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風…第41話「海原はるかに」最終回

  • 2011-09-22 : 風の新十郎 : 編集✍
  • 第41話…海原はるかに(最終回)
    栗ちゃま,お疲れさま(●^o^●)。
     
     役者さんって,ある意味,
     作品作りのためには自分の価値観を捨てて,
     真っ白で空虚な状態にしておかないと,
     あらゆる役になりきれないと思うし,
     自分の気に入らない,意に反したことでも,当たり前のように
     きっちりやり遂げるのがプロの仕事だから,
     視聴者側がどう受け止めようと,
     役者本人には全く関係ないこと。
     ただ,その作品の役のイメージ
     というものを,演じた側は忘れてしまっても,
     視聴者側は,ずっと覚えていたりするから,
     なるべくなら,
     良い印象を残して終わるに越したことはないだろうし,
     記憶に残る良い作品に恵まれるかどうかは…
     その役者の運命と素質と才能と努力と忍耐と持久力と…
     やっぱり,その時代の周囲の環境や状況にもよるのかな。
    楽器と演奏者の関係のように,
    いい素材の組み合わせがあってこそ,
    相乗効果で,どちらもより映える。
    率直な感想として,
    「風」は,折角の栗塚旭という素晴らしい素材の役者を,
    100%活かしきれたとはいえない作品だったと思う。
    勿体なかったね。
    「侍そのもの」と「侍社会」をゴチャゴチャの視点で扱ったのが
    良くなかった(これは「恋夜の深読み」として,別記事に記す)。
     
    そもそも架空の話とはいえ,
    「風の新十郎」自体の設定が,
    盗人だか,忍びだか,侍だか,なんだか,わけがわからなかった
    ことが(良く言えば自由すぎる人物設定が),
    主人公を活かしきれなかった最大の原因だと思った。
    脚本家が変わる度に,
    主人公の精神性と行動の一貫性がズレてしまって,
    回を重ねるごとに,活躍の範囲を狭めてしまった感じもした。
    (脚本家が多すぎて,個々のクセが鼻につくこともあった)。
    後半,どう見ても,酷で辛い話の展開が結構あったけど,
    最終回の朝日(未来)に向かう新十郎の表情は,
    マイナス面を全部帳消しにできるほど,とっても良かった。
    左近おじちゃんと,かがりの涙に,ウルウルきちゃったけど,
    最後の新十郎栗ちゃまの希望に燃える瞳を見たら,救われた感じ。
    今回,全部見通せて,とにかく嬉しかった!
     
    (アラスジ)
     
    夜分,北町奉行所の同心・相川左近は,大勢の町方を先導し,
    必死で逃げ回る不審な男のあとを追っ駆けていた。
     
    子供を背負って逃げて来た男は,橋の下へ隠れ,辺りの気配を窺う。
    ちょうどそこへ,夜釣りをしていた新十郎が来て,何か悪いことをしたのかと尋ねる。男はそれを否定し,とりあえず,一晩だけ子供を預かって欲しいと新十郎に頼み込む。
    上手く逃げられたら,明日の朝には必ず子供を迎えに行くという。
    了解した新十郎は,自分の名と長屋の場所を教えてやった。
    男は礼を言い,もと来た橋の上を走り去った。
     
    再び男の姿を見つけた左近達は,怒涛のように追いかけて行った。
    町方が去ったのを確認した新十郎は,「もう安心だ」と言い,子供の頭巾を外したところ,5歳くらいのその子の髪の毛が,異国風の明るい巻き毛だったことに驚く。女の子の名は「マリー」といい,「海から来た」という。
      
    (流れ)
     
    翌朝,新十郎は,航海図を広げてみるが,
    マリー達がどこの海から来たのか全く見当がつかない。
    縁側で「お父さんは?」と尋ねるマリーは,
    頬に涙を流しながら新十郎を見つめる。
    朝になったら迎えに来るはずの父親が現れなかったため,
    新十郎はマリーに,何かあったら押し入れに隠れるよう教え,
    左近のもとへ向かった。
     
    その留守中,かがりが来たため,マリーは新十郎から言われた通り,
    押し入れの中に隠れたが,すぐ見つかってしまう。
     
    その頃,左近は,「水野ばかもの」などと書かれた無数の張り紙を,
    通り添いの板塀から剥がしまくっていた。
    そこへ来た新十郎は,最近,その手の張り紙が増えたようだと話しかける。すると,左近は,誰かの差しがねで町人がやっているに違いないと,
    不満を漏らす。
    新十郎は左近に,昨晩逃げていた男のことを尋ねる。
    捉えた男の名は村越庄二郎といい,密入国してきたとのこと。
    しかし,その身柄は,大目付・大鳥甲斐守の突然の介入により,
    理由もなく,夜のうちに大鳥の座敷牢へ移されてしまった。
     
