英雄ならざる處ぞ是れ英雄(近藤 勇) 注※自動音響付
『果識英雄心上事、 不英雄處是英雄』果たして英雄の心の上の事を識らば、英雄ならざる處ぞ是れ英雄。
新選組局長 近 藤 勇
近藤勇(慶應4年4月25日死没)画像
モノクロ画像のPC光源染色※不完全カット
※まるでそこに生きているかのように、
生命の色を吹き込む独自作業です。
近藤さんは、可哀想な死に方をしましたから・・。
近藤さんにも色彩を施してあげないと、土方歳三に叱られるので。
土方歳三写真(画像)に関連する、必要不可欠な存在の近藤勇。
人相や骨格の把握のみならず、
その魂の承諾なしには、事を進められない事情が存在する。
近藤さんは、これまで何度も、
いろいろ教えてくれた(ような気がいつもする)。
最期があんなことになっても・・・。
もっとも、斬首されて死んだ後、
どんな酷い有様にされ、見せしめに晒されたのか、
本人は知る由もないのだけれど・・・
それでもやっぱり示してくれる。
とても潔い人。
英雄気取りの人間には、
英雄の心などわからない。
それを識り得た人間こそが、
英雄らしからぬ最期を遂げる。
(画像光源染色の簡易説明)
ファイルサイズが巨大なので、画質を落としてアップ。
もとの画質が非常に劣化しているので、
色彩添加と共に修復・・・といっても
レタッチのみ。
ペン入れ加工などは一切しないので、
全体的にボヤけています。
カラー効果は未熟で、卓越した技術もないため、
フルカラーには至りません。
ペイント指定塗りで勝手に色を塗るような作業は一切していません。
光源染色とは、簡単に言えば、
紙に絵具のベタ塗りをしてカラー化させるということではなく、
画像全体に光の色彩(RGB光源)を透過させて
色調を変化させ、光の三原色によって、
モノクロ画像のもつ、もともとの色素を引き出すことができる・・
といった工程です。うまく説明できませんが、そんな感じです。
光を重ねて色素を引き出すという、ちょっと不思議な工程ですが、
その効果のほどは、色調を重ねた結果、
はじめて画像上の色の変化が分かる・・・というもので、
偶然のカラー効果に驚くことも屡々あります。
狙った部分に、手前勝手に色を塗ってゆく・・というのではないので、
モノクロの色調が茶系からなかなか変化せず、
原画の画質だけが色調を変化させたことで劣化してゆく・・という
負の要素も重なるので、幾分、画像がボヤけ気味になります。
幕末頃に使われたとされる写真台紙(鶏卵紙)の特徴は、
画像に光源透過を施すことによって、
用紙の凹凸模様が表面に浮き上がってくること。
後世で修正(加工)されたコピー画像などは、
この背面部分の不規則な凸凹スジがあまり浮き上がらず、
代わりに、規則正しい方眼紙模様とRGBの縞模様が浮かんできて、
鶏卵紙とは模様が異なるため、違いがすぐに判別できます。
例えばブーツ姿の土方全身像などは、
向かって右側の足(人物の左膝下)が
腰かけの脚と一体化していて非常に不自然。
その反対側の膝あたりも変に角ばっていて、自分の目にはNGです。
もともと写りも鮮明でない上に、経年劣化でカスれや汚れが酷く、
物体の造形そのものからして曖昧な部分が多いので、
紙の持つ凸凹模様の一部なのか、物体造形そのもののラインなのか、
判別に困難な場合が多々あります。
近藤勇の画像は、割合に造形自体がガッシリ(しっかり)としていて、
目や口や鼻の造作が基本的に整った大柄な骨格人相だと思います(座高背丈は低め)。
鼻の穴が丸くて大きく、やや上向きで、
頑強そうな角張った顎に口角下がりの唇、
頭部は総髪・丁髷結で、額は眉間から生え際に向かう幅がやや狭く、
眉頭と鼻筋が骨太で隆起している特徴的な人相で、
いわゆる「鬼瓦面(オニガワラズラ)」と言えます(失礼)・・。
それでも、額やアゴの部分にズレなどが見られたので、
これも何かの画像を合成し、作為的に作られたのではないか?
