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危険すぎる使用済み核燃料の取り出し

 
 
以前から指摘されているように,プールが倒壊するまでもなく,
 
コンクリートの腐食から水が漏れ出すような事態になれば,
 
熱を帯びた使用済み核燃料が溶け出して,
 
揮発した放射性希ガスなどが大気中に拡散されてしまう。
 
熱で溶けた燃料が発火でもして火災が発生すれば,
 
取り返しがつかない大惨事となることは必至…。
 
【米国でも既に1年前から認知済み=冒頭の動画】
 
 
 
 
7年後の東京オリンピックのために真新しい設備を整える一方で,
 
福島第一原発の劣化は確実に進行する。
 
この落差…そして,事故を意識的に避けようとする多くの日本人…。
 
とても楽観視できない現実の惨状が常に存在しているにもかかわらず,
 
まるで遠くの国の別世界の出来事のように風化させたがっている。
 
 
事故当時の惨状を直視すれば,劣化の進行が脅威でしかないことがわかる。
 
 
 
 
海洋に流れる放射能汚染水問題は悲劇の序章であって,
 
事故終焉の本編ではないということだ。
 
不安を煽るのではなく,「恐れ」そのものが現存する事実。
 
それを痛感させられるのは,
 
「使用済み核燃料のプールからの取り出し」…だ。
 
 
 
 
4号機のプールは地震で傾いている。
 
ガンダーセンさんが指摘するように,
 
箱の内部が歪んでいるような状態からでは,
 
高線量の使用済み核燃料棒を垂直に引き上げられないし,
 
枠や障害物のどこかに接触するのは避けられない。
 
燃料棒が途中で折れる可能性もある…。
 
万一,取り出しの途中で折れでもして,放射性物質が大気中に放出すれば,
 
作業員達が致死量の被爆を蒙る危険性もある。
 
そればかりか,敷地へ入れなくなる…。
 
海洋への汚染水流出どころか,
 
大気や地上へ更なる放射能が大放出する恐れがある。
 
 止められない放射能汚染の大水害だけでなく,
 
使用済み核燃料の取り出しこそが,これから直面する本当の恐怖。
 
そして,その「7つの災害」は,致命的に滅びを誘発する可能性がある。
 
東電では,4号機プールの使用済み核燃料の取り出しを,
 
近いうちに行う…らしい。
 
1本でも取り出しに失敗したら,今度こそ,命とりになる。
 
 
 
 
不安を煽るだけなら,まだ手ぬるい。
 
原子力発電所の放射能漏れ事故継続の事実は消せやしないのだから。
 
危機そのものと直面しているときに,
 
どうしてお祭り騒ぎができるのか,不思議で仕方がない。
 
 
「また事故を起こすことを想定」して再稼動をしたがる狂気。
 
危険な設備を安全だと嘯き,その終焉を想像したがらない日本。
 
やめることができないのなら,やめざるを得なくなるまで
 
現状を悪化させ続けた挙句,やがては滅亡する運命を辿るまでのこと。
 
 
 
耐えられないから,忘れたがっているのか,
 
耐えられないから,隠したがっているのか,
 
「どうせ死ぬなら,愉快に楽しく生きてリャいいじゃん」
 
=心配したってどうしようもない…究極の事なかれ主義が横行する。
 
いまだに何も知らずに「平和だな~」と,言ってるのもいる。
 
「失敗から何ひとつ学び取れない,欲張りで無責任な不感症人間達ばかり」
 
世界中から,そんなレッテルを貼られてしまいそうな日本人。
 
 
 
 
 
 
日本を原子力産業で破壊に導き,
 
人の命も自然も滅ぼすことに対する怒りは抑制できない。
 
和の心だの妥協だのという道徳的な綺麗ごとを言う余地など微塵もない。
 
実際,原発を推進してきた連中や,この先も動かそうとする人間など,
 
一人残らず,容赦なく抹殺してやりたくなるほどの怒りすらある。
 
 
 
 
 
日本の国土を既に半死半生させ,
 
 
更に滅亡させたがる所業を,許せる道理はない。
 
ただそれすらも黙らせるだけの「絶望的な原発事故」が存在している以上,
 
いまさら特別なことをする必要など,もうない。
 
既に水面下では,
 
 
憎むべき者達が自ら造った「奢りの産物」が,破壊を促しているのだから。
 
 
 
 
 
寿命が短いことを知りながら,悔い改めずに忘れ去り,
 
 
愚かな行為を繰り返せばどうなるか…やがて事実が知らしめる。
 
 
 
 
 
滅びと引き換えに,原子力産業の息の根を止めることこそが
 
 
日本の本来の使命であり,復讐であるとするならば,
 
 
その宿命に甘んじて殉ずるほかない…ということになる。
 
 
 
だから,「終わりの日」がくるまで,
 
自分のできることを,少しだけでも,できるだけ精一杯やって,
 
余力があれば記録して,残しておくべきだろうと思う。
 
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コメントの投稿

Secre

No title

マー坊さま,ホント…なんで,わからんのでしょうね。
4号機だけでも何千本もあるんですよね,使用済み核燃料棒。
台風26号で,またタンクの堰に水がたまりまくって,
溢れかえるんでしょうね…放射能汚染水が。

全然,平和じゃないですよね。

No title

お久しぶりです。過小評価いけません!危ないです!何で解らない人が居るのだろう?

No title

mokeihikiさま,苦しいですね,本当に苦しい…日本です。
何事もないように振舞うことが,どこか空々しく,偽善のようにさえ思えるときもあるんですが,全て胸のうちだけでグッと我慢するようにしています。
スマホとかは使わないんですが,「ウナダレ族」化しています(^_^)。

人類の知恵と愛…自分の場合,相当,欠落しているようです。

コイズミもと首相を愛せますか?
自分は「ムラビト」を愛せないし,許せません。

No title

恋夜姫さま

絶望が深いのは、事実を受け止めていらっしゃるからです。

絶望を直視出来ぬ人間は 「思考停止」「現実逃避」
そのほうが苦しまなくてすむ。

その中間の道があるかもしれないけれど
中途半端では生きられない現実がここにあります。

人類の知恵と愛が、この危機から世界の未来を守るように
希望を掲げて、ともに生き延びたいです。

No title

太郎さま,その通りですね。
事故を過小評価しようとしても,事実から逃げられないことを十分知らなければなりません。

その上で,お祭り騒ぎや金儲けなどをしたけりゃすればいいと思います。
正直,絶望的な展開しか予想できないので,
いちいち打ちのめされる思いがするんですが,
それでもそこから逃げられないことを自覚して,
平常心でいることが大事なんでしょうね。

No title

失敗したら日本は終わり
心配しています。

No title

山本太郎ちゃんは「不安を煽るオカルト野郎」とか言われたらしい
けど(^_^),次から次へと不安要素を指摘するガンダーセンさんも,
やっぱり「オカルト野郎」扱いされちゃうのかもね。
どうしょもない日本に向けての捨てゼリフみたいになってきたし。
絶望的すぎて,なんだかもう笑うしかない。
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