風…第27話「群狼の町」
第27話…群狼の町(オリジナルカラー※モノクロ映像)
▼スライドショー
http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf?ql=2&src1=http://pic80.picturetrail.com:80/VOL1925/11621644/flicks/1/8620459

栗ちゃまの渡世人姿の変装は,今までもチョコチョコと,話のスジとは関係なく使われていたことがあったけれど,なんだかイマイチ似合ってないかなあ…なんて気もしたりして…(^.^)。でも,今回の話では、
「渡世人ルックス+片目に無理矢理の黒い眼帯」という滅多に見られない,
(段平オヤジ風の)珍しい変装なので,1,2枚だけ画像出してみました。
片目でも瞳の綺麗さや鼻筋なんかがより際立っていて,ずっと見てると
(アラスジ)
※新十郎のナレーション
この橋の向こう側に埋立地がある。
その湿地帯の草むらが海に接するところに,
いつの頃からか,浮世をはみ出した落後者や前科者が集まって,
「獄門島(ゴクモンジマ)」と呼ばれる町を作った。
名のとおり,そこは人間の貧しさと欲望と罪が渦巻き,
悪が一切を支配する,救いのない地獄の島だ。
奉行所の力さえ,この島には及ばない。
ひと月ほど前,八丁堀の同心・相川左近は,
お尋ね者の行方を追って,この島へ潜入した。
(行商に変装した左近は,みすぼらしい島の者に「役者ノ政」という男を尋ね歩くが,返答もないまま悉く無視される。)
この島には,ふた種類の人間が住んでいる。
貧しさと無気力から,この島を抜けきれず,
不潔と退廃に日を送る住民達と,
彼らを煽り,堕落させて甘い汁を吸う,一群の悪の組織の男達…。
(ナレーション了)
左近の前に,悪の組織の男がひとり現れる。
やがてそこへ来た,ならず者達の中に,「役者ノ政」もいた。
政は,左近の顔を知っており,一目見るなり,役人だと指摘する。
ならず者達に取り囲まれた左近は,脇腹を政に刺されて川へ落ちた。
新十郎は凶状持ちの渡世人姿に身を変えて,悪の巣窟へ向かう。
(流れ)
夜分,町へ入った新十郎は,
通りで酔っ払いの男・「乞食上人(コジキショウニン)」に,
酒を恵んでくれと絡まれる。
新参者を装った新十郎は,
その島の親方は誰で,何処にいるのかと居場所を尋ねる。
酔っ払って臭い息を吐きかける乞食上人は,
「碇亭(イカリテー)」という店を教える。
「碇亭」は酔っ払い客の男女が戯れ,ごった返していた。
店の奥には,ひとり胡弓を演奏しながら歌っている
若い娘・芳蘭(ホウラン)がいた。
その喧騒を割くように,島抜けしようとした男が,
「役者ノ政」のいる悪党一味に捕まり,
店に連れて来られて袋叩きにされる。
芳蘭の前に現れた店の女将・お駒は,
店の裏に「千太郎が来ている」と伝える。
医者の助手をしている千太郎は,手術に必要な麻薬(アヘン)を,
麻酔用に使いたいと,芳蘭に話す。
了解した芳蘭は,親方に頼んでみるという。
碇亭の親方は,芳蘭に麻薬を渡すと同時に,
手をつけようと下心を見せる。
が,そこへ来たお駒から,
芳蘭は「頭領」が先に目をつけているため
手出しはできないと忠告される。
お駒は,店で働いていたおりゅうが町を出て行くため,
少しばかり餞別を渡そうと思い,親方に金を出すよう頼みに来た。
その話を部屋の外で聞く,政の姿があった。
部屋から出てきたお駒は,途端に息苦しそうに喘ぎ,自室へ倒れ込む。
震える手で煙管を吸うお駒は,アヘン中毒だった。
少し楽になったお駒のもとへ,店を出て行くおりゅうが挨拶に来る。
お駒は,かつて,自分も脱出を試みたが失敗したことを思い出し,
