝦夷に比べたら,
         まるで目と鼻のようだ」
    土 方「(窓を閉める)・・」
    斎 藤「あ,雑談はともかく,御用を承りましょう」
         斎藤,テーブル前に座る。
    土 方「うん。松前志摩守(まつまえしまのかみ)の正室達を,
         江差まで送り届ける手はずは?」
         土方,隅に置いてある洋酒とグラスを取って席に着く。
    斎 藤「ハ,つけました。中立の立場にある,函館の商人達に頼みましたので,
         間違いありません」
         土方,洋酒をグラスに注ぐ。
    土 方「正室は,実家が東国(とうごく)なので,
         そのまま江戸まで行きたいと,願い出ているそうだな」
    斎 藤「多分,行けるでしょう。江差には外国船も来ているし,
         中立の商人も大勢いる。本人の希望通り,江戸まで送れると思います」
    土 方「よし(洋酒の蓋を戻して机に置く)・・斎藤君,君に命令したい」
    斎 藤「なんでしょう」
    土 方「君は,正室と同行し,江戸まで無事送り届けることを,確かめるんだ」
    斎 藤「え?・・江戸まで?」
         土方,酒を入れたグラスを片手に立ち上がり,斎藤に背を向け二,三歩進む。
    土 方「江戸まで同行したら,君は,蝦夷まで戻ってくる必要はない。
         そのまま,故郷(くに)へ帰れ(酒を飲む)」
    斎 藤「土方さん,あんた,正気かね?」
    土 方「むろん正気だ,命令だ」
         立ち上がる斎藤,土方に詰め寄り,
    斎 藤「冗談じゃない,今更,私一人,帰れるもんですか!
         わかった・・・あんたは,京都以来の野村君と松本君が死んだので,
         私だけは助けようと思っているんですね?」
    土 方「(グラスの酒を飲み干す)・・」
    斎 藤「そうはいかない! そんな命令は断ります!
         土方さん,あんたとは,私は新撰組以来の仲だ」
         土方,斎藤から顔を背けて席に戻る。
    斎 藤「私は,榎本武揚とか,函館の新政府とか,蝦夷の国の独立とか,
         そんなことに興味もなければ関心もない!
         ただ,新撰組の一人として,あんたについて来ているんだ!」
    土 方「(振り返り)それに・・間違いないな?」
    斎 藤「当たり前だ! 私は,ここで死ぬつもりでいるんだ!」
    土 方「死ぬのは,俺一人でいい」
    斎 藤「とんでもない! 私も死ぬ!」
    土 方「・・命令だ!」
    斎 藤「そんな命令,きけるかッ!」
         土方,立ち上がって斎藤の顔面を平手打ちする。
    斎 藤「ウウッ!(倒れる)・・何をするんだッ!」
         土方,クローゼットの中に飾ってあった誠の旗を掴んで広げ見せ,
    土 方「斎藤君,命令だ! 新撰組の君が,誠の旗の下で,新撰組の命令を聞けんのか!」
    斎 藤「(起き上がり,旗を見つめる)・・」
         土方,眼を見開き,
    土 方「・・もう一度,命令する。君は江戸へ戻り,暫く身を隠して,時機を待つんだ」
         悲痛な表情で立ち上がる斎藤,
    斎 藤「質問したい・・今更,私一人,おめおめ生き残って,
         一体,何をしろというんだ」
         土方,声を振り絞るように,
    土 方「近藤さんの墓に伝えてくれ! 総司の姉さんに伝えてくれ!
         井上源さんの実家に伝えてくれ! 新撰組の・・新撰組の男達は,
         みんな,立派に闘って死んだと・・そう伝えてくれ!
         土方は,最後まで新撰組として,誠の旗を守って闘うと,そう伝えてくれ。
         もう,君のほかには,誰も伝えてくれる者はいないのだ。
         斎藤君,頼む!・・命令だ!」
    斎 藤「(涙を流して土方を見つめる)」
    土 方「(頼むぞ,と言うように頷く)」     
         斎藤,嗚咽して項垂れ,涙と共に命令をのむ。

    ▼その後,榎本は,諸外国に向け,函館独立政府の宣言をする。
    土方は,榎本を総裁とする政府の要人として,陸軍奉行並の地位に就任した。
    折しも,ある晩,暴風雨によって,主力艦・開陽が沈没した。
    明治二年三月,土方は宮古湾(岩手県)の官軍船隊に接近し,
    軍艦乗っ取りの襲撃を強行するも,失敗に終わる。

    ▼やがて函館政府に,官軍が軍艦数隻を擁し,青森港を出港したとの情報が入る。
    その上陸がいつになるか,動揺を隠せない政府参謀の中にあり,
    ひとり落ち着いている土方は,いつ来ても闘うだけだと覚悟を決めていた。
         
    ▼そんな中,新撰組時代から馴染みの商人・大和屋友次郎が,
    商用で横浜・東京方面へ出向き,英国船に乗って函館へ帰還早々,
    土方のもとを訪ねる。
    友次郎は,大阪の豪商・鴻池の手代で,その函館支店に勤めていた。
    かつて新撰組のダンダラ染の制服も,鴻池から寄贈され,その関係は深い。
    友次郎は,東京から,お雪を連れて来た。
    再会した土方とお雪は,最後の逢瀬の夜を過ごす。

    (土方と,お雪の会話)
    土 方「ここへ来てからは,ただ,今日一日,今日一日と,
         それだけで生きてきた。
         だが,未来だけは,やけにはっきりと,この目に浮かんでくる」
    お 雪「どんな未来ですか?」
    土 方「戦だ。官軍が,俺の未来を作ってくれる。
         官軍の船が,この沖合いに現れれば,
         警戒船が,一斉に汽笛を鳴らして,
         知らせることになっているんだ。
         同時に,各国の領事達は,港内の自国の軍艦に,
         それぞれ避難する手はずも決めてある。
         そうだ,お雪の乗って来た英国船も,そうだ。
         だから,お雪も,その時は,英国船に移るんだよ。
         それを待って,戦が始まる。
         何十門,何百門の官軍艦隊の艦砲射撃が始まり,
         弾は,この町に雨のように降ってくるだろう。
         青森に集結していた官軍の兵士たちは,
         潮のように,この函館に上陸してくる。
         弾丸と,硝煙と,血煙りと・・・,
         俺の未来は,音も,色も,匂いまでついて,
         はっきりと,目の前に,出来上がっているんだ」

    ▼早朝,警戒船の汽笛が鳴る。
    土方は,友次郎に,お雪を英国船に乗せるよう頼む。
    お雪との別れ際,蝦夷に来てから一句作った俳句を伝え,
    愛刀の和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)を,
    友次郎に土方の故郷へ送り届けて貰うよう託し,本営に戻った。
    明治二年四月,官軍は,陸海より函館を包囲した。


    さて,次で最終回の『燃えよ剣』。
    そういえば,剣,渡しちゃったけど,いいのかな?…(無いよ剣)
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    恋夜のNewPC★Windows7正規版OS


    ★ごめんなさい。なんか新たな道具をお披露目するのは,自慢臭くていやな感じもしますが,
    古いPC画面とは,あまりにも見え方(画像の解像度)が違っていたので,
    恋夜城をご覧下さる方の多種多様なPCでは,どんな感じに見えているのかと気になって,
    とりあえずで恐縮ですが,現在,恋夜のPCでは,こんな風にブログを見ています…と,
    僭越ながら,ご紹介させて頂いた次第です。
    (※画像はツールバーのある状態ですが,全画面表示にすると,なお見易くなります)

    ★PC購入に際し,金持ちでもないので,かなり値切って,
    アンケートモニターに登録して値引きしてカスタマイズして地デジもマウスもいら~ん…と,
    いろいろ資金繰り面も調整し,買った今では,ポインターの調整機能が複雑になったため,
    使い勝手を試したり,画面の設定をいじったりして,
    自分仕様に,コロコロ変更しては,ベストに近付けていますが…
    マニュアルもろくに見ないタチなので,ワケわからんまま慣らしてます。

    ★動作環境は,素晴らしく早い! 早すぎるほど! 
    古いPCから40ギガ程ファイルコンバートしても,やっぱり早い。
    実は,今までのPCでは,ネットのワイヤレス・アダプターが古いせいか電波の供給不足で,
    つながらないこと20~30分…なんてのがザラだったのね~(ToT)~ホント,死にそうでした。
    ソフトもエラーばっかり出ちゃって,動かないで小1時間も固まってたり,
    スライドショー作るのも,色を調整するのも,裏側でディスクが猛烈に回転してるわりには,
    なっかなかできなくて,イッライラするやら焦るやら…。
    途中,もう,ブログやめちゃおうかと思うほど,ノロマPCに泣かされてきた恋夜でした。

    ★最近では,小型のネットブックタイプのPCが流行っているようですが,
    乱視であまり視力の良くない恋夜は,細か~い文字は苦手なのです。
    (実は携帯も。片指で文字を入力するのがメンドー…というか,まどろっこしくて好きじゃない)
    今回,今までの15型の重箱みたいに重かったPCから,16型ワイドに変えたけど,
    若干スリムなので,持ち運びも軽く,苦になりません。

    ★PCの調整を購入時から全くしない状態だと,
    タッチパッド上のポインターの動作が重すぎて動きにくいのは勿論,
    すごく白っぽくて霞がかったような明るめの初期設定画面では,
    栗ちゃまの見え方も,まるで違っていて,恋夜のF社のPC以外の他のメーカーのPCも,
    だいたい同じようなので,これから解像度の高いPCを新たに購入される方は,
    モニター画面のプロパティで,システムの内部調整を若干暗めに設定したほうが良いかと思います。
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    栗ちゃまが「瓦版」に、またまた御登場(予告)!








    かつての「クリチャマス」や
    「新撰組交友録」も衝撃的でしたが、
    今回は、また更に若返ってパワーアップ!




    元気溌剌の栗ちゃまが、
    再び番組「瓦版」(宣伝)へ御登場なさいます!




    これは宣伝しないわけには参りませ~ん!

    それにしても栗ちゃまの心身のパワーは凄いですね!
    瞳の発光体が、そのズバ抜けた生命力というか、魂というか、
    一種独特の強烈なエネルギーを放ってますね!
    70代とは思えませ~ん!

    栗ちゃまは、トシとらないのです。
    その理由は、栗ちゃまから土方歳三のイメージを
    取ることはできない=トシとれない=トシとらない…

    本当にその通り。

    本格的土方歳三の『燃えよ剣』は月曜日で最終回となり、
    ちょっと淋しくなるかな…と思いきや、
    今年もまだまだ「ナマクリチャマス」で楽しめますね!
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    燃えよ剣(第24話)…北へ

  • 2009-11-27 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土方「誠,男が喧嘩を売るつもりなら,正々堂々とかかってこい。    日本中の官軍の道案内でもしながら蝦夷までついてこい」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第24話「北へ」
    仙台藩へ向かった土方は,旧幕府の海軍奉行・榎本武揚と合流する…

    (お話の流れ)
    ▼慶應四年七月一七日,江戸は「東京」と改称され,同年九月八日,明治元年に改まる。
    仙台の伊達藩六十二万五千石は,官軍への態度を明らかにしておらず,
    この伊達藩次第で,東北各藩の旧幕府勢力の同盟は成立し,
    薩・長官軍勢力の脅威となるものであった。
    土方歳三は,その頃,仙台の青葉城にいた。
    既に幕府の残党千数百名が,土方の名のもとに集結していた。
    土方歳三の一言一句は,六十二万石の反論を動かすほどの威力があった。

    ▼斎藤一は,集まった若者らに,試衛館時代の思い出を語る。
    ぶっきらぼうで無愛想な土方の,田舎流派間の喧嘩にまつわる出来事だった。
    試衛館の塾頭でありながら,天然理心流の目録しか得ていない土方のことを,
    斎藤は,当初,軽く見ていたが,
    いざ斬り合いになったとき,その我流の剣に驚くと共に,
    土方の卓越した喧嘩の巧さには,兵法と戦術がきちんと備わっていることに感服し,
    「あの人は,生まれながらに戦術を知っているのだ」と,土方を賞賛する。
    斎藤の話に感心する若者らは,土方の女性への態度も気にかける。
    ちょうど,土方に入れあげている(惚れている)若後家(未亡人)の女将がいたが,
    当の土方は,その女には目もくれない。

    ▼明治元年八月二十六日,旧幕府の海軍奉行・榎本武揚は,
    新式機関船・開陽丸以下,旧幕府の主力船をすべて率いたうえ,
    旧幕臣・交戦派の千数百名を同乗させ,仙台藩の寒風沢港(サブザワコウ)へ入港した。
    薩・長の官軍に対抗する旧幕軍の陸海主力勢力は,全て仙台に集結した。
    榎本は,早速,藩主に面談しようとしたが,藩の執政は俄かに入れ替わり,
    勤皇倒幕思想の遠藤文七郎が藩の重臣に再び返り咲いたことから,
    反官軍の一大勢力となりつつあった伊達家六十二万石は,時勢を見て,その抵抗を断念した。
    榎本は,幼帝を擁して重臣らが権力をほしいままにする薩摩・長州の権勢欲を非難する。
    土方は,執政に就いた遠藤とは京都の新撰組時代に面識があり,
    当時,遠藤を斬っておけばよかったと悔やむ。

    ▼土方は,仙台藩に見切りをつけた榎本と共に,蝦夷(えぞ)の地へ向かうことを
    斎藤に告げる。斎藤もまた,土方と行動を共にする意思は固かった。
    土方らが滞在していた宿屋の女将(おしの)は,仙台藩に見放された旧幕軍が賊軍となったことを知り,
    遠藤の手の者に土方を襲わせる手筈をつけ,夜分,土方に道案内をするが,
    刺客の気配に気がついた土方は,襲いかかる輩を斬り伏せ,
    後退して転んだ女将の着物の裾に刀を一気に突き刺し,更に,闇に潜む遠藤に向け,
    その潔い覚悟のほどを告げたうえ,堂々と去って行った。
    (土方の言葉)
    おしの「堪忍して,堪忍して下さい,お願いです,土方様ァ! 
         あたしは,本当は,土方様が好きで,好きで・・・」
    土 方「言うな,女狐,今更お前の命など,取ろうとは思わん。
         ただ,男と女の仲というものを教えてやる。
         誠,男に惚れて口説くなら,例えその男がどんな窮地に陥っても,
         生死を共にして惚れ通すもんだ。
         それと,どうせ,その辺に潜んでいる卑怯者に伝えておけ,
         誠,男が喧嘩を売るつもりなら,正々堂々とかかってこい。
         日本中の官軍の道案内でもしながら,蝦夷までついてこい!
         土方歳三,いつでも京都の続きをしてやる」

    ▼榎本率いる開陽丸以下の艦隊は,蝦夷へ出港した。
    明治元年十月十三日,天皇が東京に行幸(ぎょうこう=天皇の外出)。
    国際法を学んだ榎本は,北海道に独立国家を建てるべく,函館を占領した。
    榎本は,少なくとも三年の間,武力を増し,独立国を発展させることを望んでいたが,
    土方は,官軍が三年も放置し得ないことを,既に予見していた。


    (恋夜のひとこと)
    お話の最後のほうで,開陽丸に乗船した土方さんは,遂に断髪して洋装となっていた。
    お鼻が高く,背筋のピンとした栗ちゃまは,
    洋装になったときの横顔スタイルが一段とカッコイイ。ただちょっと,ブルドッグ顔です(失敬!)。
    今日のお話は,なんだか足踏み状態で,
    試衛館時代の回想シーンがあったり(沖田は出てこなかったけれど),
    近藤さんを筆頭に,消えたメンバーが復活していた。でも源さんはいない。

    恋夜も,ダラダラ,とりとめもなく記してしまった…そして,新しいPCの調整で疲れてしまい,
    頭が回らなくなって,ダラダラ仕上げることに…大昔の辞書は使えるのに,
    2004年版のIME辞書は使えんのね…(+o+)…意外…いちいち文字登録までして直した。
    たった5年くらいの間で,いろいろ変化するものなのね…。
    新撰組も,5年経ったら過去の時代の疫病神になっちゃったし…。
    進化してるというよりマイナーチャンジしてるような…いる機能と,いらない機能が顕著…((+_+))。

    そういえば,
    遠藤文七郎役の藤岡重慶さん…初代・段平おっちゃんの声(「あしたのジョー」)が,懐かしい。
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    燃えよ剣(第23話)…沖田総司