     大鳥甲斐守は,幕政の改革派から寝返った大目付のひとりであり,
    改革反対派の紀州藩から多額の賂(マイナイ=賄賂)を受領していたが,家来の篠原軍之進に指示し,その金を町人に配って水野の悪口を書かかせ,世間にも水野糾弾の気配を浸透させるべく働きかけていた,
     
     
    かがりは,水野の屋敷にマリーを預けた。
    水野は,マリーの顔を見たとき,数十年前,国外の情勢を探るよう出国させた家来の村越に面影が重なることを,かがりに話す。
    村越は外国へ行ったきり,戻って来なかったという。
    子供の父親が,大鳥の牢屋敷にいる村越ならば,それをキレ者の大鳥が利用しないわけがなく,既に水野自身,改革反対派の激しい抵抗や,寝返る幕閣が増えたことから,老中職に留まっていられるのは数日だと察していた。
    大島が村越と水野の関係を調べて幕閣に暴露すれば,
    水野の立場は致命的に危うくなる。
    かがりは水野の制止を振り切り,村越を奪還しに向かう。
     
     
    お菓子を買って長屋へ戻った新十郎だが,
    そこにマリーの姿はない。
    すると突如,覆面姿の篠原ら大鳥の配下数名が土足で踏み入り,
    子供をよこせと強迫してきたが,
    新十郎は,いないと告げて素早く脱出した。
     
    その後,左近にマリーのことを話した新十郎は,
    かがりが連れ出したのではないかと見当をつける。
     
     
    夜分,番小屋にいた左近のもとへかがりが来て,
    思いつめた顔で大鳥の屋敷へ行くと言って去った。
    左近は,あとから来た新十郎に,そのことを伝える。
     
     
    大鳥の屋敷へ忍び込んだかがりは,牢から村越を救い出そうとするが,そこにいたのは大鳥配下の篠原だった。
    かがりは捕らえられ,庭木に縛られてしまう。
    大鳥は,更なる獲物を捕らえるため,かがりをおとりにした。
    そこへ新十郎が忍び込んできた。
    庭木に縛られているかがりを発見し,新十郎はその縄を解くが,
    上から降ってきた罠の網に捕まってしまう。
     
     
    かがりと新十郎は,村越がいる隣の牢屋へ入れられた。
    十年前,水野の命令を受けた村越は,長崎からオランダ船に乗って出国したが,途中で船が遭難し,通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されてハワイへ行き,そこで知り合った現地の娘との間にマリーが生まれたことなど,それまでの経緯を新十郎達に話す。
    海外でアヘン(麻薬漬け)による外国の植民地支配が進行する中,
    いつまでも鎖国状態で安眠を貪っている日本に危機感を抱いた村越は,
    国際社会の情勢を一刻も早く水野に伝えるため,
    妻が亡くなったことを機会に,ハワイからの舟が小笠原へ寄った際,
    密かに入国したとのこと。
     
    村越に子供がいると聞いた大鳥は,
    かつて出国の指示を出した者が水野であると認めれば,
    子供に合わせてやるなどと言っていたが,
    村越は,それまでの経緯については誰にも話していないという。
    安心したかがりは,マリーが水野の屋敷にいることを村越に伝える。
     
    夜分,水野の屋敷の庭先に,甲賀から源爺が訪ねて来た。
    源爺は,老中の失脚を煽る噂が甲賀の里にも入ってきたため,
    心配で江戸の様子を見に来たのだという。
      
    度重なる財政改革を断行する水野は,大奥にまで手を広げたため,
    遂には将軍家からも疎まれる存在になっていた。
    そこへ,老中になる以前,水野の指示で外国情勢を調査に行った村越が密かに入国した一件が,異国嫌いの水戸藩や改革反対派の紀州藩ほか御三家の耳に入れば,もはや水野の失脚は確実。
    大鳥は,今度の閣僚会議の席で村越のことを持ち出せば,幕閣多数の賛同を得られるものと確信し,ほくそ笑んでいた。
     
    牢の中で村越から,上下の差別のない米国社会の様子や,
    議会の仕組み,選挙制度などを聞いた新十郎は,
    今まで見たこともない新しい世界が海の向こうに広がっていると知り,
    行ってみたいと口走る。
    そこへ門番に化けた源爺が忍びこんで来て,牢屋のカギを開け,
    皆で揃って脱出し,水野の屋敷へ向かった。
     
