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戦争も被曝も原発も忘れたがる日本

 
『戦争の悲惨さを忘れず,未来の平和と発展を願い・・・』
 
毎年,この時期に聞く,この宣誓的な言葉が,
どこかウソ臭く感じるのは自分だけだろうか?
空回りして,まるで実感がない。
 
 
 
「その日」…は,大切ではあるけれども,
「その日」について,
翌日から話題にもしなくなるメディアに反抗するつもりで,
敢えて翌日に記事を出すことにした。
 
 

2011年3月11日午後2時46分以来,
日本は,再び負のサイクルを歩み始めた。
東日本大震災と,福島第一原発事故…。
 
 
 
仮に「復興」や未来の「発展」を願ったとしても,
原発事故に関しては,「焼け野原からの復興」とは性質が違いすぎる。
ほぼ,半永久的に溶け落ちた核燃料を地面の底から取り出せず,
そこへ山間から地下水が流れ込み,
毎日毎晩,大量の放射性物質が含まれる汚染水が海へ流出する…。
 
 
 
事故収束はおろか,事故継続中で,到底,復興など有り得ない状況。
腹に水が溜まって下痢が止まらず,どこにあるのかも見えない悪性腫瘍が
あちらこちらで体内を蝕み続けている。
それを忘れたように,何が平和,何が未来の発展…。
 
 
 

戦禍が存在するのは,過去の戦争ではなく,
まさに,フクシマの今でしょう…。
 
 
 
地上波TVなどでは,近年,放送もろくにしなかった
過去の戦争VTRや証言を聞きかじり出している。
とはいえ,改憲内閣の意向に沿うよう,部分的にしか取り上げない。
過去の戦争を風化させないことは大事なことだけれども,
まるでお約束のように,「真珠湾攻撃」と「特攻」と「当時の米兵の見方」
ばかり,異様なほど横並びでピックアップする。
なにか奇妙な感じがした。
 
 
 
特攻隊の悲劇を必要以上に美談化しているようにも思える。
命を賭した魂を「英霊」と呼んで崇め奉り,
国家的な戦争責任者の合祀参拝などには一切触れず,
戦禍に散った魂を参拝することは当然で,間違っていないと開き直る。
お国のために,愛する身近な人達を護るために
戦禍に命を捧げた行為(玉砕攻撃)を
どこか賛美したがっているような気配すら感じる…。
 
 
 
何故なら,改憲して国家的人殺しを再び容認しようと目論む国会議員らの
参拝などは,「犠牲者を心から悼む」純粋な心とは相反するからだ。
真に尊い犠牲の上に…と痛感しているのなら,
今再び,お国のためだけでなく,米国のために血を流したがるような道を
自ら進んで選択することはしないはず。
発想そのものが,矛盾する。
 
 
 
敵に一死報いる強い日本をイメージさせる恰好の材料が「特攻」だ。
改憲内閣と翼賛クサレメディアの洗脳シナリオはこうだ。
昔の日本人は,強く従順で潔く,カッコ良かったんだぞ,
だからお前たちも,先人の「偉業」を忘れずに見習い,
国家の命令に背くことなく,昔のような従順で強い日本人,強い国家に再び生まれ変わり,
世界に(特に中国に)その勇士と誇を見せつけようではないか!
改憲は,そのために必要なのだ!エイエイオーッ!
 
 
 
認識を新たにするのはいいとしても,
こんなふうに勇ましがられちゃ,困るんだ。
過去の戦争を賛美することに等しくなる。
犠牲者を悼む心が,逆に利用されてしまうことになる。
ここが紙一重の恐ろしさだ。
 
 
 
国家的大量殺戮を美化して容認するばかりか,
現代の世で,再び有事があれば戦争やむなし…と,
武力行使推進を無意識的に誘導する結果になってしまう。
それこそが,「原子力(武力)の平和(にするための戦争)利用」
という麻薬的な標語に通じる。
 
 
 