  • 2009-11-25 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 沖 田 「死んだ時,私は・・・向こうで,逢えるのかなあ・・・」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第23話「沖田総司」
    労咳(結核)で床に臥す沖田総司の病状は,悪化の一途をたどる…

    (お話の流れ)
    ▼千駄ヶ谷の植木職人・平五郎宅の離れの家で療養する沖田。
    見舞いに来た姉・お光は,夫と共に庄内藩へ引き上げることになり,
    せわしなく最後の世話をして去っていった。

    (総司と姉・お光の会話…略)
    お 光「近藤様や,土方様にもお会いして,
         あなたのことを,くれぐれもお願いしていきたかったのに,
         もうその暇がなくなってしまって・・・あなたから宜しくお伝えして下さいね」
    沖 田「ええ,あの人達は,強いからなあ」
    お 光「あなたも強くなって・・なんといっても沖田の家は,総司さん,あなたが継ぐんですから,
         亡くなったお父上の,大事な沖田の家なんですから」
    沖 田「お父さんか・・・遠いなあ」
    お 光「え? 何が?」
    沖 田「お父さんですよ,お父さんの顔ですよ。
         だって,お父さんが死んだのは,私が五つの時だったんですね」
    お 光「そう」 
    沖 田「だから私は,うっすらとしか,お父さんの顔を覚えていない」
    お 光「そうかもしれませんね,でも,あなたは」
    沖 田「ああいうものは,どうなのかなあ・・・」
    お 光「え? 何が?」
    沖 田「いえ・・だって,よく顔を覚えていないから,
         死んだ時,私は・・・向こうで,逢えるのかなあ」
    お 光「馬鹿ね,総司さん,何言ってるの」
    沖 田「・・・」
    お 光「馬鹿ね,駄目よ,総司さん,さ,早く元気になって,お嫁さんを貰わなくっちゃ」
    沖 田「お嫁さんか(微笑)」


    ▼その頃,土方は,旧幕府軍2000余の兵がいる市川へ身を寄せていた。
    そこで戦術を練る幕臣・大鳥圭介は,西洋兵術を主張する一方,実践の経験はなく,
    土方は,新撰組の僅かな生き残りを含めた総勢300名の兵を率い,
    東照大権現の旗を立て,宇都宮城を陥落させた。
    その戦果は,上野にいる彰義隊を活気付け,敗残の旧幕府軍にあって,
    土方歳三の名は千金の重きをもって響き渡る。

    ▼一方,沖田のもとを訪ねた原田左之助は,新鮮な卵を持参し,
    暫らく昔話をした後,江戸っ子らしく陽気に去って行った。
    官軍は,慶應四年五月一五日,上野の彰義隊を攻撃。
    一人の武士として戦いに参加した原田は,最期まで闘志を捨てることなく闘い,戦死した。

    ▼やがて病床の沖田のもとへ,官軍の兵が押し掛ける。
    そこへ裏通り先生が来て,沖田の病が労咳(結核)であることを告げるや,
    官軍兵士らは感染を恐れ,慌てたように急いで去って行った。
    この時,沖田の病状は最悪であった。
    食事も一切,体が受け付けなくなり,ひとり床に臥せるだけの沖田は,
    京都にいた頃の夢を見て,当時を懐かしみ,
    か細い声で,わらべ歌を口ずさむ。

    ▼その晩,沖田を訪ねたのは土方だった。
    (土方と沖田の会話)
    土 方「どうだ,様子は」
    沖 田「ええ,でも,どうして,土方さんは江戸に・・・」
    土 方「誰も知らん,気付かれたら,ただでは済むまい,
         暗闇に紛れて,江戸に入った。総司に,一目逢おうと思ってな」
    沖 田「ア・・ハッハッハ(笑)」
    土 方「北関東を,思いっきり暴れてきた」
    沖 田「そうらしいですね,噂は聞いてました」
    土 方「まだまだやってやる,これから,会津に行くんだ」
    沖 田「やっぱり,会津ですか」
    土 方「会津と仙台を一緒にし,奥羽の全土を固めて,
         もう一度,薩・長相手にやってみる。それが駄目な時は,
         海軍の榎本武揚と一緒に蝦夷(えぞ)に行く」
    沖 田「蝦夷・・・」
    土 方「北の果てだ,まだ,官軍などというものには関わりのない土地だ,
         そこにこもって戦う」
    沖 田「(微笑)」
    土 方「総司,元気になったら,来い。一緒にやろう」
    沖 田「ええ,でも,偉いなあ,土方さんは」
    土 方「なァに,偉くもなんともねえ。ただ,力一杯やって死ぬ以外に,手はないんだ」
    沖 田「そうですね,男って,それでいいんですね」
    土 方「みんな,いなくなった,だから,俺一人で,みんなの分もやってやるんだ。
         総司,当分,逢えんかも知れん。早く,元気になれよ」
    沖 田「ええ」
    土 方「それまで,一人で淋しいだろうが,我慢しろ」
    沖 田「大丈夫ですよ,裏通り先生も,伝蔵さんも来てくれるし」
    土 方「裏通りさんと,伝蔵か」
    沖 田「来ると,京都の話ばかりするんですよ」
    土 方「京都か・・」
    沖 田「いつか,ゆっくり,遊びに行ってみたいですね」
    土 方「総司が行けば,みんなに喜んで貰えるが,俺は駄目だろう。
         下手をすると,石を投げつけられる」
    沖 田「(微笑)まったく,土方さんは,怖かったからな」
    土 方「持って生まれた性分だ,あきらめているよ(笑)」
         ふと,障子越しに月を見上げる沖田。
    沖 田「月の光が,綺麗でしょう。この月,京都にも照ってるんですね」
    土 方「(月を見上げ,頷く)」
    沖 田「これから土方さんがいらっしゃる北の国にも,同じ月が照らしているわけだから,
         きっとまた逢えますね」
    土 方「逢えるさ」
    沖 田「楽しみにしていますよ」
    土 方「(微笑)・・・総司,俺はまた,暗いうちに馬を飛ばして,官軍の中を抜けねばならん」
    沖 田「大変ですね」
    土 方「なァに,結構,面白いもんだ」
    沖 田「凄いな,土方さんって・・・どうしてそんなに凄いんだろう」
    土 方「その俺が,お前みたいないい人間と付き合っているのが,不思議なくらいだ」
        土方,少し笑ってから,
    土 方「じゃあ,行ってくる」
    沖 田「(頷きながら)行ってらっしゃい,お気をつけて・・・」
    土 方「うん,総司もな」
    沖 田「遠いところを土方さん,わざわざ,ありがとう。本当に嬉しかった」
    土 方「(沖田の腕に軽く触れる)」
         歩み出す土方,立って見送る沖田に背を向けたまま立ち止り,
    土 方「総司・・・」
    沖 田「え?」
    土 方「俺は,今度生まれ変わる時は,お前のような人間に生まれ変わりたいと思っているよ」
    沖 田「(一瞬こみ上げるものを飲む)・・・」
    土 方「(背を向けたまま月を見ている)・・・」
    沖 田「(微笑)困るな,だって私はね,今度生まれ変わる時も,
         土方さんみたいな人と付き合いたいと思ってるんですから」
         土方,振り返り,
    土 方「(微笑)そうか,総司,また逢おう」
    沖 田「ええ,逢いましょう」
    土 方「元気でな」
    沖 田「土方さんも」
    土 方「うん」
         庭先へ歩き出す土方。
    沖 田「ア,土方さん」
    土 方「(振り返る)」
    沖 田「ありがとう,本当に,よく来てくれて,ありがとう(微笑)」
    土 方「(小さく二,三度頷く)」
         土方,去る。
         庭先へ下り,じっと見送る沖田。
    沖 田「さようなら・・・・・・土方さん」
     

    ▼慶應四年五月三十日,天才剣士・沖田総司は,その短い生涯を閉じた。享年25歳(推定)。


    (恋夜のひとこと)
    「沖田総司」…その名前そのものがタイトルとして成立してしまうほど,
    その短い生涯に,ドラマ性がある沖田総司。
    『燃えよ剣』の沖田の最期も,やっぱり条件反射的に泣いちゃうのだけど…若干ヨワ泣き…(T_T),
    少し前に見た『血風録』の沖田の最期のほうが,シロクロなのに死相が迫真的に表れていて凄かった。
    引き続き,ブログで中断していたその鬼気迫る沖田を取り上げてみますね。
    「近藤先生が呼んでる!…」のときは,アバラ骨が浮いてて,この世のもとは思えない形相です。
    植木屋夫婦も目をむいちゃって,尋常でない驚きっぷりだったし…本当に死にそう沖田だった…(T_T;。
    (お笑いネタとは違いますヨ)

    島田順司さん…恐るべき史上最高超越レベルの凄い沖田を演じて下さって,ありがとうございます。
    もう,これを超える沖田は,二度と出ない。誰がどうやっても。
    司馬遼太郎先生が,栗ちゃまのことを「あんたこそ,土方歳三やっ!」と褒めたのと同じく,
    「あなたこそ,沖田総司やっ!」と称賛してやみません。
    以前は,役者として,沖田の影をいつまでも引きずることを嫌った島田さんですが,
    沖田総司役者として生きた,その堂々たる作品の足跡を誇りとし,
    後世へ,その生き様をお伝え下されることが,
    “クリ・シマ・ソーダ”ファンとしては何よりも嬉しいです。
    どの役をやっても,代表的な役がこれといって思い浮かばない…そんな役者さんのほうが,
    寧ろ,お気の毒だったりしますからね。
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    燃えよ剣(第22話)…流離の日

  • 2009-11-25 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 近 藤「近藤勇も土方歳三も,もう古い時代の孤児(みなしご)だ」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第22話「流離の日」
    甲州・勝沼の戦いで敗走した近藤と土方らは,その後,下総の流山へ向かう…

    (お話の流れ)
    ▼鳥羽伏見の戦いで勝利した官軍(新政府軍)は,錦の御旗のもと,江戸へ進攻する。
    将軍慶喜は上野・寛永寺へ蟄居し,官軍に恭順の意を示していたが,
    これに反する旧幕臣勢力の要請から,新撰組は甲陽鎮撫隊と称し,
    幕府勤番のいない甲府城を手に入れるべく,甲州(山梨県)へ向かう。

    ▼しかし,城は一日先に官軍の布陣となり,近藤らは勝沼で官軍と交戦するも,
    情勢は圧倒的に不利。土方は江戸方面へ早馬を飛ばして援軍を要請したが,
    旧幕府の旗本らは一切これに応じず,甲陽鎮撫隊は勝沼の戦いに敗走し,壊滅した。

    ▼その後,江戸へ戻った永倉と原田は,もはや幕府の重荷と噂される新撰組とは見切りをつけ,
    永倉の旧知の旗本・芳賀の率いる一団と合流して戦うことを,近藤や土方に申し入れる。
    だが,直参旗本で組織するその活動に,表と裏の動向が窺えることから,近藤は合流を拒否。
    土方もまた,近藤に従うことを表明し,永倉,原田と離別する。

    ▼一方,沖田は,千駄ヶ谷の植木職人・平五郎宅の離れの家に住み,名前を変えて療養していた。
    そこへ近藤が一人訪ねる。

    (近藤と沖田の会話)
    沖 田「あ,先生」
    近 藤「どうだ,総司,具合は」
    沖 田「ええ,おかげさまで,とっても楽になりました」
    近 藤「そうか,それは良かった,一人で退屈だろう,淋しくはないか?」
    沖 田「いいえ,一日中,ここで,いろんなことを考えているんですよ」
    近 藤「いろんなこと?」
    沖 田「ええ,皆さん,お元気ですか?」
    近 藤「うん。総司,ワシは,流山に行くことにした」
    沖 田「流山?・・・あ,お酒や,みりんを作るところですね」
    近 藤「そうらしいなあ。トシや斎藤君が,そこで兵を集める。
         屈強の精鋭に仕立てて,会津中将様のもとへ連れて行く」
    沖 田「勇ましいなあ」
    近 藤「トシが考えたんだ,あの男は,少しも,くじけてはおらん」
    沖 田「土方さんらしいなあ・・・先生,私も,すぐ行きますからね。待っていて下さい」
    近 藤「そうか,総司も来るか」
    沖 田「行きますとも,行ってまた私は,一番隊の組長を務めますからね」
    近 藤「頼むぞ,早く元気になるんだぞ」
    沖 田「ええ」
    近 藤「そのかわり,焦ってはいかんんぞ,お前はまだ若いんだ,ゆっくり養生してくれよ」
    沖 田「・・・」
    近 藤「あ,姉さんは,来てくれるか?」
    沖 田「ええ,時々」
    近 藤「そうか,私から宜しく,と伝えてくれ」
    沖 田「はい」
    近 藤「ゆっくりしていきたいが,私は今日,出発する,元気でいてくれよ」
    沖 田「大変ですね,お体にお気をつけになって・・・」
    近 藤「ありがとう」
         去る前に振り返る近藤。
    近 藤「総司」
    沖 田「は?」
    近 藤「私は,大変な幸せ者なんだな・・・。
         三多摩の百姓の倅(セガレ)に生まれ,田舎流派の貧乏道場の養子になり,
         それで一生を終わるはずだったのに,トシや総司や源さんや,
         いい弟子を持ったおかげで,思いもしない運命を開くことができた,
         ワシほどの果報者はいないな」
    沖 田「そんな,みんな先生の御人徳ですよ」
    近 藤「(黙って首を左右に振る)・・・では,また逢おう,元気でな」
    沖 田「はい,流山に行きますからね,きっと行きますからね」
    近 藤「楽しみにしてるよ」
         去る近藤。見送る沖田,立ち上がり,
    沖 田「先生」
         近藤,振り返る。
    沖 田「きっと行きますからね」
    近 藤「(二,三度頷く)」

    ▼下総(千葉県)の流山へ向かった近藤は,
    その名を大久保大和(オオクボヤマト)と変えて潜伏し,
    治安維持の郷士団と称して,兵士を募集する。
    新撰組の幹部として同行したのは,土方のほか,斎藤一がいた。
    土方らは,そこで武器と兵力を備え,ゆくゆくは会津へ向かい,
    官軍と戦うべく計画していた。

    ▼やがて官軍は,江戸を包囲し,土方の故郷,武州日野宿にも押し寄せる。
    間もなく,流山も,板橋に本営を置く官軍に包囲され,
    大久保大和が近藤勇であることも掌握されていた。
    近藤は,流山へ集まった全隊士を解散する意向を示し,
    自ら進んで官軍へ投降することを決め,土方や斎藤の前から去った。
    慶應四年四月二五日,近藤勇は官軍の流山本営にて処刑された。

    (去る前の近藤と土方の会話)
    土 方「近藤さん,なんだ,その格好は」
    近 藤「トシ,俺は官軍の陣地に行く」
    土 方「何?・・・冗談じゃねえ,近藤さん,正気か?」
    近 藤「俺は正気だ,これが一番いいと思って決めた」
    土 方「何を言うんだ,あんたが官軍の陣に行ったら,どうなると思う,
         誰も,大久保大和なんかとして扱わないぞ」
    近 藤「わかっている,仇敵(キュウテキ)近藤勇として扱うだろう」
    土 方「よせ,馬鹿な真似はよせ,近藤さん,なんのために俺達は,この流山に来たんだ,
         なんのために,こんな藪蚊にくわれながら,俺達は頑張っているんだ」
    近 藤「トシ,俺はな,大勢の若者達や,その家族たちに,賊軍の汚名を着せたくないんだ」
    土 方「馬鹿な,賊というも,官というも,一字のことではないか,ただ,時代の流れにすぎん。
         そんなことは京都にいた時から,あんたが言ってたことではないか」
    近 藤「その通りかも知れん,しかしなトシ,時は過ぎたよ。
         俺達の頭の上を,もう時代は通り過ぎてしまったよ。
         近藤勇も,土方歳三も,もう,古い時代の孤児(みなしご)だ」
    土 方「違う! 近藤さん,絶対違う!」
    近 藤「トシ・・・トシは,トシの思ったとおりにやればいい。
         俺にはもう,一緒に行く気力がない」
    土 方「厭だ! 連れて行く! 」
    近 藤「トシ,お前は,新撰組を創(つく)った,その局長である俺も創った,
         京都にいた近藤勇は,今になって考えてみると,本当の俺ではなかったかも知れん」
    土 方「近藤さん,何を言うんだ,俺と・・・俺と,あんたの仲ではないか」
    近 藤「その通りだ,長い間の同志だった。
         だが,最後には,たとえ分かれても,それぞれ信じた道を歩もう。
         男は,何に美しさを感じるか,その違いだ・・・俺を自由にさせてくれ」
    土 方「・・・・・・」
    近 藤「トシ,長い間,世話になったな」
         近藤,去る。


