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原発輸出の立地調査費に20億円出す日本政府

地元新聞山日(サンニチ)”の記事に,
※山梨日日新聞=ヤマナシ「ニチニチシンブン」又は「ヒビシンブン」
 
 
日本原子力発電㈱が,
※茨城県東海村及び福井県敦賀市に原発を持つ卸電気事業者。
原子力発電所の建設・運営を業とする会社。
ベトナム公社との間で,
日本企業がベトナムに
原発2基を建設する前提となる
原発導入可能性調査
(地質・気象・経済性評価の調査)
の契約を,9月28日付けで締結し,
調査費用20億円は,
日本政府が負担する
 
というのが載っていた…(゜o゜)!
 
日本で新たな原発建設ができないから今度は海外でやろうという魂胆で,
既にこっそり手を回している
極悪アキンド日本政府
 
ベトナム側の要請なら,
自国で現地調査する金を
自前で出すはずなのに,
日本政府が負担するところをみると,
原発建設の押し売り的輸出を
着々と進める計画であることに
まず間違いない。
 
 
日本国内で放射能汚染が進行する中,そんなことをして許されるのか…,
物凄い憤りを感じる。
 
国は,
汚染された地域へ
平気で人を帰すことを計画し,
放射線量が5ミリシーベルト以上の
地域の除染費用は出しても,
それ以下の地域は負担しないと
明言した。
 
「復興」を大義名分とした大増税…
 
その裏で,海外に原発建設を計画…
 
ヒトデナシの
悪魔どもめッ!!
この上,海外にまで
処理のできない死の灰を
増産させようとする…
 
なんか,大人ゲないけどサ…
思いっきり,呪いたくなるヨ…(-_-;)。
日本で原発廃止されたとしても,
ヨソの土地が代りに汚されるなんて
許し難い…。
 
ベトナムの原発建設計画は,
うまくいけば
2020年稼働。
それまでに,
放射能で汚染された日本の病が
顕著になるでしょう。
いやいや…
またそれまでにデカい地震がくれば,
計画は木っ端みじん…
神のみぞ知る。
 
 
 
 
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関連記事

原子炉から2億ベクレル…配管に水素ガス充満…避難区域を解除?

自分の好きな趣味に走っている間,徹底してそっちだけに頭を向けていたから,随分,御無沙汰してしまった原発関連記事だけど,決して忘れたわけでもなく,最近のマスコミのように事無かれ穏便主義に走るわけにはいかないから,またここへ記すわけだけど(ホントは,もう少しだけ現実逃避していたかった),
今月30日には,
緊急時避難区域を解除するという
政府の発表
には,正直,驚くばかり!(゜o゜)!まだ事故は継続中だということを,すっかり忘れているみたいな
ローチ(ドジョー=間抜け)内閣…。
 
今現在も,原子炉からは
2億ベクレル
もの高い数値の放射能が出ているのは事実で,
事故直後の●●●万テラ(ケイ)ベクレルより400万分の1に減少したとかいう数値だけで安心しているのか,
周辺住民を戻すことや,「除染」計画が目立っている。
1秒間に原子核が崩壊して出る放射能が2億もあるのに…(しかも推定)
原子炉から,少しくらい離れたとこなら帰宅OKですよ…なんて,有り得ない!
しかも,「除染」なんて言っても,放射能を別の場所へ移動させるだけのことで,半減期が少ない核種はともかく,何万年,何億年も居座り続ける放射性物質を,まるで消してしまえるかのようなニュアンスで「除染すれば大丈夫」というふうな感覚が,どうかしているとしか思えない。
洗い流した放射能は,地下へ行く。
地下の土壌や水が汚れ続ける。
一番,恐ろしいのは下水道だ。
汚泥を処理する場所もなければ,
燃やせば高濃度化して,建築資材にも使えない。
そういえば,花火玉からセシウムが検出されても
打ち上げる計画を再度練っているらしいね,愛知県で。
「環境に影響はないことが確認された」だとサ…呆れてモノも言えン…(-_-;)。
放射能バラ撒くことがわかっていて,
どうしてそんなに花火がしたいのかね?…バカ?
「復興? 協力? 応援?」…その場しのぎの一部の人間の金の流通を大事にしているとしか思えない。
だから民主党は,原発再稼働を年内にも推進しようとしている。経済界が大事で。
ばかばかしい…国会の前原の言。
ドジョーソーリも「イエスアイキャン」しか言わん。
肝心な部分をニュースにさえ取り上げない,
最近のフヌケな地上波放送。
イイコちゃんの事なかれ主義でナニが報道なんだか…
もっと突っ込め。
原子力委員会の調査では,
国民の97%は脱原発賛成で,うち67%は
いますぐ廃炉にすべき!
なのに,まだ性懲りもなく,冬場もエネルギー不足になるとか不安を煽って原発再稼働させようとする無神経な政府。
しかも,原発再稼働しないと火力のコストがかかるから,その間,電気料金値上げが続きますよ…原発動かせば安くなるんだけどね…と,まるで悪徳アキンドのように強迫する東電の姿勢は極悪だ。
 
小出先生によれば,火力発電などは全体の発電量の5,6割程度の稼働に抑えられていて,そこにせいぜい2割弱程度の原発発電量が入っているだけだから,即刻,原発が全部止まっても,火力発電の割合を8割にアップすれば十分足りるし,フル稼働でなくても十二分に足りる…というわけだから,原発なんか,本当は全然,必要ないんだよね…なのにまだ経済活動のためだと称して漫然と原発動かして,
処理できないゴミを増やそうとする連中の気が知れない。
そして,死の灰が継続して放散されている場所へ平気で人を帰そうとする神経がわからない。
経済活動のほうが大事で,
国民の健康や命のほうへ目を向けていない,政府の面々とオクゲ偏差値の官僚。
 
今はほとんど目に見えて症状が出てこない白血病やガンや奇形…
病気を発症したとき,
誰が責任を取るんだろう。
それも,相当因果関係がないと賠償を認めない…なんて,またマニュアル振りかざされる予感が濃厚。
多分,5年後が目安になってくるはず…
来年,再来年があるかどうかも,最近では心もとないけど…。
東電や国が,損害賠償責任の限度額を設けること自体が,そもそもおかしい。
経済的・精神的な賠償だけで済まそうとしている気がする。後に絶対的にしなければいけないのは人間の病の賠償だということを無視しているとしか思えない。
本当に現地を心配するなら,聞き触りのいい「復興」や「除染」とは別に,国が立ち入り禁止のブラックゾーンエリアを設けて(土地の買上げ),永続的に人の出入りを完全に排除する区域を設ける必要があると,いつも思う。
 
放射能は,長いもので数億年も地球上に留まるんだから,除染(移動)したところで既に推定でも東京ドーム23個分にも及ぶ汚泥が出てくる事実をみれば,そうするしか手がないだろうし,中間貯蔵なんて曖昧なことを言うよりも,永続貯蔵地として厳戒態勢で管理し続けるための予算を設けるべきだと思う。
原子炉の上から2億ベクレル,地下には
ナンマンテラベクレルの放射能が存在していることを考えれば,そんなもん,いくら金かけたって除染できるわけがない。
この間の台風の大雨で,大気中に溢れていた放射能がまた地上に降り積もって,原子炉の敷地内は更に高濃度化したに違いないし,配管から漏れている水もより一層,地下へ沁み込んだはず。
その配管に水素(可燃性ガス)が63%も充満していたらしい…気体中の水素濃度が4%以上で酸素濃度が5%以上だと,爆発する危険があるとか…幸い酸素は0%で残りは窒素。
配管が錆びて,ドロドロが詰まってきているのかも…。水の循環と一緒に,中のドロドロも流れているはずだから,またいつ,どんなことが起こるかわからない。
 
底が抜けた原子炉の「冷温停止」を目指す東電と政府。でも釜底の温度は100℃以上のまま崩壊熱を出しているそうだし,
ドロドロが地下にズブズブと進行しているところまで冷温停止できるのかね…誰も確かめられないでしょうに。
最悪,放射性物質に触れた水が,地下水脈へ沁み出して,海へ流れ出す恐れもある。地上を除染したから少しは放射能が減って安心…なんてだけで,地下のことを無視すれば,周辺地域の水源の汚染は必ず数年後,恐ろしい現実となって発生する。
 
もう,以前には戻らない場所に復興なんて言葉は,空々しいだけに聞こえる。
核のゴミの集中管理をすべき土地に,
人を平気で住まわせちゃいけないよ。
 
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栗塚旭★出演作品等一覧

栗塚旭様:出演作品等一覧

▼21~22才
1959年(昭和34年)『部長刑事』(OTV)第38回「バスト38の男」5/23

▼22~23才
1961年(昭和36年)『琴姫七変化』(YTV)12/31~翌年12/29


▼25~26才
1963年(昭和38年)『月姫峠2』(NTV) 6/17~12/9
1963年(昭和38年)『宇宙Gメン』★小西隊員(NTV系)8/20~10/8
1963年(昭和38年)『噂の錦四郎』(NTV) 10/5~翌々年3/27
1963年(昭和38年)『高杉晋作』(ABC) 11/3~翌年8/30
1963年(昭和38年)『姿三四郎』(CX) 11/18~翌年5/11

▼26~27才
1964年(昭和39年)『里見八犬伝』(CX系)7/24~翌年7/30
1964年(昭和39年)『忍びの者』★明智光秀(NET・TV系)8/5~翌年2/3
1964年(昭和39年)『つむじ風三万両』(NTV)10/28~翌年1/20
1964年(昭和39年)『六人の隠密』(NET)11/24~翌年4/13

▼27~28才
1965年(昭和40年)『柳生武芸帳』(NET)TVシリーズ 1/10~7/4
1965年(昭和40年) (映画)『いれずみ判官』★梶川三五郎
1965年(昭和40年)『新選組血風録』★土方歳三(NET系)7/11~翌年1/2

▼28~29才
1966年(昭和41年)『われら九人の戦鬼』★多門夜八郎(NET・TV系)1/7~7/5
1966年(昭和41年)『いのち』(NET)中村錦之助ドラマ集 9/29
1966年(昭和41年) (映画)『燃えよ剣』★土方歳三
1966年(昭和41年)(映画)『おはなはん』★速水謙太郎
1966年(昭和41年)(映画)『おはなはん』★速水謙太郎 ※第2部 

▼29~30才
1967年(昭和42年)(映画)『春日和』★丸井利明
1967年(昭和42年)(映画)『人妻椿』★矢野昭
1967年(昭和42年)(映画)『女の一生』★御木宗一
1967年(昭和42年)『俺は用心棒』★用心棒役(NET系)4/3~9/25
1967年(昭和42年)『あゝ同期の桜』(NET系)「青春」※島田順司さん共演
1967年(昭和42年) 劇団「くるみ座」を退団(五社協定※監督・俳優の引き抜き禁止※に抵触)
1967年(昭和42年) ♪風♪※レコード(テイチク)※レコードB面♪天竜しぶき唄♪姫之宮ゆり
1967年(昭和42年)『風』★風の新十郎(TBS系)10/4~翌年9/11


▼30~31才
1968年(昭和43年)(上記同)
1968年(昭和43年)(映画)『釧路の夜』★矢吹丈二  …((-_-;!))ビックリ!!
1968年(昭和43年)(映画)『霧にむせぶ夜』★滝口明
1968年(昭和43年)((映画)『男の挑戦』★猪木邦夫
1968年(昭和43年) ♪残雪の町♪※レコード収録(テイチク)※レコードB面♪日本海ながれ者♪
1968年(昭和43年) ♪さすらいの狼♪※レコード収録(テイチク)※レコードB面♪風の噂♪
1968年(昭和43年) ♪野良犬が行く♪※レコード収録(テイチク)9/5※レコードB面♪おとこ独り♪
1968年(昭和43年)『帰って来た用心棒』★謎の浪人(NET系)7/29~翌年3/31
1968年(昭和43年)『ばってら』★辰治役(NET系)4/4~9/26

▼31~32才
1969年(昭和44年)(映画)『めくらのお市 みだれ笠』★宍戸左近
1969年(昭和44年)(映画)『霧のバラード』★乾啓吾
1969年(昭和44年) 『新・俺は用心棒』★謎の浪人(用心棒シリーズ)4/7~翌年9/29
1969年(昭和44年) 『夫よ男よ強くなれ』(NET系)第5話「南々西に行くのよ!」10/30
1969年(昭和44年) 『徳川秀忠の妻』(フジ)10/31~12/5
1969年(昭和44年) ♪天を斬る♪※レコード (フィリップス)
1969年(昭和44年)『天を斬る』★牟礼(ムレ)重蔵(NET系)10/6~3/30 ※カラー映像

▼32~33才
1970年(昭和45年)『燃えよ剣』★土方歳三(NET系)4/1~9/23
1970年(昭和45年)『首斬り浅右衛門』★山田浅右衛門(東京12Ch系)日本怪談劇場第8話 8/22

▼33~34才
1971年(昭和46年)『商魂』★川波正二(KTV系)白雪劇場 4/4~12/26
1971年(昭和46年)『女人武蔵』★宮本武蔵(KTV系) 4/7~9/29
1971年(昭和46年)『徳川おんな絵巻』(KTV系)第42話・第43話 浜松城編

▼35~36才
1973年(昭和48年)『天保水滸伝・平手造酒』ご存じ時代劇(NET系)3/29
1973年(昭和48年)『新選組』★土方歳三(CX系)4/5~9/27
1973年(昭和48年)『ぶらり新兵衛-道場破り-』第25話(フジ)10/4~翌年9/26

▼36~37才
1974年(昭和49年)『花ぐるま』(NHK)4/1~翌年3/31
1974年(昭和49年)『花はあしたに』(YTV)4/4~9/26

▼37~38才
1975年(昭和50年)(映画)『夜霧の訪問者』★秋元刑事            

▼38~39才
1976年(昭和51年)『江戸特捜指令』「唐拳!危うし遊び人奉行」第22話 (TBS)10/2~翌年3/26

▼39~40才
1977年(昭和52年)『丼池太閤記』(NHK大阪)1/7~4/29

▼40~41才
1978年(昭和53年) 所属事務所等専属契約無しのフリーに転身

▼41~42才以降
1979年(昭和54年) 『吉宗評判記・暴れん坊将軍』★山田朝右衛門(ANB系)準レギュラー 1/6~1980年

▼42~43才
1980年(昭和55年)『斬り捨て御免!』(東京12Ch)4/?~9/24
1980年(昭和55年)『虹を織る』(NHK総合TV)朝の連続テレビ小説・第105話 10/6~翌年4/4

▼43~44才
1981年(昭和56年)『いのち燃ゆ』★土方歳三 (NHK総合TV)4/8~10/7
1981年(昭和56年)『恋人たちの忠臣蔵』(YTV)12/10


▼45~46才
1983年(昭和58年)『仕事人アヘン戦争へ行く』(年忘れ必殺スペシャル)山金四郎役(ABC)12/30


▼47~48才
1985年(昭和60年)『暗闇のセレナーデ』(NHK大阪・銀河テレビ小説)9/9~10/4


▼50~51才
1988年(昭和63年) 『暴れん坊将軍Ⅲ』(ANB系)★ゲスト  1/9~1990年9/29
1988年(昭和63年)(映画)『てんびんの歌』★父親


▼53~54才
1991年(平成3年) 『暴れん坊将軍Ⅳ』(ANB系)★ゲスト  4/6~翌年9/26

▼54~55才
1992年(平成4年) 『新王将』(NHK大阪)  5/16

▼55~56才
1993年(平成5年) 『暴れん坊将軍Ⅴ』(ANB系)★ゲスト  4/3~翌年3/26

▼56~57才
1994年(平成6年) 『暴れん坊将軍Ⅵ』(ANB系)★ゲスト  10/8~1996年1/20
1994年(平成6年)『くろしおの恋人たち』(NHK総合TV) 10/17

▼57~58才
1995年(平成7年)『愛をみつけた』★医師(NHK総合TV)ドラマ新銀河 5/8~6/8

▼58~59才
1996年(平成8年)『暴れん坊将軍Ⅶ』★山田朝右衛門(ANB系)※準レギュラー終了 7/13~翌年1/25


▼60~61才
1998年(平成10年)『大岡越前』1970年(昭和45年)全第15部(TBS・C.A.L)ゲスト出演(?)

▼61~62才
1999年(平成11年)『活動寫眞の女』(NHK大阪) 1/9~2/13
1999年(平成11年)『水戸黄門』第27部★沖田五郎左衛門(TBS・C.A.L)第1話「旅のはじめの恋騒動」3/22
1999年(平成11年)『活動寫眞の女』(NHK大阪)※再編集版 9/11
1999年 (平成11年) 『南町奉行事件帖 怒れ!求馬』★要助(TBS・C.A.L)第9話「噂の女」10/25

▼62~63才
2000年(平成12年)『南町奉行事件帖 怒れ!求馬』(TBS・C.A.L)10/25~
2000年(平成12年)『水戸黄門』第28部★宮本無道(TBS・C.A.L)第4話「陰謀渦巻く駿府城」
2000年(平成12年)『大江戸を駈ける!』★武蔵屋清左衛門 (TBS・C.A.L) 11/27~

▼64~65才
2002年(平成14年)『生存 愛する娘のために』(NHK大阪)2/11~3/4

▼65~66才
2003年(平成15年)『水戸黄門』第31部★朝倉弾正(TBS・C.A.L)第22話・最終回2時間SP「陰謀渦巻く福岡城」 3/24
2003年(平成15年)(映画)『愛なくして』  
2003年(平成15年)『新選組・あなたの「誠」は何ですか(朗読)』 12/23

▼66~67才
2004年(平成16年)(映画)『二人日和』★黒由玄※別題『Turn over 天使は自転車に乗って』
2004年(平成16年)『新選組!』★土方為次郎((NHK総合TV)NHK大河ドラマ 1/11~
2004年(平成16年)『水戸黄門』第33部 ★大木頼母(TBS・C.A.L)第2回「金貸し泣かせた黄門様」4/19

▼67~68才
2005年(平成17年)『水戸黄門』第35部#1★元木典膳(TBS・C.A.L)2時間SP「風雲急を告げる高松城」10/10
2005年(平成17年)(映画)『二人日和』★黒由玄 11/26


▼68~69才
2006年(平成18年)『大岡越前2006』(TBS・C.A.L)ゲスト 3/20
2006年(平成18年)『逃亡者 おりん』★徳川宗春 (TV東京・C.A.L)第9話
2006年(平成18年)『水戸黄門』第36部★鷺沼三太夫(TBS・C.A.L)第16話「銘酒を守った頑固者」
2006年(平成18年)『水戸黄門』記念SP★お庭番(TBS・C.A.L)ナショナル劇場50周年記念SP

▼69~70才
2007年(平成19年)『水戸黄門』第37部★大浦弾正(TBS・C.A.L)第1話「将軍御落胤の野望」
2007年(平成19年)『よろずや平四郎活人剣』(TV東京)第6話「暁の決闘」
2007年(平成19年)(映画)『小津の秋』★四村茂


▼71~72才
2009年(平成21年)『水戸黄門』第40部 ★老僧(TBS・C.A.L)第19話「恋しい父は悪の手先!?・島田」

▼72~73才
2010年(平成22年) キンチョー・虫コナーズCM
2010年(平成22年) 時代劇瓦版・大喜利(CS時専)
2010年(平成22年) 高橋竹山・三味線ひとり旅(朗読劇・初代竹山)地方公演 
2010年(平成22年) 映画※追記

▼73~74才
2011年(平成23年) 時専CH瓦版『風』

▼74~75才
2012年(平成24年)『科捜研の女』11★笹井幸造 (TV朝日)第14話

講演等多数。
関連記事

風…第41話「海原はるかに」最終回

  • 2011-09-22 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第41話…海原はるかに(最終回)
    栗ちゃま,お疲れさま(●^o^●)。
     
     役者さんって,ある意味,
     作品作りのためには自分の価値観を捨てて,
     真っ白で空虚な状態にしておかないと,
     あらゆる役になりきれないと思うし,
     自分の気に入らない,意に反したことでも,当たり前のように
     きっちりやり遂げるのがプロの仕事だから,
     視聴者側がどう受け止めようと,
     役者本人には全く関係ないこと。
     ただ,その作品の役のイメージ
     というものを,演じた側は忘れてしまっても,
     視聴者側は,ずっと覚えていたりするから,
     なるべくなら,
     良い印象を残して終わるに越したことはないだろうし,
     記憶に残る良い作品に恵まれるかどうかは…
     その役者の運命と素質と才能と努力と忍耐と持久力と…
     やっぱり,その時代の周囲の環境や状況にもよるのかな。
    楽器と演奏者の関係のように,
    いい素材の組み合わせがあってこそ,
    相乗効果で,どちらもより映える。
    率直な感想として,
    「風」は,折角の栗塚旭という素晴らしい素材の役者を,
    100%活かしきれたとはいえない作品だったと思う。
    勿体なかったね。
    「侍そのもの」と「侍社会」をゴチャゴチャの視点で扱ったのが
    良くなかった(これは「恋夜の深読み」として,別記事に記す)。
     
    そもそも架空の話とはいえ,
    「風の新十郎」自体の設定が,
    盗人だか,忍びだか,侍だか,なんだか,わけがわからなかった
    ことが(良く言えば自由すぎる人物設定が),
    主人公を活かしきれなかった最大の原因だと思った。
    脚本家が変わる度に,
    主人公の精神性と行動の一貫性がズレてしまって,
    回を重ねるごとに,活躍の範囲を狭めてしまった感じもした。
    (脚本家が多すぎて,個々のクセが鼻につくこともあった)。
    後半,どう見ても,酷で辛い話の展開が結構あったけど,
    最終回の朝日(未来)に向かう新十郎の表情は,
    マイナス面を全部帳消しにできるほど,とっても良かった。
    左近おじちゃんと,かがりの涙に,ウルウルきちゃったけど,
    最後の新十郎栗ちゃまの希望に燃える瞳を見たら,救われた感じ。
    今回,全部見通せて,とにかく嬉しかった!
     