命懸けで一緒に逃げようとした男がいたと,おりゅうに話す。
その男は,橋を渡る途中で殺されてしまったとのこと。
お駒が夢中になった男は,
「背が高く,キリッとした顔の良い男」で,
喧嘩でやられた片目に,いつも黒い眼帯をしていたという。
やがて,新十郎が碇亭の酒場へ入ると,
奥から出て来たお駒は,昔の男の面影に似た(多分)
新十郎に,思わず目を見張る。
傍にきたお駒に「片目のシンザ」と名乗った新十郎は,
町の親方に世話になりたいと話すが,
お駒は,悪党一味の仲間に入れば二度と抜けられないため,
やめたほうがいいと忠告する。
しかし,そこへ来た男に親分のもとへ案内された新十郎は,
凶状持ちで島へ来たことを話し,
親分の持つ酒杯のグラスを,目にも止まらぬ早業で,
真っ二つに斬って割るという達人剣の腕前を見せつける。
驚いた親分は,シンザを仲間に入ることを許可する。
ちょうどそこへ来たお駒は,頭領からの指令があり,
麻薬の取引相手である「玄界灘のリュウ」が,
近く訪れることを告げる。
碇亭を後にした新十郎は,再び「乞食上人」と出会う。
島の「頭領」とは誰なのかと尋ねると,
長生きしたければ余計な詮索はするなと,乞食上人は言う。
翌朝,町を出て行くおりゅうは,途中の橋の上で政に刺され,
金を奪われたうえ,川へ突き落されて絶命する。
おりゅうの亡骸を運ぼうともせず,その場を去る政達を見て,
芳蘭は千太郎と共に嘆き悲しむ。
亡骸を運ぼうとした千太郎は,傷口を見た途端,
いつかの同心の傷と同じだと口走る。そこへ新十郎が姿を見せ,
「ついでに同心の始末をつけてやってもいいぜ」
などと言いながら,千太郎と一緒に亡骸を運ぶのを手伝う。
蛮社の獄に連なって公儀に追われたオランダ医学の権威である医師:佐久間良英(リョウエイ)の手当てによって,左近は一命を取り留めていた。
良英のもとへ行った新十郎は,同心など知らないと言われるが,
良英が島に身を隠し,医療を施しているという素性を知っていた新十郎は,自ら正体を名乗って警戒を解き,左近のいる奥の間へ通された。
左近が刺された脇腹は幸い急所を外れ,
傷は回復に近くなったが,悪党達の目が光っているため,
迂闊に外へ出せず,今まで匿われていた。
新十郎は,そこで,お駒がアヘン中毒だと知らされる。
お駒は,頭領によって麻薬付けにされたまま島に縛られており,
良英は,かつて何度もお駒を治療しようとしたが,失敗したという。
左近によれば,頭領の素顔を見た物は誰もいないとのこと。
新十郎は,近いうちに島へ来る客人があるため,
頭領も必ず顔を見せるはずだと睨む。
新十郎は,左近を脱出させるため,
死んだおりゅうの着物を来て棺桶に入るよう指示していた。
いやいやながらおりゅうの着物を羽織った左近は,
早速,棺桶に入る。
政を呼び出したお駒は,おりゅうを殺して金を奪ったのは政の仕業であることを指摘し,おりゅうが生前,まさかの時は海に沈めて欲しいと遺言していたことを持ち出し,政に埋葬をするよう指示する,
新十郎と千太郎,芳蘭が,棺桶を荷車に乗せ,舟まで運んでいたところ,途中で,乞食上人に呼び止められ,
棺桶の中身の仏に読経をしたいとせがまれる。
フタに釘を打ってあり,開けられないと断る新十郎達だが,
そこへ碇亭の親分はじめ,悪党達が来て,
中を見せられない理由でもあるのかと,
無理矢理,蓋を開けられてしまう。
と,そこには,まぎれもなく,おりゅうの死体があった。
政は,棺桶を乗せた小舟に乗り,ひとり沖へ漕ぎ出した。
舟の上で棺桶の蓋が勝手に開く物音を聞いた政は,俄かに驚く。
やがて蓋が完全に開き,
おりゅうの死体の上半身が起き上がった途端,政は気絶する。
起き上ったおりゅう…の顔の変装を剥がした左近は,
政に縄にかける。