    (恋夜のひとこと)
    お話の筋がわかっていても,哀し気なBGMが流れてくると,
    どうしても,そこで条件反射的に泣いちゃう…(T_T)。
    近藤さん役は,舟橋元さんが一番好きです。
    四三歳と,若くして病気でお亡くなりになったけれど,
    作品の中で,いつでもそのお姿を拝見できる恋夜たちは幸せです。
    ずっとお若いまま生き続けていらっしゃるようです。


    ※そして,次回は…

    沖 田「京都の夢ばかり・・・あの何年間だけが,一生の全部だったような気がする」

    沖田総司の最期となります。
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    燃えよ剣(第21話)…波の入日

  • 2009-11-23 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 山 崎 「そこにあるのは,私が生きてきた,誠の旗だ・・」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第21話「波の入日」
    鳥羽・伏見で敗走した新撰組は大阪へ退去…河合・山崎,逝く…

    (凡そのアラスジ)
    ▼鳥羽・伏見の戦いに敗走し,大阪へ後退する途中,新撰組勘定方・河合耆三郎は,
    一足先に河原へ向かった永倉,山崎,斎藤らに,敵の小銃隊の攻撃が及ばぬよう,
    自ら犠牲となって新政府軍の銃弾を全身に浴び,絶命した。

    ▼将軍慶喜や会津中将は,既に江戸へ去り,幕府の兵力は閑散たるものであった。
    大阪へ引き上げた新撰組は,ひとまず代官屋敷へ滞在することになったが,
    その頃,新撰組創立以来の象徴である誠の旗が行方不明となっていた。
    そして,弾丸の鉛が全身に回った山崎は,瀕死の状態でありながら,
    「誠の旗の下で死にたい」と願い,気力だけで生きていた。
    一方,土方は,大阪へ訪ねて来たお雪と,夫婦同様に僅かな休暇を過ごす。
    その後,新撰組は富士山丸で大阪から江戸へ向かうことになったが,
    山崎の容体が急変する。
    ちょうどそこへ,壬生の屯所で新撰組の世話をしていた伝蔵が飛び込んで来た。
    伝蔵は,焼け落ちた家の前に落ちていた誠の旗を拾い,密かに腹へ巻いて持参したと言う。
    山崎は,伝蔵が広げたボロボロの誠の旗を見て,
    「そこにあるのは,私が生きてきた誠の旗だ」…と叫んで旗を掴み,
    満足した笑みを浮かべた直後,息を引き取った。
    その最期を,近藤,土方,沖田ほか数名の隊士が見守っていた。
    慶應四年一月一二日夜,新撰組は海路を江戸へ向かった。


    (恋夜の多言)
    今回は,初めから河合さんの死があるかと思えば,土方さんのメロドラマがあり,
    そして最後に山崎さんの死で締めくくるという,どこを焦点にしたらいいのか,
    ちょっと迷ってしまう展開だけど…恋夜としては,
    やっぱり山崎さんの死が一番悲しかったので,彼の言葉をトップに記しました。
    血風録のときは,富士山丸に乗りこんで死を迎えた山崎さんだったけど,
    こちらは乗る前に没してしまった。
    前回の島田魁もそうだけど,ドラマは史実と違うので,
    どうとでも作れちゃうのね。島田魁は函館戦争まで行って,73歳まで生存したとか。
    河合も粛清されたとかなんとか…よく判りませんが。

    土方が,お雪に告げる言葉も印象的ではあるのですが,
    どうも虫が良すぎる展開と,この時期に逢引きするのは,
    死にそうに苦しんでる山崎さんに申し訳ないじゃん…という妙な感覚(違和感)もあり,
    「50年連れ添おうとも,ただの一夜であろうとも,契りの深さに変わりはないと思いたい」
    は,結局一夜だけに留まらないので(函館),却下しちゃった。)^o^(画像は,たくさん撮ったけどね。

    しかも,お雪さんってのは,変なときにピョイっと出てくるだけで,
    可哀相ではあるんだけど,イマイチ人物像が掴めない。
    そのうえ,土方を「旦那様」と呼ぶのは,やっぱりどうも違和感を感じてしまう…。
    あ,嫉妬しているとかじゃなくてね,
    そんなに遠くない過去に夫を亡くした未亡人という立場の女性が,
    また新たに新婚さんみたいな顔して「旦那様」と呼ぶのが,
    なんだかちょっと腹立たしいという…ム…やっぱり嫉妬なのかな…(-_-

    作品中の人物なので,どうでもいいんですけどね。
    飯は一緒に食って下さいな。しきたりなんか置いといて。
    どうもそこら辺にも,昔の旦那に,こうやってお給仕してました…という匂いが漂ってるような…。
    男目線だとホクホク嬉しい,もと人妻との密会も,
    女目線から見ると,ドクドクしく見えちゃうから困りもんです。
    土方に関わった女性のうち,お雪さんと,おみねさん,恋夜としては,苦労した分,血風録のおみねさんに軍配を上げたい。
    お雪さんは,旦那の遺産があるせいか,生活で苦労した形跡が見えないし。
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    Windows7のNewPC

    実を言うと,恋夜はPC購入初代目からF社の製品を使っていて,
    これまで何度か,自分の使い方が悪くて故障させる度に買い換えてきたわけですが,
    今回はドライブ容量が満杯になったのと,使い勝手の悪さ(起動が遅すぎ)が著しく酷くなったため,
    最近,遂に登場した正規版Windows7搭載のPCを入手した次第です。
    いつも新しくなる度ごとに,その早い動作環境に感動したものですが,
    今回もなかなか素早いし,再起動しても待ち時間なんか殆ど無いくらい軽く動きます。

    ただ,ちょっと難点が(個人的に)。
    今まで,かなり画面の色は暗めに設定していたのですが,
    新しいPCの初期設定では画面自体がスケルトンっぽくて色が淡く,おまけに明るい。
    そのままの設定でブログを見たら・・・ちょっとゲンナリしちゃった・・・しらっちゃけててサ。

    霞がかった画像で,画面の解像度や色も多くて奇麗っちゃ奇麗なんでしょうが,
    今までのPCのほうが色がくっきり鮮やか・・・・というより濃い色味だったので,
    画像の加工ソフトのほうで,かなり明るく加工して,ちょうどいい色合いかな・・と
    思っていたのが,新しいPCじゃあ,全然違う色合いになっていて,ちょっとがっかり・・・。

    そして,テンキーがキーボードの横に配置されたのはいいとしても,
    ちょうどカーソル右矢印の隣にEnterキーがあるから,
    小指が触っちゃって,意図せず大量に改行したりで・・暫くは慣れが必要。

    PCの画面の設定を暗めに変更したり,文字の表示も125%(中・・初期は小で100%)
    に変更して,まあまあ,なんとか古いPCに近づけたのですが,
    そういうことをしないでPCを購入時のままお使いの方には,
    白けた画像のオンパレードをお見せしていたことになるわけで…申し訳ない気分で~す((+_+))

    PCで,こんなにも見え方が違っていたなんて・・・以前より横長ワイド,しかも縦幅が少ない。
    この中途半端なスケルトンのような霞系画面,なんとかならんのかね・・・?
    グラフィック設定も,なんだかいろいろあるけど,面倒でマニュアルも見てないし((+_+))。
    追々変更・・・していいのやら。
    新しいハイテク機器を導入するたびに,妙な悩みが増えるような気がする今日この頃・・・。
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    燃えよ剣(第20話)…炎の戦陣

  • 2009-11-20 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土 方 「源さん・・・・長い間,よォくやってくれた,               近藤さんに代わって礼を言う」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第20話「炎の戦陣」
    鳥羽・伏見の戦いにおいて…井上源三郎逝く…

    (凡そのアラスジ)
    ▼慶應四年一月三日,鳥羽・伏見の戦いが始まった。
    新選組の本陣である伏見奉行所前は薩摩・長州が放つ大砲弾雨の嵐の中にあった。
    永倉新八は三度,決死隊を率いて相手陣地へ突っ込むが,
    敵の小銃の威力は凄まじく,新選組隊士は無残な屍の山を築くのみであった。

    ▼一端,本陣へ引き上げた永倉・原田は,井上源三郎を伴い,
    敵の砲弾陣地の背後から斬り込みをすべく,鉄砲弾の飛び交う路地を進撃する。
    途中,息が切れた井上のため,民家へ水を求めたところ,
    そこには,逃げ遅れた病気の父親と二人で暮らしていた若い娘(おすみ)がいた。
    腕を負傷した永倉は,おすみから薬を貰い,
    その礼として,おすみの父親のために医者(裏通り先生)を連れてくることを約束し,その場を去る。

    ▼その後,薩摩の兵隊が,おすみの民家へ進入し,小銃陣地を築く。
    原田,永倉,井上らは,町の路地に待機する。遅れて山崎も来る。
    そこへ斎藤一が会津の大砲を持ち寄り,薩摩の小銃陣地となったおすみの家を狙い撃とうとする。
    井上は,まだ民家に病気の父親と娘がいることを斎藤に伝えようとするが,その声は届かない。
    やむなく井上は,路地の中央へ飛び出て,大砲を撃たぬよう必死で斎藤に呼びかける。
    と,その直後,薩摩の小銃が数発命中し,井上はその場で即死する。
    更に,井上を止めようと飛び出した山崎も銃弾を浴び,重傷を負う。

    ▼その晩,形勢を挽回しようと,土方は夜戦を強行するも失敗に終わる。
    旗本からなる幕府の歩兵大隊は,退却命令が出たため退散し,
    斬り込んだのは新選組だけだった。
    退去する旗本侍に,戦いを強行するよう怒鳴り,責任者に平手打ちする土方だが,
    もはや彼らに戦意はなく,新選組も撤退を余儀なくされる。
    その後,土方の戦意とは裏腹に,新選組本陣の伏見奉行所は砲火によって消失。
    会津の援軍・林権助も,激戦の翌朝,息を引き取る。

    ▼土方は一路,大阪へ早馬を走らせて舞い戻り,川原で待機する隊士らに,
    万を越す兵力を備える大阪城へ向かうことを告げ,戦いはこれからだ…と,檄を飛ばす。
    一方,砲火を免れたおすみの民家へ,薩摩兵の狼藉者どもが来て,おすみに襲い掛かろうとする。
    そこへ運良く永倉が駆けつけ,薩摩兵を斬り伏せる。
    永倉は,前の日に負傷した際に約束したとおり,
    おすみの父親のために医者(裏通り先生)を連れて来た。
    その年の春には舞妓になると言うおすみに,
    永倉は,将来,必ず客となって座敷に呼ぶとの約束をして去る。
    そして,その日の夕刻,川原では,井上源三郎をはじめとする三十余名の戦死者が荼毘に付された。
    荼毘(※ダビ=火葬)

    ▼セリフのピックアップ
    (戦闘中,伏見奉行所前にて,山崎,井上,原田,永倉,土方の会話)
    山 崎「土方副長,敵の主力はやはり,御香宮(ごこうのみや=伏見区にある神社)だけです。
         町中へはまだ,殆ど姿を現していません。市内を西から迂回して,
         御香宮の背後から襲えば斬り崩せます」
    土 方「よし,それだ,それしかない,山崎君,すぐ隊士を集めてくれ」
    山 崎「心得ました」
         山崎,奉行所内へ去る。
    原 田「よーし,新八さん」
    永 倉「うん?」
    原 田「先に行こう」
    永 倉「うん」
    原 田「向こうが先に出てきたら,それこそ手も足も出ねえ」
    永 倉「よーし,行こう」
    井 上「新八さん,ワシも行く,一緒に連れて行ってくれえ」
    原 田「おーっと源さん,源さんは残ってて留守番を頼むぜ」
    井 上「そうはいかん,若い人たちが,みんなどんどん死んでいくのに,
         組長のワシが残っていては,申し訳がない。行こう,土方さん,ワシも行かしてくれえ」
    土 方「よし,源さん,頼むぞ,すぐ,応援を送る」
    永 倉「なァに,応援なんぞ,いらんよ,さあ,行こう」
    原 田「よーし」

    (大阪城にて,床に臥せる近藤と,傍に起きていて咳込む沖田の会話)
    近 藤「総司・・・今頃,みんな戦っているだろうな」
    沖 田「そうでしょうね,向こうは鉄砲や大砲が新しいし,こっちは刀だけだ,
         みんな,苦労してるんでしょうね」

    (恋夜のひとこと)
    井上源三郎こと源さんの死…血風録のときの「トシさん,弁当,早く食べてくれ~」のほうが,
    何故か泣けた恋夜です。
    どうも,『燃えよ剣』は,どこか,あっさりしているような感じ。
    しかも,このシリーズでは,源さんの出番があまりなかったような気も…。
    普段,試衛館の連中と一緒に雑談する場面も少なかったし。
    「馴染み」という点で,血風録のメンバーより若干見劣りする傾向は否めない。
    総司にしても,原田,永倉,斎藤(&以前の藤堂)の輪の中に殆ど入ってなかったし。
    その代わり,土方との会話は濃厚で,信頼関係も血風録よりは増していた様子。
    プラスマイナスいろいろある『燃えよ剣』…。
    恋夜の作品の質的評価の軍配は,やっぱりこの時点でも『血風録』のがいい…何故かどうしても。
    映像的な評価では,栗ちゃまやいろんな景色がカラーで見られる点で,『燃えよ剣』の良さが光る。

    (参考までに)
    ▲鳥羽・伏見(とばふしみ)の戦い…慶應四年一月三日~六日(西暦1868年1月27日~30日)
    戊辰戦争の緒戦(戦の始まり)。
    京都南部の上鳥羽・下鳥羽・竹田・伏見地域での新政府軍と旧幕府軍の戦闘。

    ▲戊辰戦争(ぼしんせんそう)…慶應四年(明治元年)~明治二年(西暦1868年~1869年)
    明治元年の干支=「戊辰」による呼称。
    大政奉還後,王政復古の大号令により成立した明治新政府軍(薩摩・長州・土佐・肥前藩ほか勤皇倒幕派)による,旧幕府軍(佐幕派)への軍事的武力攻撃による日本の内戦。
    緒戦は鳥羽・伏見の戦い。
    (薩摩・長州・肥前藩は,関が原の戦いで徳川家に敵対した西軍側の大名家…当時から因縁深い)

    ▲大政奉還(たいせいほうかん)…慶應三年十月十四日(西暦1867年11月9日)
    徳川15代将軍の慶喜が,264年間続いた江戸幕府(将軍家)による政権を朝廷に返上した政変。

    ▲王政復古(おうせいふっこ)の大号令…慶應三年十二月九日(西暦1868年1月3日)
    薩摩・長州ら倒幕派による天皇親政(明治新政府)の発足。
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    燃えよ剣(第19話)…砲声

  • 2009-11-19 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 近 藤 「私は,大事な戦いを前にして,                   新選組を離れねばならんのか・・・」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』(原作:司馬遼太郎,脚本:結束信二)より
    第19話「砲声」
    近藤は狙撃され,沖田は病が悪化…そして鳥羽伏見の戦いが始まる…