    (アラスジ)
     
    夜分,北町奉行所の同心・相川左近は,大勢の町方を先導し,
    必死で逃げ回る不審な男のあとを追っ駆けていた。
     
    子供を背負って逃げて来た男は,橋の下へ隠れ,辺りの気配を窺う。
    ちょうどそこへ,夜釣りをしていた新十郎が来て,何か悪いことをしたのかと尋ねる。男はそれを否定し,とりあえず,一晩だけ子供を預かって欲しいと新十郎に頼み込む。
    上手く逃げられたら,明日の朝には必ず子供を迎えに行くという。
    了解した新十郎は,自分の名と長屋の場所を教えてやった。
    男は礼を言い,もと来た橋の上を走り去った。
     
    再び男の姿を見つけた左近達は,怒涛のように追いかけて行った。
    町方が去ったのを確認した新十郎は,「もう安心だ」と言い,子供の頭巾を外したところ,5歳くらいのその子の髪の毛が,異国風の明るい巻き毛だったことに驚く。女の子の名は「マリー」といい,「海から来た」という。
      
    (流れ)
     
    翌朝,新十郎は,航海図を広げてみるが,
    マリー達がどこの海から来たのか全く見当がつかない。
    縁側で「お父さんは?」と尋ねるマリーは,
    頬に涙を流しながら新十郎を見つめる。
    朝になったら迎えに来るはずの父親が現れなかったため,
    新十郎はマリーに,何かあったら押し入れに隠れるよう教え,
    左近のもとへ向かった。
     
    その留守中,かがりが来たため,マリーは新十郎から言われた通り,
    押し入れの中に隠れたが,すぐ見つかってしまう。
     
    その頃,左近は,「水野ばかもの」などと書かれた無数の張り紙を,
    通り添いの板塀から剥がしまくっていた。
    そこへ来た新十郎は,最近,その手の張り紙が増えたようだと話しかける。すると,左近は,誰かの差しがねで町人がやっているに違いないと,
    不満を漏らす。
    新十郎は左近に,昨晩逃げていた男のことを尋ねる。
    捉えた男の名は村越庄二郎といい,密入国してきたとのこと。
    しかし,その身柄は,大目付・大鳥甲斐守の突然の介入により,
    理由もなく,夜のうちに大鳥の座敷牢へ移されてしまった。
     
     大鳥甲斐守は,幕政の改革派から寝返った大目付のひとりであり,
    改革反対派の紀州藩から多額の賂(マイナイ=賄賂)を受領していたが,家来の篠原軍之進に指示し,その金を町人に配って水野の悪口を書かかせ,世間にも水野糾弾の気配を浸透させるべく働きかけていた,
     
     
    かがりは,水野の屋敷にマリーを預けた。
    水野は,マリーの顔を見たとき,数十年前,国外の情勢を探るよう出国させた家来の村越に面影が重なることを,かがりに話す。
    村越は外国へ行ったきり,戻って来なかったという。
    子供の父親が,大鳥の牢屋敷にいる村越ならば,それをキレ者の大鳥が利用しないわけがなく,既に水野自身,改革反対派の激しい抵抗や,寝返る幕閣が増えたことから,老中職に留まっていられるのは数日だと察していた。
    大島が村越と水野の関係を調べて幕閣に暴露すれば,
    水野の立場は致命的に危うくなる。
    かがりは水野の制止を振り切り,村越を奪還しに向かう。
     
     
    お菓子を買って長屋へ戻った新十郎だが,
    そこにマリーの姿はない。
    すると突如,覆面姿の篠原ら大鳥の配下数名が土足で踏み入り,
    子供をよこせと強迫してきたが,
    新十郎は,いないと告げて素早く脱出した。
     
    その後,左近にマリーのことを話した新十郎は,
    かがりが連れ出したのではないかと見当をつける。
     
     
    夜分,番小屋にいた左近のもとへかがりが来て,
    思いつめた顔で大鳥の屋敷へ行くと言って去った。
    左近は,あとから来た新十郎に,そのことを伝える。
     
     
    大鳥の屋敷へ忍び込んだかがりは,牢から村越を救い出そうとするが,そこにいたのは大鳥配下の篠原だった。
    かがりは捕らえられ,庭木に縛られてしまう。
    大鳥は,更なる獲物を捕らえるため,かがりをおとりにした。
    そこへ新十郎が忍び込んできた。
    庭木に縛られているかがりを発見し,新十郎はその縄を解くが,
    上から降ってきた罠の網に捕まってしまう。
     
     
    かがりと新十郎は,村越がいる隣の牢屋へ入れられた。
    十年前,水野の命令を受けた村越は,長崎からオランダ船に乗って出国したが,途中で船が遭難し,通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されてハワイへ行き,そこで知り合った現地の娘との間にマリーが生まれたことなど,それまでの経緯を新十郎達に話す。
    海外でアヘン(麻薬漬け)による外国の植民地支配が進行する中,
    いつまでも鎖国状態で安眠を貪っている日本に危機感を抱いた村越は,
    国際社会の情勢を一刻も早く水野に伝えるため,
    妻が亡くなったことを機会に,ハワイからの舟が小笠原へ寄った際,
    密かに入国したとのこと。
     
    村越に子供がいると聞いた大鳥は,
    かつて出国の指示を出した者が水野であると認めれば,
    子供に合わせてやるなどと言っていたが,
    村越は,それまでの経緯については誰にも話していないという。
    安心したかがりは,マリーが水野の屋敷にいることを村越に伝える。
     
    夜分,水野の屋敷の庭先に,甲賀から源爺が訪ねて来た。
    源爺は,老中の失脚を煽る噂が甲賀の里にも入ってきたため,
    心配で江戸の様子を見に来たのだという。
      
    度重なる財政改革を断行する水野は,大奥にまで手を広げたため,
    遂には将軍家からも疎まれる存在になっていた。
    そこへ,老中になる以前,水野の指示で外国情勢を調査に行った村越が密かに入国した一件が,異国嫌いの水戸藩や改革反対派の紀州藩ほか御三家の耳に入れば,もはや水野の失脚は確実。
    大鳥は,今度の閣僚会議の席で村越のことを持ち出せば,幕閣多数の賛同を得られるものと確信し,ほくそ笑んでいた。
     
    牢の中で村越から,上下の差別のない米国社会の様子や,
    議会の仕組み,選挙制度などを聞いた新十郎は,
    今まで見たこともない新しい世界が海の向こうに広がっていると知り,
    行ってみたいと口走る。
    そこへ門番に化けた源爺が忍びこんで来て,牢屋のカギを開け,
    皆で揃って脱出し,水野の屋敷へ向かった。
     
     
    村越はマリーと再会する。
    水野は,改革を諦めて自ら老中職を辞そうと思っていたが,
    村越から海外情勢を聞いて思い直す。
    断固として幕府の財政を立て直し,列強各国に対抗し得るだけの軍備の増強を図り,アヘンによる外国の植民地支配から自国を守らねばならないと,水野は語気を強めて語る。
    その場にいた新十郎は,水野の改革は間違っていないが,
    時代が早すぎ,皆の考えがついて来れないことを指摘する。
    しかし水野は,身を賭してでも改革を断行すると意気込む。
    そこへ幕府の上意の使者(上使)が来たという知らせが入る。
     
    上使として屋敷に来たのは大鳥だった。
    大鳥は,水野の前で,老中職から罷免するとの内容を読み上げる。
     
    水野は即刻,将軍のもとへ行き,海外の情勢を伝えようとするが,
    大鳥が仲介しているためか,将軍は水野の顔も見たくないと拒否。
    それまで大鳥の出世の世話をしてきた水野だが,頭を下げて仲介を頼む。しかし,大鳥は冷たく退けるのみであり,結局,水野の意向を将軍に伝えることはできなかった。
     
     
    新十郎は,村越とマリーを隠れ家へ連れて行き,
    かがりや左近に,その場所を教えた。
     
     
    後日,縁側でマリーと手毬(テマリ)で遊ぶ新十郎の隠れ家へ非番の左近が訪ねて来た。
    左近の話では,水野は武州の辺鄙な下屋敷へ住まいを移し,それまでの上屋敷には,若年寄に出世した大鳥が入居することになったとのこと。
    「正直者が馬鹿を見る」…左近の嘆きに,新十郎の眼の色が変わる。
     
    やがて,忍びを辞める決意をしたかがりが新十郎を訪ねて来た。
    左近から,新十郎は水野の事情を聞いたあと顔色が変わり,行方も告げずに出て行ったと聞き,きっと大鳥の屋敷へ向かったに違いないと察したかがりは,自分も水野の仇を討つと言って飛び出して行った。
     
     
    夜分,大鳥の寝所へ忍び込んだ新十郎は,
    大鳥のしたことは,人として許せないと責め,
    闇討ちするつもりは毛頭ないと,
    家来達を集めるだけ集めさせた上で,片っぱしから斬って行く。
    新十郎が篠原を相手にしている際,大鳥は逃げようとするが,
    行く手を封じたのはかがりだった。
    かがりは,「この男だけは自分にやらせて欲しい」と一言断り,
    大鳥を短剣で斬った。
    間もなく新十郎も篠原をバッサリ斬って片づけた。
     
     
    忍びの任務は今日限り辞めると言うかがりに,
    新十郎も,風の看板を外して日本をおさらばすると告げる。
    村越に道案内をさせて小笠原から太平洋を目指すという新十郎に,
    かがりは,自分も付いて行っては駄目かと聞く。
    新十郎は,明後日に舟で出立する場所を教えた。
     
     
    三日後の夜明け。
    浜辺に小舟をつけて待つ新十郎達のもとへ,かがりは姿を見せず,
    かわりに左近が走って来た。
    かがりは来ないと告げた左近は,新十郎に水野が詠んだ和歌を見せる。
    その文面には,
    謹慎の身では,近くの山里の桜さえ見に出かけられず,
    せめて桜の一枝を折って花瓶に挿し,
    周囲に香りを立ちこめて,盲目のように春を過ごすのみ(訳)
    …とあった。

     ※概ね
     
    それを見たかがりは,新十郎と一緒に行くのを諦めたのだという。
    武州の下屋敷で侘びしく過ごす水野の傍に,
    せめて自分だけでもいてあげなければ,あまりにも気の毒だと…
    左近は,かがりの言葉を涙ながらに話す。(T_T)
     
    左 近 「あの子は,おめえに首ったけ
    だったんだよォ…
         それで…
     
    新十郎 「俺だって男だぜ
    ,かがりが嫌いだったってはずがねえや,
         だが,これでいいんだ,
    もし逢うことがあったら,
         宜しくな
     
    左 近 「お,おい,行っちまうのかい!?…
     
    新十郎 「元気でな,どんな世の中になろうとも,
         左近の旦那は今の心意気を捨てねえで,
         悪党どもを追っかけてくれ,
         弱ェ人間は,旦那達だけが頼りなんだ」
     
     
    左 近 「わかってらい!


    おめえも元気でな!

     
     
    頷いた新十郎は,小舟に乗り込んだ。
    左近は大きく手を振り,新十郎の名を叫んで見送る。
    物陰から,新十郎にさよならを告げ,
    涙ながらに見送る,かがりの姿があった。(T_T)
     

    村越が漕ぐ小舟は,小笠原の浜辺を目指す。
    朝日に向かって佇む新十郎の瞳には,
    未来への希望の光が輝いていた。
     
    完 
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    風…第40話「刀の中の顔」

  • 2011-09-21 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第40話…刀の中の顔
     
    この話は,後の『暴れん坊将軍』の
    「名刀、誇りあり」と,要素がほぼ同じ。
     
    ※との事前情報どおり,確かに一部の作りがソックリだった…(-_-;)!
     
     でも…,
     それはあくまで中盤までのこと。
     タイトルからして,似て非なるもの。
     「名刀・・」のほうはハッピーエンドで明るかったけど,
     『風』の話ときたら…またか…ってほど,残酷な展開が待っていた。
     
     なにかこう,前々回の話(38話)のマズさを
     一生懸命フォローしようとするかのような話みたいで,
     今更というか…もうあとの祭りに近い。
     38話で完全に無視した遺された妻と幼い息子への説明の後始末 
     を,今回の話の中で,つけたかったのか…?,
     そうしたスジ立てが,かえって更なる墓穴を掘った感じ…(-_-;)。
     
     「侍」のことを上げたり下げたり忙しいセリフも,
     どこか説得力が無くて,
     怒りにまかせて悪党を斬ったところで全然スッキリしないのは何故?
     ァ…そうか,だから
     次回で最終回になるわけだね…(-_-;)ふゥ…栗ちゃま,お疲れさま。
      途中から用心棒がダブッてたけど,以後,完全に「用心棒の旦那」。
      
    (アラスジ)
     
    新十郎は刀屋で,名刀
    “長光(オサミツ※「備前長船長光」 ビゼン ナガフネ オサミツ)”の
    刀身に見惚れていた。
    以前,その刀の持ち主だった素浪人の青木三右ヱ門が店先に現れ,
    未練がましい目つきで新十郎の手にする長光をまじまじと見つめる。
    刀屋の主は,浪々の身となった青木が刀を買うでもなく,度々店に出入りするのを迷惑がっており,さっさと店から追い出してしまう。
    新十郎が刀を主に返し,店を出ようとすると,
    そこへ入って来た先程とは別の浪人(露口 茂さん)に,
    ぶつかりそうになる。
    その浪人もまた,長光を手に入れようとしていた。
    新十郎は帰りがけ,浪人と長光の話をする。
     
    浪人 「刀は武士の魂だ,心だ,良い物を欲しがるのは当然のことだ」
     
    新十郎 「俺もあの刀が欲しい,どうしても欲しい,
         誰にも渡さんと言ったら,どうする?」
     
    浪人 「おぬしを斬る! 斬っても,あの刀が欲しい!」
     
    一瞬,二人の顔に緊張が走る。
     
    新十郎 「…(笑)おぬし,いい奴だ,いまどき珍しい,気骨がある」
     
    (-_-;)「香木騒動」の話のときも,
    こうしてりゃあ良かったんだけどね。
    無益な血を流さずに済んだものを…だから,あとの祭りッてワケ。
     
     
    先ほど刀屋へ入って来た素浪人の青木が万引きして捕まり,
    左近に連行されて来た。
    新十郎と一緒にいた浪人は青木を知っており,
    姿を見るなり声をかける。
    青木は,北辰一刀流の腕を持ち,頭脳明晰で将来を約束されていたが,時勢の流れから主家を失い,喰いつめ浪人となっていた。
    左近は青木のことを,恥も誇りも面目も忘れた侍だと非難するが,
    新十郎は,青木が自身の始末くらいはできる男だと察し,
    見逃してやるよう左近に頼む。
    左近としても,青木の素性は,ある程度わかったため,
    見逃してやった。
     
     
    後日,男の子を連れた武家風の女が刀屋を訪れる。
    その女は,長光を買い求めるため,二両の手付金を差し出し,
    残りは後日支払うということで,主に頼んでいた。
    しかし,主は,手付が二両では駄目だと言って断る。
    諦めた女は,息子と一緒に店を出ようとするが,
    そこへ来た新十郎と出くわす。

    その女が,「斬っても長光を欲しい」と言った浪人の妻だと知った新十郎は,自分の持ち合わせの金三両と,女の二両を併せて五両なら手付になるだろうと交渉するが,手堅い主は,二百両もの値打ちのある長光の手付は十両だと言って受け付けない。
    それを聞いた女は,遠慮して帰った。
     
    刀屋の主は,手許不自由なら稼げば良いと言い,
    仕事で二十両出すと言う人物を紹介すると,新十郎に持ちかける。
    その仕事は用心棒らしい。
     
    早速,貴嶋屋(キジマヤ)の用心棒となった新十郎は,
    ある男を斬ってくれと頼まれる。
    相手は神道無念流の使い手で,
    殺さずとも,右手を使えなくさせるだけで良いとのこと。
    金は口止め料込で二十両。
    明後日,暮れ六ッ,神田お玉ヶ池で待つよう指示された。
     
    約束の場所へ来た新十郎は,
    貴嶋屋から,金は仕事が終わった時に渡すと言われ。
    彼方から来る目的の男をやるよう指示される。
    男が近づくと同時に,貴嶋屋は去った。
    そこへ来たのは,長光を心底欲しがっていた浪人だった。
    この先に家があると言う浪人に,
    新十郎は,「二十両で斬りに来たが,雇い主が消えた」と,
    笑いながら白状し,「風邪の新十郎」と名乗る。
    浪人の名は,池田種之助。
     
     
    新十郎は,池田と居酒屋へ行き,酒を奢る。
    浪人暮らしの池田だが,やっと士官できそうだという。
    命を狙われるのは,それが原因では…と新十郎は察する。
    次いで池田は,長光が売れてしまったと残念そうに話し出す。
    伊達道場の主・伊達一角が,即金で長光を入手したとのこと。
    一刀流の免許皆伝の腕を持つ伊達一角は,
    それなりの剣の腕がありながら,
    金さえ出せば誰にでも免許を与えるという金儲け剣士だった。
     
     
    後日,かがりは,札差の貴嶋屋を探っていたとところ,
    伊達道場の門弟に追いかけられたと新十郎や左近に話す。
    新十郎は,早速,単身,伊達道場に乗り込む。
     
    伊達道場の門弟達に囲まれた新十郎は,
    道場主の伊達一角が手に入れた名刀・長光を,
    最後にもう一度見たいと,ふてぶてしく頼む。
    そこへ伊達一角が貴嶋屋と一緒に来る。

    貴嶋屋は刺客の約束を果たさなかったことを責めるが,
    新十郎は,「斬れたがやめた,斬るには惜しい男だ」と答える。
    すると今度は伊達一角が,
    「もう一度やってみるか?長光をくれと言うならやっても良いぞ」と,名刀を条件に勧めてきたが,新十郎は断った。 
     
     
    池田の息子・一太郎が,大勢の子供達にいじめられていたのを,
    通りかかった新十郎がやめさせる。
    新十郎は,一太郎に家まで案内を頼む。
    池田は留守で,女房のつる代から,池田の士官の話を聞く。
    池田のほかに,もうひとり推挙された相手と試合をして勝てば…
    というのが指南役となる条件だった。
    相手は伊達一角。