先日,ある動画を見たら,おもいっきり右寄りだった。
動画の主張はこうだ。
かの大東亜戦争は,アジア圏における欧米諸国の植民地支配から各地の民族を解放することが日本軍の目的であり,
勝ち目のない大国との戦にも最後(原爆投下)まで屈しなかった,
この「偉業」を成し遂げたのは,
日本古来の「武士道精神」あったればこその賜物でR!
…というもの。
 
 
 
『武士道精神』…自分もよく記事に使ったりするけれど,
そんなふうに使うパターンもあるのか…と,
ちょっと戸惑いを感じてしまった。
ひょっとしたら,戦はダメだと言いながら,根っこの部分では,
戦を賛美してしまうのと同じ結果を招くのが「武士道精神」なのか?…と,
 
 
 
あとあと引きずったせいか,
ちょっとこのことについて自分なりに考えてみた。
 
 
 
同じ精神でも,認識の違いで,どうにでも解釈されてしまう「武士道」。
武器を扱う訓練を受けた戦士の精神…と言ったほうが馴染み易い。
 
 
 
戦国時代や,江戸時代ならまだしも,
殿様のために命を落す覚悟がある=天皇と国家のために命を落すのだ!
そんなふうに非人道的敵な洗脳教育をされ,
敵に屈しないことを美徳とする。
権力に従順なことばかりが『武士道精神』だとは,どうしても思えない。
 
 
 
欧米の植民地支配からアジア諸国を解放するための戦争…
それを「偉業」だとか言うのなら,
何故,その地のかつての権力者や
先住民達を大量に虐殺する必要があったのか。
他国の占領から解放してやった」と賛美したがるのは,
認識自己中の右翼の方便でしかない。
他勢力を武力行使で追い払い,
代って自分達(日本)が植民地支配し,占領する。
これのどこが「大義」なのか?
 「悪辣な手法を用いた征服」でしかない。
 
 
 
かつての権力中枢を謀略によって転覆させ,
武力によって敵対勢力を鎮圧・抹殺した結果,
好き勝手に統治し,支配する。
これを「侵略」と呼ばずに,なんと呼べばいいのか?
 
 

エネルギー確保のために,海外へ進出し,
自作自演の宣戦布告をして,武力によって現地をブン捕り,
多くの犠牲者を排出して諸外国の反発を招いた揚句,
海外から撤退を余儀なくされた結果の,悪あがきの自爆攻撃命令…
どうしようもない負け戦を正当化するために
「最期まで屈しない武士道精神」を,
まるで国家の美徳であるかのように利用する。
軍国主義の最たる心理誘導。
 
 
 
本来の武士道精神は,
自らに命令を下す権力の不義や悪行を糺すためにある。
「敵とどこまでも戦い,負け戦でも屈しない」という
ドラマのような美談化とは似て非なるもの。
 
 
 
特攻は,全て当時の軍部,軍法会議(御前会議)で下されたもの。
そんなことすら,現代では曖昧にする。
 
 

決定的に違うのは,訓練された武人でもない一般市民に武器を持たせ,
必要以上に「鬼畜米英」と呼称させ,敵を悪辣化させ,
それらに屈してはいけないと,
国家権力のために命を落とすことが使命であり,
美徳であると信じ込ませ,
有無を言わさず戦闘を強要し,
これに反抗するものは取り締まって抹殺(虐殺)し,
非人道な戦の証拠記録に至っては,
敗戦時,故意に隠滅した(させた)こと。
 
 

国家権力がその道を誤り,決断を曖昧にし,
国民と諸外国に多くの犠牲を強いた侵略戦争に,
「偉業」も「武士道精神」だのの美談もクソもない。
不毛で悲惨で,残酷な殺しっこを繰り返しただけだ。
 
 
 
殴られたら,殴り返さずに,指をくわえてやられるだけなんて悔しい…
だから,自己防衛するために武力を増強して,
使い易くするために憲法を変えなくちゃ…
こういう図式がマニュアル化され,
容易に洗脳されてしまっている戦争ハクチ世代。
 
 
 
改憲を促す連中は,政治家や学者,ネトウヨ…と,いつも机上で持論を展開するのがお得意で,自らが戦地で直接武力行使するわけでもないし,
命の危機を感じることも一切ない温室環境下にいるから,
なにかといえば攻撃されたらどうすんだ…と異様に怖がるくせして,
とにかく気持ち悪いほど好戦的だったりする。
 