    (凡そのアラスジ)
    ▼慶應三年十二月十二日,新選組は伏見奉行所に本陣を移動した。
    伏見の町は静まり返り,公儀や会津の者もいない。
    既に薩摩や長州の勢力が占める京都に対し,新選組が幕府の最前線を担うことになった。
    しかし,その隊士は僅か六十余名となっていた。労咳が悪化した沖田の衰弱も激しく,
    京から伏見まで僅か三里の道を歩くだけで極度に疲労するという状態であった。
    伏見へ移動する前の残務整理として堀川の屯所へ残っていた監察の島田魁は,
    五~六人の狼藉者の浪士たちが部屋へ土足で踏み入った際,
    これを武士にあるまじき行為だと叱責する。島田はその名を名乗り,浪士たちと乱闘となるが,
    帯刀していなかったため,めった斬りにされる。が,そこへ同じ監察の山崎が駆けつけたため,
    浪士達は去った。息絶える前の島田に,山崎は一緒に伏見へ行くんだと励ますが,
    島田は,新選組の監察として精一杯やったことや,新選組の屯営の中で死ねることが幸せだと言い,
    思い残すことは何もない…と,最期の言葉を山崎に告げ,息を引き取る。
    暮れに近い深夜の晩,新式の大砲を備えた長州勢は,これ見よがしに伏見の奉行所前を
    騒音と共に通り過ぎて行く。焦る近藤は,翌日,二条城の大目付へ陳情しに出向くが,
    その帰り道の竹田街道で左肩を狙撃される。
    狙ったのは,油小路で生き残った高台寺党の残党・篠原泰之進ら数名。
    街道沿いで待ち伏せした篠原らは,薩摩から入手した新式銃で,馬上の近藤に照準を合わせた。
    撃たれた近藤は,馬を走らせ,伏見奉行所へ戻ったが,
    砲径十五ミリの鉛玉は,近藤の左肩口に食い込んで砕け散っていた。
    鉛の破片を全て摘出するには,一刻も早い本格的な外科手術を必要とし,
    近藤は大阪城へ行って治療を受けることになった。
    土方は,床に臥せている沖田にも,近藤と共に大阪へ行くよう申し渡す。
    近藤と沖田が去った後,益々意気消沈する伏見奉行所へ,
    林権助率いる会津の援軍が大砲を持参して到着し,新選組の隊士らは俄かに活気付く。
    そして,慶應四年一月三日,薩摩・長州装備の砲声と共に鳥羽・伏見の戦いが幕を開けた。


    ▼セリフのピックアップ
    (伏見奉行所内にて,土方と近藤の会話)
    近 藤「トシさん,例えば,こう攻められたとする。僅か七十名足らずの新選組では,
         伏見を守ろうにも軍略の立てようがない」
    土 方「近藤さん,こうなったらもう,じたばたしないこった。
         京・大阪が,薩摩ッポと長州ッポでうずまっても,この建物だけは,新選組が一丸となって,
         立てこもっていればいいんだ」
    近 藤「しかし,もう少し,なんとかならんもんかなあ・・・まず大砲が欲しい」


    (同所,寝床の沖田と裏通り先生の会話)
    裏通り「あァあ・・・夜中だというのに,伏見の町は賑やかなことだ」
    沖 田「アッハッハッハ,やじうまですね」
    裏通り「ああ,江戸っ子だからね」
    沖 田「どんな様子でした?」
    裏通り「ああ,みんな,紙くず拾いみたいな格好して歩いて行ったよ。
         大砲は,新式らしいなあ」
    沖 田「変わりましたね」
    裏通り「うん」
    沖 田「四年前,京都に攻めてきた時の長州勢は,
         先祖代々の鎧兜に身を固めていたそうですね」
    裏通り「うん,四年の間に,向こうはすっかり変わったよ。
         外国嫌い,攘夷に凝り固まっていた長州が,
         いつの間にか,すっかり西洋式に武装を切り替えてしまった」
    沖 田「天然理心流で,対抗できますかね?」
    裏通り「うーん・・・さァねェ・・・」

    (同じ頃,近藤と土方の会話)
    近 藤「無礼だ,武士にあるまじきことだ,長州は一体どういう了見なんだ」
    土 方「近藤さん,ここで怒っていても始まらん,今の長州は,蛤御門を攻めて,
         京都から追われて逃げていった長州ではない。
         会津藩の代わりに,御所を守る立場にあるんだ」
    近 藤「それがワシには納得できんのだ。トシ,お前は知らんのだ。
         王政復古なんていうのは,あれはみんな薩摩の陰謀なんだぞ,
         幕府は,まんまとしてやられたんだ」
    土 方「近藤さん,例えそうであったとしても,もう,談合,周旋,議論の時期ではあるまい」
    (※周旋【シュウセン】=交渉などで相互間を取り持つこと)

    (治療のため,大阪城へ行くことになった近藤)
    山 崎「将軍家よりの御命令を,お伝えします。新選組局長近藤勇,
         直ちに大阪城に移り,治療を受けるよう,以上,仰せに出られましてございます」
    近 藤「大阪城へ・・・」
    土 方「・・・」
    近 藤「私は,大事な戦いを前にして,新選組を離れねばならんのか・・・」
    土 方「・・・」
    近 藤「トシ,新選組を頼む」
    土 方「近藤さん,心配するな,任せてくれ」
    近 藤「(頷く)」

    (同じく近藤と共に大阪城へ行くことになった沖田)
    沖 田「近藤先生は,どうですか?」
    土 方「その前に,総司,新選組副長として命令する」
    沖 田「なんでしょう」
    土 方「明日の朝,迎えが来て,近藤さんは大阪城に移る。総司は,一番隊組長として,
         近藤局長の護衛として,同行を命ずる」
    沖 田「((唖然)・・・とうとう私は,一番大事な時に,お役に立たなかったんですね・・・
         同じ死ぬなら・・・」
    土 方「なんだと?」
    沖 田「同じ寝ているなら,ここで寝ていたかったのに・・・でも,いいんです,
         裏通り先生に,これ以上ご迷惑をかけちゃ,悪いですからね」
    裏通り「(笑って頷く)」
      

    (恋夜のひとこと)
    終わりに近いところで原田左之助が,京で暮らす貧しい母子家庭の女(おぎん)に,
    自分の所持する大金を渡すため(たったそれだけの用事で)会いに行く場面があるけれど,
    なんで,京都にいる最後の日に行かなかったんだろ~ね(・・?…
    血風録の原田のときは,産気づいた妻同様の女の身を心配のあまり出かけるという,
    もっともらしい理由があったから,まだ良かったけれど…。
    ちょっと無理矢理っぽく原田の内輪話をつけた感も。
    でも,結局,
    「元日の朝一番にお参りして,おもちの上に正月のお札を乗せ,正月三が日の間,百回拝めば願い事が叶う」…との女の願いは,
    正月三日の戊辰戦争の開始と共に,薩・長の砲弾によって打ち砕かれてしまうという…
    新選組の悲惨な末路を象徴するようなエピソードを盛り込みたかったのかも知れない。
    (ごちゃごちゃ突っ込んでスミマセン,天国の結束先生)

    でも…島田魁って鳥羽伏見の前に死んでないんじゃ…(?_?)…函館まで行ってない?…島田魁2号とか。
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    燃えよ剣(第18話)…京の夜の町

  • 2009-11-18 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土 方「みんな,結構,京都の夜を,楽しんでいやがる」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第18話「京の夜の町」
    京都での最後の夜を,夫々に過ごす新選組隊士達・・・

    ★今回は,余興っぽい内容で,新選組の活動は暫しご休憩という雰囲気。
    (凡その流れ)
    ▼将軍慶喜は恭順を唱えて大阪へ退去した。
    それに伴い,会津及び桑名藩に続き,新選組も京の町から伏見へ去ることになった。
    そんな中,沖田は病床を離れ,ひとり壬生へ向かう。
    壬生で知り合った近所の子供達に,お人形などの玩具をあげる約束をしていた沖田は,
    それを果たし,暫しの間,わらべ歌などを歌い,子供達と一緒に遊ぶ。
    しかし,輪の中に「おすみちゃん」という子供がいなかったため,
    沖田は子供たちに別れを告げたあと,おすみの住まいへ向かった。
    明日には京を離れる新選組の隊士達は,皆夫々,親しい者へ別れを告げに行く。
    屯営に残るのは,土方歳三ただ一人のみ。
    沖田が訪ねたおすみは,父子家庭の子供で,父親は仕事に行って留守だった。
    おすみは風邪をひいて,何も食べず床に臥せっていた。これを見た沖田は,
    自らの体が衰弱しているにもかかわらず,医者を呼びに壬生の屯所へ走る。
    折しも,そこへ裏通り先生が訪ねて来た。沖田の身を案じ,頼んだのは土方だった。
    その頃,隊士の原田・永倉・斎藤は,偶然行き着いた同じ飲み屋で,
    馴染みの女将に別れを告げようとしていた。
    ところが女将のおせんは,ある武士の妻になることになったと言い,泣いて喜ぶ。
    夫となる武士がその場に現れるが,その男こそ,勘定方隊士の河合耆三郎だった。
    河合は京都の最後の夜を,妻おせんと共に過ごす。
    それとは別に,監察の山崎と島田は,京へ来て以来,目をつけてきた倒幕浪士の元締めを斬りに行く。
    乱闘の途中,永倉,原田,斎藤らが駆けつけ,一気に片が付いた。
    やがて,おすみは,壬生のもと屯所へ連れてこられ,裏通り先生の治療を受けて安静を保つ。
    そこへ山崎ら一行が押しかけ,酒盛りをして一夜を明かす。
    翌朝,河合は妻おせんと別れを惜しみつつ,振り切るように屯営へ戻って行った。
    具合が良くなったおすみは,既に出立した沖田らを追いかけ,別れを告げる。

    (あ!…用心棒シリーズのときの,和菓子職人(近藤正臣さん)のお菓子イメージ曲が流れた…)


    今回,栗ちゃま画像…イマイチなヤツばかり…出番もそんなになくて,
    お話も,おざなりだったし,まあ,いっか。

    ※ちょっと急いでガーッとまとめたもんで…誤字があったりで,ちょこまか修正しました。
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    燃えよ剣(第17話)…落日の町

  • 2009-11-17 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土 方 「天下がどうなろうと,俺は一人でもやる。               それが俺の生き方だ」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第17話「落日の町」
    幕府の勢力は弱体化し…遂に大政奉還となる…落日間近の新選組…

    (凡そのアラスジ)
    ▼十五代将軍徳川慶喜は,既に大政奉還の意を固めていた。
    京都の幕府の勢力は薄れ,新選組も斜陽となった。
    そんな折,新選組副長助勤・四番隊組長の松原忠司が,浪士の妻女と心中した。
    更に,沖田も巡察中,大量の血を吐いて意識不明となり,落日の暗い影に拍車をかける。
    屈強・不死身と称される土方も,沖田が倒れたことには流石に狼狽するが,
    やがて沖田の意識は回復した。
    その後,幕府は二条城から大阪へ引き揚げ始める。
    土方は,堀川のお雪の処へ出かけ,
    新選組の土方歳三を忘れようとするかの如く,束の間の逢瀬を楽しむ。
    時勢は,長州・薩摩・公家方へ流れ,やがて新選組は,京都巡察を止めざるを得なくなった。
    京の町には不逞浪士が暗躍し,番所を襲撃するなど,その治安は一気に不穏の様相を呈すが,
    所司代からは出動を控えるよう急報が入るのみ。間もなく幕府は大政を奉還した。
    状況を黙認するに留まらない土方は,後日,個人的な斬り込みと称し,
    監察の山崎と島田,更に永倉と原田を伴い,伏見へ出かけ,
    俄かに活気付いていた凶賊を討ち果たしに向かう。

    (土方と沖田の会話)
    沖 田「近藤先生も,二条城に行かれたり,黒谷に行かれたり,各藩の藩邸を回られたり,
         毎日,大変ですね」
    土 方「行くだけ無駄なこった。三百年続いた幕府が,政権を投げ出そうっていうんだ,
         新選組の局長あたりが,ばたばた騒いだところで,どうなるものでもない」
    沖 田「・・・」
    土 方「ただ,新選組は落ち目の幕府にとっては,最強の武人団だ。
         こういう団体は,その動かざること山の如く,その静かなること林の如きものであってこそ,
         相手に恐れられる」
    沖 田「しかし,土方さん,その新選組は,この先どうなるんです?」
    土 方「どうなる?・・・どうなるなんてェのは,男の言うことではない,女,子供の言うことだ。
         男は,どうするかを,自分で決めるんだ」
    沖 田「どう決めればいいんです?」
    土 方「その侵略すること火の如く,その速きこと風の如く,その動くこと雷(イカズチ)の如し,
         それしかない」
    沖 田「つまり,やるだけのことですね」
    土 方「そうさ,ここまできたんだ,やるだけしかない」

    (恋夜のひとこと)
    武田信玄公ゆかりの地,山梨に住む恋夜としては,
    土方さんの「風林火山」もどきのセリフにチョー感動!!)^o^(!!
    正しくは,「速きこと風の如く,静かなること林の如く,侵略すること火の如く,動かざること山の如し」
    雷(イカズチ)ってのは,ないけどね…(^^ゞ。

    ▲血風録のメンバーだった藤堂さん,別役で出てきて土方に斬られてるし…(^O^)。
    藤堂斬ったらまた藤堂(前の)…って,そこらで遊んでますね。
    この前は,血風録の永倉さんが,やっぱり別役で出てたし。
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    燃えよ剣(第16話)…残月油小路

  • 2009-11-16 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 土 方「隊士に節義を知らしめることは,節義を踏みにじった       裏切者を・・・斬ることだ」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第16話「残月油小路」
    新選組を分離した伊東甲子太郎を油小路にて暗殺及び藤堂平助の最期

    (大雑把なアラスジ)
    ▼新選組を離脱した伊東一派は,東山高台寺の月真院に屯所を構え,
    「禁裏御陵衛士(キンリ-ゴリョウエジ)」(高台寺党)を名乗ったうえ,
    菊の御門を建前に掲げる一方,長州と結託した薩摩と内通していた。
    伊藤は,既に二百余名と増大した新選組を解体せんがため,
    その主軸である土方の暗殺を,名もない浪士たちに依頼するが,失敗に終わる。
    ある晩,近藤は,伊東ひとりを酒席に招く。
    その帰路,油小路において待ち伏せていた新選組は,伊東を暗殺。
    屍をその場に放置し,高台寺党を待ち伏せる。
    やがて駆けつけた者の中には,新選組を離脱した藤堂平助の姿があった。
    もと試衛館の仲間だった原田,永倉らは,藤堂を逃がそうとするが,
    行く手を阻んだのは,土方だった。
    藤堂は,土方に挑みかかる。が,一刀のもとに斬り伏せられ,その生涯を閉じた。
    その晩,京の町は深々と冷え,油小路の軒下に飛んだ血潮が,そのまま赤く凍りついた。


    ▼ちょうどその頃,沖田は労咳が悪化して寝ていた。そこへ油小路から帰還した土方が来る(一部省略)。

    土 方「俺も,いつかは死ぬ,人間だから,当たり前だ。だが・・・」
         今度生まれ変わるときは,お前のような男に生まれてきたいよ」
    沖 田「さあ,どっちがいいでしょう」
    土 方「・・・・・」
    沖 田「そんなこと,わかりませんよ,だってしょうでしょう? 
         人間,持って生まれた性分で,精一杯生きるしか,仕方がないんでしょう?」
    土 方「そうだ,その通りだ,みんな,精一杯生きてる・・・・・・。
         今夜は,やけに冷える,まるで,真冬のようだ・・・・・・おやすみ」
         土方,去る。
    沖 田「精一杯生きる…誰も,それしかないんだなあ・・・」

    ●剣に生きる者は,遂には剣に死ぬ以外にはない…(ナレーションの一部)


    (恋夜のひとこと)
    ★向かってきた藤堂を斬った土方…やっぱり辛い…。
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    デカいハチに襲われたッ!!