    伊達は,三田村家の御用人に大枚の金子を支払って
    士官の推挙を働きかけたらしい。
    新十郎 「正しい者は,きっと最後には勝つのだ」

    ウウッ…!…(-_-;)どこかソラゾラシイ。
     
    試合まで,あと七日。
     
     
    三田村藩八千石の御用人・杉山は,
    藩主がまだ若年のため,藩政を思いのままに牛耳っていた。
    札差屋と結託して不穏な動きもあり,このことが
    公儀の耳に入れば,内政不行き届きで藩の存続が危うくなる…。

    池田を指南役に推挙した旗本の男は,
    「殿の目を覚まして欲しい」と切望する一方,
    池田のもとに刺客が送られる恐れがあると心配する。
    それを聞いた池田は,
    「風の新十郎」という,おかしな男が既に送られてきて,
    酒まで奢ってくれ,しきりに時世を嘆いていたと笑いながら話す。
     
    青木が窃盗未遂で捕まった。
    その腰にある刀は竹光(タケミツ※竹を削ったものを刀身にして,刀のように見せかけたもの)だった。
    見損なったと怒る左近は,青木を牢に叩き込む。
    すると青木は,左近にだけは聞いて欲しいと,必死で話しかける。
    青木が刀を盗みに入ったのは,
    切腹する刀が欲しかったからだという。
    腹を斬る刀が無く,武士として恥ずかしいと嘆く青木。
    その姿を見た左近は,情けない思いを新十郎に話す。
    しかし,嘆いていても始まらない…と,
    新十郎は,左近に伊達道場を探るよう頼み,
    武士道の面目を守るためだと,いつになく意気込む。
     
    新十郎 「今度のは,ただのお節介じゃねえ,
         一世一代の大きなお節介になりそうだ」
     
    (-_-;)やっぱり,香木の件は,ただのお節介だったのね…
    しかも「武士道の面目」…決して他人に守って貰うものではないヨ…。
     
    夜分,池田の家に,刺客達が襲ってきた。
    新十郎が助けに来たが,池田は右手を斬られて負傷。
     
    試合まで,あと五日。
     
    左近は,貴嶋屋が店に戻るまでつけていた。そこへかがりも来る。
    かがりは,三田村家の御用人・杉山のあとをつけてきた。
    どうやら貴嶋屋が間に入り,杉山と伊達一角を会わせる算段らしい。
     
     
    左近とかがりは,調べたことを新十郎に報告する。
    三田村家の御用人・杉山の指示で,
    勘定方の帳簿には米五百俵と記載し,
    残りの五百俵は密かに隠して,
    米の相場が上がったところで売りに出せば大儲けのカラクリ。
    (-_-;)…以前も,そんなカラクリあったね。
    杉山は,領地から米が来ないことにして,くすめ取っていた。
    札差屋の貴嶋屋と結託して米の買い占めをしていることを,
    万一,堅物の池田が三田村家の指南役となって知れば,
    杉山達にとって面白くないことになる。そのため,
    杉山と貴嶋屋は金に汚い伊達を三田村家に送り込もうと企んでいた。
     
    右手の怪我のため刀が握れず,試合もできなくなったと嘆く池田は,
    居酒屋で飲んだくれていた。そんな亭主を,つる代は優しく励ますが,
    投げやりな態度は一向に変わらない。
    そこへ新十郎が来て,池田を外へ連れ出す。
    池に池田

    の顔を浸けたうえ,足下にしながら,
    「それでも侍か,恥を知れ!」と怒鳴った新十郎は,
    池田の前で抜刀する。遠くで左近とかがりも様子を見守っていた。
    悔しさで奮い立った池田は,新十郎の一撃に応じ,
    勢い,自身の右手で腰の刀を見事に振り抜いた。
    再びまともに刀が握れることを確信した池田は,
    宙に刀を振りまわし,試合に臨めることを喜ぶ。
    (-_-;)ここが「暴れん坊・・」と,ソッ栗!
     
    その様子を見ていた貴嶋屋は,
    早速,伊達一角と杉本に報告する。
    杉山は,再び夜のうちに池田を襲うよう指示する。
     
    刺客達は池田の家を襲撃する。
    しかし,そこに池田達の姿はなく,
    八丁堀の左近のところへ身を寄せていた。
     
     
    試合当日。
    伊達は真剣で勝負したいと杉山に申し出る。
    試合は,池田側の有無を言わさず,真剣勝負となった。
    双方抜刀して対峙するが,太陽光を刀の鍔に反射させ,
    刀の鍔(ツバ※柄を握る手を防御する部位)
    刀を握る柄の部分と,刀身の間に挟んである木製の武具の名称。
    目くらましをする伊達の邪剣のもと,池田はたじろぎ,斬られてしまう。
    倒れたところをメッタ刺しにする伊達。
    (-_-;)…凄惨…むごすぎる…ガッカリ(こんなスジはイヤ)。
     
    左近のもとで,池田の亡骸を確認した一太郎は,
    父の仇討をしたいと新十郎達に訴える。
    しかし,新十郎は,母を助けて立派に生きて行くよう一太郎に言い,
    仇討は任せろと,伊達のもとへ向かう。
    追いかけて来た左近は,青木が腹を斬ったと伝える。
    新十郎 「青木も池田も侍の世の犠牲者だ。
         今日の俺は,ちょっとばかし機嫌が悪い,暴れてやる!」 
    (-_-;)…暴れたいヨ,こっちも…。
     
    伊達一角ら悪党が勢ぞろいする敵地へ乗り込んだ新十郎は,

    新十郎 「人々が苦しんでいるときに己の利に走るとは許せねえ!
         天にかわって((-_-;)オシオキヨ…)成敗する!」
      
    そこにいた連中をバッサバッサと斬り捨てる。
    最後に残った伊達が長光を抜き,
    「地獄へ送ってやる」と息まくいてかかってくる。
    刃を交えた新十郎と伊達は,勢い雷鳴轟く戸外へ出て対決する,
    雷の光が無数に照らす中,
    その光を刀の鍔に反射させて目を眩まそうとする伊達。
    新十郎は,思わず眩しさに目を細める。
    左近とかがりが一太郎とつる代を連れて来て,その様子を見守る。
      
    伊達一角が池田との勝負に勝ったのは,
    刀の鍔に光を反射させて目くらましをしたからだと気付いた新十郎は,その卑怯なやり方に激怒し,
    かかってきた伊達の刀身を鋭く横へ弾き返した。
    と,衝撃で,長光の刀身が折れた。
    その隙に,新十郎は伊達の脳天をバッサリ叩ッ斬った。
    少しスッキリ(●^o^●)!
     
    三田村藩のことが表沙汰になれば,
    水野の立場が危うかったと,かがりは言う。
    それまで改革派だった幕閣のひとりが反対派に寝返り,
    ただでさえ,水野は苦境に立たされているのだという。


    最終回の伏線
     
     
    新十郎 「寝返りか,邪剣となるを羞じて,
         自らの身を折ったこの刀のほうが,はるかに立派だぜ」
    左 近 「俺は,つくづく,侍の世がいやになったぜ」
     
    新十郎は一太郎の前で,「父上は,立派な侍だった」と言い,
    その場を去った。

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    風…第39話「帰って来た男」

  • 2011-09-20 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第39話…帰って来た男
     
    ※娑婆(シャバ)=一般社会・俗世間・この世・外の世界
     「忍耐」を意味する仏教用語
    (サンスクリット語saha「サハー」の音写)
     この世は内に煩悩があり,
     外は苦しみを耐え忍ばねばならぬ俗世である。
     
    ※罪を犯して遠島となった男が、恩赦でシャバ(社会)へ戻ってきた。その後の苦労話。改心した男の真っ当な精神が描かれている。でもこれだけ我慢できる人間だったら,
    そもそも最初っから罪を犯すような男じゃなかったはず。(-_-;) …罪を償った理想形だけどね。
     
    それとは別に,前回(最悪話)の影響からか,
    罪人を捕まえられず,奔走するばかりで,
    落ち込む左近オジちゃん…

    左 近 「あァ面白くねえ,何もかも,世の中,
         面白くねえや(溜息)」

    のっけからフヌケ状態の新十郎は,長屋で寝てばかり…

    新十郎 「こっちもいい加減,気が滅入ってるんだ。
         愚痴を聞かされるのは,まっぴらだぜ」 
    左 近 「そういう奴だ!そういう薄情な奴だ!貴様って奴ァ!!
         頼りにしてきた俺が馬鹿だったィ!!」

    仲間割れしとる…(-_-;)。

    女房気取りで掃除洗濯しに来ていたかがりが,
    「どうしたの?」と聞くと…
    左 近 「こうまで世間が騒がしくなってるのに,
         まさか知らないわけじゃあるめえッ!」
    かがり 「無法な浪人者のことかい?」
    左 近 「そうともッ! それを知ってるなら,
         俺がキリキリ舞いしてるの も知ってるはずだッ!
         それを(言いかけてやめる)…
          よそう,よそう…手ェ貸してやろうって親切心のねえ,
         おめえ 達に,このうえ何言っったって,
         こっちがみじめになるだけだ」

    頼り根性が身に着いちゃった左近オジちゃんのグチ…(-_-;)。
    そして,このあとの新十郎のセリフがまた投げやり(わざと)…
     
    新十郎 「悪く思うなよ,左近の旦那。実のところ俺はもう,
         小悪党追い回すのは飽き飽きしたんだ,
         俺達は随分,悪党どもをやっつけてきた,
         だがどうだ,相変わらず悪は,はびこっている。
         果てしのねえイタチごっこだ。
         いい加減,うんざりもしようってもんだ,
         そうは思わねえかい? 旦那」

    それを言っちゃあ,おしまいじゃん…(-_-;)。

    左 近 「思ったらッ!?」
    新十郎 「こうして寝てるに限るぜ」

    主人公,失格…(T_T)。

    左 近 「(寝る)…!」

    左近,失格…(T_T)。
     
    かがり 「旦那!」
    左 近 「俺ァ目が覚めた,悟りを開いたんだよ」
    かがり 「悟りを?」
    左 近 「新十郎の言うとおりだァ,悪党は五万といて,
         俺が一生かかったって
         到底根こそぎにできるもんじゃねえや。
         このままいきゃあ,来年は,お払い箱だ。
         (成り行きの)ままよ,寝てるに限るってな」
    新十郎 「打てば響くと思ったが,間違えだったな」
    かがり 「寝てろと言われりゃ,起きて走り出す,
         それが左近の旦那じゃないのか?」
    左 近 「そんな得手勝手な…(すねて寝返る)」
    かがり 「得手勝手なのは旦那のほうじゃないか,
         新十郎が手を貸そうが貸すまいが,
         悪い奴らをとっちめるのが
         旦那の仕事じゃないのかい?」
    左 近 「それじゃ,この俺一人に無駄骨を折れってのかい?」
    かがり 「無駄骨?そりゃ確かに旦那ひとりの力に
         世の中を変えられるわけがないけど,でも,
         旦那がお縄にした何人かのうち,たった一人でも
         真人間に生まれ変わって出直してくれる者がありゃ,
         旦那の骨折りは決して無駄じゃないと思うよ」
    左 近 「生まれ変わって出直してくれる人間…
         生まれ変わって…」
     
     
    この話のテーマはソレ。
    書きにくくて面倒だったから,
    シナリオ風に,セリフを並べてみた。
    新十郎は,脇役。いいや,もう(-_-;)ふゥ…。
    「表向き出る言葉と,内心の思いとは違うんだよ」
    (新十郎)ってだけ。
     
     
    (アラスジ)
     
    北町奉行所の同心・相川左近は,連日のように無法な強盗や人殺しを繰り返す悪党を追い回していたが,下手人を捕らえることもできず,腐って新十郎に愚痴をこぼしていた。そんな折,かつて左近が縄にかけ,遠島の刑となった伊太郎が御赦免となり,江戸へ帰ってきた。
     
    (流れ)
     
    船着き場に伊太郎を迎えに行った左近は,行きつけの居酒屋へ連れて行くが,店のオヤジ・杢兵ヱは,島帰りの伊太郎を白い目で見る。
    その居酒屋の奥には新十郎もいて,左近と伊太郎の話を耳にする。
     
    居酒屋を出た伊太郎は,往来で昔のワル仲間・伝次と出くわす。
    通りかかったかがりが,その様子を見かけ,
    伊太郎が会っていたのは昔の仲間ではないかと左近に伝える。
     
    伝次は,無法な押し込み強盗を重ねる浪人一味の仲間だった。
    伊太郎の錠前破りの腕を知る伝次は,再び伊太郎の腕を借りようと頼むが,伊太郎はきっぱり断った。
     
    その後,伊太郎は,女房・お袖の居場所を探す。
    お袖は,伊太郎が遠島の刑で島流しになった後,仕事や所在を転々としたらしく,容易に居所がつかめなかった。仕方なく伊太郎は,大工をしている弟・清吉の家を訪ねてみると,そこに,お袖がいた。
     
    お袖は,伊太郎が終生,島から戻ることはないと思っていた。
    再会に喜ぶ伊太郎とは対照的に号泣するお袖。
    そこに帰って来た清吉が,「お袖」と呼び捨てにするのを聞いた伊太郎は,弟の清吉が自分の女房を横取りした事実を知り,激怒する。
     
    伊太郎に誠心誠意,謝る清吉は,苦労を重ねるお袖を不憫に思って引き取ったのだという。既にお袖は,清吉の子を宿していた。
    これを聞いた伊太郎は,清吉達に絶縁を言い渡し,その場を去った。
     
    後日,仕事先も決まった伊太郎だったが,
    悪事に引き戻そうとする伝次が,裏で店の主に金を渡し,
    理由もなく解雇させてしまう。
     
    伊太郎は,行く先々で伝次に同じことをされ,
    まともに職にも就けず,無一文で町を彷徨っていた。
    辛酸を舐める伊太郎に,
    伝次はひつこく声をかけて悪事に誘うが,
    再び罪を犯すことはできないと,伊太郎は断り続ける。
     
    空腹を抱え,行き場の無くなった伊太郎は,
    以前,左近と入った居酒屋へ行き,オヤジの杢兵ヱに,
    無賃でもいいから雇って欲しいと頼み込む。
    しかし,伊太郎が「島帰りの罪人」と知っている杢兵ヱは,
    その申し出を断る。
    そこへ新十郎が来て,伊太郎に飯を奢る。
    馴染みの新十郎から頼まれても,
    杢兵ヱには,伊太郎を雇う気はなかった。
     
    居酒屋で,島から帰って来た後の自身の事情を新十郎に話す伊太郎。
    その話声を,店先で聞きつけた清吉は中に入り,
    自分のところで働かないかと伊太郎に勧める。
    しかし,伊太郎は,お袖や清吉の顔など見たくはないと,頑なに拒否し,
    店から飛び出て行ってしまう。
    伊太郎の態度に絶望する清吉だが,
    新十郎は,伊太郎が本心では,自分の存在に気兼ねせず,清吉とお袖に幸せになって欲しいと願っているからこそ,わざと悪態をついたのだと教え諭す。(-_-;)出マヒたね…お得意の深読みチャンコナベ。
     
    頑として悪事の誘いに乗らない伊太郎に,業を煮やした伝次は,
    清吉の家に押しかけ,女房のお袖を残して,
    清吉を人質として連れて行き,そこへ伊太郎を呼び出すことにした。
    (-_-;)普通は力の弱い女房のほうを連れて行くんだけど…先の都合。
    かがりは,清吉を必ず取り返すとお袖に告げ,伝次達のあとを付けるが,途中で見つかり,わざと捕まる。
     
    伝次から清吉を引き取りに来るよう言われた伊太郎は,お袖に会うが,そこで,伊太郎が再び悪事に染まることになったとしても,生まれて来る自分の子供のために,清吉を連れ戻して欲しいと泣いて頼む(チョージコチューで得手勝手な)お袖の訴えを聞く。
    伊太郎は愕然とするが,意を決して清吉を取り戻しに出向く。
    (-_-;)もとの亭主を捨てたうえ,次の亭主との間にできた子供のため,
    またもとの亭主が罪を犯すだろうことを引き換えに,今の亭主を取り戻そうとする,このお袖という女…恋夜としては大嫌いなタイプだね。
     
    浪人一味に捕まったかがりは,小悪党達が次に強盗に入る場所を隣の部屋で聞きつけ,気付かれないうちに縄を切ってこっそり逃げ出し,
    その足で,新十郎と左近に伝えた。
     
    左近は,盗人一味を捕らえようと意気込むが,
    新十郎は止める,
    町方が出れば,悪事に利用されただけの伊太郎まで捕まえることになり,あとで言い訳も通用しないからだ。
    と,いうわけで,ここでやっとこ新十郎が出向くことに。
     
     
    その晩,伊太郎は,伝次の待つ場所へ行き,
    清吉を無事に返してもらった。
    それと引き換えに,
    伝次達盗人一味と一緒に土蔵破りに出かける。
     
    伊太郎が苦心の末に蔵の錠前を破ると,
    そこにはドドーン…新十郎がいた。
    で,みんな片づけてオワリ。(省略ね)
     
     
    後日,杢兵ヱの居酒屋に,伊太郎や新十郎達が集まっていた。
    「少しでも真っ当な人間になって恩返しをしたい」と言う伊太郎の誠実な言葉を聞いた杢兵ヱは,伊太郎を雇うと自ら言い出す。
    実は自分も島帰りだと打ち明ける杢兵ヱ。
    (-_-;)ソンナコッタと思った。
    左近も新十郎も,美味い酒を酌み交わして上機嫌。
     
    清吉やお袖にも明るい笑顔が戻り,
    生き生きと働く伊太郎の姿があった。
    これはハッピー!メデテェな(●^o^●)
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    風…第38話「香木騒動始末記」

  • 2011-09-16 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第38話…香木騒動始末記
    香木(コウボク※芳香を放つ木材):沈香(沈水香木)・白檀が有名。
     
    ※この話の展開と後始末の仕方には…正直,がっかりした。
    こんな筋書にしたら,『風』は完全にアウト。
    なにか、栗ちゃまの人気をわざと落としにかかってるようだし?
    とにかく,この話…恋夜個人としてはゲンメツを感じたヨ…(-_-;)。



    栗ちゃまに幻滅したわけではないのヨ…
    話とは別に寝顔はキャー!素敵~!だし
    刀を持てば相変わらずカッコ良いし~…


    無責任な立場から余計なお節介をした揚句,
    藩主のために命懸けの任務を果たそうという侍を
    バッサリ斬ったあと、バカにしたセリフを吐く(嘆く)。

    主人公にそんなマネさせちゃ駄目だと思った。斬られた侍には幼い子供と女房がいて・・新十郎、完全にヒール化!
     
    たとえばサ,双方の藩から横取りした香木を更に半分に斬って。上下をチェンジして区別がつかないほど更にバラバラにして両藩へ持ち帰らせれば,侍達は任務が果たせなかったわけじゃなし,誰も咎めを受けずに,あとは藩主の心がけ次第…と,老中水野が騒動をけん制する…とかにすれば,両藩の殿様は藩の取り潰しが怖くてヘコんで地団太踏むだけ…と,平和的にまとめる方法もあったろうに…。
     
    どういうわけか,新十郎が香木を横取りするような超最悪な展開にワザと持って行き
    (両藩の騒動を心配するなら,香木を全部,かがり=水野に渡せばいいだけ…(-_-;))


    香木を渡さなければ,斬る!
    …と,親しくなった侍を追い詰めてしまった。
    こういう展開にすることで,
     
    「主君あっての家臣の命」などという
    「侍の愚かな命の懸け方」が,
    如何にバカバカしいことか…と,
    いかにも現代人の感覚から,
    昔の侍の生き様なんて結局,みんなそうだ…と,
    その愚かしい行為を嘆く以上に,
    どこか軽蔑しているかのような感じすらしたんだけど,
    気のせいかな?
     