という疑いが若干あることはありますが、
ほかの「隠された像」や錦絵などを参照すると、
ある程度の人相の共通点が確認できるので、
近藤勇は、土方ほど疑問を持つ要素は少なかろう・・・というわけで
今回、ある程度カラー仕立てにしたものを提示しました。
土方歳三の半身座像の場合、そもそも左右の目に段差があるうえ、
カラー効果を加えると、劣化した画像がなお劣化するせいもあり、
その目はまるで棒線状のよう。とはいえ、なにかあまりにも不自然。
本当の顏は、こんなものではないはず。本来の目は・・・?
楕円形状に切り抜かれた「お土産用の修正された土方画像」には
ちゃんと目玉が描かれていますが、
あれは全然参考にならないし、していません。
綺麗に整えても、目が死んでいる、ヘタに描画された歪みがある、
内側から滲み出てくるものが感じられない・・といったものは
やはり「偽物」でしかない。
土方歳三の場合、「目」そのものが非常に曖昧すぎる・・・
伝承では「パッチリした二重瞼」だというのに・・潰れた傍線状とは?
というのが最大のネックだったので、当初、目玉を探すことだけに
長い期間を要することになりました。
人物の右目が微かに形状を知らせてくれたので、
ほぼ潰れているような左目でさえ、
ちゃんと目玉があることがわかり(細かい点状の延長を探って辿り)、
右目を参照に、微かに浮かんでいる点を辿っていく・・。
その作業の過程で、わかったことがいろいろあるのですが、
長くなるので、それはまた別の機会で記すことにします。
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No title
その道の専門家でもない自分の認識や技術レベルだと、段階を踏んで押さえていかないと、
ちょっとやそっとじゃ広範囲すぎて、
前進するのがカメの歩きのよう・・・(;´Д`)。
人知れず時間をかけた分、自分で結果をボツ判断して
何度もやり直しするまでにも(目が慣れてるのを外すために)時間をかけるわけだから、これが死にそうに疲れる・・・。
ちょっとやそっとじゃ広範囲すぎて、
前進するのがカメの歩きのよう・・・(;´Д`)。
人知れず時間をかけた分、自分で結果をボツ判断して
何度もやり直しするまでにも(目が慣れてるのを外すために)時間をかけるわけだから、これが死にそうに疲れる・・・。
No title
上の画像は、カラーにしたらどうなるのかな・・という興味本位で色調を加えたものなので、それほど時間はかけていないから修復といっても実はかなりいい加減なもので御免なさい。時期尚早だったかもしれない。
No title
心が滲み出てくるようでないと、ただの止まった絵のようなお人形さんみたいな顔になっちゃうんだよね。写真の修正がされて綺麗になっているのを最近よく見かけるけど、人物の心なんか全くわからない人が綺麗にお直ししたんだなって、すぐわかっちゃう。
目が死んでるもんね。そういう絵(画像)って。
内側から訴えてくる意志のパワーや生命感を感じられないと、自分の中では全部ボツ。駄目なんだ。
目が死んでるもんね。そういう絵(画像)って。
内側から訴えてくる意志のパワーや生命感を感じられないと、自分の中では全部ボツ。駄目なんだ。
No title
殊更『新選組ファン』というわけでもなく、近藤勇に思い入れが強いわけでもないのだけれど、土方歳三に関する事柄で、無くてはならない人だという
あくまでも存在としての要素として捉えているので、
報国云々とかいう、誰かさんが大好きな精神性のアピールでもなんでもないので、あしからず、ご了承ください。
なんというか、そこに心酔するわけでもなく、
客観的に、冷静な目で人物像を捉えたい・・・というだけ。
あくまでも存在としての要素として捉えているので、
報国云々とかいう、誰かさんが大好きな精神性のアピールでもなんでもないので、あしからず、ご了承ください。
なんというか、そこに心酔するわけでもなく、
客観的に、冷静な目で人物像を捉えたい・・・というだけ。
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