    お洗濯物を取り込んだら,世にも恐ろしい襲撃にあった恋夜…


    反射神経の良い恋夜は(自分で言う)…ハチの一刺しをかわして反撃…事なきを得た…完


    なんちゃって,ハチが頭上をかすめ通ったらしい(見えなかった)のに驚いた恋夜は,
    自分のお部屋からひとまず退去し,時間が経ってからハチの気配があるのかないのかはともかく,
    部屋中に殺虫剤を撒いておいた。そして,さっき,お風呂から出てきたら,
    ハチの野郎さんが,ノソノソと床を歩いているじゃあないのッ!!
    すかさず殺虫剤の集中放下(=集中蜂窩)を行った末,上の画像のように仕留めたというわけです。
    気持ち悪いから,すぐ捨てちゃおうと思ったけれど,
    記念に(何の(-_-;?)撮影しておこうと思い,カメラを向けたら,
    予想以上に,気持ち悪りィいいいいいいいーーーーーーーい!!!!(失敬)
    でも,字を入れて解説してたら見慣れてきちゃった…(苦手な方は御免なさいね)。
    小ちゃい頃,よくアニキたちと外で遊んでて,
    トカゲとかカエルとかバッタとかケッキリとかオカイコさんとか,素手でよく持ち歩いた恋夜ですから,
    ええ,虫かご代わりに,恋夜のテで,持ち歩いてたもんですからね~,慣れるのも早いや…(-_-;。

    それにしても…こんなヤツに刺されたら,死んでましたな…アッブナイナイ。
    以前,ハチにさされてるから,アナフィラキシーショック起こしちゃうヨ。良かった。
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    燃えよ剣(第15話)…わかれ雲

  • 2009-11-14 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★藤堂平助,新選組を捨てる…恋夜的にはどうでもいいような藤堂です。アソビは番外編で。
    土 方 「ふるさとへ,向かって急ぐ,皐月雲」(句:雅号「豊玉」)


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第15話「わかれ雲」
    試衛館道場以来の同志・藤堂平助との別離…

    (人物紹介)
    藤堂平助
    江戸・試衛館以来の新選組同志のひとりである。
    だが,もともとは北辰一刀流・千葉周作の門下である。
    性豪気にして明朗,誰からも好まれた。
    この男に悩みがあるといえば,仲間の者は,笑い出したかもしれない。

    (凡そのアラスジ)
    ▼藤堂は,脱走して切腹した山南の墓参りに出かけていた。
    墓地で何度か出会った兄(三浦)と妹(美代)に,
    肉親を知らない藤堂は,羨ましげに関心を示す。
    その頃,北辰一刀流の伊東一派は,会合を重ね,
    同門山南敬助の切腹という厳しい処置を下した土方に恐れをなし,
    新選組を勤皇思想の集団に変え,屋台骨から乗っ取る旨の目論みが外れたことから,
    密かに土方の暗殺を企てる。
    一方,土方は,相変わらず伊東の存在を信用していなかった。
    そんな中,近藤は,久しぶりに試衛館の仲間と会食を行った。
    しかし,その席に藤堂は出席せず,伊東と面会していた。
    伊藤は,藤堂に,新選組から分離・独立することを打ち明ける。
    藤堂は,伊東と行動を共にするか否か,ひとまず即答を避けた。
    ある晩,倒幕浪士一味を襲撃した際,斬った男が,
    墓参りでよく行き会った兄妹の三浦だったことを,後に知る藤堂。
    三浦は父の形見の刀を刀屋へ売りに出しており,
    それを買ったのが藤堂だった。三浦の妹・美代は,
    藤堂がちょうど刀を買うとき,その店に立ち寄っており,
    彼の素性も聞かぬまま,刀が二十両で売れたことを喜んで兄に報告していた。
    藤堂は,後日,再び山南の墓参りに訪れた際,三浦が「新選組に斬られた」ことを,
    茶店の者から聞いて愕然とする。
    三浦は,父の形見の刀で,斬られた。藤堂が買った,その刀で。
    再び伊東と面談した藤堂は,その場で「自分の新選組は終わった」と告げる。
    間もなく,伊東一派は新選組から分離・独立することを,近藤と土方の前で表明する。
    藤堂は伊東と共に離脱することを決め,近藤と新選組に別れを告げた。

    ▼会話が面白いシーンを集めてみました…ココの画像もあるので,また後日,アソビますね。

    (近藤と土方の会話…その1)
    近 藤「トシさん,君はそう言うが,伊東は伊藤で,使い道のある男だ。
         あの弁舌,あの学識が,我々の存在を重からしめておるんだ」
    土 方「一体,何を重からしめているんだ」
    近 藤「つまり,新選組をだ」
    土 方「冗談じゃねえや,案外,伊東の好きな長州ッポ達の間で,
         新選組は見直されておるかもしれん。重からしめているとすれば,
         そんな程度だ」
    近 藤「トシさん,君は昔から,意固地なところがあっていかんよ」
    土 方「性分だからねえ,あんたがどう思おうとも,俺は伊東という男を信用しない。
         これは,俺の勘だから,仕方がない」


    (近藤と土方の会話…その2)
    土 方「ああ大っぴらにやられては,こっちも手の出しようがねえや。
         新選組参謀として,天下の情勢を確かめるというだけで,
         長州ッポに会おうが誰に会おうが,天下御免だ」
    近 藤「それは,つまり,本当に天下の情勢を確かめておるからだろう」
    土 方「近藤さん,あんた,人を信用しすぎる癖があって,いけねえや」
    近 藤「そうではない,トシさん,君は好き嫌いが強すぎるんだ」
    土 方「そうかねえ,俺には,倒幕派の親玉を,新選組が召抱えているような気がするがねえ」
    近 藤「トシさん,少し考え過ぎではないかね」

         
    (近藤,沖田,土方の会話)
    近 藤「お前と話していると,難しいことも忘れて,なんとなく楽しくなる」
    沖 田「やだなあ・・・私はまるで,おめでたいみたいですね」
    近 藤「うん,結構じゃないか,第一,お前の顔は,いつも春先みたいな顔をしとる」
    沖 田「春が好きなのは,土方さんですよ」
    土 方「・・」
    近 藤「ほお,トシは春かな」
    沖 田「一見,秋霜烈日(※シュウソウ-レツジツ)のようですがね(※秋の霜,夏の日差し=厳しいこと)
         豊玉宗匠(※ホウギョク-ソウショウ)の句は春の句が多いですよ,ね?」(※土方の雅号=「豊玉」先生)
    近 藤「そうかァ,どうだ,トシさん,たまにはワシにも君の句を見せてくれよ」 
    土 方「総司,余計なこと言うな。近藤さんに見せれるような句は,まだできねえ」
    沖 田「しかし,土方さんのその怖い顔のどこから,あんな可愛い句ができるんでしょうねえ」
    近 藤「ほお」
    沖 田「ンー(思い出しながら)・・・・人の世の,ものとも見えぬ,梅の花。
         うぐいすや,叩きの音も,つい止める」  
    近 藤「フゥーン,これは意外だなあ。おい,総司,もっと他にないか?」
    沖 田「そうですねえ,えー,ンー・・・・・」
    土 方「総司」
    沖 田「え?」
    土 方「いい加減にしろ。こっちは今,発句(※ホック)どころじゃねえんだ」(※俳句)


    (土方と沖田の会話)
    土 方「久しぶりに,句ができた」
    沖 田「聞かせてください」
    土 方「どうせ,愚作だろうが・・・『ふるさとへ,向かって急ぐ,皐月雲』」
    沖 田「『ふるさとへ,向かって急ぐ,皐月雲』・・・・
         でも,おかしいですよ,今は五月じゃありませんよ,もうじき寒くなりますよ」
    土 方「なあに,皐月雲のほうが,陽気で華やかでいいだろ。秋や冬は,淋しくていけねえや」
    沖 田「アッハッハ,なるほど,それもそうですね」  


    (恋夜のひとこと)
    藤堂っちゅう男は,よく判らん。
    山南の脱走も判らんでしたけど,
    こやつの主義主張は,如何なるものか,さっぱりわからん!
    伊東に感化されて,佐幕派から正反対の倒幕派へ…普通,移れるかァ~?(-_-;?…純朴すぎたの?
    土方じゃなくても,許せんですね,ハイ。

      
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    燃えよ剣(第14話)…壬生・星あかり

  • 2009-11-13 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★ここらは,どうでもいいようなお話なので,ザザッとまとめました。かわいそうなので,お遊びもなし。
    沖 田「でも,亭主に逢いに,わざわざ日立から来たあの人は,      どんな気持ちになるんでしょうね」

     
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第14話「壬生・星あかり」
    新選組の隊士・山口圭之助…実は摩り替わっていた…

    (凡そのアラスジ)
    ▼新選組は,本陣を壬生の屯所から西本願寺へ移した。
    そこへ,伍長の山口圭之助の妻と義弟が,故郷の常陸(ヒタチ=筑波)から訪ねて来る。
    しかし,彼は留守。
    山口は,壬生の屯所近くにある針灸を業とする,あんまの店へ足繁く通っていた。
    このあんまの店には,おせんという若い女がおり,山口は,この女と親密な関係だった。
    新選組の若い隊士達も,その店をよく利用しており,監察方の調べによれば,
    その店の客に,長州へ通じる者達が出入りしているらしいことを掴んでいた。
    即ち,新選組の情報が筒抜けになるという具合であったため,
    そこへ出入りする山口の動向や,身上書その他,山口が記した書状を捜査したところ,
    当人に妻子がいるという形成は微塵もないうえ,山口の話によれば,独身であるとのことだった。
    遠方より訪ねて来た山口の妻が嘘を言う筈もなく,
    土方らは,山口が偽者であることに気付き,これを確かめるため,
    その妻と義弟を山口(と摩り替わった男)に面会させる。
    そこで山口本人でないことが明らかとなり,ニセ山口は土方に一刀両断で斬り伏せられる。
    その後,ニセあんま(こいつもニセモノで目が見える)の店へ出向いた土方,沖田,山崎,藤堂らは,
    金欲しさに長州の間者を働いていた男達を討ち果たす。
    その場で何も知らないと言い張る女のおせんだけは,牢屋送りとなった。
    号泣する山口の妻。彼女こそ,何も知らない女であったことを,沖田は気の毒そうに呟く。
    夫の行方不明の原因(何処で殺害されたか)も判らず,
    山口の妻は,そのまま故郷の日立へ帰って行った。

    (かわいそうな山口の奥さん)
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    燃えよ剣(第13話)…近江の宿

  • 2009-11-12 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★山南敬助の脱走…血風録でも取り上げたので,ここではセリフをメインで拾ってみました。
    土方「俺は,蛇蠍(ダカツ)だよ」…(嫌われモノだよ)


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第13話「近江の宿」
    新選組総長・山南敬助の脱走…隊内に動揺が走る…

    (登場人物)
    山南敬助(ヤマナミ ケイスケ)
    新選組総長。仙台伊達藩,脱藩。
    博識を以て知られる。江戸試衛館当時より,近藤勇との交友は深く,
    その信望を得て,新選組創立以来の同志として,隊内に重きをなすが,
    あくまで温厚,つまり,常識人だが,剣は若くして江戸玄武館・千葉周作道場に学び,
    北辰一刀流免許皆伝の実力者である。
    (解説)
    北辰一刀流は,千葉周作以来,水戸・徳川家との縁が深く,
    千葉一門の多くは水戸藩城主に召抱えられており,
    門弟もまた,水戸藩士が多かった。
    自然,道場は水戸学の思想を受け,行動的な尊皇攘夷主義者を多く出した。
    もともと清河八郎の浪士団結成の話を,近藤や土方にもたらしたのも山南である。
    言うまでもなく,清河八郎も,伊東,山南,そして藤堂たちと同じく北辰一刀流である。
    同門,同流のつながりというものは,現在で想像するより,
    はるかに強く,硬いものがあったのである。

    ▼(脱走する前の山南)
    通りで若い四人の浪士達に狙われた山南は,自ら尊王思想であることを説くが,聞き入れられずに襲撃され,
    たまたま通りかかった非番の隊士ら(監察の島田・松原)の援護により事なきを得た。
    山南は,逃げる浪士達を放置し,これを敢えて隊へ報告することのないよう島田らへ申し渡す。
    しかし,その後,逃げた浪士らは,奉行所の同心を斬って,巡察中の斉藤一の隊に捕らえられる。
    彼らの証言から,山南を襲ったことが土方らに知れる。
    (山南・伊東・近藤・土方の会話)
    山 南「襲われた奉行所の同心は,気の毒としか言いようがない。
         しかし,土方君,私は私の行動を誤っていたとは思わない。
         何事も剣で片を付けてしまうことはない。
         もし,あの若い四人の浪士に,もう一度出会えば,
         或いは,あの四人は,我々の味方になったかも知れん。
         私には説得する自信があった」
    土 方「それは,山南さん,あんたの道楽にすぎん」
    山 南「道楽?・・・・土方君,言葉を慎んで貰おう」
    近 藤「まあ,まあ,待ちたまえ。伊東君,君の意見を聞こう」
    伊 東「私は,山南君の行動を支持したい。何故ならば,既に新選組は,
         単なる浪士狩りの集団であってはならない。天下の情勢,つまり,
         世論を考えねばならない」
    土 方「伊東さん,折角のお説だが,現に奉行所の同心が斬られて死んだ。
         火付けや盗人の取締りをしている奉行所の同心が,
         新選組の代わりに,めった斬りにされて死んだんだ」
    伊 東「それは,たまたま招いた不幸な事態だが,血気に逸る必要はない」
    (議論は虚しく繰り返された。そこに,結盟当時の新選組の姿は,既になかった)

    ▼(沖田と井上の会話)
    井 上「どうなるんだろうねえ,総司」
    沖 田「何がです? おじいちゃん」
    井 上「ああ,新選組だよ。難しいことは,ワシら一向に判らんが,
         近藤先生に伊東先生,土方さんに山南さん,
         この頃は議論ばっかりされておる。前は,こんな事は,なかったけどねえ」
    沖 田「なに,変わりはしませんよ,新選組は」
    井 上「ハ? どうしてだあ,伊東先生は変えねばならんと,ワシらにも仰っておられる」
    沖 田「だって,伊東先生の新選組じゃないでしょう? だから,変わるはずありませんよ。 
         変わったら,第一,あの人が黙っちゃいませんよ」

    ▼(土方と沖田の会話)
    土 方「なんだ,眠気覚ましの暇つぶしに来たのか」
    沖 田「いやあ,そういうわけではありませんがね。
         でも,たまには私でも来ないことには,このお部屋には誰も来ませんからね。
         みんな,このお部屋を怖がっていますよ。
         ア,ハッハッハッハ,人気がないんですね,土方さんは」
    土 方「総司,何が言いたいんだ」
    沖 田「いや,ただ,怖がっているだけならいいけど,恨んでいる人もいるかも知れない。
         憎んでいる人もいるかも知れない。それだけは心得ていらしたほうがいいと思って」
    土 方「その代わり,近藤さんを憎んでいる奴はいまい」
    沖 田「そりゃあそうですよ,近藤先生は慕われていますよ,若い隊士の中には,
         近藤先生を自分の父親みたいに思っている人が沢山いますから。
         だって,近藤先生には,そういう温かさがある。それに比べると・・・・」
    土 方「俺は,蛇蠍(※ダカツ)だよ」 (※字の如く,ヘビとサソリ=ひどく嫌われるもの)
    沖 田「おや,よく御存知ですね」
    土 方「知ってるさ。総司,眠気覚ましに言っとくが,俺は,副長だ。
         新選組ができてから今まで,嫌な命令,厳しい処置,全部,俺の口から出した。
         近藤の口から出させたことが,一度だってあると思うか」
    沖 田「・・・・」
    土 方「新選組ってのは,本来,烏合の衆だ,寄せ集めだ。
         だから,ちょっとでも箍(タガ)を緩めれば,いつでもばらばらになってしまうんだ。
    沖 田「あ,それで,土方さんが桶屋さんになって,箍を締めるというわけですね」
    土 方「どういうとき,箍が緩むか,知ってるか」
    沖 田「え? さあ・・・・」
    土 方「隊長近藤勇が,隊士の信望を失った時だ」
    沖 田「(頷く)」
    土 方「だから,俺は決して近藤さんを嫌われ者にはしない。
         その代わり,恨みや憎しみは,全部,俺が被る。
         副長の俺がいくら嫌われたって,近藤勇さえ,磐石な信望を集めている限り,
         新選組は,びくともしない」
    沖 田「そうですね」
    土 方「俺が伊東のように,隊士の人気取りや,ご機嫌を窺って,いい子になってみろ,
         苦い命令は,当然,近藤の口から出るようになり,
         自然,下らねえ毀誉褒貶(※キヨ-ホウヘン)や憎しみは近藤に集まる。(※褒めたり,けなすこと=評判)
         そうなったら,近藤は,隊士の信望を失い,隊は,ばらばらに分かれてしまうんだ」
    沖 田「アッハッハ・・いや,眠気が覚めました。でも,土方さんが,そんなにまでして,
         憎まれっ子になるためのご苦労をしていらっしゃるとは,知りませんでした。
         大変,私の迂闊(ウカツ)でした,恐れ入りました」
    土 方「よせよ,お前にそんなふうに言われると,からかわれているような気がする。
         どうというこたァねえ,俺の性分もあるのさ」