    切腹させたくない相手の手助けをして,
    いざ,その相手が御役目大事のあまり,
    刃を向けてきたから、返り討ちにする…かあ(-_-;)?
    やむを得ない,勝負の世界,侍の宿命…。
    それに対し,「人の心を捨てた」とみなして
    真っ向から斬り捨てるなんて…ちょっとどうかねえ。


    「風の新十郎」が侍の掟に付き合う理由なんて,
    そもそも何もないし,
    主君も妻子も持たない自由な身の上で,
    彼らの価値観や行動を最終的に
    「無意味」だとバカにする資格が
    どこにあるんだろうか?
    しかも,つまらんことで命を落とすな…
    と言いながら(言わせながら),
    結果的に,一番,つまらぬことで
    人を斬っちまう(斬らせちゃう)なんてね。


    任務が遂行できなかった両藩の侍達は,
    斬るまでもなく切腹だし。
     
    斬死した侍の,残された5歳の息子と女房に
    何て説明するのか…そこまでの始末は全然なくて,
    数千両もの価値のある香木を
    平気で燃やしてオシマイ…
    そんなものに命をかけてバカだ…と締めくくる。
    金をドブに捨てるのと同じで,これはあまりにも酷い…
    後味が悪すぎる

    風の新十郎のやり方としては,
    これまでで最悪…ワースト1。
     
    せめて香木を密かに金に替えるなりして,人づてに、
    母子家庭へ渡すとかにすれば,まだ救われたものを。

    途中までのスジは良かっただけに,
    後半がメタクソで,流石にちょっと見る気が失せた
    栗ちゃまだけはずっと見ていたいけど)。
    正直,この話は,あまり書きたくなくて,
    気が進まなかった。
     
    『武士道』の本にもあったけど,真の侍の姿というのは,主君(権力)の誤りを糺すため,あらゆる手段を講じても通じなかったとき,最終的に自らの血を以て抗議する…という究極の自己犠牲の姿であって,そのために,一度こうと決めたら,どこまでも抵抗し,容易に屈服しない,不屈の精神力・我慢・忍耐が要求され,決して犬死のように,易々と主君のために命を投げ出すことが侍の使命ではない…と。
     
     
    (あらすじ)
     
    南国から黒潮に乗って流れ着いた香木を巡り,
    伊達藩と山内藩の争奪騒動が始まる。
     
     
    (流れ)
     
    街道を駆けて来た侍の乗った早馬二頭から,
    道を走る幼い子供を守った新十郎と,伊達藩士・戸ヶ崎精四郎。
    新十郎は戸ヶ崎と共に,憤る早馬の侍をなだめる。
    戸ヶ崎の実直な人柄に好感を持った新十郎だが,
    主君あってこその御役目大事を信念とする精四郎とは水と油のように価値観が噛み合わないことを実感する。
     
     
    新十郎と別れた戸ヶ崎は,伊達藩の迎えの侍と称した山内家の侍達に襲われたが,全て返り討ちにした。
     
     
    江戸へ戻った新十郎は長屋でのんびり昼寝をしていた。
    そこへ左近が来て,伊達藩と山内藩の香木を巡る騒動について聞く。
    ふと戸ヶ崎のことを思い出した新十郎は,
    左近と共に香木騒動の地へ向かう。
     
     
    香木は寺院に運び込まれていた。
    そこで現地の代官が仲裁に入り,伊達藩と山内藩の評定が始まる。
    山内家では,漂流物を不審者または不審物とみなし,藩へ搬送してから詮議にかけると主張する。
    伊達藩の筆頭代理人として交渉する戸ヶ崎は,代官と意見を同じくする山内家の交渉人・織本源兵ヱの言葉巧みな主張に閉口する。
    そのやりとりを,かがりが床下から聞いていたが,
    気配を察した戸ヶ崎は,突然,脇差を抜いて床に突き刺す。
    かがりは若干負傷するものの,すぐ刀の血を拭った。
     
     
    翌日の評定の席で,戸ヶ崎は,香木を「不審者または罪人扱い」して持ち去ろうとする山内家に対し,「この寺院において,一旦かくまった者についての引き渡しは認められていない」との規律を持ち出す。
    実は,そのように主張するよう陰ながら指示したのは新十郎だった。
    戸ヶ崎の主張に,織本としても為す術はない。
    結局,香木は,山内家と伊達家で,
    二等分して持ち帰ることに決定した。
     
     
    戸ヶ崎は,伊達藩へ帰る前に,新十郎や左近の居所へ来て,
    友好と感謝の印に酒を勧める。
    この二年間,江戸務めをしていた戸ヶ崎には,
    故郷に残した妻と,五歳の息子がおり,
    今回の役目を終えて久しぶりに会えることを楽しみにしていた。
     
     
    今まで強固に主張して引かなかった山内家が,
    おとなしく香木を二分したのには裏があった。
    香木は,上と下の部分では,その価値は五倍から十倍の差があり,
    戸ヶ崎達は,価値の低い下の方を掴まされてしまった。
    このことを探ってきたかがりは,
    左近や新十郎と酒を酌み交わしている戸ヶ崎に伝える。
     
     
    新十郎は,かがりを代官の娘に化けさせ,付き人の左近と共に,
    山内家に爆薬が仕掛けられたと,嘘の情報を流す。
    火薬を使って屋敷の方々に煙を焚き,
    織本ら侍達を香木の保管場所から遠のかせた隙に,
    新十郎は香木を盗み出し,
    「風」の仕業であることを示す紙を中へ残した。
     
     
    戸ヶ崎は,新十郎に「持ち帰った香木をどうするのか」と尋ねる。
    新十郎としては,香木を盗んだのは,あくまで風の新十郎が遊びがてらしでかしたこと、として丸く収めようとしていた。
    というのも,万一,盗んだ香木が伊達藩にあることが知れた場合,
    山内家と伊達家の間で大騒動になる恐れがあるため,
    新十郎としては,特に香木の使い道があるわけではないものの,
    戸ヶ崎の伊達藩に,香木を渡すわけにはいかないと拒否する。

    (-_-;)…だったら,フラフラと戸ヶ崎に香木見せたらアカンのヨね。
    かがりに渡すとか,どこかへ隠しちゃえば良かったのにサ。
     
    戸ヶ崎は,主君を喜ばせるために,
    どうしても香木を手に入れようとし,
    やむを得ず,新十郎に刃を向ける。
    新十郎は,これに応戦し,結局,戸ヶ崎を斬って捨てた。
     
     
    かがりは,江戸の老中水野に,
    「新十郎が伊達藩の香木も盗み出したこと」を伝えていた。
    戸ヶ崎を斬ったあと,新十郎は途端に不機嫌になったという。
     
     
    江戸に戻った新十郎は,香木二本を持って火祭りに出かける。
    左近もそこへ来て,数千両の香木に誰も気がつかないのかと呆れる。
    新十郎 「香木なんぞに命を張る奴は,馬鹿だ」
    やがて新十郎は,焚き火の中に,香木を放り投げた。
     
    (-_-;)この話…できれば二度は見たくない。とにかく恋夜は好かん。
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    風…第37話「若様飛び出す」

  • 2011-09-15 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第37話…若様飛び出す
     
    ※この話では完全に新十郎は脇役で,田村正和さんが若様役(旗本の次男坊)を好演。イイ男達の共演は,フランス料理とイタリア料理を一緒にお皿に盛られたのと同じようで,こってり満腹!

    だけど,もう,この段階で,「風の新十郎」(栗ちゃま)の存在価値を薄くしていくような気配が感じられる…。
     
     
    (あらすじ) ※単純にまとめ。
     
    遊び好きな旗本の次男坊・刈谷源次郎は,
    ある日,兄から勘当される。
    その直後,将軍の妹にあたる照姫の婚約相手として,
    源次郎に白羽の矢が当たる。
    見合いの日取りは明後日,刈谷家に照姫が訪れることになった。
    焦った刈谷家では,家を飛び出した源次郎の行方を探し始め,
    町方の左近も捜索を頼まれた。

    その頃,源次郎は,兄から頂戴した手切金を博打に使って大当たり。
    傍でその様子を見ていた浪人は,源次郎が賭場を出たあとを付け,
    恰も金目当てと見せかけつつ,その命を狙う。
    この浪人は,前老中・土屋利位の家来が手配した刺客であった。

    土屋利位は,現老中水野が自分を失脚させたあと幕政を牛耳り,
    将軍の妹を土屋家の分家である刈谷家の源次郎に嫁がせようとすることに不満を抱いていた。
    照姫との婚姻の日取りに源次郎がいなければ,
    刈谷家は御家断絶となる。
    土屋利位はゆくゆく本家の息子に照姫を嫁がせるため,
    源次郎の暗殺を家来に命令する。
     
     
    (流れ)
     
    刺客に襲われた源次郎を偶然助けた新十郎(渡世人姿)は,
    その後,左近から,刈谷家の「若様」捜索に協力してくれと頼まれる。
    当人の右腕には,アザがあるという。
    探し当てた時の礼金はドッサリ…というので,
    左近の目的は,ほぼ金目当てに等しい様子。

    新十郎と山分けしてもいいから…と,そんな話をしていた折,
    先ほど浪人に襲われたあとで,
    新十郎の居所を教えて貰った源次郎が,長屋を訪ねて来る。
    その上品な顔立ちをマジマジと見た左近は,
    腕を見せろとにじり寄る。
    と,そこへ来たかがりに,源次郎はすぐさま興味を示し,
    左近から逃れ,調子良く,その場を退散する。

    源次郎のあとを追いかけたかがりは,
    徹夜で博打して眠くなった源次郎から膝枕をしてくれと頼まれたため,仕方なく寝かせはしたが,腕にアザがあるかどうか確認しようとする。
    と,そこへまた,土屋家の刺客達が源次郎の命を狙って襲って来る。
    新十郎は,,物陰からその乱闘現場の様子を窺う。
    かがりは刺客達の前に煙弾を投げて煙に巻き,
    源次郎と共に逃げた。
     
     
    江戸城には照姫がいた。
    照姫と顔馴染みのかがりは,婚姻相手の源次郎(らしき人物)を
    確認してきたことを報告する。
    「イカす男だが,女の子に手が早い」と聞いた照姫は,
    婚姻前に後悔したくないと言い,
    源次郎がどんな男か直に確認しようと,
    かがりと共に密かに街へ向かった。
     
    源次郎と居酒屋で出くわした新十郎は,
    刺客の男達をつけたところ,
    今は隠居の身となった前の老中・土屋利位の屋敷の者であったことをと,それとなく源次郎に伝える。

    本家の仕業だと察した源次郎は,一瞬,表情を強張らせるが,
    新十郎に礼を言い,居酒屋を出て行こうとする。
    が,新十郎は,今晩,濱町河岸の船宿「水月」で賭場が開かれるが,
    刺客の浪人は,源次郎を探して,その場に現われるだろうと予告する。
    源次郎は,礼を言って居酒屋をあとにする。
     
    かがりは照姫を連れて新十郎の長屋へ行ったが,留守だった。
    中に張り紙があり,今晩,船宿の水月で開かれる賭場に,
    目当ての若様が現れるだろうとの予告が記してあった。
     
    その博打場に照姫を連れて行ったかがりは,
    そこにいた源次郎に,「家出をして来た町娘」と称し,
    照姫のことを紹介する。

    「可愛い女の子には目が無い」という,お調子者の源次郎に,
    少しムッとする照姫。

    博打のことなど何も知らない照姫だが,かがりから遊び方を教わり,
    金を出して貰い,興味津津でサイコロ勝負に打って出る。
    源次郎は照姫にアドバイスするが,賭けた目で照姫に負け続ける。
    大当たりに喜ぶ照姫だったが,やがて賭場に手入れが入り,
    源次郎は照姫と一緒に川へ飛び込み,近くの空き家へ逃げ伸びた。

    気絶した照姫の濡れた着物を,夜通し火で乾かしていた源次郎は,
    やがて目を覚ました照姫から,少しばかり生い立ちを聞く。
    照姫は,あらゆる女に手を付けた自分の父親を嫌っていた。
    一方,親を亡くした源次郎は,
    兄と二人きりの兄弟しか身内はいない。
    照姫は父親の五十三番目の子だという。
    それを聞いた源次郎は,
    まるで先代の将軍様みたいだと目を丸くする。
    「昨日,初めて家から町に出た」と源次郎に打ち明けた照姫は,
    初めて自分の言葉で話し,自由に遊べて楽しかったと目を輝かせる。
    照姫を愛おしくなった源次郎は,彼女に許可を得てから抱きしめる。
    女慣れしているような源次郎だが,
    女を抱いたのは,それが初めてだと正直に話す。
    しかし,その抱擁も束の間,
    空き家の外へ刺客達が来る気配を感じた源次郎は,
    照姫を中へ残し,刀を抜いて応戦する。
    と,そこへ新十郎が加勢に入り,刺客のひとりを生け捕りにする。
    源次郎が,空き家へ戻ると,そこに照姫の姿はなかった。
    「騒動から逃れるため,かがりが連れて行った」と伝えた新十郎は、
    また彼女に逢えるだろうと源次郎に告げる。
     
    新十郎は,捉えた刺客に縄を巻き,
    土屋の寝所の隣の間へ転がした。
    男の懐に忍ばせた水野老中の「以後,刈屋藩へは手出し無用」
    との達し書きを見た土屋は,悪事が露呈したと察し,
    間もなく切腹した。
     
    刈谷家に戻った源次郎は,風来坊を装っていたことを家来に詫びる。
    本家の動きを探るため,兄と示し合わせたうえで,
    今まで,おとりとして動いていた。

    源次郎は,戻って早々,見合いの話を聞く。
    相手は現将軍の妹で,先代将軍の五十三番目の子だとのこと。
    源次郎には,昨晩の娘だと察しがついた。
     
    身支度を整えた源次郎は,照姫との見合いの席にいた。
    照姫は,早速「可愛い女の子には目がない」と言った源次郎の言葉を
    引き合いに出し,「これ以後,なりませぬ」と,笑顔で念を押した。

    源次郎も,これには二つ返事で嬉しそうに答える。
     
    照姫の尻に敷かれそうな源次郎の未来を予想するかがりは,
    傍にいた新十郎に,「ニョウボにアタイはどう?」と尋ねる。
    新十郎は,困ったとばかりに,河原を逃げ回る。

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    風…第36話「悲願兄妹鏡」

  • 2011-09-14 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第36話…悲願兄妹鏡
     
    新十郎 「侍とは,哀しいものだな…」
     
    この話は「実力行使なき仇討・本懐」とでもいうのか,
    些細な領主の失態で,取り潰しとなった藩の浪士達が,
    公儀(幕府)の裁定に異を唱えるという,
    一見,赤穂浪士もどきのスジ立て。
    とはいえ,賄賂を貰って小藩を計画的に取り潰した大目付に対する
    仇討は,遺恨を持つ藩士達の実力で果たされず,
    他力本願(風の新十郎→水野老中→上意→大目付切腹)
    で終わったところが,あまりにも安易すぎた。
     
    最終的には,御家再興も叶わず,
    公儀に反省を促した(盾突いた)ことを以て,
    自発的に切腹を選ぶ浪士の兄と,その妹。
    そうなるだろうとは思ったけれど,
    結末がどうにも暗くて,重苦しすぎたから,
    ちょっと真面目にスッキリしない理由を考えてみた。
     
    「本懐を果たした」といっても,人づてに権力が動いて,
    知らないうちに仇相手が裁かれただけ…
    というのがスッキリしない最大の原因かな。
    打つ手がなくて,権力者の力に頼って解決した…というのが,
    どうにもイヤらしい感じがする。
    虎の威を借るキツネのやり方。
     
     同じ仇討本懐でも,
    赤穂浪士のように我慢を重ねて自力で行使した姿とは違い,
    この話の覚悟の切腹に,あまり意味があるとは思えなかった。
    自分達と同じような侍の不幸を繰り返さないために…というのなら,
    生きて,伝えていく方法もある。
    死んじまったらなんにもならないもんね。
    (そういうふうに作って欲しかったサ…(-_-;)理想としてはね。)
     
    赤穂浪士は,仇討本懐して切腹する姿がアッパレだとかいう単純なものじゃなく,喧嘩両成敗でありながら,公平公正な裁きを下さなかった公儀のやり方に,「それはあまりに酷いし,違うじゃん!」と異議を申し立てるために,まず主君の仇を討って無念を晴らし,それを公儀がどう裁くか,身を賭して直訴する…というのが最大の目的だったんじゃないかと,恋夜なりに思う次第。
     
    現代社会でいえば,最高裁の確定判決に異を唱えて,その判決が誤りだったことを認めさせ,反省を促し,覆させようとする…しかも,
    被告人でもない立場の人達がそれをやった…というふうな,
    とんでもない出来事(現代じゃ,単なる犯罪)。
    どう見ても不公正な裁きに対し,身を賭してでも抗議する…
    その反骨精神と行動力に,人は喝采するわけで,
    そういう場合,最終的に「切腹」しても,無念は残らない。
    侍なら,もともと「切腹」覚悟の上だしね。
    無意味な死だとは思えない。
    主人(権力)の言うなりに媚びへつらうのは
    「佞臣」か、「寵臣」でしかなく,
    真の侍は,そういう姿を最も忌み嫌ったとのこと。
    主君(権力)が後々誤りに気がつけば,家臣の死は「誉」にもなる。
    それこそが「忠臣」であり,侍として生きた「忠義」の証。
     
    で,結局,ここではナニが言いたかったのか…というと,
    権力が権力を裁いちゃ,お話にならないよね…
    って言いたかった(^^ゞ。
     
    (流れ)※アラスジは冒頭でほぼ説明しちゃったし,
    シーンの切り替えが多いから省略してまとめ。
      
    夜分,大目付・内藤甲斐を乗せた大名駕籠が浪士数名に襲われた。
    偶然,通りかかった新十郎は,
    突発的に襲撃を受けた内藤方の警護に加勢し,浪士達を追い払った。
    駕籠の中から顔を出した内藤は,
    襲撃されたことは他言無用と新十郎に念を押し,
    何事もなかったかように通りを去った。
     
    新十郎は,駕籠の家紋から,襲撃を受けたのは,
    大目付の内藤甲斐であることを,
    左近のところの武家帳で突き止める。
     
    屋敷に戻った内藤は,家来を前に,先ほどの襲撃の相手は承知済みで,くれぐれも公にしないよう指示を出す。
    また,加勢した浪人(新十郎)の存在も厄介であるため,
    見つけ次第,直ちに斬るよう命令する。
     
    居酒屋に入った新十郎は,先にいたヤクザ風の喜太八が,
    やがて来た町人姿の伊助をドス(短刀)で刺しして逃げるのを目撃する。知らせを聞いて駆けつけた左近に,新十郎は,殺された男の名は伊助で居酒屋で女と待ち合わせていたようだと教える。伊助をやった男は前科者らしい,そう話した新十郎は,雨の降る往来に,武家風の娘が立っているのをチラリと見かけ,早速,女のあとを追いかける。
     
    その女の腕を掴み,無理矢理,自分の長屋へ連れてきた新十郎は,
    居酒屋で武家風の女と待ち合わせた伊助が殺されたことを話す。
    見通されたことを知った娘は,新十郎にいくら渡せばいいのかと聞く。
    その様子から,新十郎は,娘が伊助に強請られていたと勘づき,
    詳しいことを話すよう勧めるが,娘は伊助など知らないと言う。
     
     左近が長屋を訪ねて来たため,
    新十郎は,彼女をひとまず奥へ隠し,
    適当に「武家の女と中間の恋のモツレ」と左近に勘違いさせ
    引き揚げさせた。
    引き続き,強請りのタネは何かと,武家娘に問う新十郎だが,
    一向に詳細を明かさないため,解放する。
     
     
    廃墟の寺院では,もと津山藩士達数名が屯していた。
    津山の殿様は,鷹狩の最中,
    うっかり隣国の領地に足を踏み入れたことで切腹を申しつけられ,
    運悪く後継ぎがいなかったため,藩は取り潰しとなった。