     
    村越はマリーと再会する。
    水野は,改革を諦めて自ら老中職を辞そうと思っていたが,
    村越から海外情勢を聞いて思い直す。
    断固として幕府の財政を立て直し,列強各国に対抗し得るだけの軍備の増強を図り,アヘンによる外国の植民地支配から自国を守らねばならないと,水野は語気を強めて語る。
    その場にいた新十郎は,水野の改革は間違っていないが,
    時代が早すぎ,皆の考えがついて来れないことを指摘する。
    しかし水野は,身を賭してでも改革を断行すると意気込む。
    そこへ幕府の上意の使者(上使)が来たという知らせが入る。
     
    上使として屋敷に来たのは大鳥だった。
    大鳥は,水野の前で,老中職から罷免するとの内容を読み上げる。
     
    水野は即刻,将軍のもとへ行き,海外の情勢を伝えようとするが,
    大鳥が仲介しているためか,将軍は水野の顔も見たくないと拒否。
    それまで大鳥の出世の世話をしてきた水野だが,頭を下げて仲介を頼む。しかし,大鳥は冷たく退けるのみであり,結局,水野の意向を将軍に伝えることはできなかった。
     
     
    新十郎は,村越とマリーを隠れ家へ連れて行き,
    かがりや左近に,その場所を教えた。
     
     
    後日,縁側でマリーと手毬(テマリ)で遊ぶ新十郎の隠れ家へ非番の左近が訪ねて来た。
    左近の話では,水野は武州の辺鄙な下屋敷へ住まいを移し,それまでの上屋敷には,若年寄に出世した大鳥が入居することになったとのこと。
    「正直者が馬鹿を見る」…左近の嘆きに,新十郎の眼の色が変わる。
     
    やがて,忍びを辞める決意をしたかがりが新十郎を訪ねて来た。
    左近から,新十郎は水野の事情を聞いたあと顔色が変わり,行方も告げずに出て行ったと聞き,きっと大鳥の屋敷へ向かったに違いないと察したかがりは,自分も水野の仇を討つと言って飛び出して行った。
     
     
    夜分,大鳥の寝所へ忍び込んだ新十郎は,
    大鳥のしたことは,人として許せないと責め,
    闇討ちするつもりは毛頭ないと,
    家来達を集めるだけ集めさせた上で,片っぱしから斬って行く。
    新十郎が篠原を相手にしている際,大鳥は逃げようとするが,
    行く手を封じたのはかがりだった。
    かがりは,「この男だけは自分にやらせて欲しい」と一言断り,
    大鳥を短剣で斬った。
    間もなく新十郎も篠原をバッサリ斬って片づけた。
     
     
    忍びの任務は今日限り辞めると言うかがりに,
    新十郎も,風の看板を外して日本をおさらばすると告げる。
    村越に道案内をさせて小笠原から太平洋を目指すという新十郎に,
    かがりは,自分も付いて行っては駄目かと聞く。
    新十郎は,明後日に舟で出立する場所を教えた。
     
     
    三日後の夜明け。
    浜辺に小舟をつけて待つ新十郎達のもとへ,かがりは姿を見せず,
    かわりに左近が走って来た。
    かがりは来ないと告げた左近は,新十郎に水野が詠んだ和歌を見せる。
    その文面には,
    謹慎の身では,近くの山里の桜さえ見に出かけられず,
    せめて桜の一枝を折って花瓶に挿し,
    周囲に香りを立ちこめて,盲目のように春を過ごすのみ(訳)
    …とあった。

     ※概ね
     
    それを見たかがりは,新十郎と一緒に行くのを諦めたのだという。
    武州の下屋敷で侘びしく過ごす水野の傍に,
    せめて自分だけでもいてあげなければ,あまりにも気の毒だと…
    左近は,かがりの言葉を涙ながらに話す。(T_T)
     
    左 近 「あの子は,おめえに首ったけ
    だったんだよォ…
         それで…
     
    新十郎 「俺だって男だぜ
    ,かがりが嫌いだったってはずがねえや,
         だが,これでいいんだ,
    もし逢うことがあったら,
         宜しくな
     
    左 近 「お,おい,行っちまうのかい!?…
     
    新十郎 「元気でな,どんな世の中になろうとも,
         左近の旦那は今の心意気を捨てねえで,
         悪党どもを追っかけてくれ,
         弱ェ人間は,旦那達だけが頼りなんだ」
     
     
    左 近 「わかってらい!


    おめえも元気でな!

     
     
    頷いた新十郎は,小舟に乗り込んだ。
    左近は大きく手を振り,新十郎の名を叫んで見送る。
    物陰から,新十郎にさよならを告げ,
    涙ながらに見送る,かがりの姿があった。(T_T)
     

    村越が漕ぐ小舟は,小笠原の浜辺を目指す。
    朝日に向かって佇む新十郎の瞳には,
    未来への希望の光が輝いていた。
     
    完 
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