    (山南と沖田の会話)
    山 南「私は歳のせいか,この頃,酷く疲れる」
    沖 田「嫌だなあ,山南さん,まだ,そんなこと仰るお歳じゃないでしょ」
    山 南「そうかも知れん,だが,私は疲れたよ」
    沖 田「・・・・」
    山 南「沖田君」
    沖 田「ハ?」
    山 南「私はいつも思っているんだが,君は新選組には向かない人のように思えるんだ」
    沖 田「ハ,どうしてかな」
    山 南「君は新選組を,どう思ってるのかな」
    沖 田「私ですか? どうって・・・・私は,
         私の兄が試衛館の先代周斎先生の古い弟子だったし,
         姉が土方さんの生家とは親類同様の付き合いだったし,
         そういう近藤先生と土方さんとの間ですから,お二人が京へ上るとなれば,
         ご一緒するのが当然だし,その,尊王とか攘夷とか・・・・」
    山 南「関わりがない」
    沖 田「ええ,まあ,そんなんです。でも,私はそれでいいんですよ」
    山 南「どうして?」
    沖 田「どうしてって・・・・・・いいんですよ,それで」
    山 南「不思議な人だなあ,君は」
    沖 田「ハ?」
    山 南「いやあ,私は君と話をしていると,神様や諸天(※ショテン)がこの世に差し向けてきた
         童子のような気がしてならないんだ」(※天上界にあって仏法を守護する諸神=仏語)
    沖 田「山南さん,そんな・・・・」
    山 南「君に比べると私は,雑念が多すぎるのかも知れん」
    沖 田「・・・・」

    ▼その後,山南敬助は,江戸へ帰るとの置手紙を残し,壬生から姿を消した。

    (恋夜の見方)
    脱走の原因は,『血風録』でも『燃えよ剣』でも判らずじまい…。
    山南は伊東の尊王思想は理解しても,倒幕思想があったとは予測できなかった。
    ところが伊東と接触しているうちに,段々とそっちへ傾倒していっちゃった…とか?
    やがては伊東と同門だった藤堂も,そっちへ流れていっちゃうわけだし。
    洗脳や,人の影響を受けて,志を変えることは,いいことなのか悪いことなのか…?
    立場が違えば,モノの考え方も違ってきて当然だろうけど,
    人の間の争いは,そういう些細なところから発生して,
    そのうち大きな争いに発展しちゃうこともあるから怖い。

    (山南脱走後)
    ▼山南は近江の宿に実名を記して停留し,今生の名残の如く湖の景色を眺めていた。
    しかし,そこへ追手が差し向けられた。来たのは沖田ただひとり。土方の指示だった。
    山南は追手の気配に刀を手にするが,沖田と知り,諦めたように落ち着きを戻す。
    やがて夕映えから夜景に変わる風景を見ながら,沖田と酒を酌み交わし,
    昔話などをしながら夜を明かす。
    翌朝帰還した山南には,切腹の処置が下された。介錯人は沖田だった。

    (介錯直後の沖田が,刀を持ったまま裏庭に飛んできて,縁側にいた土方を一瞬恨めしそうに見てから顔を背け,言葉を押し殺すところが印象的だった)
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    燃えよ剣(第12話)…策士

  • 2009-11-11 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★画像足しましたダ…(-_-
    …予想以上に手間がかかりましたダ…また若干遊んでますダ…イモあるし。
    土方「伊東は,なんとなく清河に似ている」…
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7734740
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第12話「策士」
    北辰一刀流の達人にして水戸学の権威:伊東甲子太郎とその門弟七名が新選組に加入…

    (登場人物)
    伊東 甲子太郎(イトウ カシタロウ)
    江戸・深川,北辰一刀流免許皆伝。若くして水戸学を修める。
    伊東道場を受け継ぎ,文武両道の師範として,その名声を上げる。

    (土方と沖田のセリフで経緯を紹介)
    沖 田「ご存知ですか?」
    土 方「何がだ」
    沖 田「近藤先生の興正寺の下屋敷に,江戸から八人のお客さんが見えましたよ」
    土 方「そうか,伊東甲子太郎の一行だな」
    沖 田「はァ・・判りますか,アハ(笑),やっぱり勘がいいなあ。
         天下に聞こえた伊東甲子太郎,お供に連れてきた人達も,
         みんな一流の人達だそうですよ」
    土 方「そうか」
    沖 田「山南さんや藤堂さんが,北辰一刀流の同門のよしみで,
         早速に御挨拶に出かけました」
    土 方「おかしな話だ,伊東甲子太郎達は,新選組に入るために京都へ来るんだ。
         それが,みんなは知っていても,俺のところには知らせが来ん」
    沖 田「あ,申し送れました,私がそのお知らせの使いです。
         近藤先生が,土方さんにもすぐ来るようにって,言い使っています」
    土 方「何故,それを先に言わねえんだ」
    沖 田「だって・・ハッハッハッハ,土方さんのお顔の変わり方が,楽しめますからね」
    土 方「何を言いやがる」
    沖 田「すぐ行って下さいますか?」
    土 方「行かねえよ。俺の面(ツラ)を見たけりゃ,向こうから,こっちに来りゃいいんだ」
    沖 田「ア・・ハッハッハッハ・・でしょうね,ハッハッハッハッハ」
    (いつになく,べらんめえ調の土方さんです)

    (凡そのアラスジ)
    ▼伊東甲子太郎が江戸から北辰一刀流の門弟七名を引き連れて,新選組に入隊した。
    近藤をはじめ,同じ流派の藤堂や山南は,伊東を歓迎するが,
    土方は,感心しない。伊藤一派も,政治的思考や議論を受け付けない土方のことを,
    内輪では小馬鹿にしつつ,警戒していた。
    土方は,堂々とした政治的才覚のある伊東の識者ぶりに,
    かつて浪士組を結成し,後に倒幕の士であることが露見した清河八郎と同じ気配を感じ,
    密かに監察方へ,伊東一派の動向を探らせる。
    その結果,山崎の調べによれば,伊東は密かに門弟を使って事前に京へ潜入させるなどし,
    今や一大集団として幕府の信頼も厚い新選組の勢力を,やがて自己の意のままに動かすべく,
    用意周到に装ったうえで,策を弄する人物であることが判った。
    土方は,策には策を用いて対抗すべく,伊藤を予め参謀の地位に遇し,
    片腕の篠原泰之進を監察方へ配置させた。
    間もなく伊藤は,監察方の調査の内容を知らされた篠原から,
    京へ事前に潜伏させた浪人・深沢の存在が俄かに浮上したことを聞く。
    極秘の策の発覚を恐れた伊藤は,彼を信じて機を待つ深沢を,
    無情にも仲間の門弟によって始末させ,深沢の妻(おけい)共々,その存在を消しにかかる。
    伊藤の性質を知った土方だが,心酔している近藤には,このことを隠し,
    彼の目的が果たして如何なるものであるか,
    新選組の参謀となった伊藤の動向を探るべく,密かにその目を光らせる。
     
    (伊藤に感心する近藤と,否定する土方の会話)
    近 藤「いやあ,流石に伊藤君だな,若い隊士達が伊東君に感化されて,
         近頃,急に書物を読むようになったそうだ。山南君が感心しておった」
    土 方「新選組は,寺子屋じゃねえ。今更取って付けたように俄か勉強したって始まらん」
    近 藤「トシさアん,そういうもんではない。新選組も,いつまでも壬生の浪士団ではない。
         事に臨んで,和歌の一つも詠めるような人材が集まらねばならんのだ」
    土 方「そうかね,しかし,近藤さん,俺は今でもそう思ってるんだが,
         伊藤甲子太郎ってのは,ありゃァ,いつ爆発するか知れねえ,
         地雷を抱えているようなもんだ」
    近 藤「トォシィ・・・・君はどうも,物の好き嫌いが強くていかんよ」
    土 方「第一,北辰一刀流ってのが気に食わねえ」
    近 藤「北辰一刀流のどこが悪いんだ。山南君も藤堂君も,北辰一刀流だぞ」
    土 方「北辰一刀流の出身者をみろ,海保半平,千葉重太郎,坂本龍馬,みんなそうだ。
         それに,あの清河八郎が,そうだった。伊藤は,なんとなく清河八郎に似ている」
    近 藤「トシィ,君は独断が多すぎるよ。もし仮にだ,伊藤甲子太郎が毒であったとしても,
         毒を薬に使うのが,私の腕だ」
    土 方「そうかね,俺は,あんたのように清濁合わせ飲む器じゃねえ。
         自分の流儀で行くしかない」

    (恋夜も,この土方さんに,まんま似てるかも知れな~い…独断と,モノの好き嫌いが強く,自分の流儀で行くしかない…強引グ・マイウェイ人ですダ…(-_-;…バカの一つ覚えみたいに「栗ちゃま栗ちゃま」だし…)

    (同門らとの酒席にて,伊藤の談)
    伊 藤「私は,もし近藤が,ただの一介の剣士であれば,寧ろ恐るべき男と思う。
         しかし近藤は,一介の剣士以上のものを志している。つまり,政治だ。
         近藤は,剣を離れようとしている。議論,弁舌,学問,教養,
         今,近藤が志しているものは,それだ。となれば,近藤を動かすことは,
         私にとっては子供を操るほどに易しい,しかし,土方にはそれがない。
         彼は一切の議論を受け付けない,彼には政治はない。
         馬鹿の一つ覚えのように,強くなることしか考えていない・・・・(酒を呑む),
         あの男は,そういう意味では愚か者だろう。
         いつまでたっても,武州三多摩あたりの,べらんめえ言葉が抜け切れない男だ。
         しかし,真に恐るべきは,そういう男だ,理論を説いても,石に向かって言うのと同じだ。
         つまり,思案の手に余る男だ」

    ★土方さん,急にここへ来て,べらんめえ調が多くなってきた理由は,この伊藤のセリフを生かすためかもね。
    ★近藤さんは,またしても「子供」扱いされてるし…(偉大なる子供局長)。
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    燃えよ剣(第11話)…真葛ヶ原の朝霧

  • 2009-11-11 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★傲慢無礼な谷三十郎…画像はかなり省略(詳細は下に記載)…こんなのやらでも良かったかな(-_-

    局中法度…其の一、士道に背くまじき事…
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7731502
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤
    第11話「真葛ヶ原の朝霧」
    ※一部漢字表記が違ってますが,あしからず…外字コードで作るヒマもなし。
    法蔵院流槍術の名手(?)谷三十郎…その士道に背く振る舞い…

    (登場人物)
    谷 三十郎
    新選組副長助勤・七番隊組長(大阪浪士)
    法蔵院流槍術の免許皆伝を持ち,長らく,大阪松屋裏町に道場を開いていた。
    新選組創立当時の同士のひとり,原田左之助は,かつてこの道場に学んだことがある。
    谷三十郎は,その縁を求めて新選組に加入した。
    隊中,豪遊随一を以てなる原田左之助の師匠という経歴を買われ,
    副長助勤という大幹部の礼を以て遇せられていた。
    更に,谷の弟が近藤の養子になることも既に決まっており,
    隊士の間では,谷三十郎は「偉大な存在」として確立されていた。

    ★新選組の動向…前置き★
    (新選組は,長州勢が御所を襲った「蛤御門の変」の際,伏見へ出動を要請される)
    ▼蛤御門の変では,京都守護職の命により伏見へ陣取った新選組だが,
    敗走する長州勢を夜通し追いかけ回したのみで,特段の巧妙は得られずに終わる。
    徹夜でクタクタの隊士たちに,すぐ京都へ戻って参戦することを強要する土方。
    功を焦る土方に,持ってきたフナ寿司を差し出す沖田。
    沖田「新選組副長なら,誰も食いつかないものでも,平気で食いつけるんじゃないですか?」
    (「無理強いは嫌なだけじゃん」という具合に,皆の気持ちを暗に土方に実感させようとした模様。)
    土方「総司,おまえ,俺に何が言いたいんだ」
    沖田「いえ,別に。ただ,お寿司を,お勧めしているだけですよ」
    (うすらッとぼける沖田…無邪気で利口(*^^)v。

    (その後の経緯)
    ▼ある晩,新選組副長助勤の谷三十郎は,ひとりで祗園の花町へ繰り出した際,
    その横柄な物言いとデカい態度が災いし,通りすがりの某藩の侍らと口論となった。
    きっかけは,谷が目をかけた芸者(富香)が,ほかの侍と連れ立っていたからだった。
    富香は,谷の横暴な性格を嫌がり,客の侍と共に密かに外へ出たところ,
    偶然,通りで谷と出くわしてしまった。
    新選組など相手にするな…そう富香に言う侍の言葉を聞いた谷は
    新選組を侮辱したとして,土下座して謝るよう侍に強要したところ,
    侍の仲間が多数来て,更に口論が発展。
    逆に謝るよう多数の侍から責めらた谷は,それまでの傲慢な態度から一転し,
    侍たちの怒りを静めようとするが,多勢に無勢で急に弱腰となった意気地の無い谷を,
    富香は非難する。その場は緊迫し,侍たちから抜刀するよう挑発される谷。

    ▼偶々,そこへ通りかかった隊士の三谷直人(藤堂平助率いる八番隊所属)に,
    谷は,「新選組が侮辱された」とだけ話す。
    士道に背くことを許さず…侮辱されたまま,引き下がることは許されない,
    局中法度に忠実な三谷は,勇んで抜刀するが,
    相手の侍たちに斬られて重傷を負い,屯所へ運ばれた。
    谷は無傷で屯所へ帰還し,事件の報告をするが,
    さも原因が三谷にあったかのように摩り替えてしまう。
    土方は,その事後報告を聞きながら,どこか谷の言動を信じられないように,
    局中法度書を,見つめていた。
    後日,監察の島田に祗園へ聞き込みに行かせるが,
    花町界隈の口は堅く,真相はつかめなかった。

    ▼裏通り先生の手当ての末,運よく一命を取りとめた三谷だが,
    その身体には障害が残り,侍としては再起不能となったため,新選組から去ることになった。

    (沖田・山南・近藤の会話。土方は居合わせたが無言)
    沖 田「しかし,三谷さんという人は,偉い人だなあ,感心しました」
    山 南「何故だ」
    沖 田「意識を取り戻して,初めて口がきけた時,『谷先生は,ご無事だったか』と,
         ひと言聞いたそうですね。普通だったら,おっかない局中法度がありますからね,
         まず,自分の弁明をするもんですよ。なんていったって,ズタズタに斬られて,
         担ぎ込まれたんですから」
    近 藤「うん,それはそうだ」
    沖 田「ということは,あの人,自分のやったことに,自信があったんでしょう,ね,土方さん」
    土 方「・・・・・・」
    山 南「しかし,事実はそうでもあるまい。谷さんの説明では,三谷君は祗園町で,
         通りすがりの五人の武士と口論となった。
         谷さんが止めたが,三谷君が抜刀してしまった。
         まあ,本来ならば,若気の過ちと言うべきだ。幸い,谷さんがいたので,
         本人の名誉も守られたわけだが・・・・」
    沖 田「でも,それは,谷先生だけの説明でしょう。三谷さんは,何も言ってない」
    近 藤「しかし,谷君の説明だけで,十分だろう。谷君も,三谷君の働きは認めているし,
         幹部として,若い隊士への思いやりかもしれんが,それは信じたい」
    沖 田「仰るとおりですが・・・・」

    (裏通り先生のナレーション)
    裏通り先生の声「近藤勇は,かつて,人を裏切ったことが無い。
         陰に回って策略を弄することも決してしない。
         それだけに,人をまた信用することも絶大である。
         谷三十郎は,その信用を一身に受けたのである」

    ▼伝蔵や藤堂らは,三谷に対する心ばかりの餞別として,
    屯所へ芸者や舞妓を呼び寄せ,小人数でささやかな送別会を開く。
    と,そこへ呼ばれて来た芸者は,祗園で三谷が斬られた騒動の一部始終を目撃していた
    富香だった。
    富香は三谷が侍をやめることを聞くや,当然,谷もやめるのだと思ったが,
    そうでないことを知り,それとなく,意気地の無い谷が侍をやめないのはアベコベだと非難した
    ことがきっかけとなり,事件の詳細が明るみになる。
    谷は,三谷が負傷して人事不省だったのをいいことに
    (重傷の三谷が死ぬものと思い,葬儀の用意までさせていた),
    自己に都合よく,抜刀の原因が先走った三谷にあると,嘘の報告をしていたことが判明。
    藤堂は,このことを早速,土方へ報告する。
    そこへ巡察を終えた原田もいたが,谷が士道に背く卑劣な行動及び言動をとったことを知る。