    後の調べで公儀が差し向けた隠密の細工が浮上し,
    全て大目付の内藤甲斐の仕業だと見当はついていたが,
    吉田清太郎ほか浪士数名は,公儀に反省を促すため,
    如何に「大事」を成功させるか,その方法について思案していた。

    慎重な吉田とは対照的に,浪士の柴田ほか数名の侍達は,
    吉田の許しもなく,血気に逸って大目付の内藤甲斐を襲撃したが,
    新十郎に邪魔をされて失敗し,いきり立って寺に待機していた。
     
    その寺に戻った武家娘は,吉田のもとへ行き,
    伊助から手紙を取り戻すことができなかったことを報告する。
    娘は,吉田の妹・お新だった。

    浪士の柴田は,昔の女(お美代の方)からの恋文を頼りに,
    大奥の口添えを頼もうとする吉田のやり方に不満を漏らす。
    しかし,吉田としては,それが妹の独断であるにせよ,
    なるべく事を荒立てない方法を選択し,
    内藤を討つのは最終手段だと決めていた。

    吉田は,昔の恥を忍んで,
    将軍の側室となったお美代の方の力を借りてでも,
    穏便に公儀へ訴え出ようとしていた。
    お新は引き続き,伊助の住まいで手紙を探すため,出かけて行った。
     
    お新は,伊助の長屋で左近と出くわす。
    お新のことを殺された伊助の女だと勘違いした左近は,
    「伊助に書いた手紙で脅され,嫁にも行けない」
    と嘯くお新の言葉を間に受け,
    そこで一緒に「恋文探し」をすることに。
    しかし,手紙は見つからず,左近は,お新を自宅に待機させ,
    引き続き下手人探しに出かける。
     
     
    大目付の内藤甲斐の屋敷の天井裏に隠れて内情を探る,かがりは,
    そこで内藤甲斐の悪事のカラクリを聞きつける。
    内藤甲斐は,津山藩を取り潰したうえ,
    その領地を隣藩である花崎藩の領地にすることを事前に確約し,
    賄賂を貰っていた。
     
    左近の留守中,早速,内藤の悪事を報告しにきたかがりだが,
    お新を見るなり,すぐ出て行った。
     
     
    寺をうろついていた新十郎は,柴田らに見つかり,
    昨夜の大目付襲撃を邪魔した男だと確認されて襲われるが,
    かかってきた相手を全て刀の峰で打ち返す。

    やがて吉田と対峙し,刀を交えた新十郎は,その太刀筋から,
    新十郎 「あんたの心は真っ直ぐだな,剣がそう言っている」
    と,察し((-_-;))?刀を収めて協力することを申し出る。
    ((-_-;))ナニもまだ聞いてないゾ。

    柴田らは,新十郎が水野老中の息のかかった者だと疑うが,
    吉田は新十郎のことを信用し,津山藩取り潰しの経緯を話す。
     
    表向き,藩主は病のために亡くなったことにされ,世継ぎがなかったことを以て藩は取り潰しになったが,その実,公儀が隠密を津山藩に送り込み,藩主が鷹狩に出た当日,標識の向きを変更し,国境を越える失態を招くよう謀られたことが,後日の調べてわかったという。国境の標識は,本来,津山藩の領地内だった。このことを公儀に訴え出ようにも,その手段がない。吉田は仕方なく,妹・お新が提案した「昔の恋文」を頼りにすることにした。
      
     
    伊助の長屋にあった通行手形をもとに,「中間部屋を利用した賭場」へ出向いた左近は,そこで伊助の情報を仕入れる。
    ちょうどかがりもそこへ来て((-_-;))ヨクワカッタナ…?
    左近に声をかける。

    やがて左近の目の前に,目当ての下手人・喜太八が現れたため,
    御用と意気込み,かがりと一緒に喜太八を捕縛する。
     
     
    夜分,新十郎は,内藤甲斐の屋敷周辺を探りに行ったが,
    中から家来衆が出て来たため,退散する。
    新十郎の姿を確認した侍達は,あとを付ける。
     
     
    左近は番所で喜太八に,伊助が持っていた手紙のことを聞くが,
    何の見当もないという。
    喜太八によれば,伊助は文字が読めず,
    手紙など貰うわけはないとのこと。
     
     
    付けて来る侍達にうんざりした新十郎は,いい加減,
    かかって来るよう向き直る。
    と,彼らは一斉に抜刀して襲いかかってきたが,
    新十郎は,ミネウチで叩き返し,余裕の笑みで追ッ払った。
     
     
    左近は,自宅で待機させているお新に手紙のことを問いただす。
    そこにかがりもおり,お新が津山藩士の娘だと指摘する。
    水野の印籠を見せて事情を性急に聞き出そうとするが,
    そこへ新十郎が来て,かがりを静める。

    お新は嘘をついていたことを詫び,
    手紙を書いた主は,将軍家の側室「お美代の方」であり,
    その昔,八百屋の娘だったお美代の方から
    兄の清太郎が受け取った恋文だったことを明かす。
    かつて屋敷の中間だった伊助にその恋文を盗まれ,
    それをネタに金を強請られていたのだという。
    しかし,伊助が殺されてしまい,手紙の行方が分からない。
    左近は,再び喜太八を取り調べる。

    その結果,伊助は生前,肌身離さず,煙草入れに「かんの薬※」
    を持ち歩いていたとのこと。

    (カン※疳の虫=体の中にいる悪い虫=自律神経失調症から起こる神経異常興奮=赤ちゃんが理由もなく不機嫌になってジレたり,欲求不満を起こすこと。昔はカンの虫が原因だと言われていたから,それに効く薬が「カンの薬」。疳癪カンシャク持ちのカン。)

    殺された時,伊助は煙草入れを持っていなかったことから,
    かがりと左近は,早速,伊助の長屋へ行き,
    そこで煙草入れを見つる。
    中にあった手紙を広げて見ると,確かにそこに恋文があった。
     
     
    後日,左近は,小間物の行商に身を変え,大奥へ商いをしに出向く。
    ちょうどそこへ来たお美代の方付きの年寄奥女中に手紙を差し出し,
    その確認を願い出たところ,お美代の方の返事は,
    「そのような手紙に覚えはない」とのこと。
     
     
    落胆して吉田や新十郎達のいる寺へ行き,それを報告する左近。
    柴田達は,我慢できず,内藤を襲撃しようと飛び出て行った。
    新十郎は,吉田にまだ方法があると伝え,先に柴田らを止めに行かせた左近のもとへ駆けつけ,焦る浪士達の行く手を遮る。
     
     
    内藤甲斐の屋敷に忍び込んだ新十郎とかがりは,家来達に包囲されるが,新十郎は内藤の首に刀を当て,津山藩の回復を要求する。
    かがりは内藤に決定的な賄賂の証拠である,
    花崎藩からの贈答品の箱を見せつける。
    間もなく幕府の「上意」を下しに来た上使の沙汰により,
    内藤甲斐(金田龍之介さん)は切腹を申しつけられた。

    幕府の上使から,一度公儀が下した津山藩の取り潰しは,
    撤回できないと知らされる新十郎だが,
    浪士達の処遇は考慮するとの言葉を聞いて安堵する。
    その計らいの陰には,内密に,お美代の方の口添えがあったという。
     
     
    一足先に寺に戻った柴田は,
    吉田とお新に,内藤甲斐が切腹になったことを報告し,
    殿の墓へ報告すると言って嬉しそうに出て行った。

    奥の間で,覚悟を決めた吉田とお新は,
    公儀に直訴した責任を取り,自害した。

    左近とかがりは,蝋燭の点る中,無言で彼らの亡骸を見つめていた。
    遅れてそこへ来た新十郎は,愕然とする。

    新十郎 「侍とは,哀しいものだな…」
     
    新十郎は雷雨の中,傘も差さず,びしょ濡れで帰って行った。
    その足取りは,いつになく重い。
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    風…第35話「金塊消失」

  • 2011-09-13 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第35話…金塊消失
     
    ※貫(カン※昔の重さの単位)
    1貫=3750グラム
    金塊240貫=900キログラム
    (話の中では10万両相当)
     
    両や文(尺貫法の質量単位)の貨幣価値は
    時代で違うけど,凡その値段に換算すると,
    1文(※モン)=25円
    1両(※リョウ)=10万円=4000文
    10万両=100億円!
    こりゃあ,皆欲しがるわけやなあ(¥^o^¥)
    そして強欲で身を滅ぼす。
     
    (アラスジ) 
     
    佐渡から金塊弐百四拾貫を運搬する幕府の輸送隊十三名が,
    みくに峠附近で複数の浪人達に襲われた。
    しかし,金塊を積んだ箱の中身は,全て石ころとすり替えられていた。
    輸送隊の侍は浪人達に斬り殺され,ただ一人,
    年老いた侍だけが崖から下へ転落した。
    「警護の侍十三名は,悉く斬り倒され,金塊は跡形もなく奪い取られてしまった」と話す勘定奉行の篠原右京亮は,
    老中水野より伝え聞いた「風の新十郎」を屋敷に呼び,
    紛失した金塊を取り返すよう依頼する。
     
    (流れ)
     
    勘定奉行・篠原の話では,
    輸送隊の裁量(取締)役・山本源之進が崖から落ちて行方不明であること以外,手掛かりは皆無とのこと。
    附近一帯を捜索した者の報告では,死体はおろか,
    遺留品すら発見できなかったという。
    あるいは,山本源之進が金塊消失の一件を仕組んだのではないか…との疑いもかかり,山本は行方不明のまま御役御免となった。
    篠原は,山本源之進の汚名を雪(そそ)ぐためにも,
    なんとかして金塊を取り戻したいとの意向を新十郎に話す。
     
    新十郎は,山本源之進宅を訪れる。
    山本の妻は,夫の潔白を信じていた。
    山本の息子・兵馬は,不祥事によって父源之進が御役御免となった直後,潔白の証拠を掴むため,みくに峠へ向かったとのこと。
    源之進の妻によれば,今度の金塊の輸送を最後に,源之進は自ら職を辞することを決めており,以後,田舎へ引きこもって晴耕雨読の余生を送るため,書物を何冊も買い上げ,楽しみにしていたという。
    その夫が,金塊を盗むような大それた罪を犯すはずはない…源之進の妻はそう固く信じ,夫の無実が晴れるまでは,何年かかっても生き永らえ,待ち続けるという。
    新十郎は,その言葉を聞き,みくに峠行きを決める。
    このとき,物陰に隠れて様子を窺う浪人一味がいた。
     
    現地へ向かう新十郎に先駆け,かがりが早馬で駆け抜ける。
    ところが,かがりは,行く手で浪人一味に捕らえられ(無理矢理展開),
    木に縛られていたため,新十郎が縄を解いてやる。
    そこにあった紙切れに「風の新十郎は手を引け」とあるのを見て,
    金塊探しに手を出されては困る者の仕業だと察した新十郎は,
    かがりが乗ってきた馬にひらりとまたがり,みくに峠へ急ぐ。
     
     
     現地の農夫に案内され,金塊が奪われた現場へ赴いた新十郎は,
    襲われて殺害された輸送隊の侍が12名だったことや,
    周囲に馬が8頭いたほか,石ころが散らばっていたことを聞く。
    ちらりと下を見ると,手ぶらの若侍が,ひとり黙々と歩く姿があった。
    と,物陰から新十郎を狙う銃口が…。
    鉄砲の音が一発響き,新十郎は農夫を庇って弾を避けた。
     
     
    宿場の居酒屋「残月」へ入った新十郎は(「イイ男」だから
    ),
    早速,店の女将・お夏の接待を受け,気に入られる。
    その居酒屋の常連客である易者の爺さんの話では,近頃,
    金塊紛失騒動を聞きつけた烏合の衆が集まって来ているとのこと。
    新十郎が先ほど,峠で見かけた若侍も居酒屋に入って来たが,
    易者によれば,その若侍は,どうやら金塊目当てではないらしい。
    新十郎は傍に行って酒を勧めるが,不機嫌な様子で拒絶した若侍は,
    外へ出て行ってしまう。
     
    酒場を出た新十郎は,近所の宿屋の布団部屋に泊る。
    そのあとをつけてくる浪人・梅沢達の姿があった。
    新十郎は,部屋でみくに峠附近の図面を広げ,
    金塊240貫を運ぶのに,馬八頭で30貫ずつ輸送していたものを,
    たったひとりの人間が全部運んで逃げることは不可能だと推察する。
     
     
    翌日,再び峠へ向かった新十郎は,そこで昨日の若侍と行き合う。
    その若侍が山本源之進の息子・兵馬だと気付いていた新十郎は,
    気を揉んで待っている母親のために,江戸へ帰るよう忠告する。
    が,兵馬は断固拒否する。
    すると,また,二人を狙う銃声が響く。
     
    居酒屋「残月」へ行った新十郎は,お夏から酌を受けながら,
    当時,宿場へ入った金塊の輸送隊が,宿屋から一歩も外へ出ず,
    寝ずの番をしていたらしいことを聞く。
    手掛かりもない金塊探しに深入りする新十郎に,
    お夏は諦めたほうがいいと勧める。
     
    居酒屋を出た新十郎は,通りで棒杖をついてヨレヨレになって歩いてくる兵馬を見つける。
    先ほど,新十郎と別れた直後,浪人達に襲われて崖から転落し,
    途中の木に引っ掛かって助かったとのこと。
    兵馬は,崖の間から山本家の家紋のある敷布を見つけて持ち帰り,
    父源之進が,確かに崖から転落していた証拠を新十郎に見せる。
     
    峠を歩く新十郎は,山本源之進率いる輸送隊十三名全員が一致団結し,襲撃を受ける前に金塊を石ころとすり替え,意図的にどこかへ隠したのではないかと推察する。
    ふと見ると,「風の新十郎の墓」と書かれた墓標があった。
    動向をつけ狙う浪人達もまた,金塊の行方がわからず,探していた。
     
    ところが,浪人達が一斉に宿場を引き揚げ始めた。
    居酒屋では,金塊探しを諦めて,単身,江戸へ戻ろうとする浪人もいた。
    店の女将も,馴染みになった新十郎に,自分を江戸へ連れて行ってくれないかと持ちかける。
    新十郎は,金塊探しを続けると言って,その場を去る。
    が,そこに小物入れ(財布?)を忘れて行った。
     
     
    それとなく新十郎に金塊探しから手を引かせようとしたお夏は,
    浪人・梅沢一味の仲間だった。
    浪人達は,崖から落ちた山本源之進を捕らえて,きこり小屋へ監禁し,
    金塊の隠し場所を聞き出そうと拷問する。
     
    梅沢と一緒にその場を見に行ったお夏は,帰りがけ,
    浪人一味から「知りすぎた」と言われ,殺されそうな気配を感じたため,
    後ろ帯に隠してあった短銃を構えて牽制する。
    その昔,女道中師(街道を往復して,他人の用事を足すことを業とした人)だったお夏は,ちゃっかり短銃を盗み取っていた。
     
    お夏が居酒屋の部屋へ戻ると,忘れ物を取りに来た新十郎がいた。
    新十郎は,金塊探しを諦めて引き揚げる浪人達の動向は罠であるや,
    その浪人達とお夏が結託していることを既に,かがりと一緒に突き止めていた。
    浪人達と仲間割れしたと打ち明けるお夏は,新十郎に短銃を見せ,
    金塊を運ぶ輸送隊を襲ったのも,その浪人達だと暴露する。
    新十郎は,悪気のないお夏と手を組むことにする。
     
    梅沢達から拷問を受け,衰弱した源之進は,
    自分の名前も思い出せないほど記憶を喪失していた。
    梅沢は,やむなく源之進の縄を解き,わざとその身を解放し,
    あとは新十郎達に手掛かりを探り出させてから,
    金塊を頂戴する算段をとることにした。
     
    間もなく源之進を保護した新十郎は,
    早速,息子の兵馬にも面会させるが,何の記憶もない。
    やがて業を煮やした勘定奉行の篠原も宿場へ到着し,
    源之進の無事を確認する。
     
    新十郎達は,源之進が襲われた崖の上に行き,
    何か思い出さないかと当時の状況を聞くが,源之進に記憶はない。
    すると新十郎は,一つ間違えば命を落とすかも知れない…
    と覚悟を決め,
    源之進と一緒に崖から飛び降りたッ!…シヌゼ(-_-;)。
     
    新十郎は,源之進の下敷きになって落下…動かない。
    飛び降りた衝撃で,源之進は記憶を取り戻した!
    かがりは,新十郎を揺り起こそうとするが…動かない。
    浪人達に襲われる前,金塊は事前に石ころとすり変え,
    旧炭鉱跡に隠したのだと源之進は話し出す。
    新十郎は…全然動かない。
    宿場の所在に明るいお夏は,ちゃっかり先駆けて,旧炭鉱跡へヒタ走る。
    シンジュウロー…シンダローか?
    御苦労さん…と,篠原は源之進に短銃を向ける。
    (そうなの。こいつはワルのオジサンなの(-_-;)臭かった)
     
    咄嗟に目を開け,飛び起きる
    不死身の新十郎ドバッ!
    お夏の短銃を預かっていたかがりが一発ドカンッ!
     
    あとは見張っていた浪人達が,その場になだれ込んで来て死闘。
    篠原は新十郎に追い詰められた揚句,自ら腹を斬り,その名のとおり
    死のハラ…。
    篠原が金塊を手に入れようとした目的が…
    新十郎 「謀反でも起こそうとしたのか…?」
    まるでわからんじゃん!
     