 
 
そして何故か,根拠のない自信が過剰すぎて,
自分達日本は諸外国より優れているから(思い込み),
やられる前に,必ずやれる(勝てるんだ)と信じているところが,
悲しいほど,ひどく幼稚に見えてしまう。
 
 
 
そして必ず,「左翼は諸外国が絶対に攻めてこないと思い込んでいる。」
が,決めゼリフ。
誰もそんなふうに思っちゃいないけどね。基地があればテロの標的だし。
皆,気持ち悪いほど,同じセリフを刷り込まれている最近のジャパネオナチ。
 
 
 
「だからさあ,どこの国が攻めてくるで?(甲州弁)…言ってみなよ」
「ほんでもって,攻めてくる場所は,どこで?」
「攻めてくるって,どんな方法で?どんな規模で?あんた知ってるの?」
「わかりもしないのに,知ったかぶってわかったようなクチきいちょし」
と,投げやりなコウシュウベンで尋ねたいね,トコトン。
十中八九,答えられないから。
 
 
 
「大東亜侵略戦争」であることの歴史事実の認識すら希薄なうえ,
12月8日の開戦や,8月15日の終戦のことすら知らない。
そんな連中に「憲法を変えるべきか?」と問うこと自体が,既にNG。
知らないことが上手く利用され,
プロパガンダに洗脳されるバカな日本人達は,
戦争の記憶を悼みながら,美化したがる方向へ向かう。
 
 
 
自分の頭上に雨あられの如く迫撃砲が散乱する死の恐怖,
木っ端微塵に吹っ飛ぶ人間の死骸,
血煙りと業火の中を逃げ惑うことが戦争だと実感することができないまま,
単に殴られたら殴り返すべき…と当然のように主張するバカモノがいる。
 
 
 
殺されたら,殺し返せ,撃たれたら,撃ち返せ…
やってやって,どこまでもやれ…核落されるまで屈するな…
その前にこっちから殺してやる…
 
 
 
 
そういう犯罪的な発言を,
国家と国民が当たり前のように言っているのと同じことだと
何故,気がつないのか…。もうその時点で,気が狂っている。
 
 
 
 
思考不能のまま,その闘いに屈しない? 
そんなものが武士道と言えるのか?…
 
 
 
特攻も零式艦上戦闘機にしても,
突撃の様子が何度もVTRで流され,英雄視されたとしても,
事実は愚かな国家の「犠牲の象徴」に過ぎない。
 
 
 
国家の言いなりに奉仕して働いた揚句,
気が付けばムシケラ同然に切り捨てられる「犬死道」でしかない。
それが歴史の事実であり,決して賛美などに値しない。
 
 
 
それを仕向けた国家は,また年月が経過したとき,
仮想敵国を殊更に強調し,
忘れ去った過去の犠牲者を賛美して利用することで,
更なる犠牲を国民自らが望み始めるよう仕向けている。
不安心理を煽ることで…。
 
 
 
米国のいいなり「バター犬」が,
御主人さまに可愛がって貰いたさにダンスを習い,
母国語よりも熱心に英語を習い,
ジャパンハンドラー(米国指標通達者)にシッポを振って,
使い捨てプルトニウムの餌を欲しがっている。
これが今現在の日本の情けない姿だ。
 
 
 

権力者の不義や悪行に,勇気をもって盾突く古き日本の志(武士道)は,
身も心も欧米人になりたがるジャパアメリカンにとって,
もはや邪魔な存在でしかない。
 
 
 
 
今現在,真に日本人の武士道精神を賛美したいのであれば,
過去の泥沼の戦争の中にその精神性を見出すより,
沖縄や本土から米軍基地をひとつ残らず撤退させたうえで,
いくらでも誇ればいい。
できないでしょうが。
 
 
 
米軍の犯罪があっても,ヘリが落ちても文句ひとつ言えない。
容易に屈してヘーコラしているのは,一体,どこのどいつだろうねえ…?
 
 

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