    ▼後日,藤堂と原田は,谷の非番の日を見計らい,
    早朝の真葛ヶ原で真剣勝負を挑む(谷を粛清)。
    谷が絶命したのと同じ頃,三谷は,廊下に佇む土方に一礼し,ひっそりと屯所をあとにする。
    不自由な足を引きずりながら,ひとり故郷へ帰って行った。

    (恋夜のひとこと)
    谷三十郎のお話は,『血風録』のほうがリアルな感じだった。槍術(ヤリ)も披露してたし。
    『燃えよ剣』の谷は,それほど悪辣な感じではないにしても,
    いつも谷ってのは傲慢で,カモやニイミと,似たような輩だ…。
    もうちょっと,近藤が信用しきっちゃうような人物像に,表向きだけでもするべきだったような…。
    栗ちゃまの土方さんシリーズの新選組で,特に悪かったのが,鶴田浩二さん主演の『新選組』の谷。
    (最後はネコ対決で,ボスネコの勝ち)あれは悪すぎ…。
    カモ・ニイミ・タニ・タケダは,新選組の「不誠実四天王」とも言うべき人物でR!
    総じて「イタダケナイ」連中。
    そして,次に伊東甲子太郎が来るというわけだ。
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    燃えよ剣(第10話)…堀川の夜雨

  • 2009-11-08 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★下の記事へ,残った画像をガクガクアニメ(GIF)にして補足しました。まだあるけど容量オーバー。
    所用から帰る途中,浪士に襲われ,手傷を負った土方… 
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7723485
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第10話「堀川の夜雨」
    鬼の副長土方歳三…恋に落ちる…
    ※画像,またあとから足して,他の人物も出します。オモシロイあのヒトを。
    (凡その経緯)
    ▼ある晩,土方は,会津藩本陣より一人で屯所へ帰る途中,
    付近に屯す十津川郷士ら一行に急襲され,腕を負傷する。
    袋小路付近まで来たところで,武家の未亡人・お雪の家へ,一時,身を隠す。
    腕の傷口を洗うため,お雪の家の井戸を拝借する土方。
    お雪は,土方の身に危険が及ばぬよう,
    直接呼びに行った駕籠屋には,土方の名を明かさず,
    長州藩その他,多方面に通じている近所の番所にもソレと気付かれぬよう配慮する。
    更に,お雪は,土方の着物が血で酷く汚れ,
    破れた袖のままで帰還させるには忍びなく思い,
    咄嗟に亡き夫の羽織を土方へ差し出す。
    偶然,その羽織の紋付が,土方の家の紋と同じだったことから,
    お雪が江戸の出身だと知り,親近感を覚えた土方は,その好意に甘える。
    その後,お雪のもとへ長州藩の侍らが土方との関係を問い質しに来たところ,
    ちょうどそこへ着物を返しに来た土方と沖田により,お雪の身は,事なきを得る。
    土方は,自分のせいで,お雪に害が及ぶことを避けるため,
    使用人の伝蔵に頼んで,屯所から比較的近い堀川の宅へ,お雪を住まわせることにした。

    ★さてさて…このお話は,新選組の動向は,殆どないかわりに,
    土方さん個人の動きがメインです。














    お雪さんに遠慮して,なかなか会いに行かない土方に,
    総司がいろいろと冷やかしてみたりして…。
    結局,お雪さんに会いに行く土方は…出合った直後から,彼女に惚れてしまったと自覚済み。
    お雪さんのほうも,土方が「このヒトは,俺が責任をとる」と言い切った言葉で,惚れちまった様子。
    相思相愛の仲は,今後,静かに美し~く燃えてゆく…というわけです。
    (…ワクワク…❤
    ^o^(❤イイゾ!イロ男の土方さ~ん!)
    でも…恋夜的には,やっぱり闘う男・土方歳三のほうが好き。

    ▼土方が襲われたというので,屯所では出動する隊士のために夜食を用意…オマケ。





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    PCがヤバイ…ヤフーブログ容量2ギガは大丈夫なのか?



    2009年11月7日現在,恋夜のパソコンの空き容量は,上の円グラフのピンク色部分だけ…(-_-;。
    先日,正規版Windows7のカスタムメイドモデルを注文し,届くのは約2週間後…。
    『燃えよ剣』の記事をアップ中に燃え尽きそうな予感もする。
    自分も疲れて燃え尽きそうな予感もする…(-_-;。

    ヤフーのブログは,大容量の2ギガまでOKらしいけど
    今,恋夜のブログは,残りの容量,どれくらいかな…。
    こんなこと みんな気にしてないかな?
    臨終間際のPCと
    平日,連チャンで放送される時代劇の記事のアップであっぷっぷうゥ…もう酒でも飲も!
    (何の解決にもならん…いらないファイルでも削除しまくれ…って…それもできんじゃん…)
    処理速度も遅いし…早くなったところで,もっとブログに追われるのも嫌気が差してくるし…。

    時々…ほったらかして,なにもしたくなくなる。

    でも…栗ちゃまから,「頑張ってね」なんか言われちゃったら,頑張れちゃうかな。
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    燃えよ剣(第9話)…京三条 池田屋

  • 2009-11-06 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★池田屋へ襲撃する前の近藤・土方らの会話…アソビあり(正確なセリフは下に記載があります)。
    土方「根拠など,あるわけがない。一か八かの博打(バクチ)さ」 
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7719751
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第9話「京三条 池田屋」
    ★京三条・池田屋への襲撃事件…同じ池田屋事件でも『血風録』の「異聞」のほうが,恋夜は好きだな。
    池田屋へ投宿し,密かに倒幕浪士の動向を探索する山崎烝…

    新選組監察:山崎 烝(ススム)
    剣は神心明智流,棒術は力信流を修め,
    最も信頼すべき隊士の一人である。
    だが,もともと武士ではない。
    大阪船場・高麗橋に開業する
    針医師のセガレである。
    (コトにおよんで冷静・沈着…ナシ)


    ※どうも,こりゃ…まとめも手抜き加減にならざるを得ないです…。
     何故かといえば,つい最近,血風録の『池田屋騒動異聞』…「フクチョオオオ」で,
     燃え尽きちゃったので…ね(-_-

     多分,脚本の結束先生ご自身も,どうしようかな…という感じで作られたのではないかと…。
     だって,出てくる男女の脈絡が,あまりにも無さすぎて,恋夜だってここで詳しく解説できんじゃん!
     どうして大高忠兵ヱが,どこのダレとも知れない女とデキちゃったのか,まるで描かれていないし,
     池田屋に住み込みで働く女中(?)が,赤ん坊をひとりで育てながら,
     寄り付かない亭主の大高を待っていた…だけじゃあ,なんだかワケわかりませんです…(-_-

     その女中の赤ん坊が病気というので,薬屋に完璧になりすました山崎が調剤してあげ,
     間もなく行方不明だった大高が池田屋へ到着するや,
     女房と一緒に,山崎に薬の礼を言いに来るなど,
     どうもね…これから京都を焼き払おうと計画する浪士一味の一人とは思えない,
     やたらと好人物な大高忠兵ヱだ。血風録の大高がワルすぎたから,今度はイイ人の設定…。
     山崎は,新選組監察の任務として池田屋探索を忍耐強く行う一方,
     やがて新選組が襲撃するであろう予定を,大高の妻へ打ち明けることもできない…という,
     その心の葛藤を描き出してはいるものの,
     血風録の場合の,大高一族に子々孫々虐げられてきた針医のセガレ・マタスケ(山崎)の場合とは,
     「武士の意地」という点から見ると,忍耐と葛藤の度合いが,はるかに違う気がして…
     なんだか,まとめるのに気合いが入らない,この場合の「池田屋事件」です。
     というわけで,チョー手短にまとめます。 

    (凡そのアラスジ)
    新選組監察・山崎烝は,薬屋の行商を装い,
    京三条・池田屋に集まる長州・土佐・肥後の浪士の動向を探る。
    そこで知り合った,子持ちの女(おえい)は,亭主に捨てられたように暮らしていた。
    そんなおえいに同情し,赤ん坊のために薬を分けてやる山崎だが,
    おえいの亭主こそ,池田屋へ続々と集まる倒幕浪士の一味・大高忠兵ヱだった。
    その後,新選組は二手に別れ,近藤・沖田ほか少数名で池田屋を襲撃する。
    万一のため,別方面を襲撃しに行った土方隊が遅れて池田屋へ到着。
    数名を捕縛し,池田屋へ集結した長州その他各藩の倒幕浪士らを討ち取った。
    山崎は,討ち死にした者の中に,大高の姿を見る。
    新選組が引き上げる際,騒動を聞きつけた群衆の中には,半狂乱のおえいがいた。
    すれ違うように,おえいは大高のいる池田屋の中へ走る。

    ★以下は,恋夜の好きなシーン…(セリフ&画像抜粋)
     
    近 藤「土方君,君の意見を聞こう」
    土 方「私は反対だ」
    山 南「何故だ,土方君」
    土 方「浪士達は,古高俊太郎を捕らえられて,確かに狼狽しているだろう。
         しかし,奴らは,必ず集合する。ひとまず,京都から散るか,
         或いは短兵急(タンペイキュウ)に事を決行するか,いずれにしても必ず,
         いつかどこかに全部集まるに決まっている,そこを襲うんだ」
    山 南「土方君,いつものあなたらしくないご意見だ。
         第一,過激派浪士達が一堂に集まるというが,どういう根拠から・・」
    土 方「根拠など,あるわけがない。一か八かの,博打(バクチ)さ」
    山 南「博打? これは酷い。こんな大事なことに博打を打つとは,心外ですな」
    土 方「博打でいけなければ山南さん,要するに,私の勘だ」
    山 南「勘?・・・・・・近藤先生,局長として,ご決断下さい」

    (裏通り先生のナレーション)
    裏通り先生の声「烈風の日を選び,鉄砲・弾薬をもって武装し,市中各所に火を放ち,
         市内を混乱に陥れ,御所を襲って天守を奪う。
         古高俊太郎を捕らえて明らかになった,倒幕浪士達の計画は,
         幕府を驚愕に巻き込んだ。だが,肝心の浪士達は身を隠している。
         所司代・奉行所は焦り,新選組の速やかな出動を望んでいたのである。
         時に元治元年,京の町に,やがて祗園囃子の聞こえ始める頃である」

    山 南「近藤先生,いかがなさいます」
    近 藤「山南君の意見も,所司代の考え方も良く判る,最もなことだ。
         しかし,私は,この際,土方君の判断を支持する」
    山 南「しかし,先生・・・・」
    近 藤「理屈は,いらない」

    (裏通り先生のナレーション)
    裏通り先生の声「理屈はいらないと言った近藤に,説明すべき理屈があったわけではない。
         ただ,武州三多摩の川原で,野原で,共に過ごした少年時代から,
         近藤は土方歳三の勘に,絶大な信用をもっていただけなのである。
         そして,土方は,常に,その近藤の期待に答えていた」   

    近藤と土方の信頼関係に,理屈はいらない…ワルガキ時代から心得た二人の仲…男の友情がイイ!!
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    燃えよ剣(第8話)…月明無名小路

  • 2009-11-05 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★このお話は…池田屋騒動の発端となる道具屋「舛屋」の内情が中心(↓画像は土方&沖田の会話)。
    沖田「本当は,古高俊太郎というのは,気が狂ってるんじゃないですか?」
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7715868
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第8話「月明無名小路」
    道具屋「舛屋」の“あやしすぎる”内情…
    (凡その経緯)
    ▼無名小路にある道具屋「舛屋」へ,長州・土佐・肥後などの倒幕浪士達が
    密かに出入りしていることが,監察の山崎・島田らの探索により判明した。
    土方は,隊士に舛屋の見張りを指示する。
    近藤が所司代から聞いた噂では,倒幕過激派の浪士達が京都へ潜入して,
    市内の各所へ火を点け,爆薬・鉄砲を持って市中を混乱させ,
    京都御所へ乱入して天守様を奪い,一気に倒幕の機運を起こそうとしているとのこと。

    ▼一方,問題の「舛屋」では,店主(喜右ヱ門)の留守中,
    番頭(利助)と女中(およう)が情を交わす(デキちゃった)。
    おようは,病気の父親のため,二十両の金が必要らしく,
    その金を用立てようとした利助は,
    ある晩,店主の留守を見計らい,おようと一緒に蔵の鍵を開ける。
    すると,そこには大量の鉄砲・弾薬が隠されてあった。
    慌てて店を飛び出した利助を,見張り中の原田や永倉らが追いかけて捕らえる。

    ▼後日,舛屋の店主を捕らえに近藤が赴く。
    この舛屋喜右ヱ門こそ,別名を古高俊太郎といい,
    倒幕浪士らの動向を一手に取り仕切る役割をしていた。
    古高は(拷問の末),京都焼討ち計画を自白。
    しかし,浪士一味の潜伏先の詳細については判らず,
    近藤は,引き続き監察方に,その居場所を探るよう指示。

    ▼新選組から褒美として二十両の金を貰った利助は舛屋へ戻った。
    だが,そこに,おようの姿はない。
    近所の者から,おようの行き先を聞いた利助は,早速会いに向かったところ,
    おようが,木屋町にある桔梗屋という店の板前の男と,
    裏口の縁側で親密にしている(イチャついてた)のを目の当たりにする。
    おようは,店主の古高俊太郎が捕縛される際,
    手渡された二十両の金で,その板前の男と店を持てるものと喜んでいた。
    まんまと騙されたことを知った利助は,おように詰め寄る。
    と,板前の男は,奥から出刃包丁を持ち出し,利助に襲い掛かる(なんでデバかな…(-_-;?)。
    しかし,抵抗された弾みで突き刺したのは,おようの胸だった…。
    逆上し,取っ組みあう男たち。



    ▼結局,利助は,板前の男を刺した出刃包丁を片手に,通りの真ん中で呆然と腰を抜かす。
    そこへ,ちょうど通りかかった沖田と土方は,
    遠巻きに,先ほど屯所から開放した舛屋の番頭の男であることを確認しただけで,その場を去る。
    沖田は,利助の行き先が六角牢(牢屋)になるだろうことを土方から聞くと,
    既に,同じ牢屋送りとなっている舛屋の主と,再び一緒になる利助の運命を,
    おかしなもんだ…と言い捨てる。
    夜の町には,祇園祭の気配が間近に迫っていた。


    ★土方と沖田の会話シーンの正確なセリフ(大体以下に準じてますが,遊んじゃったので…念のため(^^ゞ)。
    土 方「どうした,総司」
    沖 田「いえ・・本気なんでしょうか?」
    土 方「なにがだ」
    沖 田「いや,古高俊太郎のことです・・京都に暴れ者の浪士を何十人も集め,
         御所の周りに火を点け,町中を混乱させて,その隙に,天守様を奪い・・・・,
         どうして,そんな馬鹿なことを考えるんでしょう。
         実際に,そんなことができると思っているんですかねえ。
         本当は,古高俊太郎というのは,気が狂ってるんじゃないですか?」
    土 方「まともだろう,本気なんだ,血気の人間が集まって,何日も,いや,
         何百日も議論をしているうちに,空想が空想でもなんでもなくなる。
         そういうことが,いつでもできるような気分になるんだ」
    沖 田「つまり,やっぱり狂人になるんでしょう。しかも,集団的に・・・・おかしなもんだな」
    土 方「確かに,おかしなもんだ。しかし,集団が狂人になると,なにをしでかすか判らん」
    沖 田「(笑)ハッハッハッハ・・・」 
    土 方「何がおかしい」
    沖 田「だって,新選組も,同じみたいなもんですね」
    土 方「(微笑)なんだと」
    沖 田「そしたら,土方さんなど,狂人の親玉だ,ハッハッハッハッハ」
    土 方「(苦笑)つまらないこと言いやがる」

    ※「見張り」のシーンは,アレンジ。

    (恋夜のひとこと)
    ★さて,今回の流れを踏まえ,次回(今日の放送)は,池田屋事件。
    まだ恋夜は見てないけれど,なんだかちょっとな…みたいな男女のお話があったっけ。
    上のお話も,よくありがちな極端な展開だけど,
    「欲をかきすぎると,ろくなことがない」…という典型的な例ですね。
    (デバ出さないで,拳で殴る程度にすりゃあいいのに…鬼の親玉みたく…そういう例えです…(*^^)v)
    痴情のもつれが多かったりする『燃えよ剣』は,血風録より,どこか娯楽性があるので,
    恋夜もつい,お遊びしちゃってます。あしからず…(^^ゞ。
    栗ちゃま土方さんのお顔がオモシロ~イ…ヘンな顔してても大好き❤
    それに…いつもどこかスネ気味の総司が可愛らしいこと❤ついつい,ラブリ~な気分になってしまう。
    やっぱり,総司がいてこそ,土方も面白さを増す。
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    燃えよ剣(第7話)…鬼の通る町