    一足先に旧炭鉱へ行き,板天井の隙間から金塊を掘り出したお夏だが,
    上から岩が崩壊して,下敷きになってしまう。
    新十郎達が駆けつけたとき,お夏は既に息絶えていた。
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    風…第34話「白州の鬼」

  • 2011-09-09 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第34話…白州の鬼
     
    (あらすじ) 
     
    商屋の御金蔵に預けてある幕府の御用金が,
    立て続けに盗まれた。
    この件について,左近から協力を頼まれた新十郎は,
    奉行所に内通者がいると睨む。
     
    (流れ)
     
    御用金が盗まれた際,いずれも周囲の警護にあたっていたのは,
    北町奉行所の与力・早瀬源之助 。
    内通者の疑いがかかる早瀬は自害しようとするが,
    同僚で友人の進藤平八に止められる。
     
    早速この騒動が盗賊一味に内通され,
    その晩,遠州屋の御用金を奪う予定が中止となる。
    警備を外された早瀬は奉行所内に留まり,
    その他の者で遠州屋の周囲を見張ることになったが,
    盗賊達が現れる気配はない。
     
    新十郎は,かがりにその様子を見に行かせたあと,
    警備の者達を眠り薬で眠らせた間,
    かがりと一緒に遠州屋から御用金を盗み出す。
     
    北町奉行の立脇将監は,一連の御用金窃盗事件の責任を感じ,
    前任者の高山典膳に,江戸の治安を護る職務の重圧を打ち明ける。
    高山は,弱気になる立脇に,「鬼になれ」と言って励ます。
    その会話の途中,遠州屋から盗まれた御用金が,
    またもとの蔵に返されたとの知らせが入る。
     
    この一件は,当然,盗賊一味の耳に入り,
    「風の新十郎」の仕業であることが知れ渡る。
    すると盗賊達は手口を変え,婚姻前の花嫁を次々と奪い去ることで,
    江戸の治安を乱し始める。
     
    内通者の嫌疑のかかる早瀬には婚約者の信乃(シノ)がいた。
    信乃は北町奉行立脇の娘である。
    これに目を付けた新十郎は,
    北町奉行所へ潜入して立脇と面談した際,
    信乃をおとりにするよう申し出る。
    一時,早瀬とは逢わないよう信乃に言いきかせていた立脇だが,
    事件解決のため,
    志乃と早瀬の婚礼の日取りを急遽決めることにした。
    しかし,婚礼の日,信乃が乗った道中駕籠は襲われなかった。
    護衛をしていた左近は,不謹慎とはいえ,
    いっそ襲われたほうが早瀬の疑いは解けたろうに…と落胆する。
     
    早瀬は,即刻,牢屋にブチ込まれた。
    信乃は独り,部屋で泣き崩れていたが,
    「広瀬を売った男は新十郎」との書きつけを見つけ,
    新十郎のもとへ出向く。
    名を呼んで確認した信乃は,
    いきなり短刀を振るって新十郎に襲いかかる。
    咄嗟に避けて叩き,信乃を気絶させた新十郎は,
    ちょうどそこへ来たかがりにあとを任せ,
    物陰から立ち去る編笠の男を追いかける。
     
    かがりは,新十郎を誤解する信乃に対し,
    早瀬を信じるように,新十郎を信じて欲しいと頼み,
    奉行と結託して早瀬を牢屋に入れたのは新十郎だが,
    そこで早瀬が監禁されている以上,
    やがてジレて動き出す悪党達とは無関係であるという証になると
    説得する。信乃もその言葉を信じることにした。
     
    ところが,早瀬のいる牢は,あっけなく破られ,
    「信乃に頼まれた」という盗賊一味の女に,
    早瀬は連れて行かれてしまった。
    と,同時に,その場にいた盗賊の男がひとり捕縛される。
    しかし,男は進藤の拷問による取り調べの途中,絶命。
     
    進藤は,折角の証人を死なせてしまったことを奉行の立脇に詫びる。
    その際,奉行の立脇としても,流石に一連の事件の責任を回避するわけにはいかないと,
    老中水野宛てに記した「辞職上申書」を,進藤平八に見せる。
    これまで,事あるごとに友人の早瀬をかばってきた進藤は,
    奉行の辞職願いの意向にも反対する。
     
    庭木の手入れをする高山典膳のもとに,「奉行所の内通者」が,
    早速,立脇の辞職の意向を伝えに来た。
    もと北町奉行だった高山典膳は,病気でやむなく職を退き,
    後任者として立脇を推挙したが,
    立脇の良い評判を聞くにつれ,妬ましくなり,隠居の身からもう一度,奉行の職へ返り咲こうと画策していた。
    同じく,立脇の娘と婚姻する早瀬が,やがて自分より上の身分になることが妬ましいと話す侍の男が高山の庭先にいた。
    顔を上げたのは進藤平八。
    北町奉行所の内通者は進藤だった。
    この話を,近くの池の中に潜っていたかがりが聞きつける。
     
    やがてまた,婚礼の行列駕籠が往来を出発する。
    花嫁に化けたのはかがり。
    新十郎と左近は,その駕籠を盗賊一味にわざと襲わせ,
    連れていかれたかがりのあとををつけ,
    盗賊達の居所をつきとめる。
     
    新十郎と左近は,外にいた一味の女の構える短銃を叩き落し,
    捕まえて侵入する。
    するとそこには進藤がいて,縄に縛られた早瀬やかがり,その他,
    奪われた花嫁達が監禁されていた。
    捕まえた女を盾に短銃を進藤に向ける新十郎。
    すると進藤は,早瀬の喉もとに刀を突き付け,
    銃を捨てるよう要求する。
    新十郎は,言われたとおり,短銃を進藤の前に放り投げる。
    それを拾おうとした進藤めがけ,咄嗟に女を押し出した新十郎は,
    素早くかがりの縄を解き,
    その場にいた盗賊達と斬った張ったの勢いで外に出る。
    進藤は早瀬を殺しにかかるが,
    死闘の末,早瀬の刀が進藤の背を突き刺した。
     
    一件落着して奉行所に戻った左近は,
    御用帳に新十郎やかがりに加え,自らの功績を記したものの,
    自画自賛はイカンと思い直して記述を塗り潰す。
     
    信乃の婚礼の駕籠が早瀬のもとに向かう。
    傍で見送る新十郎とかかがりの姿があった。
    羨ましそうに見送るかがりが,新十郎に話しかける…tと,
    新十郎は,いつもようにスタコラサッサと歩き去り,
    後ろ姿が見えるだけ。  
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    風…第33話「地獄からの使者」

  • 2011-09-08 : 風の新十郎 : 編集✍


  • ▼スライドショー(リンク)
    http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com:80/VOL1925/11621644/flicks/1/8626419
     ※『風』はモノクロ作品。独自にカラー染色。

    第33話…地獄からの使者
     
    ※やっぱり,主人公を引き立てるのは,悪役!
     しかも,とんでもねえワルだ!
     今回登場した「地獄からの使者」=「のざらし主膳」は暗殺のプロ。
     剣の腕が抜群で,勘も鋭く冷酷非情。そのくせ風流な気品もあり,
     時に子猫を可愛がるほど柔和で,余裕たっぷりの,
     ある意味,「魅力的に腐った殺し屋」なのだ
     流石の新十郎も,ちょっとタジタジだったりする…(^_^;)。
     
     悪の権化みたいなヤツが出てこないかなあと,ずっと思ってたから,
     前回や前々回のシオシオした話とは違い,
     緊迫感があって見応え十分。恋夜は女だけど決闘シーンが大好き。
     怪我した水野をかくまう段取りが手薄すぎて,ちょっと強引な設定が
     気にはなったけど,展開や心理上,あとあと納得できる要素なら,
     それもヨシ。
     かがりが最後に,渡し舟で新十郎を押し倒してウッフン…てのも,
     かなり強引だけど,いつも新十郎にツレなくされてたから,
     ま,いっかって感じ(^_^;)。風にイロはないもんね。
     だけど,舟ン中でネンゴロで,ナニしてたんだろうねえ…



      
     
    (アラスジ)
     
    両国の花火大会も来年からは御禁制となる。
    夜分,かがりに渡し舟を漕がせ,
    花火見物をする老中水野越前守の姿があった。
    幕府の財政難を立て直すため,
    贅沢禁止令を出して庶民の楽しみを奪い,
    犠牲を強いているとはいえ,その改革もままならない…,
    そう呟く水野を,かがりが励ましていると,
    突然,闇夜に銃声が二,三発響き,
    水野は左肩を撃たれ,かがりも足を撃たれた。
    岸辺には,的を外して悔しがる殺し屋「のざらし主膳」一味がいた。
     
    (流れ)
     
    水野を庇って川へ飛び込んだかがりは,
    その後,新十郎の寝ている長屋へ駆け込み,
    駕籠屋に運ばせて来た水野を,一時,匿ってもらうことにした。
    新十郎は,口止め料として駕籠屋に金を渡し,
    近所の医者を呼んで来るよう頼む。
    やがて来た医者の見立てでは,
    水野の傷は急所を外れてはいたが,五日間ほど安静が必要とのこと。
    負傷した姿で屋敷へ戻れば,周囲の動揺を招く…そう案じた水野は,
    風邪で休んでいることにし,しばらく身を隠すことにした。
     
     
    のざらし主膳は,鉄砲を用立てた鍛冶屋のもとへ行き,
    わざと照準の狂った銃を渡したな…などと言い,
    「試してみましょ」と,鉄砲を空へ向かって構えた…と思いきや,
    いきなり鍛冶屋の男を至近距離から撃ち殺し,念仏を唱えながら,
    その場を去った。
    スンゲエワル(●^o^●)
     



    暗闇で遠岸から標的を確実に狙う仕業からして,
    殺しの玄人に違いないとみた新十郎は,
    早速,その筋の動向に詳しい小間物屋徳兵ヱのもとへ行き,
    最近,江戸へ入った殺し屋について尋ねる。
     
    老体の小間物屋の主人・徳兵ヱは,新十郎とは昔馴染みであり,
    表向き唐物を扱う小間物屋を営み,裏では抜け荷を扱って儲けていた。
    徳兵ヱは,贅沢禁止令のおかげで,抜け荷の値が高騰し,随分儲けさせて貰っているため,水野の身が危うくなるのは困るという。
    新十郎は,徳兵ヱから,
    「のざらし主膳」という,
    武芸達者で生まれつき人殺しが好きな「地獄の使者」の情報を得る。
     
     
    のざらし主膳は,犬四郎ほか二名の仲間と共に,
    水野の行方を探していた。
    しかし,屋敷を当っても,その姿は見当たらない。
    水野は手傷を負っているため,遠くには行けず,
    おそらく駕籠で,どこかに運ばせたに違いないと読んだ主膳は,
    両国附近の駕籠屋を調べる。
     
     
    水野を運んだ駕籠屋の二人は,
    休みをとって,昼間からウナギ屋の二階の座敷でくつろいでいた。
    そこへ,のざらし主膳達が来て,水野の行方を聞く。
    駕籠屋のひとりは拒否したが,その場で主膳の仲間に斬り殺される。
    怯えたもう一人から,水野の居場所がバレてしまう。
     
     
    主膳らは,早速,新十郎の長屋へ行ったが,そこには誰もいない。
    外で様子を見張っていたかがりは,隣に住む左官屋の女房と偽り,
    帰りかけた主膳達に話しかける。
    主膳はじっと見つめて薄ら笑い,その場を去った。
    かがりは咄嗟に家へ戻り,土間附近に隠してあった爆弾と刀を持ち出すが,そこへ来た新十郎に止められる。
    水野の命を守るため,自爆も覚悟するかがり。
    かがりを死なせるわけにはいかないと,
    その頬を一発ブッ叩いた新十郎は,自分に任せろと言い,
    主膳のあとを追う。 
     
    かがり 「新十郎,やっぱり,アタイ,あんたが好きだよォ」
    あたいもだよォ(●^o^●)
     
    尾行する新十郎に気付いていた主膳は,
    途中から仲間を先に行かせ,新十郎を待ち,やがて二人は対峙する。
    不意に抜き討ちで抜刀してきた主膳の鋭い剣筋が,こめかみをかすめ,
    流石の新十郎も,その腕前に驚く。
    みだれ八相の構えで臨んだ新十郎を見た主膳は,
    「風の新十郎」だと知り,二,三太刀交わしたあと,
    屋根の上に飛び乗り,「また会おうぜ」と笑いながら,
    の場を去った。
    新十郎 「恐ろしい奴だ」 全くだ…ワクワク(●^o^●)
     
     
    主膳らは,水野を診た医者を捕まえ,傷の具合を尋ねる。
    用が済んだあと,主膳は医者をバッサリ斬り捨てた。
     
     
    その頃,水野は,藍摺り(アイズリ※紙や絹布に藍の葉を摺りつけて模様をつける染め方)で美人画を描いている長屋の娘「お京ちゃん」の世話になっていた。
    水野の身分を隠し,そこへ連れて来たのは新十郎だった。
     
     
    お京ちゃんの父親は,錦絵の絵師だったが,水野の贅沢禁止令で
    錦絵が御禁制になったため,職を失い,
    ヤケ酒を飲んで酔っ払った揚句,川にはまって死んだという。
    その後,お京ちゃんはヤケになり,夜鷹(ヨタカ※売春婦)にでも
    なってやろうと道端へ立ったが,通りかかった新十郎に,
    「初めてか?」と聞かれ,同情して貰おうと事情を話したところ,
    父親の墓の前に連れて行かれて何度も叩かれ,目が覚めたのだという。
    お京ちゃんに藍摺りの仕事を紹介したのも新十郎だった。
     
     
    世の中には金も回らず,楽しみもない,その不満の原因は,
    全て老中水野のせいだと世間は言っている…と,お京は水野に話す。
    そうだろうな…と落胆する水野。
     
     
    そこへ左近が訪ねて来る。
    医者殺しの下手人を追う左近は,金創(キンソウ※刃物による傷)の薬を貰いに行ったお京ちゃんに,何の怪我もないことを確認し,
    奥へ上がり込んで襖を開けると,床に座っている水野とご対面。
    姓名を聞く左近に対し,水野は仔細あって教えられないと答える。
    奉行の名を呼び捨てにする水野の物言いに,怒りを覚える左近だが,
    「かがりが世話になっている」と言う水野の顔をマジマジと見た左近は,突然,驚いて腰を抜かし,恐縮して頭を下げたあと,長屋を飛び出して行った。!(^^)!
     
     
    と,そこへ,のざらし主膳一味の犬四郎が旗本の目付役を装って来る。
    「怪我をした旗本」について左近に尋ねる犬四郎は,
    お京ちゃんの長屋を調べようとする。しかし左近は,誰もいなかったと嘘をついて引きとめ,その場を去った。
    左近の不自然な様子から,犬四郎はそこに水野がいると目星をつける。
     
     
    主膳は,ある身分の高い者(正体不明の黒幕)に大金で雇われていた。
    その黒幕は,水野に聞きたいことがあるとのことで,
    生かして連れて来るよう主膳に命じる。
     
     
    主膳達は,お京ちゃんの長屋へ行き,老中水野であることを確認する。
    水野の素性を知り,驚くお京ちゃんだが,一緒に連行される。
     
     
    新十郎とかがりは,のざらし主膳達を探していたが,見つからず,
    町で偶然,左近と出会う。
    お京ちゃんの長屋附近で「怪我した旗本を探している侍」がいたことを
    左近から聞いた新十郎は,しまったとばかりにそこへ急ぐ。
    が,既に水野とお京ちゃんは,連れ去られたあとだった。
    外へ出ると,徳兵ヱの店の男が新十郎を呼び止める。
     
     
    ひと気のない,どこかの座敷牢に閉じ込められた水野とお京ちゃん。
    水野の正体を知ったあとも,その身を心配するお京ちゃん。
    犠牲になる者が出ることを承知で,改革を進めてきたと言う水野は,
    改めてお京ちゃんに謝るが,心優しいお京ちゃんは,
    禁制の政令は憎いが,それを出した水野本人を憎んではいないと言う。
    このとき水野は,新十郎が何故,自分の世話をお京ちゃんに任せたのか…その訳を知る。
    改革もいいが,庶民の心とその痛みを少しは知れ…というワケかな。
     
     
    ちょうど天井から忍びこんだかがりが,
    鍵を開けようとするが,のざらし主膳がそこへ来る。
    しかし,それと同時に,新十郎が外で主膳一味を斬っていた。
    外へ出た主膳は,居所を嗅ぎつけた新十郎を褒め,
    自分と組まないかと,殺し屋稼業へ誘いをかける。
    が,新十郎は,「人を見てから言え」と,当然拒否。
    すると主膳は,「仕事が先だ」と余裕で開き直り,
    座敷牢へ繋がる導火線に火をつけ,新十郎に刀を捨てさせようとする。
    新十郎も,これには「待った」をかける。
    導火線の火が消され,新十郎が刀を下ろしかけた瞬間,銃声が響き,
    そばにいた主膳の仲間の一人が撃たれた。
     
     
    撃ったのは,小間物屋の徳兵ヱだった。
    「腕はまだ鈍っちゃいねえ」と笑う徳兵ヱは,
    立て続けに主膳一味を撃ち殺し,残った主膳と新十郎との対決を勧め,
    高見の見物と洒落込む。
     
     
    新十郎と主膳は刀を構えて身を低く下げ,互いの出方を窺う。
    瞬間,主膳の殺人剣をすり抜けた新十郎は,一撃のもとに胴を斬った。
    新十郎を一目見たときからイヤな予感がしていたという主膳は,
    血を吐きながら「予感が当った」と呟いて倒れ,
    その名のとおり,のざらしとなった。
     
     
    水野は駕籠で屋敷へ戻る際,お京ちゃんに,後日,藍摺りを届けてくれないかと頼む。お京ちゃんは笑顔で了解する。
     
     
    その後,船頭姿のかがりは,新十郎と舟の上にいた。
    釣りをしながら,かがりの言葉を上の空で聞く新十郎。
    突然,岸辺から破裂音が聞こえ,
    かがりは,水野が撃たれた時と同じく新十郎と一緒に伏せる。
    小舟はそのまま川を流れて行く・・。


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    風…第32話「今千姫」

  • 2011-09-07 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第32話…今千姫
     
    ※これはタイトル見た時から,どんな絶世の美女が出て来るのかなと
     ワックワクしてたんだけど…ガクッ…思いっきり期待ハズレ(-_-;)。
     (あくまで個人的見解)
     
    新十郎 「美しい人には,美しい人の暮らしがある」
     
     台本ではひたすら「今千姫=美しい人=若くてベッピン」と
     表現されていたようで,
     新十郎と,ちょっとした恋模様を匂わせる場面もあった。
     で…でもサ…映像がどうもマッチしてないのサ…ガクッ。
     栗ちゃまの表情も,ちょっとお疲れ気味なのか,
     惚れてくれオーラが少なかったみたい。左の耳の後ろから顎のあたりが
     ツルンツルンしてたけどね…
     話の筋も単なる「夫の仇討」で,お座敷遊びが退屈のなんの…。
     
     度々首つりのシーンもあって,なんだかエグい感じもしたし,
     ちょっとストレートな描写すぎて,よくないなあ…なんて思う半面,
     「よく吊ってるなあ…」なんて笑って見てはいたんだけどもね…。
     
     どう見ても…失礼ながら,オバチャン風の今千姫様が,
     仇討へ向かう前に,新十郎を奥の部屋へ閉じ込めようとして,
     ガガーッと抱きつきながら廊下を押し出してガップリヨツだったのも
     なんだアリャ?みたいに笑えたけど(いいなァ抱きつけて(#^.^#),
     もっと笑えたのは,最後のほうで肉まんじゅうみたいな玉生さんが,
     仇討検分の代官役でまたまた出て来たこと!(^^)!…ヨーデル!
     