千太郎は芳蘭を連れ,一緒に舟に乗って逃げようとするが,
悪党一味が現れ,碇亭に連れ戻される。
やがて,「玄界灘のリュウ」の娘と偽り,
舟で島へ到着したかがりは,碇亭の店の奥の間へ通される。
覆面に目だけを覗かせた頭領が,かがりの接待に出て来るが,
そこへ出されたシャンハイの茶の飲み方を知らなかったかがりは,
偽物だとバレてしまう。
短銃を手にした頭領の男は,その場にいる新十郎の正体も知っていた。
覆面を取った頭領の正体は,乞食上人だった。
かがりは,既に脱出した町方の左近の知らせにより,
島は役人達に包囲されていると告げるが,
悪党達は,一斉に外へ猟銃を撃ちまくる。
かがりは,そこにあった茶碗を頭領の短銃へ投げつけて落とし,
新十郎は,刀を頭領の顔の前へ突き付けながら,
片腕で親方を取り押さえる。
勝負あった…と思いきや,突然,床が落下し,新十郎とかがりは,
地下室へ落とされてしまう。そこには千太郎がいた。
頭領は,火をつけてその場を去った。
煙が立ち込める中,かがりは壁の下を掘るが,
すぐに脱出できそうもない。
すると,外からお駒が壁の隠し扉を開き,新十郎達を逃がす。
皆で逃げる途中,悪党達が銃弾を浴びせてくる。
お駒は咄嗟に新十郎の盾となり,その身を撃たれてしまう。
悪党達をはじめ,乞食上人の頭領を斬り伏せた新十郎は,
お駒のもとに駆け寄り,その身を抱き起こす。
お駒は苦しい息使いのもと,
千太郎と芳蘭に,早く逃げて二人で幸せに暮らすよう言い渡す。
そして,新十郎に昔の恋人をダブらせつつ,
「お駒」と名を呼んで抱きしめて欲しいと懇願する。
新十郎が何度かお駒の名を呼ぶ中,彼女は息を引き取った。
その不幸な一生に同情し,無念の表情を浮かべる新十郎であった。
- 関連記事
-
-
風…第34話「白州の鬼」 2011/09/09
-
風…第33話「地獄からの使者」 2011/09/08
-
風…第32話「今千姫」 2011/09/07
-
風…第31話「虫けら野郎」 2011/09/06
-
風…第30話「頼まれた略奪」 2011/09/05
-
風…第29話「若き祈り」 2011/09/02
-
風…第28話「暮六ッまで」 2011/09/01
-
風…第27話「群狼の町」 2011/08/31
-
風…第26話「無法の宿場」 2011/08/31
-
風…第25話「江戸借春譜」 2011/08/29
-
風…第24話「野望の絵図」 2011/08/26
-
風…第23話「地獄の沙汰」 2011/08/25
-
風…第22話「狙われた雛人形」 2011/08/24
-
風…第21話「誰がための仇討」 2011/08/23
-
風…第20話「小指のない武士」 2011/08/22
-
スポンサーサイト
コメントの投稿
No title
しんまき様,恋夜の記事は,記憶だけで記しているものもあって,あとで見たらなんか違ってた…みたいなのもあったりして…(^^ゞあんまり参考にもならず,
後半は余計な突っ込みばかりで苦しいのが多いから,
適当に読み流しちゃってくださいね。
まだ27話なんて,羨ましい。
今から恋夜も10話以降の画像を沢山仕入れようと思ってるので,ゆっくりペースのしんまき様の存在が有難いです。
後半は余計な突っ込みばかりで苦しいのが多いから,
適当に読み流しちゃってくださいね。
まだ27話なんて,羨ましい。
今から恋夜も10話以降の画像を沢山仕入れようと思ってるので,ゆっくりペースのしんまき様の存在が有難いです。
No title
ずいぶんと遅れての視聴なんですが ようやく今日この回を見ました。
あらためて 恋夜姫さまが載せてくれている片目状態の新十郎が
相当かっこよかったです。