  • 2009-11-04 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ★このお話は…重い・痛い・辛い。鉄の規律を守る鬼の集団…新選組…(-_-;。
    土方 「ひとつでも例外を認めれば,軍律は崩れる。それが,      この集団を鉄のように硬く守っていく・・唯一の方法だ」


    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第7話「鬼の通る町」
    井上源三郎(ゲンさん)の油断から生じた,隊士とその妻の悲劇
    (人物紹介)

    井上 源三郎
    武州日野宿・農家の出身である。
    温厚・忠実,無類の好人物として知られるが,
    特に目立つところはない。
    その剣の実力は,
    天然理心流を学んで二十四年,
    目録を得たに留まる。
    ちなみに,剣術各派の目録は,
    各流派によって異なるが,
    概ね一応の技術を習得したという
    資格に過ぎない。

    (凡そのアラスジ)
    新選組に入隊して三日目の杉田要助には,同棲していた内縁の妻(おさち)がいた。
    しかし,新入隊士の外泊は許可されていない。
    井上は,杉田を気遣い,ある晩,新選組を訪れた会津藩の使者が帰途に着く際,
    その護衛として杉田を当て,任務後の報告は翌朝すれば良いとして,外泊の自由を許した。
    黒谷本陣に近付いたところで,会津の使者は,杉田の護衛を遠慮して帰った。
    杉田は一目散に,おさちのもとへ走る。

    その後,会津の使者が浪士一味に襲撃されたとの知らせが屯所へ入る。
    夜勤の井上は狼狽し,責任を感じる。
    朝まで屯所へ戻らなかった杉田は,翌日,近藤と土方の前で事情を聞かれ,素直に事の経緯を認める。
    井上は,外泊を許可した自分に非があると必死で主張するが,
    任務を途中でやめて帰宅しても良いわけではなかったと,杉田は己に責任があったことを認める。
    近藤と土方は,杉田のような若く誠実で真面目な人物を失いたくはなかったが,
    新選組の鉄の規律である局中法度に一切の例外は認められず,
    「士道不覚悟」の隊規により,杉田には切腹の処置が下された。




    井上は,会津藩の使者を襲撃した浪士一味の居場所を監察の山崎から聞き出し,ひとりで突撃に向かう。
    それを山崎から聞いた土方・沖田ほか隊士数名も,あとから駆けつけ,
    井上は,なんとか杉田の仇を討つことができた。




    その後,井上は,新選組からの香典をおさちの住居へ届けるが,既にそこは空き家となり,
    おさちの行方は知れなかった。
    永倉や原田らは,落ち込んだままの井上を元気付けようと,酒盛りに誘って出かけたが,
    着いた店先には,女中として働く,おさちの姿があった。
    おさちは「新選組は鬼の集まりだ」と,井上らを睨みつけながら叫ぶ。
    井上は,そのとおりだと呟き,ひとりその場から去った。

    (最後に裏通り先生のナレーション)
    新選組副長助勤・井上源三郎
    若くして,江戸・小石川「試衛館」・近藤周斎の内弟子として住み込み,
    周斎とその養子・近藤勇と,二代に渡り用人として仕え,
    温厚・忠実,無類の好人物として知られるが…特に,目立つところはない。
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    燃えよ剣(第6話)…残場奈良街道

  • 2009-11-03 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • ※登場人物名紹介と,ほんのお遊びを少々…(^^ゞ…正確な内容は,下の記事のとおりです。
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7710496
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第6話「残場奈良街道」

    新選組助勤・永倉新八…その武骨な精神性と,対極的な隊士たちの悲運

    (お話の経緯)★途中から,若干シナリオ形式で記してます(自己流)。

    文久3年,結成以来,半年を経過した新選組。
    ある夜間の巡察中,永倉新八率いる二番隊所属の若い見習い隊士・土井新之助が斬殺された。
    「倒幕浪士が集まっている」…との知らせを,通りかかった女(おはま)から聞いた永倉は,
    斬り込みの経験のない土井のみ,後方で見張りをしているよう指示。これが裏目となり,
    浪士一味に,ひとり囲まれた土井が,襲撃の犠牲となった。

    永倉隊のほか,藤堂の隊も,巡察中に襲撃を受けたことがあり,犠牲者は出なかったが,
    やはり女の通報をきっかけに,同じ手口で仕掛けられたという。
    屯所に設けられた簡素な弔いの場で,「俺の責任だ」…と,自責の念に駆られる永倉。
    その場には,土井と同期に入隊した酒井兵助の姿もあり,涙ぐんで線香をあげていた。

    折しも,奈良から,土井の父と妹が,屯所を訪ねてくる。しかし,予期せぬ訃報に直面し,
    意気消沈しながら遺骨を持って帰郷することとなる。土井の親族を見送る新選組隊士たち。
    だが,永倉だけは遺族に顔を合わすことも,見送ることもせず,屯所の庭先にぼんやり佇んでいた。
    そんな永倉の姿を見た土方は,
    土 方「永倉君,死んだ土井君は,君の隊士だ。何故,父親に会わん。
         何故,遺骨を送ろうとしないんだ」
         永倉は,無念な面持ちで,
    永 倉「土方さん,俺は父親に合わす顔がない。土井君の恨みを晴らしてから,土井君に詫びる」
         と,己に強く誓う。

    (以下省略)
    土方の勘では,隊士の中に間者(スパイ)がおり,
    通報してきた女へ巡察の内情を事前に知らせている者がいるのではないかと睨む。
    しかし,凡そ百名もの隊士を調べるのは容易ではなく,
    間者のほうから,その正体を現すまで待つことにした。
    土井の親族は,奈良漬や,おはぎ,着替えなど,持参した荷物を全て置いて帰った。
    それを,しみじみと手に取る伝蔵のもとへ,ちょうど巡察から戻った沖田も,物悲しく見つめる。

    ●屯所・近藤の部屋
         倒幕浪士の動向を話している近藤と土方。
    近 藤「所司代に入っている情報によれば,無頼の浪士達の間では,
         新選組をひとり倒せば一人前と言う箔(ハク)が付くらしい。(※値打ちや貫禄が増す)
         特に幹部が狙われておる。新選組幹部を倒すと,
         莫大な賞金が,長州あたりから出るらしいんだ」  
    土 方「向こうは賞金稼ぎか。薄汚い,泥棒根性め!」(←土方さんだってキタナイお言葉)
         土方は,苦々しく茶を飲み干す。
    近 藤「まあ,いずれにしても,行動は慎重にせねばならん,特に夜が危ない。
         一人歩きなど,十分注意するよう,みんなにも伝えてくれ」
    土 方「伝えることは伝えるが,隊士はみんな,京の町を戦場のつもりでいるんだ。
         一人歩きが怖くて,戦はできまい」(←一人歩きが大好きなこのヒトが一番狙われ易い)
    近 藤「(ムッとしたように)それはそうだが…無駄死には,つまらん」
         近藤は,さも不愉快そうに言葉を吐き捨てる。

    (以下省略)
    その頃,永倉は,土井の仇を討つべく,町へ間者や浪士の探索に出かけるが,手がかりはつかめない。
    非番の沖田は,医術の書物を探しに町へ出たところ,倒幕浪士に付け狙われる。
    浪士の斬り込みを交わして猛然と走り抜ける沖田,行き着いた場所で激しく咳込む。
    ちょうどそこへ女が来る。
    女は,永倉へニセの通報をして浪士一味を手引きした,おはまだった。
    おはまは,自分の亭主も同じような病気なので薬があると言い,沖田を自宅へ招き入れる。
    と,そこへ監察の山崎と島田が,外へ忍び寄っていた浪士を俄かに切り伏せて入って来た。
    既に,観察方の探索により,おはまが間者を働いていたことが露見していた。
    何も知らず,呆然とする沖田。

    ●屯所内・廊下(夜)
         帯刀して部屋から出て行こうとする酒井を,土方が呼び止める。  
    土 方「酒井君,君も武士ならば,覚悟はついているはずだ」
         酒井が間者を働いていたことは,既に土方も知っていた。

    ●同・内庭(夜)
         永倉が,やはり腰に刀を帯びて控えていた。
         土方と永倉の前で,酒井は動揺を隠せず,
    酒 井「土方先生,永倉先生,何のことでしょうか,私には一向に判りません。
         私は,ただ,新選組隊士として,忠実に御奉公してきたつもりです」
    土 方「あくまで,しらをきるなら,やむを得ん,君が密かに会っていた女と対面させてもいい。
         その女が,永倉君の巡察隊を騙し,その間に,土井君が襲われて死んだ。
         それでも君は,まだ,しらをきるつもりか」
         強い調子で酒井を叱責する土方と,睨みつける永倉の前で,
         酒井は押し黙ったまま答えられない。
         (逃げ切れない…)酒井は思い切ったように抜刀し,永倉へ斬りかかる。
         しかし,永倉の刀が一閃,酒井を斬り伏せ,
         更に背後から,とどめの一撃を加える。
         その場へ倒れ,絶命する酒井。
         見つめる永倉と土方の傍へ,沖田・山崎・島田らが来て,
    沖 田「土方さん,その男が会っていた女は,姉さんでした。
         義兄(にい)さんの病気を治すために,金が欲しかったようですがね」
    土 方「・・・・・・」
    沖 田「馬鹿なひとだ。何故,もっと他の手を考えなかったんだろう」
         沖田は,たまらず,その場から去る。
    土方「山崎君,その女はどうした」
    山崎「所司代に,引き渡しました」

    ●牢獄(夜)
         ただ虚ろに俯く,おはまがいた。

    (以下省略)
    後日,沖田は,町医者の通称“裏通り先生”のもとを訪ね,
    おはまの亭主を診療してくれるよう頼む。
    診察の見立てでは,亭主の寿命はあと1年と持たないとの見込みだった。
    おはまが牢から出てこられる日は2年後か…それより程遠い。


    ●奈良の街道
         旅支度でひとり屯所を出立した永倉の姿があった。
         亡き土井の墓前へ向かう永倉。
         (ナレーション)
    裏通り先生の声「永倉新八,松前藩脱藩,新選組助勤,神道無念流免許皆伝。
         隊内に絶大な信望を持ち,その性格は,あくまで逞しく,微塵の暗さもない。
         だが,この時,どこへ何をしに行くのか,誰にも打ち明けてはいなかったという」

    ●土井の墓前(夕)
         土居の墓前で墓参りをする父と妹の姿があった。
         (ナレーション)
    裏通り先生の声「新選組見習い隊士・土井新之助,奈良・大和の郷士,
         文久3年,京都にて死す。歳…十九」


    (完)…このお話は,犠牲者も加害者も,どちらもやりきれない…沖田が一番やりきれない…(-_-;。
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    燃えよ剣(第5話)…祇園・島原(その3)

  • 2009-11-02 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 傍若無人を極めた芹沢鴨一党…遂に壊滅(その3)
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7705012
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤
    第5話「祇園・島原」…(簡単なアラスジ)※カモ粛清3部作画像集ラスト
    軍師として君臨していた新見錦を失った芹沢一派の勢力は薄れ,
    日がな祇園・島原(お色気ムンムン街)へ繰り出しては遊興に溺れる鴨たち。
    近藤らは,事が発覚せぬよう,少人数のみで芹沢粛清の段取りをつける。
    そして,嵐の晩,泥酔して屯所へ帰った芹沢らの寝込みを見計らい,
    予め密かに決行を誓った,近藤・土方・沖田・原田ら4名にて,
    一気に襲撃を仕掛け,芹沢一派は遂に壊滅した。

    ▲祇園(ぎおん)…京都市東山区の八坂神社を中心とする一帯。
                鴨川から東の,四条通りの南北両側を占め,近世初期以来の花街。
    ▲島原(しまばら)…京都市下京区西部にあった遊郭地。

    ※島原は島原でも…長崎県南端の「島原半島」のことじゃあないですヨ…(^^ゞ…念のため。
     遊郭(ゆうかく)は,Haruを売ってるお姉ちゃんたちがウジャウジャいるところで~す…(念のため)。
     ❤Haruッテ,ナ~ニ?…なんて聞かないでね❤大人の秘め事ですから…これ以上はご勘弁!★

    (恋夜のひとこと)
    画像集でまとめるのは,これが最後になるカモ。
    あとの20数話は,おそらく各2~3枚くらいでPC臨界点に達する見込み…自業自得の末路。
    アップするエクスポート画像は容量抑えめでも,内臓脂肪のように原画が溜まってしまった…(-_-;。
    あとあと動画にすることを考えると削除もできない。画素数がデカすぎるのが最大の原因。
    落とすと画像が悪くなっちゃうし。
    『燃えよ剣』やってるうちにPCが燃え尽きませんように…。
    新しいPC…予想以上に早く導入しないとならなくなった…今年は栗メタでメッタ斬り散財の運勢だ。
    ウルトラセブンじゃなくて,Windowsセブンの正規版も出たことだし…イエス・アイ・キャ~ン(ToT)!
    そして今月には,あのオバマ大統領が日本へ来るわけだ…チェ~ンジ…の運勢なわけだ…(ToT)。
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    燃えよ剣(第5話)…祇園・島原(その2)

  • 2009-11-01 : 燃えよ剣 : 編集✍
  • 傍若無人を極めた芹沢鴨一党…遂に壊滅(その2)
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com/VOL1925/11621644/flicks/1/7703352
    ❤CS時代劇専門チャンネル❤「栗塚旭の土方歳三」完全放送❤『燃えよ剣』より
    第5話「祇園・島原」
    (簡単なアラスジ)
    土方は,新見錦の行状を,監察の山崎に探らせたところ,
    隊士の赤沢守人が,かつて大和屋へ勤めていたことを新見が利用し,
    大和屋から大金をせしめたことが発覚。土蔵への砲弾攻撃は,金員要求の脅しであった。
    しかし,赤沢は,利用された挙句,芹沢一派に斬殺された(後日,赤沢と恋仲だった小染も自害する)。
    「勝手に金策すべからず」…局中法度に反した新見に対し,
    土方は切腹を迫る。しかし新見は,切腹と見せかけ,不意に抜刀して突進したため,
    その場にいた沖田と土方に斬られて絶命する。

    ※また画像で遊んじゃった…(-_-;…クセになってるダ,完全に…(ハゥッ!!…イナカ言葉もダ)。

    (恋夜の一言)
    時代劇役者に必要なのは,ここ一番で「殺気」が出せるか…だと思う。
    なんか物騒なようだけど,あくまで役になりきってるときの殺気だ。
    恋夜が殺気ナンバー1に挙げるのは,
    やっぱり萬屋錦之介版『子連れ狼』の,拝 一刀(オガミ イットウ)だ。
    錦之介さんの破れ奉行とか,破れ傘の刀舟先生も,
    悪者を始末する前の目つきが尋常じゃなくヤバすぎて,
    いつもどっかいっちゃってる感じだったけど,
    それとは別に,栗ちゃまも,普段は,かわいい顔をチラホラ見せつつ,
    いざとなると…目が獲物に襲いかかるような野獣の目つきになる…。
    これがまたゾクゾクッと危険な匂いがして,一度襲ってもらいたいくらい大好きだったりする。
    栗ちゃまの,ソフトで優しい面が好みの人からすれば,恋夜の好みは対極的かも知れないけれど,
    ソフトとハードが混在した,二刀流の使い手の栗ちゃまだからこそ,より魅力が増幅するってわけだ。
    やっぱり,ここ一番のシーンで物凄い迫力を出せる役者さんがいい。
    現代社会の中でヒタヒタと,ひっそ~り,静か~に過ごす今時の「草食系男子」と思しき人などは,
    栗ちゃまみたいな「肉食的男性のヤル気」をお手本にすれば,少しは力強く生きられるかも知れない。
    虐げられても,歯向かう姿勢を内に秘めながら…いつか見返してやる!と強く思う気持ちが大事だ。
    男女とも,負けん気の強さを持ち続けたいもんだ。できれば疲労と睡魔にも負けたくない恋夜だ。

    (カモちゃん粛清画像…次回へ続く)
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