    (アラスジ)※これは簡単にまとめればヨシ。
     
    近江国・水口藩江戸屋敷。
    その奥書院の床の間に飾られていた将軍家拝領の青磁の壺が盗まれた。
    当時,見張り番をしていた植木新左エ門は,その責任を取り,
    即座に腹を斬って自害した。

    夫の死には,何か裏があると察した植木の妻は,
    その真相を調べるため,家来の侍・仲之介を従えて身元を隠し,
    夜な夜な江戸の町で豪遊する「今千姫」に姿を変え,
    集まる遊び仲間の相手から情報を得ていた。

    新十郎も,豪遊の仲間に入り,やがて今千姫の用心棒となるが,
    その正体は,なかなか探れなかった。
    そんな矢先,盗賊の不知火兄弟が相次いで首を吊って自害した。

    しかし,それは偽装殺人であり,
    今千姫は,青磁の壺を盗んだ不知火兄弟をつきき止め,
    雇った者を白状させるためにやったことだった。

    不知火兄弟を金で雇ったのは江戸家老の五味陣内だった。
    新十郎やかがり,左近が調べたところ,
    加藤能登守の近習頭(キンジュウガシラ※主君の側に仕える役)だった
    植木新左エ門は,一年前,
    勘定方奉行だった五味陣内との間で江戸に新設された家老職を争っていたが,
    植木が自害したことで,江戸家老には五味陣内が赴任することになった。

    青磁の壺は間もなく発見されたが
    その策謀を練ったのは五味陣内だった。
    五味は,植木家の者が逆恨みをしていると家来に話し,
    植木の妻である今千姫を密かに始末するよう指示を出す。

    今千姫の事情を知った新十郎は,
    免状のない仇討に,協力を申し出る。
     
    今千姫 「たとへ一太刀なりとも浴びせることができれば本望」
    新十郎 「その綺麗な唇から出る言葉にしちゃあ,生臭すぎますぜ」
     
    新十郎の好意に甘えることを避けた今千姫は,
    仇討の前に,新十郎を奥の部屋へ閉じ込め,鍵をかけてしまう。

    夫の一周忌の墓参りに赴いた今千姫は,
    そこへ来た仇討相手の五味陣内に果たし合いを挑む。
    すると,五味配下の侍達が一斉に襲いかかってきた。

    陰から見ていた左近は,「役義を捨てて仇討に協力する!」と言って抜刀し,
    襲いかかる侍達から今千姫を護る。

    乱闘の最中,仲之介が斬られた。
    今千姫に密かな想いを寄せていた仲之介は、
    彼女の腕の中で息絶える。

    遅れて新十郎も加わるが,
    そこへ代官が来て,「正式な仇討ち免状を見せろ」と言う。
    すると,木の上から,かがりが水野直筆の免状をヒラリと落とした。
    拾った左近はそれを代官へ渡し,正式な仇討免状だと確認された。

    果たし合いの場,卑怯にも,五味は短銃を構える。
    が,それを新十郎が刀で弾き落とす。
    五味が怯んだ隙に,今千姫は,どどめをさした。

    見事に仇討を果たした今千姫は,その後,尼になった。
    「風だった…ふっと心に忍び込んで,ふっと消えてしまった」
    淡い想いが風のように通り過ぎたことを胸で呟く今千姫。

    新十郎は、今千姫の心をしたためた手紙を川へ流す。

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    風…第31話「虫けら野郎」

  • 2011-09-06 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第31話…虫けら野郎
     
    ※ここへきて,またタイトルからして安っぽい話…(-_-;)。
     どんなみみっちい「虫けら野郎」が出て来るのかと期待してたけど,
     ただ貧乏で卑屈な男達と,ズルく金儲けするひとでなしの商人と,
     境遇がみじめな女が出て来ただけ…。
     貧乏な男が間違った方向へ進むのを見た新十郎が,
     「そうさせてしまう境遇(環境)がニクい!」とか,
     捨てられた女みたいに,あからさまにニクニクしく言うってのも
     なんだか安っぽい感じがするし…
     思ってても言わンぜ,普通…(-_-;)。
     そして,一番,気になったのは,
     いくら行商のみじめな女だからって
     どこぞの見知らぬ男から
     今日プロポーズされて翌日ちゃっかり女房になっとるという展開。
     結婚するだけで幸せ…なんて,女をバカにしすぎてる。

      
    (アラスジ)※後半手抜き。1回見た記憶だけでまとめ。
     
    廻船問屋の黒潮屋が抜け荷(密貿易)をしていることを掴んだ竜吉は,
    (このシーンはなくて,いきなり強請った金を受け取るシーンだけ)
    夜分,同じドブさらいの仕事仲間である参六や仙太を伴い,
    境内の裏手で黒潮屋の主・灘右衛門を待っていた。
    竜吉が口止め料として要求した金五百両を持参した灘右衛門は,
    大金の包みを出し渋り,財布から出した小銭を払って済まそうとする。
    卑しい竜吉は,話が違うとばかりに灘右衛門から五百両の包みを奪い取ろうとする。が,偶然,新十郎がそこへ来たため,
    灘右衛門は,単なる取引だと言って,金の包みを竜吉に渡した。
     
     
    その後,灘右衛門は内輪の者に頼んで竜吉達の行方を追わせたが,
    そのひとりを竜吉が刺殺してしまう。竜吉と一緒に短刀を振るって男に襲いかかっていた参六と仙太は,
    附近に糸巻きが散乱しているのに気付く。
    糸巻きを行商で売っていた娘おせきは,人殺しの現場を目撃したが,
    すぐ木の陰に隠れ,参六と仙太のことをチラっと見ただけだった。
    竜吉達が去ったあと,殺害現場に新十郎が来て,附近で糸巻きを拾う。
     
    町中で糸巻きを売っていたおせきは,そのみすぼらしさから
    商売は儲からず,往来で邪魔者扱いされていた。
    そこへ来たかがりは,おせきを励まし,
    幸せになれるというお守りの札を首にかけてやった。
     
    参六と仙太は,落ちていた糸巻きから行商のおせきのものだと確信し,
    殺害現場を見られたことを,おせきにバラされては困ると思案する。
    そこで,いっそ竜吉がおせきを女房にしてしまえば,万一,バレても,
    亭主を訴えることはしないはずだと言い,竜吉に結婚を促す。
     
    新十郎は竜吉達が,黒潮屋の手配した男を殺したのではないかと疑う。
    竜吉が金を溜める理由は,将来,金持ちの女を女房にして,
    こき使うためだという。…セコイ男…(-_-;)。
     
    竜吉は,幼い頃,両親を亡くし,見世物芝居の一座に入り,そこで
    ヤケドをしながら金持ちを喜ばせる芸をしていたという過去があった。
    貧乏で差別を受け,蔑まれ続け,今はドブさらいで生計を立てていた。
    汚いマネをしてでも金を溜めようとする竜吉に,
    新十郎は,金より大事なものがあると忠告する。アンタ誰?…っぽい。
    しかし,竜吉は聞く耳を持たない。
     
    一方,左近は,かがりと一緒に荷物運びの人足に化け,
    黒潮屋の抜け荷について調べていた。
    灘右衛門が竜吉達に五百両の金を強請られたことを
    新十郎から聞いた左近は,竜吉達の所在を探すが見つけ出せない。
     
    竜吉は,長屋で暮らす行商のおせきのもとへ行き,
    一通り正直に自己紹介をしたうえで,おせきのことを好きだから,
    今すぐ結婚してくれと頼み込む。
    一方的な申し出におせきは面くらう。
     
    翌日,往来でかがりと行きあったおせきは,昨日結婚を申し込まれて
    すぐ所帯を持ったことを報告する。←有り得ませんぜ…(-_-;)。
     
    で,(もう思いっきり省略)そのあと,
    黒潮屋の手下が竜吉達の所在をつき止め,灘右衛門の命令で
    「やっちめえ」…と,出向いた矢先,
    新十郎がそいつら全部やっちまった。
     
    竜吉達は,左近とかがりに居所を掴まれたため,
    おせきを始末して逃げようとするけど,
    竜吉は,おせきを短刀で刺すのを躊躇する。
    騙されたのを知った,おせきだけど,
    こんな自分でも女房にしてくれて嬉しかった,ありがとう,
    竜吉のためになるのなら,殺して下さいと目をつむったから,
    さあ大変!
    いじらしいおせきに情が移った竜吉には,もう彼女を殺せやしない。
    仙太や参六も竜吉達と一緒に逃げるけど,左近が追って来て,
    やっぱりおせきを殺そうぜ…となる。でも竜吉がおせきを庇うから,
    やっぱりやめて,やがて追い詰めた左近をやっちまおうぜ…
    となるけど,
    「刺してみろよ」と開き直った左近にビビッた竜吉はそれもやめ,
    おせきのために,これから真っ当に生きようと改心し,
    「身は離れても,心はいつも一緒だ」とか言って,
    おとなしく縄につくことにした。アー,メデテエな。
     
    黒潮屋に乗り込んだ新十郎は,
    抜け荷で金儲けして,虫けらのように人を殺しても平気?みたいな
    悪の姿が,わりとありふれてて普通っぽい灘右衛門に,
    「てめえのようなやつがいるから,どうのこうの・・・」と
    異様な怒りをぶつけてバッサリやっちまったというワケです。
     
    (雑感)
    人の心がネジ曲がるのは,全て環境や境遇のせいばかりじゃないね。
    逆に環境や境遇に恵まれていれば心がネジ曲がらないで幸せ…
    なんてワケでもないしね。
    独り身=みじめでもないし,結婚=幸せでもない。
     
    キャラクターの心理に決めつけ感があるのって,ちょっとイヤだな。
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    風…第30話「頼まれた略奪」

  • 2011-09-05 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第30話…頼まれた略奪 
     
    ※残り10話ともなると,予算が少なくなってきたのか,
    メインの登場人物が少ないし,
    スジも複雑そうに見えるけど流れは単純。
    左近さんも今回は全然出てこなかったから,なにか物足りない感じ。
    老中水野の登場も少なくて,今回なんか「手しか出てこない」し(^.^),
    レギュラーの福内鬼外も早苗さんも,全然出てこなくなっちゃった。
    新十郎の栗ちゃまを見て,いつもウットリウハウハ
    しまクリだけど,
    それ以外の周りの要素が手薄な感じ
     
     (アラスジ) 
    加賀藩の前田家では観音像の置物を将軍へ献上することになっていた。
    銭屋五兵衛が唐天竺(カラテンジク※中国とインド=遠方)から仕入れた観音像の中には,加賀百万石の土台を揺るがす密貿易の証拠を記した文書が極秘に忍ばせてあった。その秘密を知るのは,加賀藩主より密貿易の許しを得ていた銭屋とその娘・小夜のほか,銭屋が密貿易取引の罪で捕まった際,取調べを担当した当時の目付役・仙波蔵人のみだった。
    仙波は,その秘密を盾に藩主を脅すことで,加賀藩を意のままに操れると目論んでいた。金沢城より観音像献上の一行が江戸へ向かうことになり,その大名行列の道中奉行は仙波蔵人だった。
     
    (流れ)
     新十郎は,旅の途中,小夜に言い寄る連れの番頭・勘平の不埒な行動を止めに入る。鎖の武器を操る勘平に,みだれ八相の構えで対峙する新十郎。それを見た小夜と勘平は,途端に新十郎の前にひざまずき,
    色恋沙汰は新十郎を呼び寄せるための芝居だったと謝る。
    「風の新十郎」と見込んで,人をさらって貰いたいという。
      
    公家の出身で金沢城の奥座敷に務める綾子が前田家の殿様に見染められ,不本意ながら側室として江戸へ送られることになったが,
    それを逃がして欲しいとのこと。
     
    金沢城からの大名行列一行は,中山道の熊谷宿に本陣を置き,
    綾子を乗せた駕籠が到着していた。
     
    城勤めをしていた時,綾子に世話になったという小夜と勘平は,
    いくら加賀百万石といえども,不祥事を公にはできないはずだという。
    頼みを聞いた新十郎は,その晩,火事を装い,綾子の寝所へ侵入する。
     綾子を連れ出そうとした新十郎だが,彼女に脱出する意思など毛頭なく,鉄砲を持った家来を呼び寄せ,新十郎は捕まってしまう。
    その隙に,観音像が盗まれた。
      
    新十郎をまんまと騙した小夜と勘平は居酒屋にいた。
    少し気が咎めると言う小夜とは対照的に,喜ぶ勘平は,
    そこへ来た旅姿のかがりと酒を酌み交わす。
    勘平が御機嫌になった隙に,かがりは観音像を入れた袋を奪い取る。
     
    捕まった新十郎は,その晩,本陣一室の籐丸駕籠(トオマルカゴ※江戸時代の犯罪人が乗る道中駕籠=籐:英名ラタン。ツル科植物の籐で作った丸い駕籠) の中にいた。
    見張りの侍がひとりいたが,そこへ綾子が来て,扇子を落とした拍子に侍の首をド突いて気絶させる。綾子は,前田家が将軍に献上する観音像を盗まれた責任を問われれば自分の命はないという。観音像を取り戻すことを約束すれば,逃がしてやるとのこと。これを了解した新十郎を綾子は駕籠から逃がした。
     翌朝,新十郎が逃げたあと,その場に綾子の扇子が落ちているのを見つけた仙波は,綾子が新十郎を逃がしたことを知る見張り役の侍を即座に刺殺した。仙波は,かえでという腰元に,綾子を見張るよう指示する。
     
    道中で小夜と勘平を見つけた新十郎は,そこで小夜の素性を聞く。
    小夜はかつて廻船問屋を営んでいた銭屋五平の三女だった。
    藩の財政難を救うため,前田家から目を付けられた銭屋五兵衛は,
    藩主の許しを得て抜け荷の品の密貿易をしていたが,
    それが公儀に知られそうになった途端,前田家は銭屋ひとりに罪を押しつけ,財産を取り上げた揚句,牢送りにしたのだという。もともと銭屋が手に入れ,宝として大事にしていた観音像を奪い取った前田家は,
    それを将軍家に献上して御機嫌を取ろうとしているのだと,
    小夜は嘆く。
    観音像をくのいちに盗まれたことを聞いた新十郎は,
    かがりではないかと推察する。
     
    半月前,老中水野のもとに差出人の名前のない訴状が届いた。
    訴状には,
    「此度,前田家から献上される佛像の胎内には,
    前田家の密貿易の事実を証したてる書き付けが封じこめてある。
    佛像を砕いてそれをあばき,前田家に鉄槌を下して頂きたい」
    と記されていた。
    加賀藩の不祥事は,
    まかり間違えば幕府に関わる大事件になりかねない。
    水野は世の平和のため,観音像の中身から書き付けを取り出した後,
    前田家から献上するよう段取りを決めた。
    水野の密命を受け,加賀藩一行の護衛に付いたかがりは,
    盗まれた観音像を無事,取り返したが,
    細工がわからず,中身を開けることができなかった。
    かがりは馬を飛ばして街道を行く。
     
    道中で,新十郎達は仙波の率いる加賀藩の侍達に囲まれ,
    観音像を渡すよう要求される。
    持っていないと言う新十郎に侍達が一斉に斬りかかる。
    と,そこへかがりが助けに入る。
    新十郎はその晩,
    必ず観音像を届けると綾子に伝えるよう侍へ申し渡す。
     
    加賀藩の一行は,浦和宿に本陣を構えた。
    そこへ戻った家来の侍は,観音像をその日のうちに届けると新十郎が約束したことを仙波に告げる。観音像が戻らなけらば,全員,腹を斬らねばならぬ…と,仙波は語気を荒らげる。
    その後,仙波は綾子の部屋へ行き,綾子の扇子を懐から差し出し,
    新十郎を逃がしたのは綾子だろうと指摘する。
    観音像を取り戻したい一心でしたことだと綾子は言う。
    仙波は綾子に「必ず今夜中に佛像を届ける」
    との新十郎の言伝を告げる。
     
    浦和宿に到着した新十郎は,小夜達と居酒屋へ入り,
    店の前に「風」の張り紙をし,のんびりと勘平に酒を勧めていた。
    小夜は,観音像を取り戻したらどうするのかと新十郎に聞く。
    新十郎としても,どうするかはまだ決めていないという。
    人を恨んで復讐することが怖くなったと言う小夜。
    そこへ,表の張り紙を見た虚無僧姿のかがりが入って来る。
    素早く観音像の入った包みを奪う新十郎だが,一戦交えてでも観音像を取り戻そうと懸命なかがりの様子から,何か重大な秘密があるに違いないと察し,奪った観音像を返すことにした。
     
    新十郎 「たった五,六寸の佛像に命まで懸けることはねえ。
         お前と本当にやるんだったら斬り合いより,
         もっと楽しいこと


    をやろうぜ」









     
    かがりは新十郎に礼を言って去る。
     新十郎は,小夜に,まだ何か隠しているのではないかと尋ねる。
    ギクリとし,突然,涙ながらに謝る小夜は,
    観音像には加賀百万石の根幹を揺るがす秘密が仕込まれていることを
    新十郎に打ち明ける。
     
    かがりは,綾子のいる浦和宿の本陣へ行き,持ち返った観音像を綾子へ渡す。予てより観音像が仙波に渡っては一大事だと綾子に伝えていたかがりは,江戸まであと一晩の辛抱だと言って励ます。その話を隣室で聞いていたかえでを捕まえたかがりは,風の新十郎が佛像を返しに来たことを仙波に伝えるよう言いつける。
     
    観音像の中には,前田公が密貿易を黙認する意向を記した文書が隠されていることを新十郎に説明する小夜。
    そのことを死んだ母親から聞いたという。
    加賀藩の密貿易を担っていた小夜の父・銭屋五兵衛は,御禁制の品を扱った罪で牢獄へ送られており,小夜は,父ひとりが罪を背負ったことを恨みに思うあまり,藩の秘密文書の件を,事前に老中水野に知らせておいたところ,金沢城の一行が江戸へ向かうに至っても,何ら表立って水野の動きがなかったことから,小夜は自ら観音像を手に入れて,秘密を暴露しようと決意し,新十郎をダシに使ったのだという。その秘密を知っている者は小夜と銭屋のみだったが,当時目付役をしていた仙波が銭屋を拷問し,それを知った可能性もあるという。
     
    綾子はの部屋に来た仙波は,戻った観音像を確認するとともに,
    自分が預かると唐突に言い出す。
    かつて銭屋五平を取調べた際,密貿易の秘密を知った仙波は,
    観音像を盾に藩主を意のままに動かせると綾子の前で豪語し,
    彼女を藩主の側室ではなく我がものにする考えもあると,
    有無を言わせぬ態度で迫ってきた。
    仙波の手を払いのけ,毅然と対応する綾子は,
    仙波の悪意の証拠を掴んだことを確信する。
    綾子は,加賀藩主・前田斉康(ナリヤス)と公家の間の隠し子だった。
    前田斉康は,かねてより国元で仙波の良からぬ噂を聞き,事の真偽を調べるため,綾子を作法指南として金沢城へ潜入させていた。
    窮した仙波は綾子に刀を向けて殺しにかかるが,かがりが助けに入る。
    そこへ来た侍達に綾子を討つよう命じる仙波は,事は全て風の新十郎のせいになると言って笑う。
    「おっと待った!」…と,天井から新十郎が現れる。
    濡れ衣は御免こうむると言う新十郎に斬りかかった仙波は,あっという間に斬られてオダブツ。家来たちは綾子の命令を聞き,全員静まった。
    加賀百万石を守るため,小夜の父ひとりに罪を被せたことを前田斉康も苦しんでいたという。事実を話した綾子は,観音像を小夜に渡す。
    それをじっと見つめる小夜。
     
    新十郎 「小夜さん,世の中には大勢の人間のために,
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    風…第29話「若き祈り」

  • 2011-09-02 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第29話…若き祈り
     
    ※この話は医療関係の内容で,医師として理想の姿が描かれている。
    人が改心の情を示すまでの,ほんのちょっとしたきっかけの導入に,
    それほど無理がないし,今までの『風』のお話の中では,
    かなり良質な作品。善悪に関係なく,立場が違えど,
    人助けのために懸命になる姿に、人間としての「理想」が描かれている。
     
     (アラスジ) 
     
    盗賊の親分・源吉の晒し首を見た子分の半次は,
    それが人違いだと気付く。

    親分の死に際について賭場仲間に尋ねた半次は,
    大庭正吾という若い医者が,源吉の死体を解剖し,
    どこかへ葬ったことを知る。

    その頃,江戸市中には疱瘡(天然痘)が流行っており
    大庭は仲間の医師と共に予防接種の種となる牛痘※
    密かに入手しようとしていた。

    御禁制である牛痘を奪うことで老中水野の密貿易の証拠を掴み,
    失脚させようと企む旗本の梅津は,
    浪人の天海一味を動かして大庭を拉致する。

    新十郎は,隣に住む長吉が病で倒れ,疱瘡の疑いがあったため,
    大庭に診てもらおうと,その行方を探す。

    かがりは,老中水野より,
    密かに牛痘を入手しようとする大庭を守るよう命令され,
    新十郎との間で医者の取り合いとなる。
     
    牛痘(ギュウトウ※牛の疱瘡)
    種痘に使う=天然痘の予防接種のことで,牛痘を皮膚に植え付ける。
     
    (流れ) 
     
    医者の大庭正吾は,同じ医者仲間の中井宗榮と共に,
    老中水野のもとを訪れる。

    江戸に蔓延する疱瘡の予防に牛痘を用いるよう進言し,
    その意向を聞き入れた水野は,
    密かにオランダ船から牛痘を手に入れる段取りをしていたが,
    御禁制のため,牛痘の入手については,
    西洋医学に明るい二人の若い医者に託された。
     
    新十郎は,同じ長屋の隣で暮らしている「しじみ売りの少年」長吉と,
    その母おきくと顔馴染みになっていた。
    長吉の父親・源吉の墓参りをする母子のもとへ来た新十郎は,
    源吉が医者によって葬られたことを伝える。
     
    老中に牛痘接種を勧めた大庭は漢方医の師匠・青山から破門される。
    御典医(ゴテンイ※江戸時代,将軍や大名に仕えた医師=典薬寮【宮内省に属する医療・調薬を担当する部署】に所属する医師)は平侍の脈をとるのも許されず,腑わけ(フワケ※内臓分け=人体解剖)など,もってのほかだった。

    将来,大庭を後継ぎにしようと思っていた青山は
    牛痘を使うことに大反対なうえ,大庭が腑分けを行ったことに激怒し,
    娘の香絵にも,大庭との婚姻を諦めるよう言い渡す。

    香絵は大庭の前で,父に謝るよう泣いて頼むが,
    大場は破門を受け入れ,その場を去る。
     
    外に出た大庭の前に現れた半次は,名前を確認し,
    「親分の源吉を解剖された恨みだ」と言い,短刀で襲いかかる。
    刃物を振り回す半次を止めに入ったのは新十郎だった。
    「やめろ!」と一喝された半次だが,「恨みは必ず晴らす」と言って去る。
    このとき新十郎は,源吉を葬った医者というのは大庭ではないかと尋ねる。
     