お駒さんに見つめられて見つめ返す?新十郎のシリアスなお顔が
片目ながらも男前すぎて ドキドキ。
恋夜姫さま 41話という長丁場の更新お疲れ様でした。
私の新十郎鑑賞ペースが遅くって 今日まだ27話なのですが
視聴した後に こちらで恋夜姫さまの記事を読ませていただくのが習慣となっております。
タイムラグがありすぎてお恥ずかしいのですが 時々またコメントさせて下さいませ。
あらためて 恋夜姫さまが載せてくれている片目状態の新十郎が
相当かっこよかったです。
お駒さんに見つめられて見つめ返す?新十郎のシリアスなお顔が
片目ながらも男前すぎて ドキドキ。
恋夜姫さま 41話という長丁場の更新お疲れ様でした。
私の新十郎鑑賞ペースが遅くって 今日まだ27話なのですが
視聴した後に こちらで恋夜姫さまの記事を読ませていただくのが習慣となっております。
タイムラグがありすぎてお恥ずかしいのですが 時々またコメントさせて下さいませ。
No title
しんまき様,いつもコメントありがとうございます(●^o^●)
『風』も中盤過ぎて,あと10話程度を残すのみ。
本当は,ブログでもっと気楽にキャーキャー言ってるだけのほうが良かったのかもしれませんが,
普段,ナマミの栗ちゃまを追っかけられない分,
せめて昔の栗ちゃま作品の中身くらいは追っかけなくっちゃ…みたいな気持ちで書き記してます。
だいぶ,風の傾向もわかってきたので,
もうあとは,面白がって栗ちゃま見て死にそうにキャーキャー言ってるだけです(^^ゞ。
またちょっとだけ画像出そうかな。
『風』も中盤過ぎて,あと10話程度を残すのみ。
本当は,ブログでもっと気楽にキャーキャー言ってるだけのほうが良かったのかもしれませんが,
普段,ナマミの栗ちゃまを追っかけられない分,
せめて昔の栗ちゃま作品の中身くらいは追っかけなくっちゃ…みたいな気持ちで書き記してます。
だいぶ,風の傾向もわかってきたので,
もうあとは,面白がって栗ちゃま見て死にそうにキャーキャー言ってるだけです(^^ゞ。
またちょっとだけ画像出そうかな。
No title
恋夜姫さま こんにちわ。
実はまだ27話は見れていませんのですが
あまりにかっこいい新十郎のお姿を発見したので
ちょっと寄ってみました。
片目ルックスでも ほんとにかっこいいですね。
恋夜姫さまの言うとおりで 目がきれい~ 鼻もすっとしてかっこいい。
何よりこっち見てるので きゃーーってなりました。
本編見てから 改めて読ませていただきますのでね~
実はまだ27話は見れていませんのですが
あまりにかっこいい新十郎のお姿を発見したので
ちょっと寄ってみました。
片目ルックスでも ほんとにかっこいいですね。
恋夜姫さまの言うとおりで 目がきれい~ 鼻もすっとしてかっこいい。
何よりこっち見てるので きゃーーってなりました。
本編見てから 改めて読ませていただきますのでね~
No title
簡単モードで文字数オーバーすると,
なんの警告もなく途中からチョン切れちゃったりするから
ワードで記した文書をアップするだけで1時間以上もかかっちゃう…この時間のロスが腹立たしい。
画面は固まって動かないし,カーソルは消えるし…
文章なんかコマギレ状態で消えるし…変な線が入るし…
最近,ブログの更新画面やコメント欄が使いにくいのなんの…
なんとかならないのかな。
なんの警告もなく途中からチョン切れちゃったりするから
ワードで記した文書をアップするだけで1時間以上もかかっちゃう…この時間のロスが腹立たしい。
画面は固まって動かないし,カーソルは消えるし…
文章なんかコマギレ状態で消えるし…変な線が入るし…
最近,ブログの更新画面やコメント欄が使いにくいのなんの…
なんとかならないのかな。