    大庭 「医者の努めは,人の命を救うことです。そのためなら,
        たとへ国法を犯したとしても,
        あらゆる手段を講じなければならぬ。だからこそ,
        疱瘡から人命を守るために必死なんだ。
        医者として,この身を犠牲にしててでも」
     
    ひとまず仲間の医者のもとへ行くという大庭を,新十郎は送って行く。
     
    長屋では,長吉が熱を出して寝ており,疱瘡の恐れもあることから,
    新十郎は,大庭に診てもらうおうと,急いで呼びに出かける。
     
    大庭の知人の漢方医は,牛痘のことを尋ねてきた。

    中井が牛痘を持ち帰ったあと,
    大庭は、是非,種痘に協力して貰いたいと頼むが,
    オランダ医学など信じられないと拒否される。
    話の途中,突然,侵入してきた浪人達に殴られた大庭は,
    気絶したまま拉致される。

    山中で大場を救いに来たかがりは,浪人の別所一角と闘う。
    一角は,かがりが投げた手裏剣で腕を負傷し,その場を去った。
    そこへ新十郎も来るが,既に大庭を連れた浪人達は行方をくらましていた。
    かがりは水野から大庭を守るよう命じられてきたという。
     
    荒れ寺へ連れてこられた大庭は,その身を縄で縛られる。
    浪人の親玉・竜法寺天海は,
    牛痘をよこすよう殴る蹴るの拷問をする。
    その折、ふと,手傷を負った一角が乱暴に傷を布で覆うのを見た大庭は,
    「ちゃんと手当をしないと化膿する」…と、一角に忠告する
    そこへ,「浪人仲間の三人が疱瘡らしい」との知らせが入る。
    「早く隔離しなければ」…という大庭の意見を聞いた天海は,
    駕籠に乗って医者へ行き,看てもらうべく装う形で
    浪人達を外へ連れ出し,山中で三人を斬殺する。
     
    その頃,左近は町中で盗人の半次を追いかけていた。
    長屋でお経を唱える町人達に,
    そこへ紛れ込んだらしい半次の行方を尋ねる左近だが,
    町人の女房は,「疱瘡の疫病神を捕まえてくれ」と言いって拝むばかり。
    そこへ「近所の子供の身体に疱瘡が出た」との知らせが入り,
    皆一斉に退散する。
    その場に一人だけ残っていた半次も,一目散に逃げて行った。

    半次のあとを追っかけた左近は,病で寝ている長吉の家に入り込む。
    子供に熱があり,疱瘡の疑いがあると聞いた左近は,慌てて退散する。
    長屋へ忍び込んでいた半次が物陰からひょっこり顔を出す。
    おきくと顔見知りの半次は,
    長吉に熱があると聞き,医者を呼びに行った。
     
    間もなく左近のもとへ「殺しがあった」との知らせが下っ引から来た。
    早速現場へ行ってみると,斬殺された三人の浪人は疱瘡であることが判明。
    左近は,付近にある古寺を調べに行く。
     
    古寺には,縄で柱に縛られた大庭がいた。
    その縄が解け,逃げようとする大庭を一角が止める。
    一角は,自分の傷を治療しろと命令する。
     
    荒れ寺に着いた左近は,短銃を持っている浪人の天海を見かけ,
    かがりが探していた浪人に違いないと目星をつける。
     
    大庭の手当てで楽になった一角は,大庭の医術の腕を褒める。
    「荒療治のため,酒は飲むな」と指示する大庭は,
    必ず戻って来ることを条件に,その場から出してくれと頼み込む。
    好きな女を疱瘡で亡くした過去を持つ一角も,
    病の怖さを知っていたが,「仏心は俺にはねえ」と断る。
     
    左近は荒れ寺から天海のあとを追う。
    出向いた先が,水野に敵対する侍・梅津の屋敷だと突き止める。
    牛痘の一件は,裏で梅津が操っているらしいことがわかる。
    話を外から立ち聞きした新十郎は,その場を去る。
     
    梅津の屋敷から戻った天海は,
    「牛痘が送られてくる場所がわかった」と一角に告げる。
    そのとき大庭は荒れ寺を逃げ出そうとする。
    捕まりそうになったところへ新十郎が助けに来る。
     
    かがりが来て、逃げる大庭を水野の屋敷まで連れて行った。

    部屋を出て行こうとする大庭だったが、
    その屋敷に務めている香絵が来て
    暫く留まるよう勧める。
    しかし大庭の気持ちは急くばかり。
    そこへ新十郎が来て,大庭を連れ出してしまう。
     
    医者を呼びに行ったものの,
    誰も来てくれないとぼやきながら
    半次がもとの長屋へ戻って来た。

    ちょうどそこで大庭に出くわした半次は,
    咄嗟に短刀を抜いて襲いかかる。

    が,新十郎に刃物を奪われ,張り倒される。

    大庭が親分の源吉を解剖したことを、しきりに責め立てる半次。

    新十郎は、長吉を診てもらうのが大事だと言い,
    新十郎 「どこへ行っても疱瘡を怖がる腰抜け医者ばかりで,
         誰一人,病人を診に来てくれる奴はいやしないんだ」
    と言い,半次を叱りつける。
    長吉は高熱で肺炎を起こしていた。
     
    間もなく、香絵が長屋へ薬箱を持って来る。
    途中で中井の家に寄ったが,まだ戻っていないという。
    牛痘の種がないと疱瘡は防ぎようがない。
    牛痘は,抜け荷を扱う浦賀宿の丁字屋へ届くことになっていた。
    受け取りに行った中井に万一のことがあったら大変だと,
    新十郎は浦賀へ向かう。
     
    旅籠「丁字屋」の主人から牛痘を受け取った中井は,
    その旅籠から出て来た天海達に浜辺で斬られ,牛痘を奪われる。
     
    夜分,大庭は,疱瘡の患者の手当てをして
    長吉のいる長屋へ戻って来たが,戸口は開けず,
    「ばい菌が家に入って子供にうつってはいけない(から)」と,
    中で長吉の看病をしている香絵に声をかける。
    そこには半次もいた。

    香絵に,子供の熱を見て脈をとるよう指示する大庭。
    長吉の熱は下がり,脈は平常に戻っていた。
    幼い子供の命をとりとめた大庭は,
    死んだ源吉との約束を果たせたと言って安堵する。

    源吉は労咳(ローガイ※結核)で,
    獄門にならなくても,長い命ではなかった。
    大庭は,源吉が死んだ経緯を全て打ち明ける。
     
    (大庭の回想)
    小田原の旅籠で役人に追われた源吉は,
    大庭の部屋へ侵入し,血を吐いた。
    大庭は人体解剖図を源吉に見せ,病のことを教えた。
    源吉は,子供に病気がうつっているかもしれないため,
    江戸へ帰ったら診てやって欲しいと大庭に頼む。
    更に源吉は,死んだあと自分の身体を腑わけ(解剖)して
    医学の勉強の参考にしても構わないと意思を告げ,
    少しでも人のためになるなら本望だと言って死んだ。
    (回想了)

    源吉を解剖した大庭は,
    その身体から病気の実際をみることができたと感謝する一方,
    人の道に反した残忍な行為をしたのかもしれない…と省みて言う。
     
    と,急に戸口を開けて半次が中から飛び出して来た。
    大庭は「外に出てきては駄目だ」と言って,すぐ戸口を閉める。

    大庭の前で土下座して謝る半次は,
    自分に何かできることはないかと協力を申し出る。
    大庭 「許してくれるのか,勘弁してくれ」←(T_T)イイ人
     
    一方、浦賀の浜辺に着いた新十郎は
    そこで「中井宗榮」との名が記された荷物と,その斬死体を発見する。
    旅籠の丁字屋へ行き,「大庭正吾」と名乗って中井のことを聞いた新十郎は,
    主人が嘘をついていることを見抜く。
     
    その頃,梅津は,入手した牛痘を証拠に大目付を動かせば,
    裏で外国と密貿易をしていた水野の失脚は間違いないと喜んでいた。
    屋敷には天海達浪人一味が酒を飲んでくつろいでいた。
    天海は,「丁字屋を寝返らせるのに骨を折った」と梅津に話し,
    その場にいた一角にも酒を飲むよう勧めるが,
    一角は天海を睨みつけ,黙っていた。



     
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    風…第28話「暮六ッまで」

  • 2011-09-01 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第28話…暮六ツまで
     
    ※どうもこのあたりから,
    新十郎に「用心棒の旦那」が少し入っているような雰囲気がするんだけど…気のせいかな。用心棒の撮影は,いつからだったのかな…(?_?)。
    新十郎は情の動きが顔…特にノドボトケに出やすいけれど,
    用心棒の旦那は,眉をしかめる程度で殆ど情を表に出さない。
    目線の鋭さは同じでも,新十郎のように軽くペラペラ喋らない分,
    用心棒の旦那のほうが重厚感がある。
    いずれにしても,内面の強さだけじゃなく、
    どこかに「痛みの感覚」が滲み出てくるところが,栗ちゃま独特の魅力。
    「なにかをこらえている」ときの表情を見ると,
    いつも何を思っているのかなあ?…と,お芝居であっても,
    ついその気持ちを考えたくなってしまうほど,
    見てると心の中にギューっと吸い込まれちゃうような感じになる。
     
    (アラスジ)
    ※今回,新十郎はほぼ脇役。『T新選組』のニセ沖田=紋太(^^ゞ。
     
    ある晩,スリの半吉は,三人組の盗賊に出くわし,
    その中のひとりに,岡っ引の太兵衛の息子・紋太がいることを知る。
    盗賊らに斬られそうになった半次は,危うく新十郎に助けられる。
    三人組の窃盗を捕まえるため,もと岡っ引の太兵衛をはじめ,
    同じく若い岡っ引三次のほか,左近,かがり,新十郎が関与する。
     
    (流れ)
     
    左近は,同心のメンツにかけて,
    月末までに三人組の盗賊を捕まえようとしていたが,
    同じく,岡っ引として名を上げようと躍起になる三次は,
    目の前でスリの半吉が財布を掏る現場を見かけても,
    三人組の盗賊を追うほうに専念するあまり,見て見ぬふりをする。
    半次を往来で捕まえたのは,もと岡っ引の太兵衛だった。
    半次と一緒に持ち主へ「落し物」として財布を返す太兵衛の様子に,
    三次の子分・竹松は感心する。
    ところが三次は,表向き仏の顔をしているだけだと冷たく言う。
    三年前まで御用風を吹かせていた太兵衛だが,
    強請(ユスリ)たかりの悪行三昧だったとの噂があり,
    その悪事のために,十手を返上するに至ったのだという。
    札付きの太兵衛がスリを連行して行ったことから何かあるとみた三次は,太兵衛のあとを追う。
    左近は通りすがりに三次を見かけて声をかけ,彼らに動向する。
     
    半吉を連れた太兵衛は,ある寿司屋へ入った。
    その店には,太兵衛のおかげで盗人から足を洗った者が三人ほど,
    働いていた。
    太兵衛は,半吉もそこで働いて堅気(カタギ)になるよう勧めるが,
    半次にはまるでその気はなく,逃げようとする。
    しかし,板前の権造が予め縄で半吉の腰を台所につないでおいたため,
    容易に外には出られない。
    騒ぐ半次を置いて裏口から店を出た太兵衛だが,ふと見ると,
    表には,様子を窺う左近やかがりに三次達がいた。
     
    左近達が退散するのを行き違いに店に入って来た店員の喜六は,
    半吉を「新入り」と見て,縄を解いてやる。
    喜六をはじめ,その店で働く,おとみや権蔵の名を聞いた半吉は,
    彼らがかつて,名の知れた盗人だったことをよく知っていた。
     
    店の外で見張っていた三次や左近達も,
    寿司屋で働く三人が,もと盗人だったことを確認する。
    あの三人が揃えば何でも盗めるはずだと決めつけた三次は,
    早速,寿司屋を調べに行こうとする。
    が,左近は,それだけで「三人組の盗賊」と決めつけるのは早いと言う。
    ところが,自分の勘に狂いはないと確信する三次は,
    子分を連れて寿司屋へ入り,証拠を見つけようと家探しする。
    遅れて店に入った左近は,権蔵から何の調べかと尋ねられたものの,
    返答ができない。
    三次の疑いをよそに,喜六やおとみには,何の心当たりもない様子。
    スリの半吉も,その場にすわって様子を見ていた。
    店に入って来たかがりは,柱の隅で酒を飲んでいる新十郎に気が付く。
     
    押入れの奥から侍の着物を見つけた三次は,
    権造・喜六・おとみが,三人組の盗賊だと確信する。
    着物は,侍崩れの権造が昔を惜しんでとっておいたものらしく,
    何の咎めを受ける覚えはないという。
    しかし三次は,「三人組の盗賊」の二人は浪人だという証拠もあり,
    もと御庭番や錠前破りだった喜六と権蔵がソレに違いないと断定する。
    ちょうどそこへ来た太兵衛は,
    堅気になった権造達を信じてくれと頼む。
    その様子を見て鼻で笑う三次は,
    太兵衛こそ,権造達を使って盗みをやらせているのではないかと憶測し,盗人ではない証拠があるのかと強い調子でまくし立て,
    すぐさま権造達を番所へ連れて行こうとする。
    それを見た太兵衛は,自分が本当の下手人を捕まえてくると申し出る。
    役目を退いても,四十年の岡っ引経験は健在だと自負する太兵衛に対し,
    一日だけ猶予を与えることにした三次は,暮六ッまでに下手人をあげなければ,権造達を番所へ連れて行くと言い放つ。
    太兵衛は権蔵達に,暮六ッまで辛抱して待っていてくれと言い,
    盗賊達を捕まえに出向く。
    三次は,子分に権造達を見張らせ,太兵衛のあとを追う。
    スリの半吉は,一体,どちらが本当なのかと疑心暗鬼な様子。
    かがりは,新十郎の姿がいつの間にか消えたのを見て,
    左近と一緒に店を出る。
      
    妻を病で亡くした太兵衛は,娘のお美代と二人で長屋に暮らしていた。
    左近とかがりは,その長屋へ行き,近所の女達から太兵衛のことを聞く。
    その噂によれば,太兵衛は強引な手法で下手人を無理矢理捕まえていたらしく,妻が病気で死んだ時も,点数稼ぎに御用へ出ていたとかで,
    遂には息子の紋太も愛想を尽かして家を出て行ったとのこと。
    その後,グレた紋太は浅草のドヤ街にいるという。
     
    スリの半吉も,寿司屋を抜け出し,太兵衛のあとを追った。
    往来で半吉を見かけた盗賊の二人がそのあとをつける。
    途中で三次を撒いた半次は,やがて太兵衛に追いつき,
    三人組の盗賊の中に紋太がいたことを伝える。
    下手人の目星がついた太兵衛は,
    半吉と一緒に紋太のいるドヤ街へ向かう。
    そのあとを盗賊の男たちが続く。
    その姿を見た左近とかがりは,彼らを追う。
     
    紋太は,酒宿で昼間から飲んだくれていた。
    酒のおかわりを頼む紋太の前に,徳利を差し出す新十郎。
    昨晩,半吉を助けた男だと気付いた紋太は少し怖気づく。
    紋太の杯に,かまわず酒を注ぐ新十郎は,
    「そんなに怖けりゃ,これまでのことは綺麗さっぱり清算しちまうんだな」と振って,探索が身近に及んでいることを告げる。
    紋太は当初,新十郎の言葉を信じようとしなかったが,
    太兵衛の名を聞いた途端,目の色が変わる。
    が,一転,太兵衛には自分を捕まえられないと,紋太は鼻で笑う。
    疑問に思った新十郎は,黙って酒を飲みながら紋太の様子を窺う。
    すると,そこへ太兵衛が来る。
    続いて盗賊二人も入って来たが,新十郎が強引に外へ押し戻す。
     
    太兵衛は,紋太を連行しようとするが,拒まれる。
    紋太は,かつて太兵衛が無実の罪で多くの人を捕まえてきたに違いないと言って非難し「鬼の子」と陰口を叩かれ,辛い思いをしてきた悔しさを太兵衛にぶつける。
    紋太を苦しめたことを素直に謝る太兵衛は,
    無実の罪で人を捕まえたことは一度もないと話す。
    しかし,紋太はそれを信じようとはしない。
    そんな紋太に,「潔く罪に服せ」と頭を下げて頼む太兵衛。
    捕まったら島送りだと言う紋太は,頼みに応じる気配はなく,
    帰ってくれと太兵衛に冷たく言い放つ。
     
    その頃,寿司屋には太兵衛の娘・お美代が来ていた。
    父の帰りが遅いため,心配するお美代。
     
    お美代と行き違いに長屋へ帰って来た太兵衛は,
    盗賊の二人に襲われる。
    手傷を負った太兵衛を助けに,かがりと左近が来る。
    左近は逃げた盗賊達を追うが,行方を見失ってしまう。
     
    やがてひょっこり,新十郎と一緒に紋太が寿司屋に来た。
    妹のお美代と再会した紋太は,
    「こんなところへ何しに来たんだよ」と,新十郎に文句を言う。
    (そういうおまえも,なんでノコノコ付いてきた来たんだよ(-_-;)?)
    「寿司を喰いに来たんだよ」と紋太をなだめ,寿司を注文する新十郎。
    紋太もおとなしく,あたりへ腰かけた。
    間もなく,暮六ッを告げる鐘が鳴り始める。
     
    約束の時刻に太兵衛が戻って来ないため,
    三次は,店で働く権造,喜六,おとみを,
    いよいよ「三人組の盗賊」として捕まえようとする。
    権造達は,身の潔白を晴らすため,
    自分達で下手人を捕まえてやると意気込むが,
    彼らが出て行こうとするのを刀の鞘で止めた新十郎は,
    「身にやましい覚えが無いのなら怖いものはないはずだ」と言い,
    動けば太兵衛に迷惑がかかるため,我慢するよう忠告する。
     
    新十郎 「本当に足を洗ったんなら,ここは一番,
          太兵衛旦那を信じて辛抱するこった。
          それが旦那に報いるじゃねえのかな」
     
    ※こんなところで「誠」ですかい…(^_^;)ってな感じでサプライズ?
     栗ちゃまのクチから「マコト」が出てくると,なんかギクッとする。
     鬼のフクチョー!だもんね、「土方新十郎の旦那」ってか。
     
    権造達は,おとなしく三次の縄を受け,番所へ連行された。
    特段,紋太へ指図するつもりもない新十郎は,
    紋太達がやった盗みの悪事が,
    罪もない人間に降りかかっているという事実を知らしめ,
    どうするかは紋太の心次第だと言い,身の振り方を委ねた。
     
    やがてそこへ来た左近は,
    三次が既に権造達を連行してしまったことを知って困惑する。
    お美代は,三人組の盗賊のひとりが兄だとを知り,
    店を出て行った紋太を追いかける。
     
    長屋で半吉に傷の手当てを受けていた太兵衛は,
    盗賊達の根城に乗り込む決意を話す。
    悪党どもが自分の命を狙ってくることを証拠とするため,
    そこへ紋太を呼び寄せるよう半吉に頼む。
     
    太兵衛 「残る僅かな命を,綺麗に咲かせて散りたいんだ。
         それがまた紋太のためでもある」
     
    そう言って,躊躇する半吉を促す。
     
    夜,屋台で酒を飲む紋太を見つけたお美代は,
    太兵衛が十手を返上して岡っ引を辞めたのは,
    紋太が家出したその日のことだったと話す。
    太兵衛は紋太の残していった作りかけの木彫りの虎を
    いつも肌身離さず持っており,
    夜うなされて,紋太の名を呼んでいるのだという。
     
    それを聞いた紋太は,今まで父のことを誤解していたと気付き,
    お美代に行く先も告げずにその場を立ち去った。
     
    番所にいた三次は,次いで太兵衛を捕まえに行こうとする。
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